青春小説一覧
高校二年生の河倉仁海(かわくら・ひとみ)は、夏休みの思い出作りとして参加したアニソン・フェスの終演後、父からの電話によって祖母が危篤になった事を知り、急ぎ父の実家に向かうが、祖母の死に目には間に合わなかった。
祖母は、茨城県の大洗で釣具店を営んでいたのだが、その祖母の死後、創業七十五年の店の跡を継ぐ者は、近親者の中には誰もいない。だが、祖父亡き後に祖母が独りで守り続けていた店を続けたい、という思いを抱いた仁海は、平日は東京の女子高に通い、週末には茨城に赴き、通いで、女子高生兼釣具屋店長(仮)になる決意をする。
文字数 101,570
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.04.28
令和五年三月九日は、佐藤冬人が最も〈おし〉ているアニソンシンガーの初めての武道館でのワンマン・ライヴの開催日で、冬人は、感染症のパンデミック下において、自分がアニソンのイヴェンターになった三年前の事を思い起こしていた。
令和二年の二月初旬、アニメ好きの高校三年生、佐藤冬人は、アニソンのミニ・ライヴを観るために、さっぽろ雪まつりを訪れる。その時、冬人は、アニソンシンガーの圧巻の歌唱だけではなく、最前列で、演者を全力で応援する〈イヴェンター〉の挙動にも強い衝撃を受ける。
かくして、東京の大学に入学予定の冬人は、上京後にアニソンのイヴェンターとして活動する決意をする。
東京には、二歳年上の兄、秋人がおり、兄は既にアニソンのイヴェンターとして活動をしている。
二月下旬、秋人は冬人を幾つかのアニソンの〈現場〉に連れ回し、アニソンシンガーに直接会えるイヴェントに、冬人は完全にはまってしまう。
だが、二月末以降、感染症のせいで、予定されていたアニソンのイヴェントは次々に中止されてゆく。その結果、イヴェンター達は、リアルな〈現場〉での活動ができなくなり、その間、例えば、オンラインでの〈配信〉でのイヴェンター活動を余儀なくされる。
二人兄弟は、〈配信〉を楽しみつつも、同時に、〈現場〉に行きたい気持ちを募らせてゆくのであった。
文字数 115,740
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.04.28
《毎日12時更新》
サンバ仮面、ダメステアイドル、【柴犬?】いいえ、一番おかしいのは主人公!
これは、ダンジョンが当たり前にある世界の中で、冒険者科在籍なのにダンジョン一辺倒ではない女子高生の、かなーりおかしい日常を描いています。
県立高校冒険者科の女子高生・柳川柚香(やながわ ゆずか)は友人と訪れたダンジョンで首輪を付けていない柴犬に出会う。
誰かが連れてきたペットの首輪が抜けてしまったのだろうと思った柚香は、ダンジョン配信をしながら柴犬を保護しようとするが、「おいで」と声を掛けて舐められた瞬間にジョブ【テイマー】と従魔【個体α】を得たというアナウンスが流れた。
柴犬はめちゃくちゃ可愛い! でもこれ本当に柴犬なの? でも柴犬にしか見えないし! そして種族を見たらなんと【柴犬?】って! なんでそこにハテナが付いてるの!?
ヤマトと名付けた【柴犬?】は超絶力持ちで柚香を引きずるし、魔物の魔石も食べちゃうなかなかの【?】っぷり。
見ている分には楽しいけれど、やってる本人は大変なダンジョン配信は盛り上がりを見せ、なんと一晩で50万再生というとんでもない事態を引き起こす。
アイドルを助けたり謎のサンバ仮面が現れたり、柚香の周囲はトラブルだらけ。(原因として本人含む)
しかも柚香は、そもそも冒険者になりたくて冒険者科に入ったのではなかったのです! そこからもう周囲に突っ込まれていたり!
過激な多方面オタクで若俳沼のママ、驚きの過去を持ってたパパ、そしてダメステータスすぎてブートキャンプさせられる口の悪いリアル癒やし系アイドル(♂)に個性の強すぎるクラスメイトや先輩たち。
ひよっこテイマーの日常は、時々ダン配、日々特訓。学校も行くし、友達の配信にも駆り出される。悩みがあれば雑談配信で相談もします。だって、「三人寄れば文殊の知恵」だからね!
