貴族 小説一覧
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1
結婚式で私の名前を間違えた新郎には、もう一度誓ってもらいませんでした
「マリエルを妻とし、生涯を共にすることを誓います」
王太子との結婚式。王族も各国の使節も見守る祭壇で、新郎が呼んだのは、私ではなく愛人の名前だった。
予行の原稿を書いたのは私だ。読み違えないよう、自分の名前だけ大きな字にしておいたのに。
「すまない。もう一度」
笑って済ませようとする殿下に、私は神官長への質問を一つ。
「神の前で誓った言葉は、取り消せるのでしょうか?」
消せない記録。言い繕う新郎。そして、私の返事を待たずに決められた誓い。
家に戻る部屋はない。結婚のために辞めた仕事にも、戻れる保証はない。
それでも、私が何を誓うかは、私が決める。
元写字官の花嫁が、自分の名前と人生を取り戻す、静かで痛快な婚礼の物語。
【お知らせ】
第1話は短編版です。第2話以降は婚礼前の出来事やその後の暮らし、王太子のその後などを加えた長編版となります。短編版の続きではなく、物語の最初から描いており、テンポは短編版の方が良いですが、興味のある方はお読みいただけると嬉しいです。全18話です。
また、指摘いただきタグを見直しおてります。間違ったタグをつけており申し訳ございません。
ご指摘ありがとうございました。
2
「何も望まない妻で助かる」と夫は笑いました。最後のお願いは、離縁です。
結婚して八年。テレーズは、何も望まない妻だと思われていた。
「何も望まない妻で助かる」
友人たちの前でそう笑った夫に、テレーズも微笑みを返した。
一緒に食事をしたかった夜も、守ってほしかった約束も、確かにあった。
何度も伝えた。何度も待った。
けれど、夫は彼女が何も言わなくなったことを、結婚生活がうまくいっている証拠だと思っていた。
「では、最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」
夫は笑顔で頷いた。
その返事を、テレーズはもう喜べなかった。
3
あの子と恋人ごっこがしたいのなら、どうぞご自由に
レーチェ・ラングシャトー侯爵令息の婚約者は、リオン第二王子。オレンジにも見える輝く黄金の髪が大好きで、レーチェにはすぐに分かる。
その日も、そう。誰か別の人と一緒にいるリオンを見つけてしまった。
そこには、今までまるで見たことのない甘い視線であの子を見る貴方がいた。
※主人公受け
※強め美人受け
※ざまぁ?自業自得?
※弊世界は男性妊娠・出産可能という大変なご都合主義世界です。ご地雷の方はご自愛下さい。
※時々残酷な描写があります。タイトルに注意を入れますが、苦手な方は飛ばして下さい。要約を載せます。
4
気持ちは移ろうものですから
10年間婚約している幼馴染の様子がおかしい。
話しかけても「ああ」。
何を聞いても「ああ」。
ついにはエスコートまで忘れて、どうやらディアンのヘソはどこかを向いてしまったらしい。
そんなある日、学園で妙な噂を耳にした。
私が、愛し合う二人を金の力で引き裂いている、と。
……初耳ですが?
