切ない小説一覧
【第四回キャラ文芸大賞 激励賞頂きました。ありがとうございますm(_ _)m】
真っ白なお城の隣にある護国神社と、小さな商店街を繋ぐ裏道から少し外れた場所に、一軒の小さな本屋があった。
今時珍しい木造の建物で、古本屋をちょっと大きくしたような、こじんまりとした本屋だ。
売り上げよりも、趣味で開けているような、そんな感じの本屋。
本屋の名前は【神楽書店】
その本屋には、何故か昔から色んな種類の本が集まってくる。普通の小説から、曰く付きの本まで。色々だ。
さぁ、今日も一冊の本が持ち込まれた。
十九歳になったばかりの神谷裕樹が、見えない相棒と居候している付喪神と共に、本に秘められた様々な想いに触れながら成長し、悪戦苦闘しながらも、頑張って本屋を切り盛りしていく物語。
文字数 108,396
最終更新日 2020.01.31
登録日 2019.07.20
昔抱いた情熱に心どこか囚われても、
人は何年たとうとも、
どこか誰かと歩いてゆきます。
いつの日かの思いを逃がしてゆったり生きてゆけるのです。
文字数 9,428
最終更新日 2021.06.10
登録日 2021.06.10
幼馴染という壁を乗り越え高校最後の夏に互いの思いを確かめ合った宮川亮と水島唯。
その数ヵ月後、高校卒業と同時に亮は映画監督という夢を叶えるためにアメリカへ渡ることになる。一方の唯は大学へ進学するため、遠距離恋愛へ。
互いを思う気持ちがあれば、なんでも乗り越えられる。そんな強い思いを二人は信じながら、時は過ぎていく。
それから三年。
亮は才能を認められ端正な顔立ちに加わって、一躍有名人に。一方の唯はごく普通の学生生活を送っていたのだが、亮の立場も考え身を引くことが最善だと考え始めていた。
そんな中亮と女性アナウンサーとの熱愛が週刊紙に報じられ二人の間に危機が訪れるが、何とか障害を乗り越える二人。
そのままうまくいくと思っていた矢先に、更なる魔の手が唯に迫る……
※この作品は、エブリスタ、カクヨム、小説家になろうにも掲載しております。
※エブリスタ「心に響く物語」特集にて取り上げていただきました。
※第十回ネット小説大賞一次選考通過作品です。
文字数 131,237
最終更新日 2022.01.21
登録日 2021.09.14
『紬(つむぎ)』と『陸(りく)』は、美野川のほとりで結婚を約束し合った。しかし、4月12日に陸の乗った列車が、脱線事故を起こし、死傷者100名を超える大惨事となった。その列車の1両目に乗っていた陸は、鉄橋から落ち、美野川で遺体となって発見される。
大切な恋人を失ってしまった紬は、陸の眠っているお墓を訪ねると、そこで出会ったお寺の住職に、過去に戻れることを教えられた。半信半疑の紬だったが、過去に戻り彼をあの列車事故から救いたいという気持ちが勝り、時を震わす魔法の釣鐘で過去に戻る決断をする。
そして、あの列車事故のあった当日へ戻り、陸を助けようとするが……。
紬は、果たして陸を救い出すことができたのか……?
乗客を事故から救い出せたのか……?
紬と陸の思い出の場所を舞台にした『美野川線列車脱線事故』めぐる恋愛タイムスリップ・サスペンス。
もし、あなたが過去に戻って、大好きな人を救い出せるとしたら、歴史が変わったとしても戻りますか……。
文字数 8,243
最終更新日 2022.02.20
登録日 2022.02.18
文字数 109,606
最終更新日 2021.10.05
登録日 2020.10.02
文字数 178,702
最終更新日 2022.01.21
登録日 2022.01.09
僕とふみちゃんは、おんぼろの狭いアパートで暮らす、カップルだ。
ある日、ふみちゃんは戦争に呼ばれて、何が何だかわからないうちに、あっという間に戦争に行ってしまった。
ふみちゃんがいなくても、心配させないように、僕はちゃんと生活しないといけない。
これは、戦争では役にも立ちそうにもない、そして貧しい僕からみた、生活と戦争の物語。
※この作品を通じて政治的な主張をしたいとかは特にないことをお断りしておきます。
日本風な舞台なだけで、一種のファンタジーのようなものと捉えてくだされば。
※アルファポリスライト文芸賞で奨励賞をいただきました。
文字数 27,449
最終更新日 2021.05.09
登録日 2021.04.30
毎度のように、母さんとは、絶えず口喧嘩を繰り返えしていた。
それは、僕にとって、今までの日常だったが、ある日、突然、その日常が奪われた。
登校する時には、あんなに元気だったのに......
