大正時代小説一覧

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【堅物正義漢×不遇儚げ少女、じれじれ両片思い】
大正時代。
医学生の侃爾(かんじ)は、昔弟に大怪我を負わせた女、シイと再会する。彼女にひどく当たり、暴力を振るった侃爾はある日、シイが身を投げしようとする場に遭遇する。
瞬時に彼女を助けてしまった侃爾は、身投げを延期すること、その間、血や傷の苦手な自分の創傷処置の練習相手になることを命じる。
神経衰弱が原因で周囲の者に暴力を振るわれるシイの体は傷だらけで痛々しい。侃爾は怖気づきながらも必死に彼女の手当てをし、その行為を通してシイの不遇な境遇や悲しみや孤独に触れていく。
同情とともに生まれ始めた恋慕に、侃爾は不器用ながらもシイを気遣い始める。しかし、彼女のことも想っているのは弟も同じで……。
【登場人物】
・藤村侃爾(20):医学生。堅物正義漢。血や傷が苦手。弟に大怪我をさせたシイに復讐したい。
・シイ(18):神経衰弱と噂されひどい虐めにあっている不遇のヒロイン。心優しい。自殺願望あり。侃爾とは同郷。
ー・ー・-・ー
差別的な表現が出てきますが物語上の演出として書いています。
文字数 115,109
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.02.07
大正九年
スペイン風邪の後遺症のために、江田島の海軍兵学校を退学した一之瀬馨は、東京の伯爵家に幼い子息の家庭教師として雇われ、住み込みで働くこととなった。
ある夜、馨は曄子という美しい伯爵令嬢と出会う。広大な屋敷の中で隠れるようにひっそりと暮らす曄子との逢瀬を重ねるうちに、徐々に悲しみに満ちた伯爵家の秘密が明らかになっていく──
文字数 48,163
最終更新日 2025.06.04
登録日 2025.05.07
時代背景は【大正時代】
産婆看護婦学校 看護科2年 卒業
◉妹に夫を取られる--両親も子供も妹と夫から洗脳され手玉にとられる
主人公 |小桜温子《こさくらあつこ》 39才
妹 |真鍋凛子《まなべりんこ》 出戻り 嫁ぎ先 渡辺家 36才
出戻り時期 35才
夫 |小桜哲司《こさくらてつじ》 41才
娘 |小桜鳩子《こさくらはとこ》 14才
温子の勤務先 製糸工場
社長 |北山涼《きたやまりょう》 38才
社長の妹 |稲岡珠代《いなおかまたまよ》 35才
珠代の夫 |稲岡和彦《いなおかかずひこ》 35才
『大正時代の職業婦人は夫を妹に寝取られたあげく家族全員から家を追い出されるも周囲の人たちに恵まれグレードアップした結婚をして幸せを掴みます』
文字数 53,334
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.03.08
大正六年。第一世界大戰下の日本。モダンな服装が好きで、銃声に色を感じ、銃に心躍る一風変わった一面を持つお転婆な元子爵令嬢、納冨(なんど)瑠唯子(るいこ)。男に紛れ郵便逓送員を勤める傍ら、難事件を解決する私立探偵でもあった。いつの日か、罠に嵌められて爵位を失い、失意のうちに自死してしまった父の無念を晴らす、そう心に決めて彼女は依頼を引き受ける。
新たな依頼は、戰没者遺族への弔慰金を狙う連続強盗殺人事件。金を奪った後、女や子どもまで銃殺する非道な犯行に目撃情報はなく、警察は立ち往生。
「警察は組織犯罪を疑っているそうで」
依頼内容を彼女に伝え、そう締めくくった元執事に彼女は言った。
「相変わらず、警察はズレてますわね」
「お嬢様には、もう目星が?」
「そこまでは。でも、絲口はありましてよ」
愛銃を手に、今日も闇に潜む悪意を瑠璃色に染める。
――この銃声。堪りませんわ。
文字数 64,801
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.18
極甘の和風シンデレラストーリー×伝奇ミステリー。 大正時代、嫁き遅れと言われていた星河綺世子の元に縁談が来た。相手は祓い屋の当主である鷹山伊吹。綺世子はその賢さのせいで、兄に虐げられていた。家族に搾取されるばかりの綺世子は、心から愛することのできる人を求めていた。 偽札事件が世を賑わす中、綺世子は縁談相手の伊吹に見初められ、救われる。「私の妻となる人はあなた以外におりません」伊吹の強い想いを知り、綺世子は彼を支え助けたいと願う。 美しく巡る季節と、異能の力を持った孤独な二人の結婚物語。【第8回ホラー・ミステリー小説大賞、奨励賞をいただきました。投票してくださった方、ありがとうございます。】※表紙は、てんぱる様のフリー素材をお借りしています
