商店街 小説一覧

31件
1

魔王が、うちの商店街に住みついた

シャッターが半分閉じた城南商店街。祖父が遺したうらぶれた金物屋を継いだ二十八歳の三崎湊のところへ、ある朝、店の押し入れから黒衣の男が這い出してきた。名乗りはひとつ、「余は魔王である」。 魔界の戦に負け、玉座を捨てた元魔王は、住み込みで働く代わりに家賃をタダにしろと言う。厄介なことに、この男は本当に強い。豆腐屋の割れた石臼を素手で直し、迷子を三秒で見つけ、亡き夫の万年筆を握った老婦人に、夫の声を一日だけ思い出させる。ただし——毎回、必ずやりすぎる。 回覧板、夏祭りの櫓、廃業寸前の銭湯、成人式の振袖。持ち込まれた困りごとを魔王が魔法で片づけ、たいてい騒動になり、最後にはなぜか温かく収まる。 魔王が探しているのは、四十年前にこの商店街へ迷い込んだ「もう一人の異世界人」。その手がかりは、三年前に死んだ湊の祖父が、帳簿とは別に書き続けていた十一冊の帳面にある。
2

人生いっぷく60歳。終末世界でおひとりさま暮らし始めます

真面目に働き、六十歳。 仕事を辞めて、三ヵ月。 一人、引っ越すことにした。 「この年齢で、新しい生活を?」「無謀だ」と思われるかもしれない。 でも、これからが、私の楽しいセカンドライフ!! 崩壊後の世界で、自由気ままな『おひとりさま暮らし』を始めます! ※お読みいただきありがとうございます! 22話でストックがなくなるため、22話でいったん完結とさせていただきます。
3

ともくんとあきちゃんのそれぞれのおでかけ

店街で、みんなが笑顔になるイベントを開くことになりました。 ともくんとあきちゃんは、それぞれ大切な“おでかけ”の準備を任されます。 ロボット03も「お役に立ちます」と加わり、3人の小さな冒険が始まります。 パン屋さんの提案から始まったイベントは、たい焼き屋さんや商店街のみんなの協力で、 「みんなで作るイベント」へと広がっていきます。 ともくんは飾りの材料を集めるため商店街の外れへ向かい、 困っている人を助けたお礼に材料をもらいます。 ロボット03は道案内や荷物運びでともくんを支えます。 あきちゃんはポスター作りのために商店街のお店を回り、 店主たちから「こんなイベントなら行きたい」というアイデアを集め、 ロボット03といっしょにポスターを仕上げていきます。 ふたりの集めた材料とアイデアが合わさり、 商店街はあたたかいにぎわいに包まれていきます。 そして迎えたイベント当日。 子どもたちの笑い声が響き、パン屋さんの新作パンや特別たい焼きが大人気に。 ともくんとあきちゃんは 「別々にがんばったけど、気持ちは同じだったね」と笑い合い、 ロボット03も大活躍。 夕焼けの中、3人はゆっくり歩きながら、 また新しい一日が始まることを感じるのでした。
4

電子マネー・オルタナティブ

信用貨幣が信用出来ると、誰が決めました?
5

死に晒し通り

丹浚路通り、それはとある地方の県の小さな街にポツンとある商店街の名前だ。 その古めかしい街並みのなか細々と息づく人々。 なんの変哲も無いその場所には、一つ囁かれる噂があった。 『死に晒し通り』 その陳腐な異名の理由とは? この通りに隠された暗く深い謎とは? 一つの商店街を舞台に繰り広げられるホラー短編集、ここに開幕!
6

路地裏ポストの三匹便 —ミスケ・あんこ・源さん—

夕暮れの商店街の外れ、誰にも気づかれない赤いポストがある。投函できるのは「言えなかった言葉」や「渡せなかった気持ち」。配達員は、茶トラの子猫ミスケ、のんびり屋のあんこ、やんちゃな黒猫の源さん——三匹の猫たち。 手紙はいつも“最後の一歩”を差出人に返してくる。勇気を出して会いに行くのは、結局その人自身だから。雨の夜、欠けた鈴をめぐる小さな依頼から、三匹の便りは町の記憶をつなぎなおしていく。
7