しかもディアンには「真実の愛」のお相手までいるらしい。
なるほど。
どうやらヘソだけではなく、気持ちまでどこかを向いてしまったようだ。
【当作品のざまあについて】
当店は「微ざまあ」専門店です。
激辛ざまあをお求めのお客様は、物足りない可能性がございます🤭
なお、修道院送り・家門取り潰し・社会的抹殺などは、現在お取り扱いしておりません。
5
アレックス・フィッツ・バーランドは誰のもの
神が与え給うた性を偽る、アレックスの婚約――
アレックス・フィッツ・バーランドは、母が雲雀とともに空を飛んだ日、この世に生を受けた。
父にとってアレックスは、伯爵家を継いではならない子であった。
偽りだらけの人生である。アレックスの存在が罪を生み出す。
生まれてしまったばかりに、関わる人々に厄災を招く。
自身の生に罪の意識を抱きながら、アレックスはこのまま生涯、領地で暮らすと思っていた。
だが十歳になると、王都の伯爵邸に呼び戻される。
それから四年が過ぎて、アレックスは婚約する。
婚約者のエドガー・グレアム・ロクシーは、名門ロクシー公爵家の嫡男である。
父が「不利な条件」を告げても、彼が婚約を望んだのは、アレックスの生家が所有する資産が目的なのだろう。
いずれにしても、厄災でしかない自分を、エドガーは婚約者として大切にするつもりのようだった。
❇こちらの作品は、カクヨム様でも公開致しております。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りする場合がございます。皆様別人でございます。
6
「先に寝ていていい」と言われたので、夫の帰りを待つのをやめました
王宮勤めの夫は、帰宅が遅い。
私はいつも居間で本を読みながら夫を待ち、帰ってきた彼と少しだけ話をしてから眠る。それが、いつの間にか毎日の習慣になっていた。
けれど、ある晩、
「君まで付き合う必要はない。先に寝ていていい」
夫にそう言われた。
確かに、私が起きて待っている必要などない。食事も湯も、使用人たちがきちんと用意してくれる。
だから、その日から私は夫の言葉どおり、先に休むことにした。
ただそれだけのことだったはずなのに、夫の様子が少しずつおかしくなっていく。
7
悪役令息の僕を嫌っていたはずの公爵様が、なぜだか最近しつこいです~笑顔の奥にある僕を夫だけが見つけます~
侯爵家次男の僕、エリアス・レヴェルは、金遣いが荒く、人の婚約まで壊した悪役令息として有名だ。社交界では、僕を嫌っている人も多いらしい。政略結婚をした北方公爵ローデリック・ヴァルガスも、当然僕を嫌っているはずだった。だが彼は、僕の行動と噂の食い違いに気づき、悪評の裏側をひとつずつ見つけていく。それだけならまだいい。知るほどに、彼はなぜだか僕との距離まで詰めてくる。嫌われたままでよかったのに。どうしてこの人だけは、僕を放っておいてくれないのだろう。
悪評の裏側をひとつずつ見つけてくる夫に、少しずつ逃げ場をなくされていく悪役令息のお話。
8
F級テイマーは数の暴力で世界を裏から支配する
ある日、信号待ちをしていた俺は車にひかれて死んでしまった。
そして、気が付けば異世界で、貴族家の長男に転生していたのだ!
夢にまで見た異世界に胸が躍る――が、5歳の時に受けた”テイム”の祝福が、最低位のF級!?
一縷の望みで測った魔力容量と魔力回路強度も平凡だって!?
勘当されたら、その先どうやって生きてけばいいんだー!
と、思っていたのだが……
「あれ? 俺の”テイム”何かおかしくね?」
ちょくちょくチートな部分があったことで、俺は”強く”なっていくのであった
9
嘘は吐けない
ルヴィ・システィーヌは貴族でありながら、一般牢に収容され憔悴していた。
そこに元婚約者でもあった怒れる王子が訪ねてくる。
「貴様の沙汰だ。自白剤による公開審問を行う」。
ルヴィは、例え嘘でも罪を認めてそれだけは避けねばと震えるが――。※11/11王子視点後日談追加。
10
訳あり侯爵令息のお世話をしていたら、なぜか旦那様に気に入られました
貧乏伯爵家の令嬢エレナは、家族の生活と弟の学費を支えるため、侯爵家で侍女として働いていた。
