キャラ文芸 お仕事小説一覧
後宮の隠し事 嘘つき皇帝と餌付けされた宮女の謎解き料理帖
レンタル有り旧題:餌付けされた女官は皇帝親子の願いを叶えるために後宮を駆け回る〜厨でつまみ食いしていた美味しいご飯を作ってくれていたのは鬼とうわさの皇帝でした
【第6回キャラ文芸大賞で後宮賞を受賞いたしました🌸】
応援いただいた皆様、お読みいただいた皆様、本当にありがとうございました。
【2024/03/13 発売】改題&加筆修正
「後宮の隠し事〜嘘つき皇帝と餌付けされた宮女の謎解き料理帖〜」
笙鈴(ショウリン)は飛竜(フェイロン)皇帝陛下が統治する仙皇国の後宮で働く下級女官。
先輩女官たちの虐めにも負けずに日々仕事をこなしていた笙鈴だったが、いつも腹を空かせていた。
そんな笙鈴の唯一の楽しみは、夜しか料理を作らず、自らが作った料理は決して食さない、謎の料理人・竜(ロン)が作る料理であった。
今日も竜の料理を食べに行った笙鈴だったが、竜から「料理を食べさせた分、仕事をしろ」と言われて仕事を頼まれる。
その仕事とは、飛竜の一人娘である皇女・氷水(ビンスイ)の身辺を探る事だった。
氷水から亡き母親の形見の首飾りが何者かに盗まれた事を知った笙鈴は首飾り探しを申し出る。
氷水の身辺を探る中で、氷水の食事を毒見していた毒見役が毒殺されてしまう。毒が入っていた小瓶を持っていた笙鈴が犯人として扱われそうになる。
毒殺の無実を証明した笙鈴だったが、今度は氷水から首飾りを盗んだ犯人に間違われてしまう。
笙鈴を犯人として密告したのは竜だった。
笙鈴は盗まれた氷水の首飾りを見つけられるのか。
そして、謎多き料理人・竜の正体と笙鈴に仕事を頼んだ理由、氷水の首飾りを盗んだ犯人とは一体誰なのかーー?
文字数 125,413
最終更新日 2024.03.13
登録日 2022.12.11
鬱蒼と茂った森の中にある神社。霊験あらたかなその場所の近くには、不思議な店があった。
昼間は人間が、夕方になるとあやかしや神々が遊びに来るその店は、なんでも出てくるところだった。
料理や駄菓子はもちろんのこと、雑貨や食器、鍋や文房具まである。そして食料も――。
中性的な面立ちでアルビノの店主と、一緒に同居している左目に傷を持つマスターと呼ばれる男、そして猫三匹。
二人と三匹をとりまく店は、今日もそこに佇んでいる。
もしもその店に入ることができたなら――その人生をやり直してみませんか?
一話完結型のオムニバス形式の話。
★夕闇の宴はあやかしサイドの話です。
文字数 76,345
最終更新日 2023.01.20
登録日 2019.09.05
太陽のように明るい夏樹16歳。
人と距離を置く冬樺18歳。
口が悪くてケンカっ早い、でもかわいいカマイタチのカマ吉。
所長、啓一郎の指示のもと、妖の困り事を解決するため、古都奈良を駆けまわる。
X(旧Twitter)にてキャラ投票をしていました。
結果は4項目全部に票が入ったあと、夏樹とカマ吉が同列1位で終了しました。
投票してくださいました方々、ありがとうございました。
文字数 184,418
最終更新日 2024.02.29
登録日 2023.12.22
霊感ゼロ以下!?な二人と、姿の見えない精霊達との交流。
『紅鶸(べにひわ)』は不思議な古道具屋。
この店で販売するのは、精霊が使っていた道具ばかり。
店長の優希は精霊の姿を見て、言葉を交わすことができるのだ。
だが優希に雇われた二人の従業員、梢と陽彦は精霊の姿を見ることができない。
そんな二人が紅鶸で働いているのには、特別な理由があった……。
姿は見えなくても、できることがきっとある。
これはそんな二人を中心にした、ちょっと不思議な日常の物語。
文字数 26,838
最終更新日 2024.04.18
登録日 2024.03.18
大手企業の参入をキッカケにサイバー都市である『CC』が一気に広まり、年齢性別に関係なく電脳世界では種族すらも越えて過ごすこと=『ダイブ』が当たり前になった現在。
本当の自分を自分らしく表現出来るようになったからこそ起きるトラブルだってあるでしょう。
しかし困った時はいつでもお任せ!
