姉妹格差小説一覧
セレニアは由緒あるライアンズ侯爵家の次女。
姉アビゲイルは才色兼備と称され、周囲からの期待を一身に受けてきたものの、セレニアは実の両親からも放置気味。将来に期待されることなどなかった。
だが、そんな日々が変わったのは父親が投資詐欺に引っ掛かり多額の借金を作ってきたことがきっかけだった。
――このままでは、アビゲイルの将来が危うい。
そう思った父はセレニアに「成金男爵家に嫁いで来い」と命じた。曰く、相手の男爵家は爵位が上の貴族とのつながりを求めていると。コネをつなぐ代わりに借金を肩代わりしてもらうと。
その結果、セレニアは新進気鋭の男爵家メイウェザー家の若き当主ジュードと結婚することになる。
ジュードは一代で巨大な富を築き爵位を買った男性。セレニアは彼を仕事人間だとイメージしたものの、実際のジュードはほんわかとした真逆のタイプ。しかし、彼が求めているのは所詮コネ。
そう決めつけ、セレニアはジュードとかかわる際は一線を引こうとしていたのだが、彼はセレニアを強く求め毎日のように抱いてくる。
しかも、彼との行為はいつも一度では済まず、セレニアは毎晩のように意識が飛ぶほど愛されてしまって――……!?
おっとりとした絶倫実業家と見放されてきた令嬢の新婚ラブ!
◇hotランキング 3位ありがとうございます!
――
◇掲載先→アルファポリス(先行公開)、ムーンライトノベルズ
◇表紙はフリーのものをお借りしております。
文字数 33,258
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.08.08
※(7/8)31~39話の夜会編を加筆修正させていただきました。
没落寸前の男爵家の令嬢アニスは、貧乏な家計を支えるため街の菓子店で日々働いていた。そのせいで結婚にも生き遅れてしまい、一生独身……かと思いきや。
なんとオラリア公ユリウスから結婚を申し込まれる。
しかしいざ本人と会ってみれば、「私は君に干渉しない。だから君も私には干渉するな」と言われてしまう。
ユリウスは異性に興味がなく、同じく異性に興味のないアニスと結婚すれば妻に束縛されることはないと考えていた。
アニスはそんな彼に、一つだけ結婚の条件を提示する。
それはオラリア邸で働かせて欲しいというものだった。
(ツギクル様にも登録させていただいてます)
文字数 114,441
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.06.10
辺境伯令嬢のクロエは、背中に痣がある事と生まれてから家族や親戚が相次いで不幸に見舞われた事から『災いをもたらす忌み子』として虐げられていた。
日常的に暴力を振るってくる母に、何かと鬱憤を晴らしてくる意地悪な姉。
(私が悪いんだ……忌み子だから仕方がない)とクロエは耐え忍んでいたが、ある日ついに母に殺されかけてしまう。
「もうこんな狂った家にいたくない……!!」
死を目前にして、クロエは逃げ出した。
野を越え山を越え、ついには王都に辿り着く。
しかしそこでクロエの体力が尽き、弱っていたところを柄の悪い男たちに襲われてしまう。
覚悟を決めたクロエだったが、たまたま通りかかった青年によって助けられる。
「行くところがないなら、しばらく家に来るか? ちょうど家政婦を探していたんだ」
青年──ロイドは王都の平和を守る第一騎士団の若きエリート騎士。
「恩人の役に立ちたい!」とクロエは、ロイドの家の家政婦として住み込み始める。
今まで実家の家事を全て引き受けこき使われていたクロエが、ロイドの家でもその能力を発揮するのに時間はかからなかった。
「部屋がこんなに綺麗に……」「こんな美味いもの、今まで食べたことがない」「凄いな、君は」
「こんなに褒められたの……はじめて……」
ロイドは騎士団内で「漆黒の死神」なんて呼ばれる冷酷無慈悲な剣士らしいが、クロエの前では違う一面も見せてくれて……。
これは、忌み子として虐げらてきた令嬢が、生真面目で厳しいものの優しい騎士と共に過ごすうちに、ささやかな幸せを手に入れていく物語。
※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。
文字数 106,691
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.06.20
「アリーセ、お前を男爵家から勘当する!」
理不尽に厳しい家系に生まれたアリーセは常に虐げられて来た。
身内からの暴力や暴言は絶えることが無かった。
そして16歳の誕生日にアリーセは男爵家を勘当された。
アリーセは思った。
「これでようやく好きな様に生きられる!」
アリーセには特別な力があった。
