思い出小説一覧
文字数 4,247
最終更新日 2021.02.02
登録日 2021.01.13
文字数 296
最終更新日 2020.11.08
登録日 2020.11.08
中学校の吹奏楽部で共にトランペットを吹きながら
有智と春久と菜々美は固い友情の絆を育んだ。
楽しかった三年間は瞬く間に過ぎて
ジーサンバーサンになっても三人で変わらぬ仲でいよう、と
誓って学び舎を巣立った日から、二十数年――。
夫婦として円満な家庭を営む有智と菜々美の許に
何の予告もなく突然届いた春久からの結婚報告葉書が
ふたりの間に嵐をもたらした。
三人史上かつてない程の険悪な状況の中
ふたりがかつて閉じたはずの、心の奥底の重い扉が開き始める。
生涯の友との決裂寸前の危機と
互いに敢えて目を逸らしていた、生涯の伴侶の過去の屈託。
全てを乗り越えた先に、見えたものは――。
※拙著『縁側で渋茶』(ムーンライトノベルズ掲載)の続編的作品ですが
単独でも読める内容です。
※R18描写は薄目です。
※ムーンライトノベルズにて同時連載中です(内容は同じです)。
文字数 83,554
最終更新日 2020.02.09
登録日 2019.05.31
『三十歳になったら結婚してもいいぜ』
中学時代付き合っていた彼が別れ際に言い放った無茶苦茶な約束。
淡い期待と共に彼を待つ。
文字数 1,884
最終更新日 2021.02.16
登録日 2021.02.16
「彼女は、幻だったのではないかと思う。僕を導いた光なんだと思う。」
(この小説は 米津玄師 さんの歌の「感電」にインスピレーションを受けて書きました。)
~本文より~
月明かりに照らされた夜だ。またあの頃の事を思い出している。今思えば、あの頃はきっと楽しかったのだろう。不思議な事だったはずなのに、未だに疑問など抱いた事が無い。幻のはずだったのに、ずっと現実にいたようにみえているのだ。別れた恋人の事のように思い出しているが、別に恋人だった訳じゃないし、恋心を抱いていた訳でもない。ただ、「そこに居た。」それだけの事だ。ただ、眩かっただけだ。でも、思い出してしまうのだ。思い出したいのだ。彼女の笑顔を思い出す。
「楽しいの。ただあなたと一緒にいることが。」
彼女の台詞を思い出す。確かそんな事言っていたっけ。あの頃の僕らは、社会に呑まれた大人たちなんかが追い付けないような速さでこの世を駆けていた。僕はただ彼女に付いて行っただけだったのだが。彼女は気づけばそこにいたし、気づけばいなくなっていた。僕は今、ただ、その時の記憶を、そのころつけていた日記を読みながら思い出していた。
琴海とミカの、ただ静かな、青春劇。
文字数 6,090
最終更新日 2021.01.31
登録日 2021.01.31
文字数 150
最終更新日 2021.02.24
登録日 2021.02.24
文字数 203
最終更新日 2021.01.20
登録日 2021.01.20
シグルス・アーヴィンは凄腕の冒険者である。数多の依頼もこなし、名声も財も得た。しかしそんなものに興味はない。彼を突き動かすのはある思い出とそれを無くさない想いだけである。
※カクヨムにも投稿済です。
文字数 2,390
最終更新日 2020.11.11
登録日 2020.11.11
文字数 430
最終更新日 2020.10.29
登録日 2020.10.29
桜の咲き誇る春の夕刻。
女と男は、見慣れていながらも、よくは知らない町を歩いていた。
「いいじゃないですか」
それが女の口癖だった。
桜の色彩、匂いの濃紺が、遠い過去を呼び覚ます。
文字数 7,694
最終更新日 2020.10.23
登録日 2020.10.23
文字数 365
最終更新日 2020.10.21
登録日 2020.10.21