連絡一本であなたの安全を守る『電脳セキュリティ』がいつでもダイブいたします!
バーチャル空間と現実世界を行き来することが当たり前になった世界を舞台に、ネット内警察である『電脳セキュリティ』にスカウトされて働く女子高生の物語です。
彼女が出会い、信じ、そして別れるのはーー……?
※他サイト様にも投稿しております。
文字数 44,645
最終更新日 2024.02.05
登録日 2023.12.27
☆第七回キャラ文芸大賞奨励賞受賞☆応援ありがとうございます!
限界社畜生活を送るズボラOLの古河龍子は、ある日「自宅と会社がつながってれば通勤が楽なのに」と願望を口にしてしまう。
あろうことか願いは叶ってしまい、自宅の押入れと自社の社長室がつながってしまった。
その上、社長の本性が猫のあやかしで、近頃自分の意志とは無関係に猫化する現象に悩まされている、というトップシークレットまで知ってしまうことに。
(これは知らなかったことにしておきたい……!)と見て見ぬふりをしようとした龍子だが、【猫化を抑制する】特殊能力持ちであることが明らかになり、猫社長から「片時も俺のそばを離れないでもらいたい」と懇願される。
「人助けならぬ猫助けなら致し方ない」と半ば強引に納得させられて……。
これは、思わぬことから同居生活を送ることになった猫社長と平社員が、仕事とプライベートを密に過ごし、またたびに酔ったりご当地グルメに舌鼓を打ったりしながら少しずつ歩み寄る物語です。
※「小説家になろう」にも公開しています。
文字数 83,295
最終更新日 2024.01.14
登録日 2023.12.29
華輝の国にはとある噂があった。
その噂は夢の中で未来を予知し、その街に降りかかる問題を解決する少女がいるというものだった。
やがて、その噂は皇帝の耳にまで届き、少女はその能力を買われて後宮に招かれることになる。
そして、夢を駆使して事件を解決する少女は、いつしか『後宮の眠り姫』と呼ばれるようになるのだった。
ただ惰眠を貪っていただけの商家の娘が後宮で成り上がるとは、誰も想像できなかっただろう。
それは、きっと噂の本人である桟春鈴(サンシュンリン)も例外ではない。
夢見る少女は、事件を解決する。夢と現実を行き来する少し変わったミステリー
文字数 6,724
最終更新日 2024.04.07
登録日 2024.04.07
ようこそアヤカシ相談所へ
レンタル有りとある町の路地裏にある、廃墟同然のビル。
地元では最恐の心霊スポットとして恐れられているその中に「相談所」があるという都市伝説のような噂があった。
その相談所に訪れる客は決して人間だけではなく――怪しい、妖しい、アヤカシ相談所へようこそ。
文字数 135,170
最終更新日 2018.08.23
登録日 2017.11.22
鮎川千咲は短大卒業後も就職が決まらず、学生時代から勤務していたインターネットカフェ『INARI』でアルバイト中。ずっと日勤だった千咲へ、ある日店長から社員登用を条件に夜勤への移動を言い渡される。夜勤には正社員でイケメンの白井がいるが、彼は顔を合わす度に千咲のことを睨みつけてくるから苦手だった。初めての夜勤、自分のことを怖がって涙ぐんでしまった千咲に、白井は誤解を解くために自分の正体を明かし、人外に憑かれやすい千咲へ稲荷神の護符を手渡す。その護符の力で人ならざるモノが視えるようになってしまった千咲。そして、夜な夜な人外と、ちょっと訳ありな人間が訪れてくるネットカフェのお話です。
第7回キャラ文芸大賞で奨励賞をいただきました。
文字数 102,883
最終更新日 2024.04.12