そんなある日、エレナは誰もが嫌がる侯爵家の一人息子・レオンの専属侍女に任命される。
レオンは英雄の血を色濃く受け継いだ「先祖返り」で、生まれつき常人離れした力を持っていた。
しかし、その力をうまく制御できず、触れたものを壊してしまうことから、誰とも関わろうとせず、自室に閉じこもっていた。
他の使用人たちが恐れる中、エレナは持ち前の明るさでレオンに接していく。
最初は部屋から出ることさえ拒んでいたレオンだったが、エレナと過ごすうちに少しずつ変わり始める。
そして、そんな二人の姿を見守っていた侯爵セドリックもまた、いつしかエレナのことが気になり始めて――。
これは、家族のために働く一人の伯爵令嬢が、不器用な侯爵家の親子と出会い、少しずつ幸せを見つけていく物語。
11
二度目は貴方と 王太子妃を辞めさせられたその後は
レベッカ・キャンベル・マグダナースは、先月、春の初めの芽吹どきに伯爵家当主であり王太子の最側近であるアルバートと婚姻を結んだ。
互いに再婚だった。アルバートは婚姻を結んで一年足らずの妻を流行病で亡くしている。以降、六年間を独り身で過ごしてきた。
そうしてレベッカはといえば、アルバートとの婚姻の前月には、前の夫とは離縁が決まっていた。
レベッカは、離縁と同時に前夫の側近に下賜された元王太子妃である。
◆この度、多くの読者様のご愛読を頂き書籍となりました。
ありがとうございます。
【書籍名】二度目は貴方と
王太子妃を辞めさせられたその後は
【イラスト】もか先生
【出版社】アルファポリス
【レーベル】レジーナブックス
【刊行日】 2026年10月23日
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りする場合がございます。皆様別人でございます。
12
私は不要とされた~一番近くにいたのは、誰だったのか~
彼の幼馴染は、いつも当然のように隣にいた。
「私が一番、彼のことを分かっている」
そう言い切る彼女の隣で、婚約者は何も言わない。
その沈黙が、すべての答えのように思えた。
だから私は、身を引いた。
――はずだった。
一番近くにいたのは、本当に彼女だったのか。
「不要とされた」シリーズ第三弾。
13
余命一ヶ月の妻が死んでから後悔した夫は、彼女を溺愛する。けど、私に未練はない。
余命一ヶ月と告げられた侯爵夫人リュシア。
夫アルベリクは病気を信じず、愛人に子供を産ませるとまで言った。
「私は愛されていなかったんだ……」
そう思ったまま、リュシアは夫への想いを胸に死んだ。
けれど彼女の死後、アルベリクは初めて自分の本当の想いに気づく。
「どうして、もっと早く伝えなかったんだ……」
妻を失ってから、彼は彼女の肖像画を見つめ続ける。
――けれど、もうリュシアに未練はない。
14
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
15
『婚約破棄され、冒険者パーティも追放されたモブ貴族』前世の知識と転生特典で借金を返して楽しく生きるつもりが、いつの間にか英雄になりそうです
婚約破棄に、冒険者パーティからの追放。
うん、どちらも想定内だ。
王立学院に通う15歳のモブ貴族、オスカー・エルフォード。
気弱で目立たなかった彼は、ある日、自分が前世の記憶を持つ転生者だと思い出す。
手に入れたのは、経験値と熟練度の獲得量10倍、無詠唱魔法、時間の止まる無限収納――。
便利すぎる能力の数々に喜びながらも、彼は考えた。
「これだけ特典があるってことは、それだけ面倒な展開が待っているのでは?」
ならば、準備しておこう。
婚約破棄も追放も、その先に来そうな厄介事も。
前世で読んだ物語の“テンプレ”を思い出し、鍛えて、稼いで、備えておけばいい。
目標は、実家に残された多額の借金を返して、楽しく自由に生きること。
これは、借金を返して自由に暮らすはずだった少年が、いつの間にか英雄への道を歩んでいく物語。
※時々、挿絵入れてます。
連載中の
『怠惰で傲慢だった貴族がやり直しで世界を救う』
https://ncode.syosetu.com/n7268mo/
もよろしくお願いします!