シャッター商店街のシャッターの開け方

「今日も沢山売れ残るのかなあ、、、、」 昭和は沢山の団体で賑わった温泉街にある【柳原ベーカリー】の柳原一郎の前に販売促進を手伝うという三木という男が現れる。 『いい物を作ればいつかは解ってもらえるから必要無い』という一郎に対して、 『情報を出していないところは存在しないも同じ』いつかは凄い長いスパンになっているのに、それでも『いつか』を待つかと問う三木。 『PUSH情報とPULL情報』『フリーミアム戦略』『情報を記憶させる方法』など『いつか』のタイミングを早めていく方法を学びながらも、その先にある小さいお店ならではの商売の本質を思い出していく一郎。 しだいに勢いを取り戻してきた【柳原ベーカリー】 そして、街を巻き込んでのイベント開催。その先に訪れる地方創生とは、、
8

裏路地の異世界商店街

大学受験に失敗し、自分の人生に絶望した少女:久留米舞は、親に追い出される形で、知らぬ土地での独り暮らしを行っていた。 常に決まりきった生活を繰り返し、死の瞬間をただ待つだけのような日々を送っていた舞は、ある日突然、見慣れない世界の商店街へ迷い混む。 そこで出会った狼人間のネロと共に、舞はネロが営む探偵事務所に舞い込む商店街の再建依頼を担当することに。 異世界の小さな商店街・パルーシブ商店街を舞台に、舞と仲間達の奮闘劇が始まる!!
9

天高く馬肥ゆる草野球

商店街の豆腐屋の娘、東雲聡子は大手宝生グループに就職できたはいいもんの、 鳴かず飛ばずの冴えない事務職員をしている。 入社三年目にしてようやく企画をまかせてもらったのだが、徹夜で考え抜いた企画がボツになってしまい、 気分を変えようと屋上で素振りをしているところを、超絶美形のバツイチ社長に見られてしまい……?
10

硝子の雨宿り

「この雨が上がったら、私は「私」を満たしにいく」 鳴り響く雨音の中、世界は急にモノクロになった――。 彼から突然の別れを告げられた帰り道、主人公の「私」は商店街のコインランドリーで雨宿りを余儀なくされる。 涙さえ出ないほどの大きな喪失感を抱える彼女の手元にあるのは、彼と共有した記憶の断片である、一本のペットボトルだけ。 過去の甘い約束と、目の前にある無色の水。その境界線である雨宿りの軒下で、彼女は自分の心と静かに向き合い始める。 激しい雨が洗い流したのは、悲しみか、それとも――。 透明感あふれる情景描写で描かれる、美しく切ない、ある「終わりの始まり」の記録。
11

おぐら・魔具屋

 舞台は、「魔法」がファンタジーから現実の一員となり十年が経った坪成三十五年、福岡の商店街にある「おぐら・魔具屋(まぐや)」というお店。  ものに宿り不思議な出来事を起こす妖精のようななにか、「オズ」。それが、魔法の根源であるとされています。  しかし、その研究はなかなか進んでおりません。  なにせオズができるのは、帽子の中に入ってふわふわしたり、時計の中に入って針を逆向きに回したり、ほんとうにほんとうに些細なことだけ。  つまり、地味なのです。  そんな地味なオズたちが住み着いた大小さまざまな品物を売り買いしたり、あるいは「持ち物にオズが住み着いてしまったひと」の相談に乗ったり。 「おぐら・魔具屋」の店員・輝屋(かぐや)まおは、そんなお仕事をしています。
12

吾、京町家で文豪気分の『缶詰泊』なるものを体験す

京都の町家の宿に、缶詰になりに泊まった男性の、1泊2日のなんてことないまったりした日常のお話です。 ※ このお話はフィクションです。 京都東山の某商店街と某宿屋さんをモデルにさせていただきました。
13

横川ガード下探偵団 ~グミの謎を追え!~

ある土曜日の朝、駄菓子屋「のぐち」にいつも通り陳列されているはずの「プレミアムコーラグミ」が忽然と消えていた。これは単に売り切れたのではない。店内のグミ売り場全体がごっそりと「入れ替わっていた」のだ。本来あるべきグミが、すべて似ているが微妙に違う別メーカーの粗悪品(後に「偽グミ」と呼ばれる)にすり替えられていた。ミクから話を聞いたユイが激怒し、ケンジに相談。「これは事件だ!」と探偵団が結成される。探偵団の名前を決める場面でのやり取りがコメディ。
14

ねじ巻き九六九(クロック)

野良だった黒猫は、この街でしあわせを掴んだらしい。
15

Happy!Halloween!!

