恋愛 有能ヒロイン 小説一覧
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64件
1
「君だけはわかってくれ」そう言われ続けた私は、もう我慢するのをやめました——公爵家で新しい人生を選びます。私はもう、あなたを支えません——
「エリザは優秀だから、これくらい平気だろう?」
深夜まで一人で伯爵家の帳簿を整理する婚約者に、ブレッドはいつもそう言って微笑んだ。
社交界でも、外交の場でも、彼はいつも病弱な幼馴染・レベッカを優先し、私には「後で説明する」「君だけはわかってくれ」——そればかりだった。
大丈夫です。お気になさらず。
そう笑い続けたある夜、重要な交渉の場で用意した席さえレベッカに譲られたとき、静かに、けれど確かに、何かが折れた。
「婚約を、返上させてください」
引き止める者は誰もいなかった。ブレッドは「そのうち戻らせてほしいと言ってくるさ」と笑い、私は何も持たずに実家へ戻った。
そんな私に声をかけたのは、実力主義を掲げる公爵家の次期当主・アレックス。
「一人で全て抱えなくていい。疲れたら休め」
「君はここにいていい」
初めて、"結果"ではなく"私自身"を見てくれる人に出会った。
一方、私を失ったブレッドの家は――貿易は途絶え、鉱山の不正が発覚し、商人たちは一斉に離れていく。
「エリザがいれば、こんなことには……」
かつて「優秀だから」と便利に使っていた男が、今度は跪いて懇願してくる。
「頼む、戻ってきてくれ」
遅いのです。
私は、自分を選んでくれる人と生きると決めたのだから。
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文字数 54,857
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.14
2
「妹の方が伯爵夫人に相応しい」と捨てられたので、私はもうあなたの失敗を止めません
「伯爵夫人は君より妹の方が相応しいと思っている」
婚約者ジュリアンの仕事を三年間支えてきた子爵令嬢エレナは、妹のアメリアを新たな婚約者にしたいと告げられる。
失敗の可能性に気づき、問題が起きる前に備える。
けれど、何も起きなければ、その仕事の価値は誰にも見えない。
前向きで迷いのない妹を選んだジュリアンに、エレナは婚約解消を受け入れた。
もう、あなたの判断は私の責任ではありません。
その後、侯爵家の嫡男セドリックは、エレナの「念のため」を心配性ではなく、前へ進むために必要な意見として受け止める。
一方、順調に見えたジュリアンとアメリアの事業では、小さな見落としが少しずつ積み重なっていく…。
これは、見えなかった仕事の価値をめぐる、静かな逆転の物語。
文字数 99,042
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.08.22
3
妹に何もかもお譲りいたします。ただ、商会がお代を待ってくださるのはわたくしの署名にでございますので、来月から現金でお支払いくださいませ
「お姉様のお名前なんて、書き写せばよろしいでしょう?」
妹がわたくしの婚約と、金庫の鍵を持っていったとき、父は譲渡の書面にご署名なさり、母は妹の髪を撫でておりました。この十年、この家でわたくしの名を呼んだ人はおりません。「お前は強い子だから」と、それだけは何度も言われましたけれど。
ですから、惜しくはございません。屋敷も、婚約も、家督も、すべて差し上げます。
ただひとつだけ、お渡しできないものがございます。
——信用でございます。
十七の年から、仕入れの支払いはすべてわたくしが立ててまいりました。春の麦も、夏の鉄も、冬の炭も。商会が三月お代を待ってくださるのは、コルビエ伯爵家に対してではなく、わたくしの署名に対してでございます。
譲れと仰るなら、いくらでもお譲りいたしますわ。
けれど信用は、こちらから差し上げるものではございません。向こう様がお決めになるものでございますから。
来月の仕入れから、現金でお支払いくださいませ。
※初日以降は毎日12時・22時に更新します。
感想数 0
文字数 24,716
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.14
4
侯爵令嬢のほうがふさわしいと婚約破棄されたので、もうあなたの後ろには立ちません
婚約破棄された伯爵令嬢クレアは、元婚約者を恨むことも、失った立場にすがることもしなかった。
彼女が選んだのは、新たに任された仕事に誠実に向き合うこと。記録を確かめ、曖昧な契約を整理し、対立する人々の言葉に耳を傾ける。その積み重ねはやがて確かな信用となり、彼女を認める人と新しい未来を引き寄せていく。
一方、爵位ある家との華やかな婚約と大きな商機を選んだ元婚約者ライオネルは、成功を急ぐほど家の足元を見失っていく。
人の未来を決めるのは、与えられた爵位か、それとも積み重ねた信用か。
信用を築く令嬢と、信用を使い果たしていく青年。それぞれの選択が明暗を分ける、復讐ではない静かな逆転の物語。
文字数 49,159
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.05
5
公開求婚で選ばれなかった私へ、隣国王子が求婚してきました
王太子妃候補として、長年王宮を支えてきた侯爵令嬢エレノア。
外交会談の調整。
文官との連携。
派閥間の根回し。
本来は候補教育の一環だったはずの仕事は、いつしか彼女なしでは回らなくなっていた。