16
私より幼馴染を選んだ婚約者に別れを告げたら謝罪に来ましたが、契約を守れない貴族とは取引しませんので
祖父が創立した大商会で、跡継ぎとして働いている私。
けれど婚約者は、私より幼馴染を選びました。
それなら構いません。
婚約という契約を守れない相手と、これ以上関係を続けるつもりはありませんから。
祖父の商会は隣国と新たな取引を始めることになりました。
――その途端、なぜか元婚約者が謝罪に来るようになりましたが、もう遅いです。
17
婚約者が私の見舞いには来ず、他の女の茶会に行っていたので――気づいた時には、もう愛は完全に冷めていました
見舞いにも来なかった婚約者が、他の令嬢の茶会には出席していた。
その事実に気づいた時、私の愛は完全に冷めていた。
静かな婚約破棄の先で明かされる王家との繋がりと、彼の後悔。
18
【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
19
【完結】姉への対抗心で私と結婚した夫に、さようなら。
姉の駆け落ちで、代わりに姉の婚約者だった公爵子息と結婚した私。
五人の子供にも恵まれ、私は夫に愛されていると信じていた。
けれど、夫の書斎で見つけた一通の報告書が、八年間信じてきた幸せを覆していく。
※二章は本編の番外編で、ラブコメです。
20
【短編】そんなに幼馴染が大事なら、私も好きにしますわ
幼馴染を常に優先する婚約者。いくら祖父同士の約束で婚約者になったとはいえ限度があると婚約解消するのだが……??
21
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも投稿しております。
22
僕の過保護な旦那様
マティアス・フックスは12歳の頃に3歳年上の優しそうなお兄さんラルフ・シュテルターと婚約した。
しかしラルフは2年後に戦争に行ってしまった。
それから手紙だけのやり取りを続けること5年、戦争は終わり彼は帰ってくることに。
優しい人だと思っていたが、そこに現れたのは鋭い目つきの男だった。
初夜だと思って待っていたらナイフを首に当てられたり、街に出かけるにもチェーンメイルを着て完全武装をして現れたり、戦場帰りのラルフ様に僕は振り回されることになった。
シリアス無し、コメディー要素多め。
R18シーンはタイトルに※つけています。
過保護な旦那様が帰ってきました。
一章で完結していましたが、家族として二章で新たなスタートをきります。
ラルフ様の過保護はエスカレートするのか、マティアスの気苦労はこれからも続くのか、お楽しみに(*^^*)
23
婚約者にすっぽかされていた妹のために、過保護な姉が怒鳴り込みました
妹の婚約者が、連続でお茶会をすっぽかしているらしい。
理由は「病弱な幼なじみに呼ばれたから」。
妹は文句も言わず待ち続けていたが、それは我が家への侮辱でもあった。
怒った姉は証拠を集め、婚約者の家へ直接乗り込む。
跡取り娘としての迫力で姉は相手を追い詰め、婚約は無事に解消。
だがその後、学園で元婚約者が妹を責め立てる。その結果は――?
24
私の記念画を横取りした義妹は、王宮の除幕式で消える絵の具の罠を知る
「――この『暁の白百合』は、エマが描いたことにして王宮へ献上する。セシル、お前は今からキャンバスの隅にある自分の署名を消しなさい」
王太后陛下の生誕六十周年祝賀会に献上する記念画。モンフォール子爵家の長女セシルが三ヶ月かけて描き上げたその大作を、父と継母は義妹エマの作品として差し出せと命じた。逆らえば、亡き母の遺した画材もスケッチブックも焼き捨てる、と。
セシルは従ったふりをして、エマの新しい署名の上に「仕上げの保護ニス」を塗る。それは、強い光と熱を浴びると上の絵の具を消し去る、母直伝の感熱消色ワニスだった。
王宮の展示室で、彼女の指に残る群青の顔料に目を留めたのは、祝賀会の芸術監督を務めるジュリアン・ヴァルモア公爵。二年前から、名もなき絵師の絵を探し続けていた人だった。
「……どうだい、セシル。今夜から俺と、最高の共犯者になってくれないか?」
窃盗の濡れ衣を着せようとする義妹の企みを逆手に取り、迎えた除幕式の当日。天窓から差し込む朝日の下で、偽りの名が消えていく。
奪われた名前と誇りを、自分の絵筆で取り戻す物語。
25