文字数 3,630
最終更新日 2022.02.18
登録日 2022.02.18
ネミは婚約者のルトとその母親と暮らしていた。母親は少し嫌味っぽいが、それを除けばネミは満足していた。
しかしある晩、部屋の前を通るとルトの怒鳴り声が聞こえた。
そこからネミの生活が狂いだした…
文字数 2,000
最終更新日 2023.03.26
登録日 2023.03.26
大学生 蒲地 琴里はレポート締切まぎわ、研究棟にある教授室の前で、ある男子学生と出会う。
彼の名前は安住 宗太郎。
華奢で所作の美しい宗太郎は不思議だらけ。大学に迎えに来る母親や、招かれた母子ふたりで暮らすマンションのリビングには、ずらりと並ぶアダルトビデオ。宗太郎の儚いイメージとかけ離れた部屋にギャップどころか違和感さえ覚えた琴里は、宗太郎の母親による『テスト』のターゲットになってしまう。『テスト』にそれまで何度も失敗している宗太郎は、琴里のおかげではじめて合格し、晴れて自由の身に。そんなこと、つゆほども知らず恋人同士になったふたりは長い付き合いを経て、結婚に至るが結婚式当日、彼がトランスジェンダーであると知る。
琴里とトランスジェンダーの彼女との物語。
ある夫婦の愛の形ーー。
文字数 31,088
最終更新日 2024.05.05
登録日 2024.04.28
文字数 58,592
最終更新日 2023.02.28
登録日 2023.01.15
遠距離恋愛中の希望(のぞみ)と亮也。
二人の最後のデ―トは、ちょうど一年前のディスティニーランド。
その夜は美しい満月で、恒例の花火が上がる中、亮也は希望にとても大事なことを伝えたかったようなのですが。
結局伝えられないままとなり、亮也の仕事都合で遠距離恋愛になってしまったのです。
そんな二人は、ビデオ通話で毎夜のように会話を楽しんでいます。
そろそろ、亮也の一年の任期が終わろうとしています。
さて今宵のビデオ通話では、いったい何が語られるのでしょう?
遠距離恋愛で彼を想う胸キュンな女心を描きつつ、謎解きテイストで仕上げました。
恋人たちの会話をどうぞお楽しみください。
文字数 6,223
最終更新日 2023.09.29
登録日 2023.09.29
海洋生物学者のファニートは、クラゲの生態について長年こつこつと研究していた。しかしいくら頑張っても、ファニートの地味な研究では研究費を削られていくばかりで。
そんなある日、海で新種の巨大触手生物と出会ったファニートは、危険を顧みず、未記載種の学術論文を発表するという欲にとらわれてしまう。
巨大触手生物は人を恐れる様子もなくファニートに懐き、ファニートもこの生物に『 F-エフ-』と名付け、毎日のように共に泳いだ。
こうして二人は心を通わせていたかに思えたのだが――。
超えられない種族の壁。意思疎通の齟齬による悲劇の短編です。
触手が人間と暮らす世界がテーマの『触手と暮らすアンソロジー・触手図鑑』に寄稿していた「海の中の危険な触手」
ほの暗いお話がお好きな方へ、どうぞお楽しみください。
全五話。完結まで予約投稿済みです。
文字数 9,690
最終更新日 2022.09.11
登録日 2022.09.11
十八才にして四十人以上を斬った豪志錬太郎は、
土方歳三の生き方に心酔して新選組へ入る。
そこで賄い方のお勢の警護を土方に命じられるが、
彼の非凡な運と身に着けた那智真伝流の真剣術で彼女を護りきる。
お勢は組の最高機密を、粛清された初代局長芹沢 鴨から託されていた。
それを日本の為にとを継承したのは、局長近藤ではなく副長の土方歳三であった。
機密を手に入れようと長州、薩摩、会津、幕府、朝廷、明治新政府、
さらには当事者の新選組までもが、お勢を手に入れようと襲って来る。