けれど王太子レオルドが公開求婚で選んだのは、愛嬌があり華やかな別の令嬢。
その瞬間、候補制度から外れたエレノアへ、隣国セレストリア王国の王子ルーファスが公の場で求婚する。
「王国が彼女を必要としないのであれば、我が国が望んでも問題ありませんね」
「君なら、これからも王宮を支えてくれるだろう」
当然のように引き留める王太子へ、エレノアは静かに答えた。
「候補制度から外れた以上、王宮へ残る理由はございません」
彼女が去ったあと、王宮は少しずつ綻び始める。
これは、失ってから価値に気づく王国と、
初めて一人の人間として正当に評価された令嬢の物語。
感想数 97
文字数 106,054
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.07.20
6
三年間あなたの領地を切り盛りしてまいりましたが、離縁いたします。帳簿も契約書もすべて私の名で結んでおりますので、どうぞご自由に
婚礼の夜、夫は寝室に来なかった。三年、一度も。代わりに来たのは書類の束だった。
伯爵家に嫁いで三年。私は帳簿を締め、領民の訴えを聞き、商人と話をつけた。夫は舞踏会で笑い、私の仕事を自分の手柄として語った。
「君との結婚は、家同士の義務だったんだ」
幼馴染の令嬢を後妻に迎えるつもりらしい。分かりました。離縁いたします。
ただ、ひとつだけ確認していただきたいものがあります。この三年で交わした契約書、二百八十七通。羊毛の買い付けも、石工の手配も、橋の普請も、署名はすべて私の名です。あなたは一度も目を通さず、面倒くさそうに私へ押しつけてこられました。
契約は、人に付きます。家にではなく。
夏が来て、伯爵領に商人が来ない。
私は隣の辺境伯領で、同じ仕事をしています。ここの領主は、差し出した書類を最後まで読んだ。読んでから、こう言った。
「あなたの名で結んでください。私の名ではなく」
※毎日19時に2話ずつ更新します。
感想数 1
文字数 80,843
最終更新日 2026.09.02
登録日 2026.08.17
7
断罪の場でわたくしは一言も申し上げません。三年間お教えしてきたことを、どうぞご自分でお読みくださいませ
私は三年間、あの方の半歩後ろに立ってきた。
あの方は、人の言葉を書いてあるとおりにしか受け取れない。だから私は扇の陰で一言だけ添える。その侯爵は本気で怒っている、そちらの夫人は同意していない、いま笑ってはいけない。三年、一度も外さなかった。誰も気づいていない。あの方自身も。
その方が、大広間で私を呼び出した。証人も証拠も揃っている。
「申し開きはあるか」
ございません。わたくしは何も申し上げません。
否認も弁明もせず、私は黙って立っていた。だからあの方は、生まれて初めて自分で場を読むことになった。
味方として名を挙げた侯爵の顔が、なぜ動かないのか。証人の声が、なぜ途中で細くなったのか。「皆もそう思うであろう」と広間に向けた同意の求めに、なぜ誰も応えないのか。
わたくしはもう、お教えいたしません。
※初日以降は毎日12時・22時に更新します。
感想数 3
文字数 70,861
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.03
8
幼馴染最優先の婚約者に愛想が尽きたので、笑って家出しました ― 笑顔で去っただけなのに、なぜ泣いているのですか
侯爵令嬢リオナは、婚約者アルベルトが「幼馴染が可哀想だから」と約束を破り続ける日々に耐えていた。領地再建の帳簿も契約も、実はリオナが陰で支えていたのに、彼は「君は強いから」と当然のように扱う。決定的な侮辱の夜、リオナは怒らず泣かず、完璧な笑顔で婚約指輪だけを返して屋敷を去った――引継ぎは、何一つ残さずに。
翌日から止まる交易、崩れる資金繰り、露出する不正。追いすがるアルベルトを置き去りに、リオナは王立監査院の臨時任官で辺境へ。冷徹と噂される監察騎士レオンハルトと共に、数字と契約で不正を断ち、交易路を再生していく。
笑顔で去っただけなのに、泣くのは捨てた側だった。
文字数 53,577
最終更新日 2026.03.06
登録日 2026.02.26
9
「予定くらい誰でもできる」と婚約破棄された私ですが、侯爵家では『人をつなぐ才能』だと評価されました
「予定調整くらいなら、誰でもできる。」
婚約者のその一言で、私は婚約を解消された。
夜会の席順。
返書の順番。
会談の日程。
贈り物。
ただ予定を並べていただけだと、最後まで思われたまま。
けれど侯爵家で初めて気づいてもらえた。
私が調整していたのは予定ではない。
立場の違う人たちの想いをつなぎ、誰もが気持ちよく前へ進めるよう整えること。
これは、目立たないけれど誰かを支え続けた令嬢が、「人をつなぐ才能」を認められ、その価値が王都中へ広がっていく物語。
文字数 160,275
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.07.24
10
殲滅公爵と恐れられた夫が、私の限界オタクだった件
「レティシア・エーデル・モルゲンレート侯爵令嬢、貴様との婚約を破棄する!!」
前世社畜だったレティシアは、王太子ユリウスに婚約破棄を突き付けられた。
その上、『殲滅公爵』と恐れられる辺境を治めるダグラーゼ公爵に下げ渡すことを宣言される。
ダグラーゼ領に嫁いで迎えた結婚初夜。レティシアに触れた公爵が気絶した?!
実は彼は、レティシアを女神と崇める限界オタクだった。
レティシアは夫が気絶しないよう、『特訓』することを提案する。果たして、二人は本当の夫婦になれるのか?