夫が我が家へ連れてきた女性は、なぜか私の席に座っていました
大商会の娘レティシアは、経営難に陥っていた子爵家のアルベルトと政略結婚した。
愛から始まった結婚ではない。
それでも数年間を夫婦として過ごし、領地のために実家の商会との橋渡しも続けてきたレティシアは、二人の間には穏やかな信頼くらいはあると思っていた。
そんなある日、アルベルトが一人の若い女性を屋敷へ連れてくる。
「昔馴染みのクラリッサだ。しばらくうちで面倒を見ることにした」
事前の相談は、何もなかった。
そしてその日の夕食。
レティシアが食堂へ入ると、クラリッサはなぜか、この家の女主人である自分の席に座っていた。
慌てて立ち上がろうとするクラリッサ。
それを止めたのは、夫だった。
「僕が座らせたんだ。君ならこれくらい気にしないだろう?」
問題は、一脚の椅子ではなかった。
夫が当然のように決めていたこと。
妻なら受け入れると思われていたこと。
そして、今まで見ないふりをしていたもの。
ひとつの席から始まった違和感は、やがてレティシアに、自分の結婚そのものを見つめ直させていく。
26
義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
27
皆様どうぞ私をお忘れください。-エリザベートが消した愛-
旧題:エリザベートが消した愛
手渡された小瓶を目の前に掲げれば、窓から差し込む午後の日射しに照らされて、琥珀色の液体が燦いて見えた。
「貴女様には何色に見えますか?」
「琥珀色ですわ」
「貴女の心が澄んでいらっしゃるからでしょう」
「司祭様には何色に見えまして?」
司祭はその問いには答えなかった。
祈りが捧げられた液体は、見る人により色を変えるのだろうか。
エリザベート・フィンチ・ストレンジはストレンジ伯爵家の息女である。
冬の終わりのある日、エリザベートは教会で小瓶に入った液体を呷った。琥珀色の液体は、エリザベートの心から一つだけを消してくれた。
誰も何も変わらない。ただ、エリザベートが心を一つ手放して、その分身体が軽くなった。そんなささやかな変化であった。
だから婚約者であるデマーリオのシトリンの瞳を思い浮かべても、エリザベートの心は騒がなかった。
◆この度、多くの読者様のご愛読を頂き『エリザベートが消した愛』が書籍化の運びとなりました。
【書籍名】皆様どうぞ私をお忘れください。
-エリザベートが消した愛-
【イラスト】もか先生
【出版社】アルファポリス
【レーベル】レジーナブックス
【刊行日】 2026年1月30日
◆皆様のご声援を賜り「第18回恋愛小説大賞」にて優秀賞を頂戴することが出来ました。誠に有難うございます。
この場をお借りして、読者の皆様方、イラストレーター・もか先生、アルファポリス編集部及び関係頂きました皆様方に厚く御礼申し上げます。
◆Web限定の特別番外編SS
『ポーラの道標(みちしるべ)』
アルファポリスさん・レジーナブックスさんサイトにて公開されております。
エリザベートの娘であるポーラを中心に、登場人物のその後についてを描かせて頂きました。
《レジーナブックスさんリンク》
https://regina.alphapolis.co.jp/book/detail/13086
連載ページはこちら⇒鍵マーク
《レジーナブックスさん番外編リンク》
https://regina.alphapolis.co.jp/extra/search
28
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
29
【完結】旦那様には好きな人がいる
私の旦那様である、テオドール・セルヴァン侯爵様には好きな人がいる。
それは、幼馴染であり、王太子妃でもあるマチルダ様だ。
お二人は、いつもとても仲睦まじいご様子で、そんな叶わぬお二人の恋をそっと見守るのが私の日常だった。
そんなある日、夜会にめったに顔を出さない王太子殿下に、ダンスに誘われて。それがきっかけで、私の日常は少しずつ変化し始めた。
30
彼の好みは全部知っているそうですが、十年前から変わっています
「彼、甘いもの嫌いなの。婚約者なのに知らなかった?」
伯爵令嬢リゼットが持参した菓子を、婚約者の幼なじみが勝手に下げさせようとする。 けれど、それは彼自身が「また食べたい」と頼んだものだった。