癒しの力が人より強かったのだ。
そして、聖騎士ダイス・エステールと出会い、なぜか溺愛されて行く。
ずっと勉強してきた医学の知識と治癒力で、世界の医療技術を革命的に進歩させる。
これは虐げられてきた令嬢が医学と治癒魔法で人々を救い、幸せになる物語。
文字数 24,243
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.08.12
サーシャは意地悪な義理の姉に足をかけられて、ある日階段から転落した。
その衝撃で前世を思い出す。
社畜で過労死した日本人女性だった。
果穂は伯爵令嬢サーシャとして異世界転生していたが、こちらでもろくでもない人生だった。
父親と母親は家同士が決めた政略結婚で愛が無かった。
正妻の母が亡くなった途端に継母と義理の姉を家に招いた父親。
家族の虐待を受ける日々に嫌気がさして、サーシャは一度は修道院に逃げ出すも、見つかり、呪われた辺境伯の元に、生け贄のように嫁ぐはめになった。
文字数 39,957
最終更新日 2022.08.10
登録日 2022.08.02
伯爵令嬢のアキエーサ・イカゾノスは日ごろから、義妹のワカマリナと義妹を溺愛する両親に虐げられていた。屋敷では使用人のように扱われ、ドレスやアクセサリーなども奪われるばかりか、アキエーサの婚約者までもが妹にばかり優先する。義妹を溺愛する両親の決定で、いずれ婚約破棄されることも決まっていた。だが、肝心のワカマリナが突如として行方不明となり、両親も婚約者も大騒ぎ。義妹を溺愛する人たちの身勝手な証言で行方不明事件の重要参考人にされそうになったアキエーサは、そしてワカマリナは一体どうなるのか?
文字数 189,211
最終更新日 2022.08.12
登録日 2022.04.01
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑称だ。
その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。
骨まで見えそうなほど痩せ細った体躯に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。
義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに与えられず、離れに隔離され続けたためだ。
陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。
誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。
今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。
お相手は、社交会で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。
「この結婚に愛はない」と、当初はドライに接してくるローガンだったが……。
「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」
蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。
幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。
そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。
「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……国家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」
一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。
これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。
※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。
文字数 128,124
最終更新日 2022.06.30
登録日 2022.05.24
密かに想いを寄せていたあなたとのとろけるような一夜の出来事。
好きになってはいけない人とわかっていたのに…
夢のような時間がくれたこの大切な命。
保育士の仕事を懸命に頑張りながら、可愛い我が子の子育てに、1人で奔走する毎日。
なのに突然、あなたは私の前に現れた。
忘れようとしても決して忘れることなんて出来なかった、そんな愛おしい人との偶然の再会。