——そして、レティシアが社畜全開に楽しく仕事や夫を愛でている間、ユリウスの周りでは崩壊の足音が静かに迫っていた。
これは感極まると気絶する夫と元社畜妻が特訓で本当の夫婦になるまでの物語。
※なろうとカクヨムでも掲載しています。
※生成AIを構成・展開の壁打ち、設定整理、誤字脱字・表記ゆれ確認、文章推敲補助に利用。本文は基本的に自分で執筆し、短い表現提案を採用する場合があります。
感想数 0
文字数 72,460
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.10
11
有能なお飾りは、ある朝いなくなりました
七年間、ハーウィン伯爵家の帳簿はすべて三女リディアが握っていた。婚約者の仕事も、彼女の手が入らないものはなかった。
「リディアはよく働くよ。ほんとに便利でね」
聞いてしまった翌朝から、彼女は静かに準備を始めた。
置き手紙を一枚残して、リディアは家を出る。
新しい街で出会ったのは、彼女の仕事をただ正当に評価する、静かな監査官だった。
残された人たちが彼女の価値に気づくのは、ずっと後のこと。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
※本文はAI(Claude)が生成した文章を、作者が加筆・修正したものです。
感想数 2
文字数 18,670
最終更新日 2026.08.20
登録日 2026.08.20
12
処刑まであと三日ですが、ごはんが美味しいので困ります
侯爵家の長女ヴィオラは、十二歳から十年間、領地の実務をひとりで担ってきた。帳簿、税、陳情、婚礼、葬儀――「少し」のはずだった仕事は、気づけば全部だった。
妹の毒殺未遂の罪を着せられ、処刑を待つ牢の中。ヴィオラが気にしているのは、無実の証明でも、命乞いでもない。
「これ、何のスープですか」
「玉ねぎを、先に炒めていますね」
生真面目な牢番クレイは、日に日に調子が狂っていく。処刑を待つ身のはずなのに、聞いてくるのは献立の話ばかり。
十年ぶりの休暇を、ヴィオラは牢の中で満喫していた。
感想数 0
文字数 6,359
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.17
13
私の価値を知らなかったのは元婚約者だけでした~婚約破棄された実務令嬢は、辺境伯と「何もしない午後」を選ぶ~
七年間婚約者だったオスカーから、「華がない」「帳簿と駅路ばかりの女」と建国祭の夜に捨てられた伯爵令嬢リディア。
だが、その場で彼女の過去の仕事に救われた商会長、辺境伯、隣国の王子、魔王が相次いで求婚する。熱狂する会場で、リディアが返した言葉はただ一つ。
「私は、誰かの業績に対する賞品ではありません」
全員への返事を保留した彼女は、大雪による北峠封鎖まで三十日と迫った四境交易の危機へ挑む。空の薬草棚、動かない荷馬車、同じ名で量の違う樽、すべてを止める巨大契約。記録と交渉で詰まりを解くほど、元婚約者が見ようとしなかった七年間が明らかになっていく。
そんな中、北境辺境伯レオンハルトだけは、彼女の能力を奪い合わず、答えを急かさず、仕事をしない時間にも価値があると伝えてくれた。
これは、捨てられた有能令嬢が別の誰かの賞品になる話ではない。仕事も、休息も、隣にいる人も、自分で選べるようになる話。
契約と記録による納得型ざまぁ/一途で不器用な辺境伯との大人の恋/全36話・完結。
感想数 0
文字数 65,140
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.10
14
「君なら平気だろう」と私を後回しにし続けた婚約者はもう捨てます
婚約者フェリクスは、何かあるたび「君なら平気だろう」とクレアを後回しにした。
仕事を押し付けられても、約束を破られても、婚約者として支えるのが務めだと信じ、クレアは耐え続けてきた。
しかし誕生日の約束すらも、幼馴染を優先したフェリクスに平然と破られたことで、クレアは彼を完全に見限る。
「ええ、そうですね。私のことはお気になさらず」
そう言って微笑んだ彼女は、我慢することをやめた。
すると今まで当然のように回っていたものが、少しずつ崩れ始める――。
文字数 88,067
最終更新日 2026.06.02
登録日 2026.04.30
15
死んだはずの夫が、愛人を連れて自分の葬式へ帰ってきました
旅先の事故で夫セドリックが死亡扱いとなって半年。
ハルフォード伯爵夫人エレノアは、夫が残した借金、未処理の仕事、使用人や親族への対応を「必要なら私がやる」と一つずつ片づけ、ついに葬儀の日を迎えた。
ところが、司祭が空の棺の前で夫の名を読み上げている最中、礼拝堂の扉が開く。
そこに立っていたのは、死んだはずのセドリック本人と、彼に手を取られた愛人だった。
事故の三日後には意識を取り戻していた夫は、家や借金の処理をしたくないため生存を知らせず、関係者が全員揃う葬式なら話が早いと帰ってきたのだ。しかもエレノアへ、「しばらく記憶喪失だったことにしてほしい」と頼む。
夫が忘れれば妻が補い、夫が困れば妻が処理する。長年続けてきたその役割を、エレノアは初めて拒んだ。
鍵も、帳簿も、結婚指輪も、夫の人生に付随する責任も、すべて本人へ返していく。
そんな彼女を旧知のアッシュフォード侯爵ジュリアンは、仕事の相談ではなく昼食へ誘う。
誰かの役に立つためではない時間の中で、エレノアは初めて「私は何をしたいのか」を選び始める。
文字数 14,379
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.09.11
16
妹に王太子妃教育を譲れと言われたので譲りました。ですが三日後、王宮の予定表が真っ白になったそうです
「お姉様。王太子妃教育を、わたくしに譲ってくださらない?」
妹ミレーヌにそう言われ、王太子ユリウスにも「民に愛される妃はミレーヌだ」と告げられた公爵令嬢アレシア。