10月31日ハロウィン。その日は人間の子どもがオバケに仮装をし、お菓子をお強請りする日。しかし、オバケもまた、人間に仮装してお菓子を強請るのだ。そんなハロウィンに、一人のオバケが、人気の少ない商店街の店に、お菓子を強請りに行った。 そこから始まる、オバケの『ボク』と人間の『おばあちゃん』の、温かなHappy!Halloween!!
16

『横川リブート狂騒曲〜美魔女とタヌキの再起動〜』

​過去を喰らい、今を笑え! 広島・横川を舞台に贈る、不器用な大人たちのハートフルコメディ。 ​かつて「横川の貴公子」と呼ばれたイケメン高校生・健は、三十年の時を経て見事な太鼓腹のオヤジ(=デブート)に。一方、誰にも見向きされなかった暗い図書委員・由美は、絶世の美魔女(=美ブート)へと変貌を遂げていた。 ​行きつけの居酒屋「提灯亭」で互いの正体を知ってしまった二人。その奇跡の露見を皮切りに、元狂犬パンクロッカーの金物屋や、過去に深い因縁を持つ男女など、街の住人たちが次々と衝撃の過去を暴露! 悪ノリした居酒屋の大将・五郎の鶴の一声で、過去と現在のギャップを競う前代未聞の「横川ギャップコンテスト」が幕を開ける。 ​隠したい過去のトラウマ、すれ違う想い、三十年越しの不器用な贖罪、そして青い詩集に隠された真実……。コンテストの熱狂の中で、彼らは自身の黒歴史と真っ向から向き合い、本当の意味での「再起動(リブート)」を果たしていく。 ​何度だって人生はやり直せる。笑って泣ける、横川の街の愛おしい人生賛歌。
17
18

おてんば市仲町商店街 なかまちなかまプロレス

 みちのく三大名湯のひとつ、おてんば温泉で有名なおてんば市の中心部に位置する仲町商店街で、新たな闘いの炎が燃えあがった。その名も「なかまちなかまプロレス」。シャッター通りの片隅で、売れないブックカフェを営む女店主・千賀麻耶らが演じる女子プロレスごっこワールドを描いてみた。
19

チリン、と鳴ったら、あの夏が帰ってきた

都会の喧騒に疲れた由梨は、ふと思い出した「風鈴通り商店街」へ向かう。 幼い頃、祖母と手をつないで歩いた夏の記憶。 さびれた商店街、和菓子屋のおばちゃん、一つだけ残った風鈴の音――。 懐かしさと笑いが交錯する中で、心の奥にしまっていた大切な何かが、じんわりと蘇っていく。 やがて始まる“風鈴再生プロジェクト”は、通りの人々を巻き込み、思いもよらぬ展開へ! コミカルなのに、最後には心があたたかくなる、ノスタルジー×ほっこり再生物語。
20

神さま御用達! 『よろず屋』奮闘記

旧タイトル:『よろず屋』奮闘記~ヤマトタケルノミコトは、オトタチバナヒメを諦めない!~ 現在、書籍化進行中! 無事、出版された際は、12月16日(金)に引き下げ、レンタル化されます。 皆さまの応援のおかげです。ありがとうございます! (あらすじ) その昔、荒れ狂う海に行く手を阻まれ絶体絶命になったヤマトタケルノミコトを救うため、妻であるオトタチバナヒメは海に身を投じ彼を救った。 それから千年以上、ヤマトタケルノミコトはオトタチバナが転生するのを待っている。 アマテラスオオミカミに命じられ、神々相手の裏商売を営む『よろず屋』の店主となったヤマトタケルノミコトの前に、ある日一人の女性が現れる。 これは、最愛の妻を求める英雄神が、前世などきれいさっぱり忘れて今を生きる行動力抜群の妻を捕まえるまでのすれ違いラブコメディー。
21

午後九時から妖怪が現れる商店街で、俺は臨時夜番人になりました

地方都市の狐火商店街。昼は客足の減った古いアーケードだが、午後9時の閉店放送を境に、そこは妖怪たちの生活圏と重なり始める。 松本健太郎、24歳。実家の稲荷神社を継ぐ覚悟も、定職に就く意欲も決められないまま、商店街の店番や荷運びを請け負って暮らすフリーターだった。そんな彼が、巡回を続けられなくなった前任者に代わり、商店街の臨時夜番人を引き受けることになる。 夜番人の仕事は、現れた妖怪を片っ端から退治することではない。捨てられると思い込んだ付喪神、閉店によって居場所を失う妖怪、代替わりの中で忘れられた約束。人間と妖怪、それぞれの事情を聞き、店の商品や設備、商売の知恵まで利用して、怪異が起きた原因そのものを解いていく。 やがて一軒一軒の小さな事件は、傷ついた石標、減り続ける店と人通り、狐火祭り、そして商店街を揺らす再開発へとつながっていく。さらに、喫茶店、金物店、呉服店、精肉店、書店、電器店、菓子舗で働く女性たちも、それぞれの得意分野で夜番を支え、仕事を重ねるほど健太郎との距離を変えていく。 古い街をそのまま閉じ込めるのでも、すべてを新しく塗り替えるのでもない。人間も妖怪も、この先も暮らしていける場所を探すため、狐火商店街の長い夜が始まる。
22