私の運命は…
ここからまた大きく動き出す。
九条グループ御曹司 副社長
九条 慶都(くじょう けいと) 31歳
×
化粧品メーカー itidouの長女 保育士
一堂 彩葉(いちどう いろは) 25歳
文字数 28,793
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.07.23
フランソワーズは母親から理不尽な扱いを受けていた。それは美しいのに醜いと言われ続けられたこと。学園にも通わせてもらえなかったこと。妹ベッツィーを常に優先され、差別されたことだ。
父親はそれを黙認し、兄は人懐っこいベッツィーを可愛がる。フランソワーズは完全に、自分には価値がないと思い込んだ。
妹に婚約者ができた。それは公爵家の嫡男マクシミリアンで、ダイヤモンド鉱山を所有する大金持ちだった。彼は美しい少年だったが、病の為に目はくぼみガリガリに痩せ見る影もない。
そんなマクシミリアンを疎んじたベッツィーはフランソワーズに提案した。
「ねぇ、お姉様! お姉様にはちょうど婚約者がいないわね? マクシミリアン様を譲ってあげるわよ。ね、妹からのプレゼントよ。受け取ってちょうだい」
これはすっかり自信をなくした、実はとても綺麗なヒロインが幸せを掴む物語。異世界。現代的表現ありの現代的商品や機器などでてくる場合あり。貴族世界。全く史実に沿った物語ではありません。
6/23 5:56時点でhot1位になりました。お読みくださった方々のお陰です。ありがとうございます。✨
文字数 52,081
最終更新日 2022.07.07
登録日 2022.06.18
辺境伯爵次男のユーリには婚約者がいた。
侯爵令嬢の次女アイリスは才女と謡われる努力家で可愛い幼馴染であり、幼少の頃に婚約する事が決まっていた。
そんなある日、長女の婚約話が破談となり、そこで婚約者の入れ替えを命じられてしまうのだったが、婚約お披露目の場で姉との婚約破棄宣言をして、実家からも勘当され国外追放の身となる。
「国外追放となってもアイリス以外は要りません」
国王両陛下がいる中で堂々と婚約破棄宣言をして、アイリスを抱き寄せる。
両家から勘当された二人はそのまま国外追放となりながらも二人は真実の愛を貫き駆け落ちした二人だったが、その背後には意外な人物がいた
文字数 110,583
最終更新日 2022.01.30
登録日 2021.11.09
親から何でも出来るようにと厳しく育てられた伯爵家の娘である私ことシャルロットは公爵家の嫡男であるリーンハルトと婚約しました。
妹のミリムはそれを狡いと泣いて、私のせいで病気になったと訴えます。
妖精のように美しいと評判の妹の容姿に以前から夢中だったとリーンハルトはその話を聞いてあっさり私を捨てました。
「君の妹は誰よりも美しいが、やっぱり君の方が良かった」
間もなくして、リーンハルトは私とよりを戻そうと擦り寄ってきます。
いえ、私はもう隣国の王太子の元に嫁ぐ予定ですから今さら遅いです。
語学も含めて、古今の様々な教養を厳しく叩き込んでくれた両親に感謝ですね。
何故か妹は鬼のように甘やかされて教養も何もなく、我儘放題に育ちましたが……。
文字数 85,646
最終更新日 2021.03.31
登録日 2021.02.09
お母さまは妹を「我が家のお姫様」と呼びます。
妹ばかりが豪華なものをもらい、大事にされて、愛されているのだとばかり思っていました。
それでも私が伯爵家の跡を継ぐことになるまで。
文字数 7,575
最終更新日 2022.06.05
登録日 2022.06.02
姉のベティは、学園でも有名になるほど綺麗で聡明な当たりのマイヤー伯爵令嬢。妹のアリシアは、ガリで陰気なはずれのマイヤー伯爵令嬢。そう学園のみなが陰であだ名していることは、アリシアも承知していた。傷付きはするが、もう慣れた。いちいち泣いてもいられない。
婚約者のマイクも、アリシアのことを幽霊のようだの暗いだのと陰口をたたいている。マイクは伯爵家の令息だが、家は没落の危機だと聞く。嫁の貰い手がないと家の名に傷がつくという理由で、アリシアの父親は持参金を多めに出すという条件でマイクとの婚約を成立させた。いわば政略結婚だ。
こんなわたしと結婚なんて、気の毒に。と、逆にマイクに同情するアリシア。
そんな諦めにも似たアリシアの日常を壊し、救ってくれたのは──。
文字数 36,743
最終更新日 2021.05.24
登録日 2021.04.20
「お姉様だけずるいわ!私にちょうだい!」
いつもそう言ってアデルのものを奪う妹リリアンと、妹の望みはなんでも叶える両親のせいで着るものも履くものも無い!これ以上この家で暮らすのは無理!