三年間、王太子妃候補として王宮の予定表、謁見、茶会、外交使節、予算調整まで支えてきた彼女は、怒ることなく静かに答えた。
「承知いたしました。すべてお譲りいたします」
華やかな地位だけを望んだ妹は、赤字と青字で埋まった予定表を「見苦しい」と言い、白紙の予定表から始めようとする。
そして三日後。
王宮の予定表は、本当に真っ白になった。
外交使節の歓迎式、王妃の慈善茶会、地方貴族の謁見、王太子の視察。何も決まらず、誰も動けない。
ようやく王宮は気づく。
紙と数字ばかり見ていると笑われたアレシアこそが、王宮を回していたのだと。
けれどアレシアは、もう王太子妃候補として戻るつもりはない。
彼女の能力を正しく評価した若き宰相兼王弟殿下レオンハルトは、アレシアを「便利な裏方」ではなく、正式な補佐として迎えようとする。
一方、妹と王太子は、読まなかった引き継ぎ箱と、捨てた予定表と、軽んじた責任の重さを思い知ることになる。
譲っただけです。
ですが、その後どうなったかまでは、私の責任ではありません。
文字数 23,991
最終更新日 2026.05.28
登録日 2026.05.28
17
【完結】後戻りはできません~婚約破棄されたので、あなたに尽くすのはやめようと思います~
「お前との婚約は解消させてもらう。それに伴い、学園生徒会会計職を解く」
名誉男爵家の養女にして貴族学園主席の才媛、リリテア。婚約者として、生徒会長エドワルドが押し付けてきた業務をこなしてきた。
けれどエドワルドは感謝するどころか、大勢の前で婚約破棄を宣言。リリテアは生徒会からも追放されてしまう。さらには予算の横領という身に覚えのない罪まで着せられてしまう事態に。
そんなリリテアに手を差し伸べたのは、公爵のルヴィアス。
「君はもう、あの生徒会を気に掛ける義理はない」
その一言で、リリテアは今までエドワルドに尽くしていた全てを、やめることにした。
リリテアの去った生徒会は静かに崩壊していく。そんな中、学園最大の行事・建国祭が刻一刻と迫っていた。
一方で、大量の業務から解放されたリリテアは、頻繁に会いに来るルヴィアスに少しずつ惹かれていく。
今さら全てに気付いても、もう遅いのです。
感想数 4
文字数 28,512
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.08.09
18
婚約者を病弱な妹に譲れと言われた夜、冷徹公爵が「では君は私がもらう」と手を差し伸べてくれました
伯爵令嬢リネットは、長年支えてきた婚約者エドガーを、病弱な妹ミレイユに譲るよう家族から一方的に命じられる。領地運営の書類作成や商会との交渉までこなし、婚約者を陰で支えてきたにもかかわらず、その働きはすべて当然のように奪われてきたのだ。
失意の中で婚約解消を受け入れたリネットの前に現れたのは、“冷徹公爵”と噂される王弟アシュレイ・クロフォード。
彼はリネットの才覚を見抜き、「では君は私がもらう」と告げて、公爵領へ迎え入れる。
ようやく自分の能力を正当に認められる場所を得たリネットは、北方公爵領で筆頭補佐官として活躍し始める。一方、彼女を失った元婚約者と家族は、次第に行き詰まっていき――。
これは、搾取され続けた令嬢が、自分の価値を認めてくれる人と出会い、後悔する者たちを置き去りにして幸せを掴む物語。
感想数 5
文字数 13,984
最終更新日 2026.04.24
登録日 2026.04.24
19
《完結》「何とかするのがお前の仕事だろう」と言われましたので、すべてを引き継いで出ていきます。
実務に明るいことを見込まれ、子爵家から格上のランフォード伯爵家へ嫁いだヴェロニカ。
ところが夫も義両親も、領地や屋敷の仕事を「得意な者へ任せればよい」と彼女へ押しつけるばかりだった。
申請書は積まれたまま。橋は腐り、水路は崩れかけ、診療所にも領兵にも金が足りない。
ヴェロニカは三年をかけ、破綻寸前だった領地を立て直していく。
そんなある日、子供を婚家へ残した義姉が実家へ戻ってきた。
帽子、宝石、香水、ドレス――傷ついた義姉の気晴らしだからと、家族は高額な請求書を次々と領地の金から支払わせる。
ついに水路の修繕費まで足りなくなり、ヴェロニカが夫へ相談すると、返ってきたのは冷たい一言だった。
「そうならないようにするのが、お前の仕事だろう」
その夜、ヴェロニカは伯爵家を出ると決める。
ただし、自分一人だけ逃げるつもりはない。
領民が困らないよう仕事を引き継ぎ、使用人たちの次の職を探し、侯爵家と公証人へ記録を渡す。自分と側仕えの働き口も決め、家族には何も悟らせないまま、最後の日までいつもどおりに働き続けた。
そしてある朝。
家族が目を覚ました時には、ヴェロニカも、屋敷を支えていた者たちも、すでにいなかった。
残されたのは、誰にでも分かるよう整えられた仕事と、これまで何もしてこなかった者たち自身の署名だけ。
「ヴェロニカを呼べ」
そう命じても、もう彼女は戻らない。
※初日以外は6時・17時の2回投稿です。
独自の世界観なのでご了承ください。
感想数 110
文字数 158,304
最終更新日 2026.08.14
登録日 2026.07.30
20
【エピローグ完結】「君は何もしていない」と婚約破棄された私ですが、失ったのは私だけではなかったようです
「君は、この屋敷で何もしていない」
婚約者にそう告げられ、私は静かに屋敷を去りました。
反論はしなかった。
本当に必要とされていなかったのなら、そこにいる理由などない。
けれど、翌日から屋敷は変わり始める。
もちろん、悪い意味で。
執事が辞め、料理長が辞め、長年付き合いのあった商会は取引を打ち切り、貴族たちも離れていく。
婚約破棄で失ったものは、婚約者だけではなかった。
本質を見ずに婚約破棄をした人が、信頼そのものを失ってしまう物語。
文字数 22,760
最終更新日 2026.08.02
登録日 2026.07.03
21