ひだまり商店街の神さま

昭和の香りを残す、ちいさな商店街。 その奥の奥に、ひっそりと佇む「ひだまり相談所」には―― 願いをひとつずつ叶える、“神さま”の少女がいる。 願いを叶えるたびに、髪が白くなり、声が変わり、やがてこの世界から消えてしまう運命。 古本屋を手伝う無愛想な青年・蒼真は、 彼女との出会いによって、閉ざされた心に静かに光を灯されていく。 パン屋の娘、豆腐屋の店主、いじめに悩む少年、声を失った画家、 そして未来を怖れる妊婦さん―― それぞれの願いと、それぞれの“さよなら”。 最後にひまりが願うのは、たったひとつの「おかえり」。 🌸 優しさが降る、春の商店街の物語。 ここには今日も、誰かの心が、そっと癒やされていく。
23

ただいまクマの着ぐるみ警報、発令中!

とある地方に、ちょっぴり個性豊かな住人たちが暮らす町があった。 でも近頃、そんな町をにぎわしている変態……もとい怪人がいる。 夜ごと、クマの着ぐるみ姿にて町を徘徊しては、女性に襲いかかり、あろうことか履物の片方だけを奪っていくのだ。 なんたる暴挙! 警戒を強める警察を嘲笑うかのように繰り返される犯行。 その影響はやがて夜の経済にも波及し、ひいては昼の経済にも…… 一見すると無関係のようにみえて、じつは世の中のすべては繋がっているのである。 商店街からは客足が遠のき、夜のお店は閑古鳥が鳴き、関係者の嘆きもひとしお。 なのに役所や警察はちっとも頼りにならない。 このままでは商店街が危うい。 事態を憂い、立ち上がったのは商店街の未来を背負う三人の看板娘たち。 精肉店のマキ、電器屋のシデン、古本屋のヨーコ。 幼馴染み女子高生トリオが、商店街の景気と町の平和の守るために立ち上がった。 怪人に天誅を下すべく夜の巷へと飛び出す乙女たち。 三人娘VS怪人が夜の街でバトルを繰り広げる、ぶっ飛び青春コメディ作品。
24

物騒だけど、大好きな街

――あなたには、ありのままのあなたを受け入れてくれる街はありますか? そしてその街は、どんな街ですか? 目が涙で腫れて、腫れぼったい恥ずかしい顔をしている斎藤 要(さいとう かなめ)の顔が、鏡越しに反射した。 「こんな不細工な顔をしていたんだ」顔を真っ赤にしながら、涙で過呼吸気味な僕は、この人生をもがき生きるために大量の水を口に含んだ。 生きているという証が感じられた。 生きているということは、惨めな姿を受け入れ、そして受け入れてくれる人を大切にすることだ。 急行電車が通り過ぎた。手で一生懸命、真っ赤な頬を隠しながらアパートに帰る。 「ここはもう、自分がいて良い場所じゃない」 そう要は呟くと、家具や自分の所有物をまとめ始めた。 「また次の街へ引っ越そう」 次の街は、人情味溢れるノスタルジックな街だった。 要が引っ越した新しい街は、昔ながらの商店街が賑わう街だった。 たまにテレビ取材も来るような大型の商店街の街で、休日になると人がごった返している。 ただ引っ越した初日は人ごみが少なく、要を受け入れてくれたのは、大がかりの取材陣だった。 「ここで殺傷事件が起きました」 色々あった要は、一瞬驚くことがあっても、都心部の中でも賃料の安い地域に住めたこと、また引っ越し先のアパートのすぐ近くのお弁当屋にありつけたことで不安より、安堵に満ちていた。 以前住んでいた街は綺麗で清潔感のあるところだったが、辛い記憶が蘇り、不安と緊張で寝不足が多かった。 「初めて見る顔だね。お弁当、今日はサービスで400円のところ、300円だよ」 空腹が耐えられなかったので300円を差し出し、セールのお弁当を購入した。 「この街で事件は良くあることだけど、悪い街じゃないから、安心してね」 街の周辺は、若い20代の男女と老人が多かった。 周辺の居酒屋は若い人も、ちょっと変わった訳ありおじさんも、よぼよぼと歩いている70代のたくましいおじいさんも、皆集って酒を酌み交わしていた。 「ここの街の歴史を聞くかい! ここの街は物騒な事件が多くてさ~」 店の店主はがはがはと笑いながら、驚くようなことを口にする。 「でも、そんな街が好きで、なんだかんだ言って住み着いてるよ! お兄さんも気に入ってくれると嬉しいよ!」 キンキンに冷えたビールジョッキに注がれた380円のビールは今までどこで飲んだお酒より格別だった。 多分。ここなら好きになれる。 ここなら自分を受け入れてくれる。 目が涙で腫れて、腫れぼったい恥ずかしい顔で、アルコールを一気飲みする。 はじめまして。そして、ただいま。 新しい街は物騒なこともありそうだけど、今日はぐっすりと眠れそうだ。
25