機密は新選組のみならず、日本全体に関わるものだったのだ。
豪士は殺到するかつての仲間新選組隊士からお勢を護るべく、血みどろの死闘を展開する。
文字数 14,329
最終更新日 2020.05.30
登録日 2020.05.11
男子高校生の友次は、病気をわずらう同じクラスメートの美里に恋をしている。
好意を寄せる友次と、好きだからこそ悩む美里とのラブストーリー。
(会話ベースでサクッと読めます)
文字数 28,266
最終更新日 2023.06.30
登録日 2023.06.30
昔、マヤの部落に二人の美しい娘がいた。シュタバイという娘と、ウツコレルという娘である。二人共、綺麗な少女であったが、性格は真逆であった。シュタバイは村の人からシュケバンという汚い名前で呼ばれていた。シュケバンというのは、売春婦という意味である。そのように呼ばれるには、理由があった。その理由とは・・・。
文字数 28,888
最終更新日 2018.01.10
登録日 2018.01.10
どんな時も、どんな状況も、僕には夢のようだった。
いつも夢を掴んでいる気がしていた。
例えどんなことが、あったとしても――。
文字数 2,286
最終更新日 2023.08.23
登録日 2023.08.23
私の人生のピークは五歳。
大好きな男の子がいて、ワクワクする音の世界で、ふたりで遊んだーー
小さな子供だったけど、お互いに真剣に思いあってた……
幸せってこういう事なんだ、って、幼い頃の私は知ってた。
けれどーー突然、幸せな日々は終わった。
鮮やかに輝いていたはずの世界は、モノクローム色の乾いた砂で埋もれた。
あれから11年。
私は、余生を送っている。
*****
⊃。△。)⊃ー☆
18禁描写あります
他サイトでも公開しています
私的には実験的な作品のつもりです。
未完のまま放置してしまっていたのですが
少しずつ動かしていこうと再開しました。
反響があまりなければ削除するかもしれません。
文字数 14,170
最終更新日 2019.10.19
登録日 2019.06.10
毎日仕事の鬱憤を晴らすためにベランダで煙草を吸っている佐藤。そんなある日、佐藤の隣に安藤という女子大生が引っ越してきて・・・
文字数 3,194
最終更新日 2021.06.13
登録日 2021.06.13
母に取り憑いているのは、二ヶ月ほど前に退治し損ねた大蛇の妖。祓除師カイリの父は大蛇と相打ちになり亡くなったが、「お前の最も愛する者に取り憑いて殺す」そう言い残して逃亡した大蛇は母に取り憑いた。
力を散らされ今にも消えそうなその妖。力が残っていないにも関わらず、なぜか母に深く絡みついて浄化することができない。
手詰まりになったカイリは、「赤眼の持ち主はどんな妖も浄化する」というお抱え医術師の言葉を信じて赤眼探しの旅に出たのだった。
その旅先で出会った陰の気を引き寄せる少女「小花(こはる)」。新たな出会いが続きカイリの周りがだんだんと賑やかになっていく。
少しずつ紐解かれていく『琥珀』『赤眼』の謎。家族、友、愛する者たちが結ぶ絆。『会いたい』強く願う気持ちが時を超える。
そして堅物超がつくほど初心な少年は恋を知り、生き方に悩み、運命に翻弄されながらも立ち向かっていく。いつしかカイリも歯車の一つとなり、物語が大きく動き出す。
主人公の恋愛はゆっくりじわじわと進んでいきます。温かい目で見守っていてください。
小説家になろう様にも掲載しています。
誤字脱字報告ありがとうございます。気付き次第直してまいります。今後ともお付き合いよろしくお願いします。
文字数 279,157
最終更新日 2023.08.28
登録日 2023.07.16