【完結】離縁王妃アデリアは故郷で聖姫と崇められています ~冤罪で捨てられた王妃、地元に戻ったら領民に愛され「聖姫」と呼ばれていました~
「――そなたとの婚姻を破棄する。即刻、王宮を去れ」
王妃としての5年間、私はただ国を支えていただけだった。
王妃アデリアは、側妃ラウラの嘘と王の独断により、「毒を盛った」という冤罪で突然の離縁を言い渡された。「ただちに城を去れ」と宣告されたアデリアは静かに王宮を去り、生まれ故郷・ターヴァへと向かう。
しかし、領地の国境を越えた彼女を待っていたのは、驚くべき光景だった。
迎えに来たのは何百もの領民、兄、彼女の帰還に歓喜する侍女たち。
かつて王宮で軽んじられ続けたアデリアの政策は、故郷では“奇跡”として受け継がれ、領地を繁栄へ導いていたのだ。実際は薬学・医療・農政・内政の天才で、治癒魔法まで操る超有能王妃だった。
故郷の温かさに癒やされ、彼女の有能さが改めて証明されると、その評判は瞬く間に近隣諸国へ広がり──
“冷徹の皇帝”と恐れられる隣国の若き皇帝・カリオンが現れる。
皇帝は彼女の才覚と優しさに心を奪われ、「私はあなたを守りたい」と静かに誓う。
冷徹と恐れられる彼が、なぜかターヴァ領に何度も通うようになり――「君の価値を、誰よりも私が知っている」「アデリア・ターヴァ。君の全てを、私のものにしたい」
一方その頃――アデリアを失った王国は急速に荒れ、疫病、飢饉、魔物被害が連鎖し、内政は崩壊。国王はようやく“失ったものの価値”を理解し始めるが、もう遅い。
追放された王妃は、故郷で神と崇められ、最強の溺愛皇帝に娶られる!「あなたが望むなら、帝国も全部君のものだ」――これは、誰からも理解されなかった“本物の聖女”が、
ようやく正当に愛され、報われる物語。
※「小説家になろう」にも投稿しています
感想数 4
文字数 79,737
最終更新日 2025.12.10
登録日 2025.11.21
22
「代筆しか能のない女は要らない」と婚約破棄されました――最後の一通を自分の名で送ったら、隣国の王弟殿下が迎えに来ました
「代筆しか能のない女は、王太子妃には不要だ」
七年間、婚約者である王太子ギデオンに代わり、隣国との国書を書き続けてきた侯爵令嬢リリア。戦争を止め、街道を開き、民を飢えから救った手紙は、すべてギデオンの名で送られていた。
しかし和平成立を祝う夜、ギデオンは華やかな伯爵令嬢を妃にすると宣言し、地味なリリアとの婚約を破棄する。
望まれたとおり身を引いたリリアは、隣国の交渉役へ最後の一通を送った。
――今まであなたへ手紙を書いていたのは、私でした。
返事は来ないと思っていた。ところが十日後、隣国の王弟マティアスが王宮へ現れる。
「七年間、あなたを捜していました。今度はどうか、あなた自身の名前で返事をください」
これは、誰かの影として言葉を奪われてきた令嬢が、自分の名前と恋を取り戻す物語。
感想数 2
文字数 30,215
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.09.11
23
王太子殿下、私の結界魔道具を寵姫の発明にするのですね。では、設計者署名を消した王都防衛計画書を提出してください
王都を守る新型結界魔道具を設計した伯爵令嬢イリスは、防衛会議の場で王太子レオンスから告げられる。
「この魔道具は、寵姫リリアナの発明として発表する」
功績を奪われるだけではない。王太子は、王都防衛計画書に刻まれたイリスの設計者署名まで消そうとしていた。
だが、その署名はただの名前ではない。結界魔道具の安全認証、起動許可、保守責任、緊急停止権限を兼ねる魔法署名だった。
イリスは静かに問い返す。
「では、設計者署名を消した王都防衛計画書を提出してください」
王太子は署名の意味も知らず、寵姫は設計の中身を説明できない。王都防衛司令官ノアの正式監査のもと、寵姫の発明書類に欠けた安全手順と、王太子の私情による功績横取りが公的に明らかになっていく。
婚約者として黙ることも、責任だけを押しつけられることも、もうしない。
これは、奪われかけた署名と功績を取り戻し、王都を守る結界技師として自分の名で未来を選ぶ令嬢の物語。
文字数 17,846
最終更新日 2026.07.10
登録日 2026.07.10
24
「仕方ない」には疲れました ~三年続いた白い結婚を終わらせたら、辺境公爵の溺愛が待っていました~
「仕方ない」と白い結婚に耐え続けていた伯爵夫人エリス。
彼女の誕生日、夫は幼なじみのセシリアを屋敷に連れ帰り、エリスが大切にしてきた猫を彼女に見せろと言う。冷めた晩餐の前で心が折れたエリスは、ついに離縁を宣言し実家へ戻った。
彼女の薬草知識と領地経営の才は、北方を守る公爵ディートリヒが目を留める。流行り病に苦しむ公爵領を救うため奮闘するエリスは、初めて努力を認められ、大切に扱われる喜びを知っていく。一方で彼女を失った元夫の伯爵家は傾き、身勝手な幼なじみの嘘も暴かれて――。
我慢をやめた傷心令嬢が、辺境公爵に溺愛され、自分らしい幸せを選び直す逆転愛されファンタジー。
感想数 1
文字数 13,971
最終更新日 2026.05.06
登録日 2026.05.06
25
「代わりはいくらでもいる」と言われたので、私は消えました。——お茶会ばかりしていた私が何をしていたのか、ご存じないようで
下級貴族出身の私は、伯爵家に嫁いでから、ひたすらにお茶会を重ねてきた。
それはすべて、この家を支えるためのものだった。
けれど夫は、それを「無駄な遊び」と切り捨てる。
「代わりはいくらでもいる」と。
だから私は、何も言わずに去った。
——その日から、伯爵家は静かに崩れ始める。
お茶会で築いていたものが何だったのか、誰も知らないまま。
感想数 15
文字数 59,931
最終更新日 2026.04.19
登録日 2026.04.10
26
王太子妃候補を辞めたら、殿下は招待状ひとつ出せないようです
地味で可愛げがないから、婚約破棄?