茶も、音楽も、隣の席も。昔の思い出で仕切りたがる彼女に、二人で選んだ誕生日の茶会が始まる。
「今、おいしいとおっしゃいました」
甘い婚約生活を守る、爽快な逆転の物語。
31
【完結】「君の絵は僕の家名で売れた」と離縁されましたが、お客様が指名したのは私でした
【全18話・毎日6話投稿・10月31日完結予定】
「君の絵が売れたのは、僕の家名と人脈のおかげだ」
四年間、ローデン伯爵家で肖像画を描いてきたイザベル。
夫から離縁を告げられた彼女は、下絵と画材を持って実家へ戻った。
元夫は、新しい婚約者と展覧会の準備を始める。
別の画家を迎えれば、これまでどおり注文は入る。そう信じていた。
ところが、伯爵家を訪れた客は言う。
「お願いしたいのは、イザベルさんです」
旧姓に戻った彼女のもとへ、届き始める肖像画の依頼。
絵に厳しく、描く時間を大切にしてくれる画廊主との出会い。
自分の名前で描き、望まれた一枚を届けたい。
イザベルが次の絵へ筆を取る一方、伯爵家の注文帳は埋まらない。
客を呼べたのは自分だと誇っていた元夫は、やがて知ることになる。
客が、誰の絵を見に来ていたのかを。
32
婚約者に「黙っていろ」と言われたので、無口な侯爵と本音で喧嘩します
「披露会では一言も喋るな。君が口を開くと、まとまる話も壊れる」
婚約披露会の直前、伯爵令息ドリアンにそう言い渡されたメルヴィル家の令嬢クラリス。進行表の花嫁の返答欄には、彼女の名前ではなく「代理人」と刷られていた。署名した覚えのない代理申請書が、すでに登録官へ出されていたのだ。
父の借金のために結ばれた婚約。父にまで「黙っていろ」と腕をつかまれ、声を出せずにいたクラリスの前に進み出たのは、宮廷で「無口な侯爵」と呼ばれるレナート・ヴァイスだった。
「私は、その花嫁の返事をまだ聞いていない」
自分の声で婚約の登録を止めたクラリスだったが、助けられ方には納得がいかない。礼と文句を一緒にぶつける彼女に、口数の少ない侯爵はまっすぐに返す。
「君の声が聞きたいからだ」
偽の診断書、借金の即時返済、そして判断能力を疑う訴え。声を奪おうとする人々の前で、クラリスは自分の返事を自分で決めていく。
言葉を惜しむ侯爵と、言いたいことを言い返す令嬢が、本音でぶつかりながら惹かれ合う物語。
33
冷たい夫から離婚を申し込まれたので喜んで承諾したら、夫が泣きました
「離婚して欲しい」
冷たい夫から突然そう告げられた私は、満面の笑みで承諾しました。
ずっと離婚したいと思っていたのは私も同じ。
これでお互い幸せになれる――そう思ったのに、なぜか夫が泣き始めて……?
34
【受賞作】幽閉妃ルドヴィカ
【カクヨムコンテスト11 特別賞受賞作】
自分が幽閉されたのだと、ルドヴィカにもわかっていた。
王都から馬車で十日も揺られてきた、ここは北の王領である。
正妃を退き側妃になることを拒んだ。
それで離縁されても構わなかった。むしろ、そうしてくれたらよかったのに。
屋敷は元は某伯爵家の山荘で、血縁者が途絶えた最後の女伯爵が終の棲家にしていたという。
かつて、女伯爵が最後の日々を過ごした山間の山荘で、今は王太子に捨てられた妃が女主という名の囚われ人となったのである。
背後を覆う雪山と麓の要塞に阻まれた、凍てつく雪と氷に閉ざされた世界。
夫である王太子マクシミリアンは、ルドヴィカに逃げ場のない絶望を抱かせると知って、ここに封じ込めることを決めたのだろう。
❇こちらの作品は、カクヨム様でも公開致しております。
多くの読者様のご愛読を頂き、「カクヨムコンテスト11 恋愛・溺愛部門」におきまして特別賞を頂戴することができました。
誠にありがとうございます。
35
婚約者を替えてから、あの侯爵家がおかしくなった件について
ベルフォード侯爵家の嫡男オスカーは、クラリスとの婚約を解消し、彼女の義妹ブリジットと新たに婚約した。
それからだ。王都のあちこちで侯爵家のちょっとした変化が見え始めるようになったのは。
それぞれは、ほんの小さな出来事だった。誰もベルフォード侯爵家を詳しく知っているわけではない。
ただ王都の人々は、それぞれの場所で見ていた。
あの侯爵家が、少しずつ綻んでいく様を。
ざまあを王都の人々側から見たら、こんな感じなのかも?