我が道を行くつよつよ【柴犬?】、本当はアイドルしたくない俳優志望のアイドルたちと共に、「50万再生の豪運シンデレラガール・ゆ~か」は今日も全力で突っ走ります!
この作品は、他サイト(ハーメルン様、カクヨム様、小説家になろう様)でも連載しております。
※イメージ画像にAI生成画像を使用しております。
文字数 22,931
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.05.16
【もう一度、あの夏をやり直せるなら、君と結ばれない未来に変えたい】
二十五歳の古谷圭一郎は、妻の日和を交通事故で亡くした。圭一郎の腕の中には、生後五か月の一人娘、朝陽が残されていた。
圭一郎は、日和が亡くなったのは自分のせいだと悔やんでいた。罪悪感を抱きつつ、生後五か月の娘との生活に限界を感じ始めた頃、神社の境内で蛍のような光に包まれて意識を失った。
目を覚ますと、セーラー服を着た十七歳の日和に見下ろされていた。その傍には見知らぬ少女が倒れている。目を覚ました少女に名前を尋ねると「古谷朝陽」と名乗った。
十七歳になった娘と共に、圭一郎は八年前にタイムリープした。
家族三人で過ごす奇跡のような夏が、いま始まる――。
※本作はカクヨムでも投稿しています。
文字数 77,294
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.04.20
俺の名前は蒼介。普通の高校生で、特撮ヒーローやライトノベル、プラモデルが趣味の凡庸な男子だ。恋愛とは無縁の生活を送っていたはずだった――中学の夏までは。その夏、ずっと想いを寄せていた彼女に告白した。放課後の教室、夕陽が差し込む中、緊張しながら告白した俺は、友達として大切に思っているという答えを受け取った。その優しい断りの言葉は、俺の心に深く刺さり、恋愛を諦める決意をさせた。以来、俺は趣味に没頭することで恋愛の痛みを忘れることにした。特撮ヒーローの勇敢な姿に憧れ、ライトノベルの物語に夢中になり、プラモデルを組み立てることで心の平穏を保った。俺の日常は、そのまま続くはずだった。高校に進学し、腐れ縁の健太と同じクラスになることが決まった。彼とは中学からの友人で、バカなことも一緒にやってきた仲だ。1年A組に振り分けられた時、健太も同じクラスだったことで、俺は「これでバカできる」と安心した。そんなある日、学食で昼食を取っていた俺の隣に、美穂が座った。彼女は俺に相談を持ちかけてきたのだ。彼氏との問題について、どうしたらいいか分からないと困った顔で話し始めた。俺は彼女の話を聞き、アドバイスを送った。それが、美穂との相談の始まりだった。次に相談を持ちかけてきたのは、転校生の桜子だった。彼女は小さい頃に一緒に遊んだ仲で、久しぶりに再会したのだ。新しい環境に馴染むのが難しく、彼氏との関係に悩む桜子は、俺に心を開いて悩みを打ち明けた。俺は彼女の話を聞き、少しずつ昔の友情を取り戻していった。さらに、二学年上の先輩、美咲も俺に相談してきた。彼女がなぜ俺に相談するのか分からなかったが、彼氏との関係に悩む美咲は、俺に心を開いて話してくれた。俺は彼女の話を真剣に聞き、少しでも力になれるよう努めた。こうして、俺の平凡な日常は少しずつ揺らいでいった。彼女たちの相談に乗りながらも、内心では自分の安全を心配していた。彼氏たちが俺を誤解して襲ってくるのではないかという恐怖が常にあった。しかし、それ以上に彼女たちの支えとなることを決意していた。ある日の昼休み、健太が俺に向かってきてからかうような口調で言った。「おい、蒼介。またまた無自覚にNTRしてるんだって?誰か新しい女の子も話しかけてきたんだろ?」俺はその言葉に少しイラッとしながらも冷静に答えた。「そうだけど?」健太は大げさに肩をすくめて、「さすが、歩く女誑し、歩くNTRだな」と冗談めかして言った。俺は健太の冗談にうんざりしながらも、真面目な顔で答えた。「冗談でも言うなよ。俺はそんなつもりじゃないし、知らん間に勝手に相談されてるだけなんだ。」「でもさ、惚気ばなしまでされたら堪ったもんじゃないよ」と俺は少し愚痴をこぼした。健太はそれを聞いて笑いながら、「まあ、蒼介はみんなに信頼されてるってことだろ?悪いことじゃないさ。でも、無理すんなよ」と言った。