「わかりましたわ、フレデリック殿下。では私は、王太子妃候補としての仕事からも手を引かせていただきます」
侯爵令嬢クラリエッタに切り捨てられたその日から、王宮は少しずつ狂い始める。
招待状は乱れ、席次は崩れ、茶会はぎこちなく綻んでいく。
――王太子は、まともな招待状ひとつ出せなかった。
彼女が担っていたのは、ただの補佐ではない。
王宮の社交と体面、そのものだったのだ。
そして、そんな彼女の価値を最初から見抜いていた第二王子ロレンツが、静かに手を差し伸べる。
婚約破棄された侯爵令嬢の、実務ざまぁと再評価の物語。
※複数のサイトに投稿しています。
感想数 4
文字数 13,722
最終更新日 2026.03.23
登録日 2026.03.23
27
もう殿下の悪夢は引き受けません ~「眠らせるだけの女」と婚約破棄された宮廷夢守り、眠れない辺境公に傷ごと大切にされています~
宮廷夢守りリディアは、十年間、婚約者である王太子アルベルトの悪夢を毎夜ひそかに引き受けてきた。
けれど王太子が感謝したのは、夢の象徴を読む聖女セラフィナ。誕生日夜会で「眠らせるだけの女に王妃は務まらない」と婚約を破棄されたリディアは、静かに夢鍵を返した。
「承知しました。では今夜から、殿下の悪夢は殿下ご自身でお願いいたします」
誰かの夜を守るため、自分は眠らず傷つく。それが務めだと思っていた。王宮を去った夜、リディアは初めて自分自身の夢を見る。
新しい依頼人は、十年間まともに眠れない北辺公ユリアンだった。だが彼が求めたのは、悪夢の肩代わりではない。
「代わりに耐えないでくれ。私の隣で、一緒にほどいてほしい」
十二分の安眠から始まる治療、城下の夢相談所、王国中から集められていた悪夢、使い切られた夢守りたちの記録。リディアが仕事を返したことで、王宮を支えていた見えない仕組みが崩れ始める。
これは、捨てられた夢守りが傷ごと大切にされ、誰も一人で夜を持たなくてよい朝を作る物語。
感想数 0
文字数 194,910
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.08.16
28
【完結済】もう戻ることはありません! 〜 実家と婚家で冷遇されてきた地味令嬢は、辺境伯領で薬学の知識を振るいます 〜
ベルティア王国のローゼン男爵家で、地味な容姿を理由に冷遇されて育ったリエラ。きょうだいの中で一人だけ平民学校に通わされた彼女は、そこで薬学を専攻する。学校で身につけた知識をもとに、独学でも薬草加工の技術を磨いたリエラは、没落寸前だった実家を陰で立て直すが、その功績が両親から認められることはなかった。
やがてリエラは、フェルナー伯爵家の嫡男ニルスと政略結婚をさせられる。
しかし軍務を理由に長く屋敷に不在だったニルスは、形式的な結婚式だけを済ませると、またすぐに戦地へと戻ってしまう。
夫不在の伯爵家で、リエラは義父母から使用人同然の扱いを受けながら暮らすこととなった。
それからおよそ一年後、ようやく帰還したニルスは、なぜかリエラの妹であるマチルダを伴っていた。そして「俺はマチルダと結婚する。地味で可愛げのない妻はいらない」と、リエラに一方的に離縁を言い渡す。
行き場を失ったリエラは、悪名高い辺境伯、レオンハルト・リングレンのもとへ嫁がされることに。
けれどレオンハルトは、様々な噂とは真逆の、有能で誠実な領主だった。
辺境伯領で初めて夫から対等に扱われるようになったリエラは、薬学の知識を振るい、リングレン辺境伯領をさらなる繁栄へと導いていく。
一方、彼女を失った実家のローゼン男爵家は、急速に没落の一途を辿り──。
※何もかもファンタジーな設定の作品です。温かい目で見ていただけると嬉しいです。
※毎度のことで申しわけないのですが、終わらないので長編に切り替えます…。すみません。
※こちらの作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
文字数 187,339
最終更新日 2026.07.27
登録日 2026.05.29
29
若造と嗤われましたが、わたくし、この家のいちばん上ですのよ
伯爵家の初代夫人イザベルは、百年前、魔術師の眠りの術で眠りについた。老いず、十八の顔のまま。
目覚めると、屋敷は曾孫レオンスの代で、曾孫の嫁ジョルジェットが屋敷を仕切っていた。「どこの小娘」と嗤われ、離れに追いやられる。
イザベルは言い返さない。ただ、ジョルジェットが「家訓」を盾に使用人を追い出そうとするたびに、「その家訓、続きがございますのよ」と原本を示すだけ。家訓を書いたのは、イザベル自身。屋敷の隠し扉も、当主だけが知る合言葉も、全部、イザベルが作ったもの。
嫁は自分の嘘で自滅し、最後に「怖かった。この家に居場所がなくて」と白状する。イザベルは「居場所は、作るものですのよ」と一室を与える。
一方、百年前に眠りの術をかけた魔術師の末裔、王宮魔術師の伯爵カジミールが、屋敷を訪ねてくる。「曾祖父の日記に、あなたの目覚める日が書いてあった。私はその日を、待つために生まれた」。
疎まれた長所が、正しく愛される場所で花開く。
感想数 0
文字数 16,788
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.08
30
【完結】妹の結婚のため、姉である私は辺境へ嫁ぐことになりました〜家を支えていたのは私だったようです〜