と、家出を決意しかけていたアデルは、美しい令嬢ディアンヌと知り合う。謎めいた彼女の「親友」になったことからアデルの境遇は変わっていく。しかし、妹と両親が心を入れ替える訳もなく……
文字数 28,274
最終更新日 2021.03.26
登録日 2021.03.17
平凡顔の姉に、女神と形容されるの妹。
同じ姉妹でここまで格差が出てしまうものか。
誰にも彼にも蔑ろにされた姉は、言われた通り妹の成人を期に家を出ます。
※強姦を思わせる表現があり。具体的には書いてません。
苦手な方は避けてください。
※ざまぁ成分足りないなと思って蛇足を少し。
※公開遅れました。ひぇぇ:( ;´꒳`;):
※妹の身内はみんなおかしい。(結論)
文字数 11,253
最終更新日 2021.07.28
登録日 2021.07.23
とある時代の、とある地方の、とある村。
一人の少女が、疫病を封じる御神体として、社の下に埋められていた。
そんな少女を救い出したのは、山本玉葉と名乗る美青年の姿をしたあやかしだった。
玉葉は少女に明と名付け、行き場所がないなら、自分の元に来ればいいと提案し、二人の生活が始まったのだった。
※本作品は「【R-18】あやかしの長に執着される退治人と、人工ドッペルゲンガー」の前日譚となりますが、前作を読まなくても問題はありません。
文字数 4,329
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.08.13
悪役令嬢と名高いマーチ・スリング。
彼女はある日虐待している妹にこう言った。
「食べ物が喉を通らないの。でも生命を司る神鳥の玉子なら食べれるわ、取って来て下さるわよね?」
妹は神鳥の怒りを買うことを恐れながらもその卵を手に入れ姉に差し出した。
だがその事はすぐに国中に発覚した。
そしてマーチは国外追放となる。
だがコレは全て妹のシナリオ通り。
国外追放されたマーチは目的地も無く放浪しながら、身に宿った神鳥の力を使い人々を助けていくのだった。
文字数 73,491
最終更新日 2022.08.09
登録日 2021.02.28
「──お前はその顔で、本当に王族なのか?」
そう問いかけてきたのは、この国の第一王子──サイラスだった。
真剣な顔で問いかけられたセシリーは、固まった。からかいや嫌味などではない、心からの疑問。いくら慣れたこととはいえ、流石のセシリーも、カチンときた。
「…………ぷっ」
姉のカミラが口元を押さえながら、吹き出す。それにつられて、広間にいる者たちは一斉に笑い出した。
当然、サイラスがセシリーを皮肉っていると思ったからだ。
だが、真実は違っていて──。
文字数 22,887
最終更新日 2022.01.03
登録日 2021.12.10
小さくて、可愛くて、庇護欲をそそられる姉。対し、身長も高くて、地味顔の妹のリネット。
ある日。愛らしい顔立ちで有名な第二王子に婚約を申し込まれ、舞い上がるリネットだったが──。
「あれ? きみ、誰?」
第二王子であるヒューゴーは、リネットを見ながら不思議そうに首を傾げるのだった。
文字数 22,721
最終更新日 2021.08.18
登録日 2021.07.29
「シェリル、お前と交わした婚約は破棄させもらう」
華やかな夜会の席でベルナルド第一王子はシェリル・フィオリーニ公爵令嬢に言い放つと、シェリルの義妹イザベラに向きなおった。
「新たにイザベラと婚約することをここに宣言する!」
だがこの光景、ローラン第二王子には見覚えがあった。
なぜなら彼はループしていたから。
イザベラを王家に嫁がせたいがために暗躍する継母の策略で、悪役令嬢に仕立て上げられたシェリル嬢を救うため、ローラン第二王子は時間を巻き戻す魔道具を使ったのだ。
だが彼は過去に戻る際、記憶を失ってしまったため何もできなかった。シェリル嬢はまた継母にいじめられ、ベルナルド第一王子からは婚約破棄されてしまった。
もう一度ループして今度こそシェリル嬢を救おうと、ローラン第二王子は決意する。
文字数 12,976
最終更新日 2022.07.18
登録日 2022.07.18