登録日 2023.12.27
「アンタ、もういらないから」
ある日突然、母からの無情な通告。
失意の中、気づけば可愛らしい店の前に来ていたくるみ。
最期くらい、美味しいものを食べよう――。
そんな気持ちで入ったケーキ屋で、試作品を口にすることに。
「うちで働いてくれないか」
素直な感想を述べただけなのに…イケメンオーナーパティシエからの誘いに、最初は戸惑ってばかりのくるみだが……。
ドキドキの同棲…いや、同居?からの偽装恋人。
苦い秘密が繋ぐ甘い運命が、今動き出す。
⭐︎登場人物⭐︎
佐藤甘路…28歳。Pâtisserie Doux Ton(パティスリードゥートン)のオーナーパティシエ。
大桃くるみ…25歳。甘路に神の舌を認められ、スカウトされる。
天野蜜流…Chocolaterie 蜜瑠璃(ショコラトリーミツルリ)のオーナーショコラティエ。
大桃あんず…くるみの3つ年下の妹。母と一緒にくるみを虐めている。
佐藤路和…甘路の父。和菓子屋の長男だった。
佐藤甘音…甘路の母。偉大なるパティシエール。
※本当にあるコンクール名を使用していますが、開催時期などの詳細は実際とは異なります。あくまでフィクションとしてお楽しみください。
文字数 191,967
最終更新日 2023.12.28
登録日 2023.12.28
一年前、変わり種の妃として後宮に入った気の弱い宇春(ユーチェン)は、皇帝の関心を引くことができず、実家に帰された。
しかし、後宮のイベントである「詩吟の会」のため、再び女官として後宮に赴くことになる。妃としては落第点だった宇春だが、女官たちからは、頼りにされていたのだ。というのも、宇春は、紅を引くと、別人のような能力を発揮するからだ。
そして、気の弱い宇春が勇気を出して後宮に戻ったのには、実はもう一つ理由があった。それは、心を寄せていた、近衛武官の劉(リュウ)に告白し、きちんと振られることだった──。
これは、出戻り妃の宇春(ユーチェン)が、再び後宮に戻り、女官としての恋とお仕事に翻弄される物語。
全十一話の短編です。
表紙は「桜ゆゆの。」ちゃんです。
文字数 19,141
最終更新日 2024.01.06
登録日 2023.12.31
『大切にされたものには魂が宿る』
ぬいぐるみたちの声を聞く少女アリスは、ぬいぐるみネットワークを使い様々な事件を解決する。
【一章】
一人暮らしを始めた圭介は、毎日夢で泣き叫ぶクマのぬいぐるみのせいで寝不足になっていた。心配した友だちの紹介で、「アリスのぬいぐるみ専門店」に相談することに。
【二章】
久しぶりにぬいぐるみ店を訪れた圭介は、流れでアリスたちの仕事の手伝いをすることに、そこで血の繋がりのない三人がぬいぐるみ店を始めた訳を知る。
そしてぬいぐるみを届けるだけの手伝いは、目の前で受取人が誘拐されたことで、事件へと変わっていく。
カクヨムで掲載してる『アリスのぬいぐるみ専門店』改稿版
文字数 83,874
最終更新日 2022.01.07
登録日 2021.12.28
自覚無しの大食いで食費に困っていたとあるサラリーマン、鎌上灯。
彼はある日、電車の中で端正な顔立ちの僧侶、常暁に出会う。
この僧侶、世間知らずで電車から降りられず、カフェで注文をしくじり、スマホに固まるポンコツな出来だったが──
人を呪わせたら一級品なのだった。
その呪いの力を使って、なんと警察の捜査に関わっているという。
破格の時給を条件に、常暁の手伝いをすることになった灯。
期せずして巻き込まれた連続殺人事件。
女子中学生、彼女の担任教師、医学生の三人の命を奪った犯人は誰か?
その黒幕は?
これはミステリー? それともバカミス?