妹ばかり愛する継母。
争いを避ける父。
フォルディア伯爵家で、長女エレナは何でも出来て当然な娘として、領地運営も帳簿管理も、全てを静かに支えていた。
そんなある日。
本来はエレナへの縁談だった侯爵家との婚約は、妹へ譲られることになる。
代わりに与えられたのは、田舎と噂される辺境伯家への嫁入り。
けれど…。
「これだけ働く人材を、放置していたのか」
辺境伯家だけは、エレナの価値を正しく見抜いていた。
これは、便利な娘として扱われていた令嬢が、初めてあなたが必要だと言われるまでの物語。
文字数 80,264
最終更新日 2026.06.27
登録日 2026.06.05
31
側妃への恋文まで書かされたので、代筆は今日でやめます
「アデリーヌ。これを、いつもの調子で頼む」
差し出された紙にはこう書いてございました。――側妃に迎えたい令嬢へ贈る、愛の手紙の下書き。
わたくし、七年間、殿下のお手紙をすべて代筆してまいりましたの。詫び状も、外交の親書も、お礼状も。筆跡も言い回しも、殿下ご本人よりずっと殿下らしく書けますのよ。
ですが、これは。
「――かしこまりました。これで、最後にいたしますわ」
その晩、婚約は破棄されましたわ。おめでとうございます。
翌朝から、殿下はご自分でお書きになりましたの。誤字も、敬称の間違いも、そのままに。隣国の陛下のお名前を、一文字違えて。
そして側妃候補のあの方は、やがて気づいてしまわれますのよ。ご自分が恋をしていたのは、手紙の中の、いない人だったということに。
わたくしは、何もしておりませんわ。だって、あれは――わたくしの言葉では、ございませんもの。
感想数 0
文字数 23,047
最終更新日 2026.09.09
登録日 2026.09.05
32
もう、鍵はお返しします
落とし物は、いつも私のところに来る。
王城の遺失物保管室を預かる公爵令嬢セラフィナは、十年間、城で落とされたものをすべて台帳に記してきた。
ハンカチ、片方だけの耳飾り、開封されない手紙。誰が、いつ、何を落としたのか。
婚約者である王太子から「記録係の分際で」と婚約を破棄されたその日、彼女は何も言い返さなかった。
「もう、鍵はお返しします」
さようなら、十年いた部屋。
誰も困ればいいと思ってしまう私は、性格が悪いのだろうか。
感想数 1
文字数 128,669
最終更新日 2026.09.11
登録日 2026.08.22
33
"病弱な幼馴染"を完治させたら、なぜか怒られました
「ルードル様、大変です!レニ様がまたお倒れに!」
婚約者であるルードルには「灰白病」という厄介な病気を抱えた幼馴染のレニがいる。甘いデートはいつも彼女の急な呼び出しによって邪魔され、その度フラウはずっと我慢を強いられていた。しかし、フラウはただの令嬢ではなく、薬師でもあるのだ。ある日ついに、彼女は灰白病の特効薬を完成させた。これで終わりかと思いきや、幼馴染は再び倒れる。
そこでフラウは、ある作戦を実行することにした――。
感想数 3
文字数 5,532
最終更新日 2026.04.14
登録日 2026.04.14
34
「フローレンス様でなければ嫌です」と泣かれても困ります。私はあなたの専属係ではなく、辺境伯夫人になりますので
王宮人事局の女性官吏、フローレンス・オルフェン子爵令嬢。
彼女は今、ひとりの男爵令嬢に頭を悩ませていた。
「フローレンス様でなければ嫌です」
「わたくしの事情を分かってくださるでしょう?」
王宮の臨時雇いとして働くメイベル・カーター男爵令嬢は、配属先での不調を理由に、人事局へ何度も相談を持ち込んでいた。
以前は、できるだけ事情を汲もうとした。
けれど一度応じた善意は、次の要求に変わった。
だからフローレンスは決めている。
泣かれても、縋られても、職務の線は越えないと。
そんな彼女の対応を、偶然目にした男がいた。
国境軍を預かる高位貴族、アルバート・ヴァルクレスト辺境伯。
美貌と軍権を持ちながら、紹介もない令嬢には視線すら向けない冷徹な男。
その彼が、淡々と職務を果たすフローレンスには、なぜか興味を示してきて――。
王宮人事局から始まる、線引き上手な子爵令嬢と冷徹辺境伯の恋のお話。
感想数 13
文字数 40,098
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.07.17
35
巫女ですが迷信と笑われたので、山の主はもう起こしません
わたくしはブリギッテ。春ごとに山へ登り、守り神の大熊「ぬしさま」をお起こしする巫女ですわ。ぬしさまが春に目覚めませんと、雪解け水が暴れて川が氾濫いたしますの。――ですのに、都から来た代官クレメンス様は「そんな迷信に予算は出せない。金はすべて新しい堤防へ」と、千年続いた祭祀を廃止なさいましたのよ。
「迷信ですって? ……ええ、そうかもしれませんわね。では今年の春、お手並み拝見ですわ」
これは呪いでも脅しでもなく、ただの天気予報ですの。誰にも起こされなかったぬしさまは眠ったまま。記録的な大雪の春、氷の堰は切れ、自慢の堤防は――ぬしさまの寝返りひとつで、あっけなく崩れましたわ。
それでも、わたくしは町の皆さまを見捨てませんの。誰よりも先に避難を触れて回りますわ。だって巫女ですもの。そして水に洗われた町へ、のそのそと山を下りてきた寝坊助の守り神が、千年前の「祭りの意味」を前足ひとつで答え合わせして――?