ルーファット王国の王太子リンゼイには、侯爵家の次女であるマリアンヌという婚約者がいる。勢力を考慮した政略であり、可愛らしく華やかでありながらも儚げなマリアンヌとの婚約には不満はなかったが、婚儀が迫る中、中々進まない妃教育やマリアンヌの家庭環境などが気になり始めたリンゼイは·····。
文字数 20,184
最終更新日 2022.06.22
登録日 2021.11.05
代々魔術師の名家であるローエルシュタイン侯爵家は二人の聖女を輩出した。
一人は幼き頃より神童と呼ばれた天才で、史上最年少で聖女の称号を得たエキドナ。
もう一人はエキドナの姉で、妹に遅れをとること五年目にしてようやく聖女になれた努力家、ルシリア。
ルシリアは魔力の量も生まれつき、妹のエキドナの十分の一以下でローエルシュタインの落ちこぼれだと蔑まれていた。
しかし彼女は努力を惜しまず、魔力不足を補う方法をいくつも生み出し、教会から聖女だと認められるに至ったのである。
エキドナは目立ちたがりで、国に一人しかいなかった聖女に姉がなることを良しとしなかった。
そこで、自らの家宝の杖を壊し、その罪を姉になすりつけ、彼女を実家から追放させた。
「無駄な努力」だと勝ち誇った顔のエキドナに嘲り笑われたルシリアは失意のまま隣国へと足を運ぶ。
エキドナは知らなかった。魔物が増えた昨今、彼女の働きだけでは不足だと教会にみなされて、姉が聖女になったことを。
ルシリアは隣国で偶然再会した王太子、アークハルトにその力を認められ、宮廷ギルド入りを勧められ、宮仕えとしての第二の人生を送ることとなる。
※旧タイトル『妹が神童だと呼ばれていた聖女、「無駄な努力」だと言われ追放される〜「努力は才能を凌駕する」と隣国の宮廷ギルドで証明したので、もう戻りません』
文字数 76,210
最終更新日 2021.07.31
登録日 2021.07.10
継母に虐げられ、異母妹と差別されて育ったアニエスは、家族と離れ、修道女となる道を選んだ。しかし、運命のいたずらから、隣国の由緒ある大領の継承者となってしまう。折しも、異母妹ロクサーヌは王太子妃候補となり、ある老貴族がロクサーヌを王太子妃に推す代償として、アニエスとの結婚を要求した。望まない還俗を強いられ、修道院から連れ戻されたアニエスは、そのまま老貴族の後妻になるはずが――。なぜか王太子に純潔を散らされたアニエスは、王宮に渦巻く政争に巻き込まれていく。*ムーンライトノベルズにも掲載します。
※YouTube等、無断転載は許可しておりません。
文字数 185,444
最終更新日 2021.08.07
登録日 2021.06.11
「お前はとても優秀だそうだから、婚約者にしてやってもいい」
ある日の休日。家族に疎まれ、蔑まれながら育ったマイラに、第一王子であり、姉の婚約者であるはずのヘイデンがそう告げた。その隣で、姉のパメラが偉そうにふんぞりかえる。
「ぞんぶんに感謝してよ、マイラ。あたしがヘイデン殿下に口添えしたんだから!」
一方的に条件を押し付けられ、望まぬまま、第一王子の婚約者となったマイラは、それでもつかの間の安らぎを手に入れ、歓喜する。
だって。
──これ以上の幸せがあるなんて、知らなかったから。
文字数 53,361
最終更新日 2022.02.27
登録日 2022.01.04
父・義母・腹違いの妹から日夜虐待を受けていた公爵令嬢のカノン・ロゼ・フォーチューン。
彼女の唯一の幸せは婚約者の皇太子との過ごす時間だった。
だが皇太子に恋した妹のカレンによって顔を焼かれカノンは荒野に捨てられる。
そうして皇太子の婚約者であるカノンは死んだ。
だがカノンは力を身に着け再び王宮へと帰って来た。
妹の婚約者となった皇太子の護衛として。
仮面を着け顔を捨て、男装して性別を捨て、カノンは《ポリフォニー》と言う名の魔剣士として今日も恋心に蓋をして護衛の任務を行うのだった。
※聖女の力を姉に譲渡し国を出て行った元聖女は実は賢者でした~隣国の後宮で自重せずに生きていこうと思います~の114話からと話がリンクしております。
文字数 60,204
最終更新日 2022.08.04