結論は、読み終えてからあなたが下してください。
※死体や損壊の描写がありますのでご注意ください。
カクヨムにも掲載中です。
なお、死体表現については
東京検死官<三千の変死体と語った男>
クイズ なるほどthe法医学
呪術に関しては
日本呪術全書
を多分に参考にさせていただいています。
文字数 100,203
最終更新日 2024.01.16
登録日 2023.12.24
【第7回キャラ文芸大賞にて、奨励賞をいただきました! 応援ありがとうございました】
憧れの仕事で挫折をし、逃げるように実家に帰ってきた葵佐和子。ある日バスで偶然出会った老婦人「笹野屋富士子」に、「五十代、実家暮らしの物書き、結婚歴なし」だという彼女の息子との見合いを強引に約束させられてしまう。
約束の日、訪れた屋敷で待っていたのは、笹野屋永徳という和服の美丈夫だった。
見合いを断るも、家業で人を募集しているという永徳は、強引に佐和子をスカウトする。しかし、「職場見学」と称して案内された屋敷の奥で待っていたのは、あやかし向けのニュースサイト「あやかし瓦版オンライン」の編集部。
見合いは断ったというのに、「嫁候補」扱いをやめない永徳、個性豊かなあやかしたちに囲まれながら、あやかし瓦版の仕事を通して、佐和子は働く喜びを取り戻していく。
文字数 210,324
最終更新日 2024.04.04
登録日 2023.10.01
吉祥寺あやかし甘露絵巻 白蛇さまと恋するショコラ
レンタル有り 平安の大陰陽師・芦屋道満の子孫、玲奈(れな)は新進気鋭のパティシエール。東京・吉祥寺の一角にある古民家で“カフェ9-Letters(ナインレターズ)”のオーナーとして日々奮闘中だが、やってくるのは一癖も二癖もあるあやかしばかり。
ある雨の日の夜、玲奈が保護した迷子の白蛇が、翌朝目覚めると黒髪の美青年(全裸)になっていた!?
態度だけはやたらと偉そうな白蛇のあやかしは、玲奈のスイーツの味に惚れ込んで屋敷に居着いてしまう。その上玲奈に「魂を寄越せ」とあの手この手で迫ってくるように。
しかし玲奈の幼なじみであり、安倍晴明の子孫である陰陽師・七弦(なつる)がそれを許さない。
愚直にスイーツを作り続ける玲奈の周囲で、謎の白蛇 VS 現代の陰陽師の恋のバトルが(勝手に)幕を開ける――!
文字数 147,114
最終更新日 2023.08.18
登録日 2021.12.25
時は大正時代。
人ならざるものが視える子爵家の長女・華乃子は、その視える『目』により幼い頃から家族や級友たちに忌み嫌われてきた
実家に居場所もなく独り立ちして出版社に勤めていた華乃子は、雪月という作家の担当になる。
雪月と過ごすうちに彼に淡い想いを抱くようになるが、雪月からは驚愕の事実を知らされて・・・!?
自らの不幸を乗り越えて、自分の居場所を探して懸命に生きるヒロインのお話。
第5回キャラ文芸大賞にエントリー中です。よろしくお願い致します。
表紙イラスト:ひいろさま
タイトル文字:れっこさま
お二方、ありがとうございます!
文字数 99,319
最終更新日 2022.01.12
登録日 2021.12.20
守屋千秋は中小企業の貧乏女子。
残業にもめげず仕事漬けな日々を送る中、家に転がり込んできた双子の妹・千春に彼氏を寝取られてしまう。
そんな千秋の耳に飛び込んで来たのは、南国・沖縄に出向する社員を探す上司のぼやき。
神の啓示のような一言に、いわくつきの案件とも知らず飛びついて、意気揚々と乗り込んだ飛行機で千秋と席が隣あったのは、冷泉というクールな美貌を持つ性悪男。
とあるハプニングがきっかけで印象最悪となった彼が、
〝腕はいいがやる気がない。顔はいいが口は悪い〟で有名な空港診療所のドクターで仕事のお客様と聞かされ千秋は――⁉
===
脳筋体育会系パイロットに、玉の輿を狙う爆乳小悪魔系看護師。
そこに客室常務委員の夜会巻女王様軍団まで加わり今日も空港は大騒ぎ!!