文字数 7,153
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.05.24
10歳のある日、俺は公園で一人の少女と出会った。雨の中、一人で啜り泣く声。
彼女は顔面全てを包帯でぐるぐる巻きにしており、人に見せられないほどの顔の病気とのことだった。
俺は包帯をとった彼女の顔を見た。「ーー綺麗だ」俺はそう言ったが、彼女はこんなにぶつぶつだらけで私が綺麗なわけがないと言った。しかし俺は別のところに見惚れていた。
綺麗な金髪の髪、青い瞳、長いまつげ、整った小さな顔、潤った唇、少し彫りが深い骨格。俺は彼女を本気で綺麗だと思った。
これはある少年と少女が出会い、助け…奇跡が繋がり、恩返しされる物語。
※この作品は主人公視点ヒロイン視点どちらも多い作品となっています。
文字数 634,368
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.01.10
「この部に入ったからには部長であるこの俺に従ってもらう。今ここに始めるぞ、『おとこのこ可愛い化計画』!!!」
とんでもない部活に入らされてしまった。
主人公、東川誠一。
「なんでお前らの趣味に俺が巻き込まれなきゃいけないんだよ…!おかしいだろ!!」
可愛いもの大好き男の娘、音坂遥音。
「うるさい!!お前は黙って俺に従えメンダコ野郎!!!」
ツインテ元ヤン女装男子、音坂律歌。
「ごめんなさい……遥音がいつも言い方きつくて………」
気分屋まったりショタ、宮名深月。
「なんかすごい人に捕まっちゃったね〜、とうか。」
性別の垣根をこえて「可愛い」を追求する遥音。
騙されて入ってしまった誠一はそこで遥音の計画に巻き込まれてしまう。
遥音の双子の兄、律歌。誠一の着ているメンダコTシャツが大好きな深月。
この4人でのんびり高校生活を送ります(予定)
背景画像はプリ画像です
文字数 36,250
最終更新日 2024.05.26
登録日 2022.07.17
文字数 32,315
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.01.16
県外の大学に通いながらバンド活動をしている
金髪の新1年生、中村鴻一は
ある日キャンパスのすぐ隣にある看護学校に通う有香、
そして美波と知り合う。
この二人と出会ったことにより鴻一は舞と"出会って"しまう。
そして互いに魅かれ合う想いにすら気づかぬまま
ただ悪戯に同じ時を過ごしていた。
いつしか二人はお互いの気持ちに
寄り添うことが出来るのだろうか?
運命は時として残酷な筋書きを用意して
二人を試そうとする…
自身の過去を気にするあまり
彼女との関係にストイックさを求める反面
"断れない"優柔不断さを持ち合わせる、そんな男子と
想いの深さゆえ誰も責められず自分を追い込む女子
そんな二人は「ハッピーエンド」と言うゴールに
辿り着くことが出来るのでしょうか?
そして紆余曲折を経た二人が最終的に導きだした答えとは?
文字数 117,073
最終更新日 2024.05.26
登録日 2023.04.29
《毎週日曜日更新》
好きなあの娘のヌードが拝めて、恋人にもなれちゃう。そんな夢を叶えてくれる天使がいるらしい。
好きな人に想いを伝えられない人。自分の本当の気持ちに気付いていない人。誰もが恋に悩んでいる。
そんな少年少女達を導くキューピッド、その名はルシファー。彼の手にかかれば、どんな恋の悩みもバッチリ解決カップル成立。
だけど彼がカップル成立に用いる手段は、AVみたいな脱衣ゲーム!?