登録日 2021.04.06
伯爵令嬢レティシアは、初恋だった婚約者を妹モーラに寝取られて婚約破棄したうえ、妹が本来やるはずだった王城の侍女の仕事に就くことになった。元来働くことが嫌いではないレティシアは、侍女の仕事もまんざらでもないなと思いつつも、未だ婚約者を奪われたショックから抜け出せないでいた。
そんなレティシアは、ある日王城で幼馴染と再会する。幼馴染は王の末弟パヴェル。パヴェルとレティシアは子どもの頃からの付き合いがあった。レティシアはつい、昔から仲の良いパヴェルに妹のことを洗いざらい愚痴ってしまい、そのことがきっかけで大きな問題に発展していく。
文字数 18,661
最終更新日 2021.08.29
登録日 2021.08.11
わたし、リエナは今日婚約者であるローウェンとデートをする予定だった。
ところが、いつになっても彼が現れる気配は無く、待ちぼうけを喰らう羽目になる。
「私はレイナが好きなんだ!」
それなりの誠実さが売りだった彼は突如としてわたしを捨て、妹のレイナにぞっこんになっていく。
こうなったら仕方ないので、わたしも前から繋がりがあった大公様と付き合うことにします!
文字数 26,729
最終更新日 2021.04.10
登録日 2021.04.01
私はアイラ、ジャスミン子爵家の長女だ。私には可愛らしい妹リリーがおり、リリーは両親やお兄様から溺愛されていた。私はこの国の基準では不器量で女性らしくなく恥ずべき存在だと思われていた。
この国の女性美の基準は小柄で華奢で編み物と刺繍が得意であること。風が吹けば飛ぶような儚げな風情の容姿が好まれ家庭的であることが大事だった。
私は読書と剣術、魔法が大好き。刺繍やレース編みなんて大嫌いだった。
そんな私は恋なんてしないと思っていたけれど一目惚れ。その男の子も私に気があると思っていた私は大人になってから自分の手柄を彼に譲る……そして彼は勇者になるのだが……
勇者と聖女と魔物が出てくるファンタジー。ざまぁ要素あり。姉妹格差。ゆるふわ設定ご都合主義。中世ヨーロッパ風異世界。
ラブファンタジーのつもり……です。最後はヒロインが幸せになり、ヒロインを裏切った者は不幸になるという安心設定。因果応報の世界。
文字数 13,448
最終更新日 2022.04.05
登録日 2021.11.14
幼い頃から鈍臭いと言われ続けてきた私、呑海日奈子(どんみひなこ)。
あだ名はドン子。
優秀な呑海家の中で一番、デキの悪い私は立場は最下層。
就職をしたら家を出ようと決めていたのに就活は全滅。
そんな時、姉が就職先を決めてきてくれた。本当にありがとう、お姉ちゃん!と思っていたら、その就職先は姉と同じ会社で……。
美人で、頭がよくて優秀な姉は当然、仕事もできて周りの評価は高い。
私は何もかもが平均点。
むしろ、運動神経は平均以下で……。
そんな私の配属先は完璧超人と名高い尾鷹壱哉(おだかいちや)さんの秘書だった!
親切な壱哉さんは鈍臭い私をなにかと気にかけて助けてくれるけど、姉は私に冷たくなってしまった―――
※視点切り替えあり
※R-18には※R-18マークをつけます。飛ばして読むことも可能です。
文字数 141,533
最終更新日 2021.05.08
登録日 2021.01.31
1話完結。短いです。
文字数 1,340
最終更新日 2022.04.30
登録日 2022.04.30
★妹編・・・ブラックコメディ・因果応報・自業自得
残酷度数は5段階の3ぐらい。具体的残酷描写は一切ありません。血や残虐描写なし。因果応報もの。
私は、アーメッド王国の第二王女のクリスティ。ある日、王妃(お母様)は、お姉様の結婚相手にイグナ王(エメラルド王国の国王)を選んだ。私は、その釣書を見て一目で気に入ったわ。
素晴らしい美貌で、剣の達人に弓の名手だって書いてあった。おまけに、料理も上手だって・・・最早、神よ。
「お母様、私の結婚相手と交換して!」お願いしても、わがままをいつもきいてくれるお母様は、今回に限っては、交換してくれない。
私は、お姉様に・・・
嫁ぎ先で、私を待っていたのは・・・えぇーー、こういうことだったの?