===
・短編連作型の日常系事件もの。お仕事要素&恋愛要素ありです。
・文庫本半分ぐらいで一つの話が終了予定。
※イラストはエベコ様( https://twitter.com/ebek_00 )に著作権があります。
※この話はフィクションです。
文字数 55,552
最終更新日 2023.02.15
登録日 2022.12.31
『物の想いをお書きいたします』 紅茶の香りに包まれたブックカフェ、物書き屋。物の想いを本にするという店主の柳は、大家の桜子と共に日々執筆の依頼を受ける。 この二人は人ではなく”付喪神” 人も、付喪神も訪れるそこでは、物を巡る出来事が起こる――
文字数 92,659
最終更新日 2022.12.14
登録日 2022.11.30
葬儀屋と料理屋が思い出の味再現します。
美味しくない飯ものをかいてみたかったので……。
少しだけユーレイ要素あります。(ホラー要素は無いです。少し不思議程度です。)
もし、いなくなってしまったあの人の味をもう一度食べられるとしたら、それはとても幸せなことなのかもしれない。
同じものをエブリスタでも掲載中です。
文字数 8,959
最終更新日 2022.01.09
登録日 2021.12.15
東京から京都に修学旅行に来ていた高校生の出雲小夜子(いずもさよこ)は京都のとある寺の井戸に落ち、地獄の閻魔庁に招かれ、ある人物より閻魔大王の補佐を頼まれる。
京都に来て閻魔庁でバイトをすれば小夜子も人として成長し、理想が叶うといううたい文句に惹かれ、京都の大学に合格し大学生活が始まった。
そんな時トラブルに巻き込まれたのを助けたのは、小夜子の大学の非常勤講師で弁護士、学生から冷徹魔王と呼ばれるイケメンの一之森禅(いちのもりぜん)。
一之森から自分の法律事務所でのバイトを誘われ、小夜子は地獄の閻魔庁と法律事務所でのバイトをかけ持ちすることに。
京都を舞台に、閻魔大王やイケメン弁護士に囲まれる小夜子の日々はどうなるのか?!
文字数 116,729
最終更新日 2021.02.04
登録日 2020.12.29
ゲーム会社満天堂の社員食堂で働く頓宮(とんぐう)はるみ。
しかし、彼女の真の姿は社長である星野周一郎に個人的に雇われた、
社内の不正行為や内部告発から、パワハラ、不倫、いじめに至る社内トラブルを秘密裏に調査する
社内調査員だった。
今日も社内の問題、私が解決いたしますっ!!
文字数 53,029
最終更新日 2022.12.31
登録日 2022.12.15
私、木塚育美(きづかいくみ)は常に人の顔色を窺って生きてきた。
そんな訳で人付き合いは苦手。
人となるべく話さなくても良いようにと、研究職に就職したのだが。
「木塚くん。来月から君、売り場担当になってもらうから。はい、辞令」
突然販売部門に飛ばされてしまった。
絶望しながらの帰り道、変な生き物に出会う。
「どうか、人の顔色を窺わなくても良いようにしてください!」
「その願い、確かに聞き入れたぞ」
自分は神だと自称する狐のぬいぐるみのおかげで、私は顔色が見えるようになってしまった。
相手の感情を色で見えるようになった私は、まるで悩み相談員のように人気を博す凄腕販売員へとなっていくのだった。
文字数 8,179
最終更新日 2021.01.13
登録日 2020.12.31
誰が呼んだか暇堂。
『悩みは万(よろず)引受けます』
そんな貼り紙と口コミだけで、案外と人はここを訪れる。
都会のはしっこの吹きだまり。雑居ビルの一室で、今日も静かに時間を過ごす。
……さて、今日はどんな人がやって来るのかな?