負けた女子は服を脱がされ、あれよあれよと素っ裸に。だけど不思議と恋は叶っちゃう。
元インキュバスのキューピッドが、淫魔の能力を駆使して人々の愛を結んでゆくオムニバスストーリー。
ルシファーによって結ばれたカップル達のその後を描いたイチャラブもあるよ!
文字数 859,122
最終更新日 2024.05.26
登録日 2021.09.15
兄のアイシャに
ちょっと変わり者の葬儀屋、朝比堂賀が主人公の推理・短編~長編集です。挿絵は貳方が描いています。
〖波の途 流れ立つは赤〗
更新不定期中
長編〖青の見ゆるを土より〗 / 完結
「最近、なくし物が多いのよ」
上ノ段七日生にそう持ち掛けられた根耒生祈と道羅友葉。
探し物の依頼だ! と思って乗り出したが結局解決できず。しかしその後、なくし物がちょっと大ごとになるかも。という予定のお話です。
生祈と朝比堂賀の男女バディ。生祈は九十九社に入りました。
長編〖緑静けき鐘は鳴る〗 / 改稿中
死にネタがブームの高校に通う高校生、根耒生祈の視点を中心に展開。
『慈満寺』、梵鐘が鳴ることにより死人が出るという噂の寺に、成り行きで乗り込む。自然死か殺しかを探る話です。
成長、友情、バディを目指す。生祈と朝比の男女バディ。
短編〖白を以て逃走と追跡につき〗 / 完結(改稿するかも)
追跡ものです。音楽プロデューサーだった美野川嵐道を偲ぶ会会場で、盗まれてしまった金の香炉を追う話。
陳ノ内惇公という記者の視点を中心に、展開していきます。
〖名前について〗
堂賀の読み方は、「動画」ではなく「賀」でイントネーションが下がるようです。
文字数 701,576
最終更新日 2024.05.26
登録日 2022.01.01
文字数 20,180
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.04.27
一六歳の少女「加茂野 茉凜(かもの まりん)」は、ある理由から一人旅に出ていた。その道中で一人の不思議な少年とめぐり逢う。生き延びるために止むなく弓鶴の『ある目的』のために生活を共にすることになる彼女だったが、弓鶴は『氷柱の中の王子様』とあだ名される孤高の人であり、茉凜を邪魔者として邪険に扱い、冷淡な態度で接するのだった。こんな相手とこれからやっていけるのかと頭を抱える茉凜だったが、次第に弓鶴という人間の輪郭が見えてきて興味を抱いていく。
そして、『深淵』と呼ばれる知られざる異能の暗殺集団。弓鶴が発現させた、厄災の元凶とされる禁忌の力『黒』。茉凜は弓鶴を巡る抗争に否応なく巻き込まれていく。
主キャラクター
加茂野 茉凜 一六歳
繰り返し見た夢の情景を探し求めて旅をする少女。ひょんなことから柚羽 弓鶴という少年とめぐりあい、彼を取り巻く陰謀と抗争に巻き込まれてしまう。身長が一七三センチと高いことがコンプレックスで、自分の容姿に自信がない。高校入学直前に落雷事故に遭っており、深刻ではないものの後遺症を抱えている。それを感じさせない前向きな性格と諦めの悪い意志の強さを持つ。敵対するような相手も懐柔してしまう、通称「猛獣使い(ビーストマスター)」。元はバイクトライアルの選手で、類まれなるバランス感覚の持ち主。油断すると出てしまう「うえへへへ」という変な笑い声が特徴。
柚羽 弓鶴 一六歳
際立った美貌を持つすべてが謎に包まれた少年。いつも無愛想で無口。近づこうものなら鋭い氷のトゲに刺されそうな猛烈な負のオーラを放つ、通称「氷柱の王子様(アイシクルプリンス)」。深淵の御三家と呼ばれる、上層部の一つ柚羽家の血を継ぐ。おせっかい少女の茉凜のアタックに押し負けて、次第に心を溶かされていく。茉凜より身長が低いのが気に入らない模様。深淵において厄災の元凶とされる禁忌「黒」の力を秘めている。
文字数 20,750
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.05.26
──意地っ張りで不器用な私の想いに気づいて。
私には動物たちの声が聞こえる。
今日も救いを求めてやってきた動物たちの怪我や病気におまじないを掛けて治してあげる。
「痛いの痛いの飛んでゆけ」
おまじない1つで皆元気になるんだ。
ドキドキしながら入学した魔法魔術学校で、私は彼と出会った。
動物たちは素直に心を伝えてくれるのに、あなたは何を考えてるかまるで分からない。
──ねぇ、私の心に気づいているの?