※小説家になろうにも投稿しています。
36
政略結婚した夫に毒を盛られたので潔く死のうとしたら溺愛されてるんですが、何か間違えました?
政略結婚で公爵家に嫁いだクリスティーナ。夫フェリクスとは、礼節を守る穏やかな関係を築けている、と思っていた。
だがある日、クリスティーナの実家が失脚してしまう。
いよいよ離縁か――そう覚悟を決めていたクリスティーナは、食卓に出された毒杯を前にして、自分が死を望まれているのだと思い込む。
震える手で毒を口にしたクリスティーナだったが、夫の反応は予想外のものだった。
なぜか過保護になった夫と、理由がわからず困惑する妻の、勘違いラブコメ
37
【完結】旦那は堂々と不倫行為をするようになったのですが離婚もさせてくれないので、王子とお父様を味方につけました
ルーンブレイス国の国家予算に匹敵するほどの資産を持つハイマーネ家のソフィア令嬢は、サーヴィン=アウトロ男爵と恋愛結婚をした。
ソフィアは幸せな人生を送っていけると思っていたのだが、とある日サーヴィンの不倫行為が発覚した。それも一度や二度ではなかった。
ソフィアの気持ちは既に冷めていたため離婚を切り出すも、サーヴィンは立場を理由に認めようとしない。
更にサーヴィンは第二夫妻候補としてラランカという愛人を連れてくる。
再度離婚を申し立てようとするが、ソフィアの財閥と金だけを理由にして一向に離婚を認めようとしなかった。
ソフィアは家から飛び出しピンチになるが、救世主が現れる。
後に全ての成り行きを話し、ロミオ=ルーンブレイス第一王子を味方につけ、更にソフィアの父をも味方につけた。
ソフィアが想定していなかったほどの制裁が始まる。
38
氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された
【完結/番外編準備中】
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。
何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。
記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。
----------
※注)
かっこいい攻はいません。
タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意!
貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。
ハッピーエンドです。
激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします!
全16話 完結済み
他サイトにも同作品を投稿しています。
様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。
初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!
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追記:読んでくださった皆さま、本当にどうもありがとうございました!!
完結しましたが回収しきれていないエピソードが私の中でいくつかあるので笑、後日番外編をアップしたいなと現在準備中です。
詳しい更新日まだ未定ですが、もしよろしかったらゼヒまた覗いてやってくださいねー!
39
【完結】キズモノになった私と婚約破棄ですか?別に構いませんがあなたが大丈夫ですか?
「キズモノのお前とは婚約破棄する」
顔にできた顔の傷も治らぬうちに第二王子のアルベルト様にそう宣告される
大きな傷跡は残るだろう
キズモノのとなった私はもう要らないようだ
そして彼が持ち出した条件は婚約破棄しても身体を寄越せと下卑た笑いで告げるのだ
そんな彼を殴りつけたのはとある人物だった
このキズの謎を知ったとき
アルベルト王子は永遠に後悔する事となる
永遠の後悔と
永遠の愛が生まれた日の物語
40
【完結】お前とは結婚しない!そう言ったあなた。私はいいのですよ。むしろ感謝いたしますわ。
「お前とは結婚しない!オレにはお前みたいな奴は相応しくないからな!」
そう私の婚約者であった、この国の第一王子が言った。