横川ガード下探偵団 結成篇 ~あの夏、僕らは名前をつけた~

広島・横川商店街のJR高架下に、五人の子供たちが集まった。正義感あふれるケンジ、グミ愛あふれるユイ、論理派のショウタ、足の速いテツ、情報通のミク。ある夏、古本屋から消えた一冊の本をめぐり、彼らは「横川ガード下探偵団」を結成する。人情と笑いと、少しの涙が交差する、昭和の香り漂う商店街のハートフルミステリー。
26

招き猫

最近ウチの店にたびたび宗教関係の人が現れる。なぜかと考えてふと、このあいだ買った怪しげな招き猫の聖ではないかと思い当たった。
27

にこにこ商店街診療所 〜違います「桐江診療所」です〜

ニコニコ商店街に初めてできた診療所「ニコニコ商店街しんりょ…」「桐江診療所」は、いつも盛況である。 世代交代で暇になった店主たちが集い、世間話に花を咲かせる。 患者は日に数名。 それでも桐江は、楽しく過ごせるなら、と容認し集会所が閉じられることはなかった。 背中の半分まである髪を、後ろに束ねているだけという姿の桐江はいつでも無表情。 だが、時々来る深刻な患者さんを淡々と捌く姿に、ベテラン看護師の和子さんも一目置いている。 医療描写は物語の範疇。医療従事者様は薄い目で微笑むだけにしていただけるとありがたいです。
28

異世界美少女 大社町商店街で義務教育を受ける

【カクヨム平行連載中です】 異世界美少女 大社町商店街で義務教育を受ける 【キャッチコピー】 「なぜ皆さんは、これを当たり前だと思えるのですか?」 異世界の農家の娘が、日本の「日常」に宿る価値を問い直す。 【あらすじ】 静岡県大社町。駅のホームに墜落したのは、異世界の村でパンを売って暮らしていた少女・アプリコット。 「言葉がわかる」彼女が、現代日本の貴船家に保護されて目にしたのは、日本人にとっては空気のように当たり前で、誰も気に留めない光景でした。 丁寧に整えられた街路、誰でも学べる学校、そして穏やかに過ぎていく家族の食卓。 飢えや戦いと隣り合わせで土を耕してきた彼女にとって、それは決して「当然」に存在するものではありませんでした。 「なぜ、こんなに不思議なことが、この国では普通なのですか?」 彼女が驚くのは、技術の高さではありません。その裏側にある手間や、平和を維持しようとする人々の価値観。そして、それを「有り難い」とすら思わず、淡々と暮らしている日本人の姿です。 十四歳にして小学校一年生から始まる「義務教育」の学び。 彼女の純粋な眼差しを通じて、私たちは、自分たちがいつの間にか見失っていた「今の暮らし」の尊さを、静かに、そして鮮やかに再発見していくことになります。 これは、異世界から来た少女と貴船家が綴る、知的で温かな日常の記録。
29

壁がない街

さびれた地方都市の商店街に旅するインフルエンサー【ペンペン】が現れた。 ペンペンが来た町には新しい風が吹き、何かが動き出すという噂さえある。 小さな種火がどう燃え広がるのか 天沼六丁目商店街で起こる出来事を一緒に体験しよう。
30

白川町商店街とはじめてのそっくり王国

京都のレトロ商店街で出会った少女と少年の、不思議な世界へ出かける、最初のきっかけのお話。 特にものすごい事は起こらない、フワっとしたエピソードです。 ちょこっと楽しんでいただけると幸いです。お読み下さりありがとうございます(^人^) 他サイトにも投稿しています。表示画像はAI生成のものです。
31

商店街実況、犯人はマイクの中

午後六時十二分、こちら桜葉商店街中央、総菜の油がまだ甘く匂っております。焼き鳥屋の煙はいつも通り、八百屋の親父は閉店前の値引きで怒鳴るように笑っている。平和、実に平和。
31件