◇◆◇
拙作、太陽のデイジーの数年後の話。
前作と今作の登場人物たちはあまり関係ありません。
前作を読まなくても楽しめるように描いておりますが、太陽のデイジーをお読みくださったほうが世界観がわかりやすいかと思います。
無断転載転用禁止。
Do not repost.
文字数 19,326
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.05.16
真白(ましろ)は埼玉の国道沿いのレストランで働くウェイトレス。
彼女にはずっと忘れられない人がいた。
それは幼馴染の青司(せいじ)。十年前に引っ越していったきり消息不明になっていた青司は、突然真白の地元に帰ってくる。青司はいなくなっていた間、海外で一流の水彩画家となっていた。そんな青司から真白はある頼みごとをされる。
「この家で、アトリエ付きの喫茶店を開こうと思うんだ。良かったら手伝ってくれないか、真白」
困惑する真白。
しかし結局、店づくりを一緒に手伝うことになる。
店にはかつての仲間たちも集い、青司と料理と絵に癒され、それぞれが前へと進んでいく。
青春と成長の物語。
文字数 66,683
最終更新日 2024.05.25
登録日 2024.04.30
校内一静で暗い場所に部室を構える竹ヶ鼻商店街歴史文化研究部。入学以来詳しい理由を聞かされることなく下校時刻まで部室で過ごすことを義務付けられた唯一の部員入間川息吹は、日課の筋トレ後ただ静かに時間が過ぎるのを待つ生活を一年以上続けていた。
そんな誰も寄り付かない部室を訪れた女生徒北条志摩子。彼女との出会いが切っ掛けで入間川は気付かされる。
この部の意義、自分が居る理由、そして、何をすべきかを。
※この物語は、全四章で構成されています。
文字数 124,274
最終更新日 2024.05.25
登録日 2024.04.21
高2の6月。「俺」は名前も知らない「彼女」に告白された。
ひとつの季節に終わった、恋ではなかった何か。
「初恋の賞味期限」での「彼」視点。
「初恋」の方も読んでくれたら筆者がとても喜びます。
文字数 11,704
最終更新日 2024.05.25
登録日 2024.05.20
黒瀬光は幼い頃から天才と言われてきた神童ピアニストだった。
幼い頃から国内外問わずコンクールは総なめにしてきたまごう事なき才能の塊であり、有名な音楽家を輩出しているエルピーゾ音楽院の生徒であり人生の大半をピアノに捧げる人生を送っていた。
しかし、ある日彼はピアニストが稀にかかる筋肉が強張る原因不明の病にかかってしまい、14歳の時からピアノを弾くことが出来なくなってしまう。
最初は本人は勿論、彼に期待を寄せていた両親、彼の指導者も全身全霊を尽くしてサポートしていたのだが酷くなる病状に両親の期待は彼の妹に移り、指導者からも少しずつ距離を置かれ始め、それでも必死にリハビリをしていた光だったが、精神的に追い詰められてしまう。そして、ある日を境に両親は光に祖父や祖母のいる日本で暮らすように言いつけ精神的にもギリギリだった光は拒否することができず、幼い頃に離れた日本へと帰国して、彼にとって初めての日本の学生生活を送る事になる。
そんな中で出会う蜜柑色の髪色を持つ、バスケの才能が光っている、昔見たアニメの主人公のような普通と輝きを併せ持つ、芦家亮介と出会う。
突出していなくても恵まれたものを持つ芦家とピアノの翼を奪われた天才である黒瀬の交わる先にあるものは…。
文字数 27,541
最終更新日 2024.05.25
登録日 2024.05.17
文字数 156,130
最終更新日 2024.05.25
登録日 2023.05.09