悩みは万 引き受けます――。
そんな口コミと貼り紙で営業している不思議なお店、暇堂。
会社が突如倒産した三島都子は、その貼り紙の字の優しさに惹かれ暇堂を訪れる。
暇堂を営む美女、風月暇のチグハグで破天荒なようで悩みを解決していく話術に、都子の心も少しずつ解きほぐされていく。そして奔放な暇に次第にその心も傾いて行き――。そんな都子は、自分もだれかの悩みを解決出来る人間になりたいと暇堂で働かせて欲しいと志願する。
気分で和室の部屋と洋室の部屋を使い分ける暇と、奇妙で暖かな同棲生活が幕を開ける。
そしてそこには、様々な悩みを持った人々が訪れるのであった――。
文字数 110,088
最終更新日 2023.12.31
登録日 2023.12.31
大学の図書館に勤める司書、湯野真織には誰にも言えない秘密がある。それは幼い頃から人ならざるモノが視えてしまうことだ。
今夜も人ではないモノが館内に居た。いつも通り視えないふりをしてやり過ごそうとした真織に、半透明の青年は声を掛ける。
「司書の方ですか? 探している本があるんです」
これは、視える図書館司書と人ならざるモノの物語。
文字数 16,056
最終更新日 2024.01.08
登録日 2023.12.31
マイナンバーカードの申請をしに市役所に行ったら、数字が一桁足りなかった。
その数字は「自分は何者か」をあらわす数字。なければ探しなさいと言われ、なぜか勇者を目指すことに。
過去に大きな「悔い」を抱え、仕事をやめた銀太が迷い込んだ奇妙な世界。
勝手にサポートについたやたら迫力ある青年は魔王顔。
酒場的な駄菓子屋にて日々のお仕事斡旋中。
なんかおかしい、でもファンタジー感足りない世界で始まる生活。そもそも、「勇者」ってなんなのだろう。そして自分は、何者になろうとするのだろう。中途半端な異世界で、「自分」をホンキで考えた。
文字数 1,708
最終更新日 2021.12.31
登録日 2021.12.31
死神のレティ・アウトサイドにはお気に入りの人間の女性がいた。彼女の名前は白石深雪。大学の准教授をしている彼女の講義に潜りとして毎日受講していたレティ。だが深雪は彼女の存在を認識していた。レティは自分が死神であることを隠しながら、彼女に近づく。命を狩るためではない、ただ仲良くなりたくて。だがある日いつものように講義を受けに行った彼女の心臓に、「死神の砂時計」が見え始める。それは、深雪に死が近づいている証だった。
レティは彼女の死を阻止しようと奮闘する。そこに別の死神がやってきて、深雪の命を狙い始める。
レティは彼女の命を守り続けられるのか。大学准教授の女性と死神の現代ファンタジー。
文字数 36,219
最終更新日 2023.01.14
登録日 2022.12.02
大学生の俺は、まかない飯が絶品のカフェバー「ムーンサイド」でバイトをしている。
ある日特別客としてやってきたダンディ紳士……彼は店長の副業『祓い屋』の依頼人だった!
お祓いに悪戦苦闘する店長を見かねた俺は、思わず『お手伝い』してしまう。
全く霊感のない俺は霊からの攻撃を感じることなく、あっさり悪霊を封印してしまった。
「霊感がないって一種の才能なのかも知れないね」と店長に誘われ、祓い屋のアシスタントになった俺は、店長と共に様々な怪奇現象に立ち向かうことになる。
呪われようと祟られようと全くノーダメージという特異体質を活かして余裕の『お仕事』……かと思いきや、何故か毎回メンタルも体力もぎりぎりで苦労の連続!
これは、霊力も霊感もないただのアシスタントの俺が、日々祓い屋に寄せられる依頼と格闘する汗と涙の物語である。
★表紙イラスト・挿絵はイラストレーターの夜市様にお願いしています。
★この物語はフィクションです。実際の事件や団体、場所、個人などとはいっさい関係ありません。宗教やそれにともなう術式、伝承、神話などについては、一部独自の解釈が含まれます。
★この作品は「小説家になろう」と「ノベルアップ+」にも掲載しています。
★R-15は保険です。
文字数 352,558
最終更新日 2023.04.27
登録日 2021.12.06
白霧 柚鈴は小児科医。担当患児の病気の治療法がなく悩んでいたある日、偶然その病気の医療漫画を見つけた。
「病気についてここまで描ける人なら、治療法も……」
いてもたってもいられなくなった白霧は、どうにか編集者と連絡をつけて漫画の作者に会いに行くことに。
しかし、たどり着いた先で見たものは、お城のような洋館と―――――――――ペストマスクの妙な青年だった。
大学生で漫画家でもあるペストマスクの青年、もとい黒鷺 雨音。帰国子女で日本文化に疎い彼は、発表されたばかりの治療法の論文と引き換えに、漫画の監修を白霧に依頼した。
「僕と取引しません?」
渋々ながら応じることになった白霧。だが、手に入れた論文に書かれていた治療内容は、高難度の手術だった。今の白霧では、知識も技術も経験も足りない。
途方にくれる白霧を前に、黒鷺は発表前の論文を入手出来た理由を、美味しい手料理とともにあっさり明かした。
「それ、先に言いなさいよ!」
奇妙な関係から始まる、女医と男子大学生との、仕事とご飯と恋のお話。
※他サイトにも改稿前の作品を投稿しています
文字数 179,826
最終更新日 2021.01.24
登録日 2020.12.22
早咲謙人(はやさき・けんと)
職業は生鮮食品スーパーの農産担当者。
大手生鮮食品小売店に新卒社員として入社した謙人は、華々しく活躍し、誰よりも早く主任へ、そして誰よりも早く本社詰めのバイヤーに出世する野望を抱えていた……はずだった。
初任地の店で周囲に虐め抜かれ、心を折られるまでは。
入社して早々鬱を発症し長期休暇を取った謙人は、同期から遅れること半年、秋になってから零細店舗に再配属され、再出発(リスタート)を切ることになる。
その先で待ち受けていたのは曲者揃いのスタッフ・曲者揃いのお客さん・さらには曲者揃いの業者さんばかりで……!?