★姉編・・・溺愛・ハッピーエンド・甘々
妹の結婚相手に嫁いだ姉の恋物語。溺愛まっしぐら。
※ファンタジー寄りの恋愛小説です。ワイバーン(竜)出てきます。
文字数 21,433
最終更新日 2021.03.29
登録日 2021.03.18
両親にかわいがられる妹と、不細工だと言われる私。
妹は私の婚約者を気に入ったようです。でも、そんなの上手くいくわけがないのです。だって妹は本当は……
文字数 6,150
最終更新日 2021.02.08
登録日 2021.02.06
★宮ノ入シリーズ第1弾
※1/31本編と番外編を改稿しました。
継母と異母妹は前妻の子である姉の美桜を家政婦として扱っていた。
家を出ようとしても継母の実家の力で住む場所も決めることができず、友達は嫌がらせを受けてしまい、美桜は自分から自然と距離を置いた。
28歳になっても家から出してはくれず、黙々と家事をこなしていた。
23歳になった妹には見合い話がたくさんくるにも関わらず、美桜にはお見合い話はこない。
妹の梨沙は自慢げにお見合い話を美桜に見せつけていた。
欲しいのはそんなものではなく、自由なのに―――美桜はそれをなんの感情もなく見つめていた。
けれど、そんな美桜に一つだけ見合い話が持ち込まれた。
文字数 67,698
最終更新日 2021.05.09
登録日 2020.08.03
雪元千愛(ゆきもとちさ)は将来を期待されたピアニストだった。
幼いころから天才と呼ばれ、高校も音楽科へと進んだ。
突然、弾けなくなった千愛は卒業後、音楽とは無縁の道を選択する。
そんな千愛を妹と両親は「できそこない」「落ちこぼれ」「失敗作」と千愛を馬鹿にしていた。
家を出て大学を卒業し、普通の会社員になった千愛は行きつけのカフェで一人の男性店員と出会う。
そのカフェ店員の正体は―――
★R18には※R-18マークをつけます。とばして読むことも可能です。
★視点切り替えあり。
文字数 86,740
最終更新日 2021.08.06
登録日 2021.07.22
子爵令嬢のラーナ・プレスコットは地味で冴えない見た目をしているため、華やかな見た目をした
義妹から見下され、両親からも残念な娘だと傷つく言葉を言われる毎日。
そんなある日、義妹にうつけと評判の男爵との見合い話が舞い込む。
奇行も目立つとうわさのうつけ男爵なんかに嫁ぎたくない義妹のとっさの思いつきで押し付けられたラーナはうつけ男爵のイメージに恐怖を抱きながらうつけ男爵のところへ。
そんなうつけ男爵テオル・グランドールはラーナと対面するといきなり彼女のボディサイズを調べはじめて服まで脱がそうとする。
うわさに違わぬうつけぷりにラーナは赤面する。
しかしテオルはラーナのために得意の服飾づくりでドレスをつくろうとしていただけだった。
テオルは義妹との格差で卑屈になっているラーナにメイクを施して秘められていた彼女の魅力を引きだす。
ラーナもテオルがつくる服で着飾るうちに周りが目を惹くほどの華やかな女性へと変化してゆく。
文字数 15,156
最終更新日 2022.05.28
登録日 2022.05.28
「あなたの身体は私がもらったの」
こんなことは認められない。それは私の身体だ。可愛くて愛されている私だ。陰気でつまらないお姉さまが奪うなんて許せるわけがない。
「すぐおかしいって気づかれるわ。まるで中身が入れ替わったみたいだって! そしたらお母さまだって……」
「じゃあやってみましょうエルリィ。楽しみよ。本当にそうなるのかしら」
文字数 8,322
最終更新日 2021.04.12
登録日 2021.04.09