幼なじみは、やがて彼女となり。今晩、単なる知り合いに戻る。
よくある? 幼い恋愛話。
そんな短編集です。章で全く話が違います。
興味を抱いたときに、たまたま身近に気心の知れた異性がいた。
大人になると、それが一番だと分かるのだが、高校生くらいだと目移りや欲望が暴走もする事もある。
憧れだったり、つまらない見栄だったり。
誰かの撒き餌だったり。
そして、彼女は。
ジャンルは、ラブコメ?じゃない。ええい恋愛だ。
完全不定期。
文字数 351,144
最終更新日 2024.05.25
登録日 2023.04.20
「違う世界に行きたい……私が誰の邪魔にもならない世界へ」
そこは、人の負の感情が魔物や魔獣として現れる世界。彼女は世界を救う聖女として召喚され、人々に期待される。
「もうお前は元の世界に戻れない。そのうえ、何もしないだけで世界は滅ぶ」
「……悪夢ね」
第二王子と深まっていく仲。
「気が向いたら救えばいいし、気が向かなければ滅ぼしてしまえ」
彼女が選ぶ、その先は――。
※他サイト様にも掲載中
※「異世界の魔導保育士は(以下略)」の700年後の異世界ですが、そちらを読まなくてもお楽しみいただけます。
文字数 110,633
最終更新日 2024.05.25
登録日 2024.03.08
――それでも私は自分だけの青春を作っていく。
青春を謳歌するのが目標の高校1年生の少女北野麻由美はある日、立ち寄った中古の本屋で不思議な本を買う。
その本を開くと気がついたら入学式の日になっていた。この本を使うと時間移動ができると考えた麻由美は早速この本を使って様々な青春を送る事にするが……
文字数 8,651
最終更新日 2024.05.25
登録日 2024.05.19
僕は、清水裕太 17歳。調理師専門学校の2年生。
日本有数の歌劇団である東雲歌劇団の女子寮で、母さんと2人で住み込みの管理人をしている。
はたから見ると、羨ましい環境と言われるが、その現実は
文字数 19,074
最終更新日 2024.05.25
登録日 2024.05.25
文字数 577,703
最終更新日 2024.05.25
登録日 2016.10.26
「じきに空が沈む」
神戸市街地の交差点。
歩行者天国の信号機の上で、スカートをはためかせる女子高生が1人、座っている。
並行世界の断層、——タイム・スクエア。
そこは、現実の「壁」に飲み込まれる、滅びる運命を待つ世界だった。
女子高生、——大坂楓は、時空要塞の都市、クロノポリスに住まう住人であり、“セカンド・キッド”と呼ばれる「アノマリー」の1人で、22世紀の世界へと時空を繋ぐ計画、『人工時間結晶化プログラム』の実行のための、重要な任務を任されていた。
世界は滅びる運命だった。
それは、1995年に起きた災害、”阪神淡路大震災“をきっかけとして引き起こされた、『第一次タイム・クラッシュ』が原因であり、ある科学装置を使ったこと、——起こるべきはずだった出来事を変えてしまったことが、全ての始まりだった。
世界の時空平面上に広がる境界、「ベッケンシュタイン境界」。
その境界に入った亀裂を塞ぐため、人類は時空の『修復』を行うことを試みる。
大坂楓は、街に出現した「ゼノ」を排除するため、1人奔走していた。
「ゼノ」は時空の亀裂から出てきた“魔物=外来種“であり、世界には元々存在していなかった異形の怪物たちだった。
彼らは人類最後の砦、クロノポリスへと侵入し、人類の計画を阻止しようと攻撃を続けていた。
彼女は街中の交差点で、ある少年と出会う。
並行世界の果て、——過去と未来が交錯する、時の平原の彼方で。
文字数 18,979
最終更新日 2024.05.25
登録日 2024.03.31