「発注は、ギャンブルです」
鉄壁の無表情・片手にはリンゴジュースの大瓶・ついたあだ名は『農産の小人』『浮沈艦隊』そして『八百屋のギャンブラー』
そんな農産主任・久遠茜(くおん・あかね)の下に配属になった謙人は、ゆっくり農産担当者として成長していくが……!?
発注台帳(サイコロ)を転がし、売上(チップ)を稼げ!
生鮮スーパー・農産担当者は今日もお店で大博打!!
文字数 1,250
最終更新日 2020.12.04
登録日 2020.12.04
その世界では有名である暗殺者の憑神 明《つきがみ あきら》はある日、暗殺をしに浸入した高層マンションで黒い影に襲われて命を落とす。
次に憑神が目を覚ますと、ブラインドが降りて薄暗い会議室のような小部屋におり簡素なイスに座らされていた。そして正面に座る黒スーツのスキンヘッド男。
スキンヘッド男は掛けていたサングラスを指で弄びながら、何かの資料を見つつ目覚めた憑神に声を掛ける。スキンヘッドの男から、自身が死んだ理由を聞かされて混乱する憑神。そしてそのままだと地獄送りだとも述べる。
混乱する憑神に男は畳みかけるように憑神にある2つの選択を迫る。
1つ目はそのまま地獄送り。そしてもう1つは死後の世界、この煉獄界にて男の下で働いて地獄送りを回避すること。憑神には選択肢など存在しなかった。
煉獄界。それは死んだ人間が天国、あるいは地獄へ行く交差路の世界。現代日本と同じく灰色のビル群は建ち並ぶが人外と死者のだけの世界、生きた普通の人間などは居ない世界。
そこにある小さな芸能事務所で、憑神は人外娘たちの発掘とマネージメントを任せられることになる。
小箱に封印された幽霊娘との出会い、さらに次々に新人外アイドルを発掘するが、そこにライバル芸能事務所の魔の手が伸びる。
自身が殺された理由を探し、ライバル芸能事務所と闘い、そしてマネージャーとして人外娘のプロデュースが今、始まる。
文字数 6,508
最終更新日 2019.05.03
登録日 2019.05.02
真理子とみどり沖縄で古書カフェ店をはじめました!そこにやって来るお客様は不思議な動物や人達でした。
真理子はある日『沖縄で夢を売りませんか? 古書カフェ店の雇われ店長募集。もふもふ』と書かれている張り紙を見つけた。その張り紙を見た真理子は、店長にどうしてもなりたいと強く思った。
友達のみどりと一緒に古書カフェ店の店長として働くことになった真理子だけど……。雇い主は猫に似た不思議な雰囲気の漂う男性だった。
ドジな真理子としっかり者のみどりの沖縄古書カフェに集まる不思議な動物や人達のちょっと不思議な物語です。
どうぞよろしくお願いします(^-^)/
文字数 82,411
最終更新日 2023.01.31
登録日 2022.12.02
私は人の頭上に漫画の吹き出しのようなものが視えてしまう。
きっかけは恩師と食事をしたときだった。
それはまるでスクリーンに映し出された映画のように物語を紡いだ。
それからも度々それは現われた。そして、ある日気付いた。
吹き出しは思い入れのある食べ物を口にしている人の頭上に現われるのだと。
だが、その不思議な力は私を貶めるだけで何の役にも立たなかった。
――そう、あの日までは……。
文字数 106,510
最終更新日 2019.01.20
登録日 2018.11.01