祭りの意味を最初から侮らなかった石橋職人ヨナタン様と、白状して生まれ変わる代官様と、縁側で昼寝する巨大もふもふ。祈りと石積み、「両方やる」町の再出発と、遅すぎた春の物語ですわ。
感想数 2
文字数 20,254
最終更新日 2026.09.06
登録日 2026.08.30
36
精霊を操りきれない公爵令嬢が追放されたら、国が滅びました
「地味な女に王妃は務まらない」と婚約破棄された公爵令嬢。
だが翌日、彼女が消えた途端、国の花は枯れ作物は全滅する。
――彼女こそが、この国を支えていた存在だった。
一方、彼女は隣国で“氷の将軍”に溺愛されていた。
手遅れになってから縋る王子と滅びゆく国をよそに、彼女は初めての恋を知る。
感想数 0
文字数 6,664
最終更新日 2026.04.12
登録日 2026.04.12
37
元遊び人のゾンビ伯爵に求婚されたので、文官として契約結婚したら溺愛が始まりました
「お願いだから俺と結婚してぇええええ!!」
ある日、ゾンビのようにやつれた伯爵に求婚された。
「それ、脅迫では……?」
優秀な文官として腕を買われただけの契約結婚。
父親の結婚圧から逃れたいシシリーにとっては渡りに船だった。
「お互い、愛は求めない」
そう契約書を交わしたはずなのに——。
仕事を整えたら伯爵は元の美形に復活し、なぜか再び求婚されることに?!
【生成AIの利用について】
・構成・展開の壁打ち
・設定の整理
・誤字脱字、表記ゆれの確認
・文章の推敲補助
本文は基本的に自分で執筆しています。
AIから提案された展開や短い表現を、一部採用する場合があります。
感想数 0
文字数 17,639
最終更新日 2026.09.10
登録日 2026.09.10
38
わたくしの葬儀へようこそ
婚約者の尻拭い、義妹の世話、傾いた家の帳簿。すべてを押しつけられて「陰気で可愛げのない女」と呼ばれた伯爵令嬢コーデリア。
冬の橋から馬車ごと川に落ちた彼女は――死んだことになった。
生きているのに。
老執事の手引きで田舎に身を隠した彼女のもとに、届くのは葬儀の報せ。
祭壇の前で、婚約者が泣いている。義妹が「お姉さまだけが味方でしたのに」と崩れ落ちる。あの家の帳簿は三月で破綻し、社交界は今さら囁き始めた。「あの方は、得がたい人だったのでは」と。
……あら、皆さま。
わたくしの価値は、わたくしが死なないと見えませんの?
これは「いない」ことで証明されていく女の、一年後の生存報告の物語。
感想数 5
文字数 2,630
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.08.10
39
追放された緑聖の令嬢ですが、氷結の死神公爵様に拾われて覚醒しました〜元婚約者と実家は領地崩壊で大パニックのようです〜
【理不尽な追放から始まる、大逆転の溺愛ファンタジー!】
「お前のような地味で無能な女、我が侯爵家には不要だ」
「愛しいシェリルの代わりに、死神公爵の生贄となってこい」
アデルハイト伯爵家の長女フィオナは、妹に婚約者を奪われ、着の身着のままで極寒のヴァルハイト公爵領へと追放されてしまう。
だが彼らは知らなかった。
アデルハイト領の豊かな実りも、元婚約者が誇る農地改革の論文も、すべてフィオナの規格外な『緑聖魔法』によるものだったということを。
すべてを諦めて「氷血の魔王」と恐れられるアレクシス公爵の城へ辿り着いたフィオナ。
しかし、そこで待っていたのは恐ろしい処刑ではなく――不器用で情熱的な溺愛だった!?
「君こそが我が至宝だ。生涯をかけて君を愛し抜こう」
フィオナが触れただけで公爵の死の呪いを完全浄化し、極寒の北国に奇跡の花々を咲かせると、冷徹だった公爵様はフィオナを過保護なまでに甘やかし始め……?
一方、真の功績者を手放した元婚約者と実家は、領地の作物が枯れ果てて破滅寸前。
「戻ってこい」と泣きついてくるけれど――もう、すべて手遅れです!
※理不尽にいじめられていた有能聖女が、最強の旦那様に愛されて幸せになるお話です。
※悪役たちへのざまぁ・断罪あり。
※全4話・完全ハッピーエンド完結保証!
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感想数 0
文字数 15,929
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.29
40
「あと三回です」~離縁へのカウントダウン。侯爵夫人が何を数えているのか、夫にはまるで分からない~
侯爵アレクシスは、自分を悪い夫だと思ったことがなかった。
不貞も暴力もない。
妻には何不自由ない暮らしを与え、有能な彼女を信頼して侯爵家のすべてを任せてきた。
結婚七年目。
完璧な侯爵夫人エレノアとの暮らしに、何の問題もないはずだった。
けれど、ある朝。
「あと三回です。それで私はあなたから去ります」
突然そう告げられる。
あと三回、何が起きたら離縁なのか。
エレノアは決して教えようとしない。
感謝が足りなかったのか。
妻を褒めなかったことが悪かったのか。
必死に「正解」を探すアレクシスだったが、大勢の前で妻の有能さを誇らしく褒めたその夜、残りはなぜか――「あと一回」。
そこで彼は初めて気づく。
妻の好きな花を知らない。
好きなことも知らない。
結婚前に何を夢見ていたのかさえ知らない。
七年間、自分が見ていたのはエレノア本人ではなく、何でも先回りしてくれる「完璧な侯爵夫人」だった。
そして最後の一回が数えられた時、エレノアは本当に離縁する。
彼女が数えていたものは、単に「ありがとうを言わなかった回数」ではなかった。
妻を失って初めて彼女を見ることを覚えた夫の後悔と、
侯爵夫人を辞め、自分の人生を取り戻す妻の再出発。
離縁から始まる、元夫婦の物語。
感想数 0
文字数 28,702
最終更新日 2026.08.15
登録日 2026.08.14
64件