文字数 169,376
最終更新日 2025.05.11
登録日 2025.02.11
明治生まれの清水善造は群馬県出身の零細農家の生まれだったが、秀才だったので進学が許された。さらに地元の名士に学費を工面してもらい、東京商科大学に進学した。大学のテニス部に在籍して活躍した。卒業後は三井物産のインド支店で働き、インドで硬式テニスを覚えて数々の大会に優勝するとウィンブルドンを意識した。すると後輩から「熊谷一弥と一緒にオリンピックに出ませんか」と手紙をもらった。清水はウィンブルドンのついでにオリンピックに出場することに決めた。
福岡生まれの熊谷一弥は小中でテニスを覚え、慶応大学に進学するとテニスで活躍した。国際大会に出場して活躍すると、大学卒業後にアメリカにテニス留学をした。アメリカで大活躍し、上位ランカーになって帰国すると三菱銀行に就職した。
そして三菱から「テニスの親善大使」を頼まれ、再び渡米をした。全米ランク三位まで活躍すると、オリンピック出場のオファーが来た。過密だったので、
「インドで活躍する清水善造も出場してほしい」
と頼んだがJOCは熊谷の願いを却下し、熊谷はアントワープ五輪で銀メダルを取った。熊谷は銀メダルに納得いかなかったので、テニスの国際試合であるデビスカップに出場することに決めた。
そしてウィンブルドンで活躍した清水善造と合流し、二人はデビスカップに挑戦した。インド、オーストラリアを破り、王者であるアメリカに挑戦した。
しかし熊谷は病気にかかり、清水善造は試合中に痙攣を起こしてしまった。日本は初めてのデビスカップに負けてしまったが、黄禍論が強いアメリカで絶賛されたが、第二次世界大戦で台無しになってしまった。
戦争に負けた日本人は卑屈になり、文部省の役人は次世代の子供のために清水善造が出場したウィンブルドンの出来事、日本人としてのスポーツマンシップを紹介したが、いくつものバリエーションが生まれてしまった。とうの清水善造は、否定も肯定もせずに余生を過ごした。
文字数 112,579
最終更新日 2025.05.08
登録日 2025.05.04
大正10年
掏摸の集団に属していた捨介は、ひょんなことから白皮症(アルビノ)の青年と知り合う。
掏摸の親方に殴られた痛みが引かず、アルビノの青年「雪」に家まで連れて行かれて看病され、そこから雪と共にその家で暮らすことになる。
家の主人やその仲間に見守られ、本名の馨を名乗り成長してゆく様を描きます。
文字数 91,407
最終更新日 2025.04.03
登録日 2024.09.05
あやかし嫁取り婚~龍神の契約妻になりました~
レンタル有り出会って間もない相手と結婚した――人ではないと知りながら。
あやかしたちは、それぞれの一族の血を残すため、人により近づくため。
特異な力を持った人間の娘を必要としていた。
彼らは、私が持つ『文様を盗み、身に宿す』能力に目をつけた。
『これは、あやかしの嫁取り戦』
身を守るため、私は形だけの結婚を選ぶ――
※二章までで、いったん完結します。
文字数 144,783
最終更新日 2025.03.12
登録日 2023.07.28
見ていただきありがとうございます!
久しぶりの長編官能…かもしれません(忘れた)
注意!この作品はR-18です苦手な方はそっとバックしてください。
批判やクレームは一切受け付けませんので悪しからず。
登場人物
烏屋空楽(からすや、から)
35歳173センチ
作家
無表情だが優しい性格
基本的に家にいるため彼を知らない人たちには無業者だと思われている
遠縁の笠年の保護者
独身
好きなものは、餡子ぎっしりのお饅頭、プリン
嫌いなものは、無礼な人、短気な人、酒
木乃壱笠年(きのいち、かさね)
21歳158センチ
同居人兼家政婦
短気で寂しがり屋
家事の手際がよく特に犬の世話が得意
姉三人、兄一人がいたが皆不幸な目に遭っており一人ぼっちになった過去がある
好きなものは、プリン、カ○ピス
嫌いなものは、お見合い、せっかち野郎、兄
茨道蜜(いばらみち、みつ)
28歳150センチ
空楽が通う喫茶寄り道の店主
未亡人で五人の子供がいる
厳しくも優しくみんなのお母さん的存在
ツンデレ
好きなものは、無い
嫌いなものは、夫(先に死んだから)ストレス
文字数 18,465
最終更新日 2025.01.19
登録日 2024.07.31
【コンセプト】
自分が唯一だと思うおかしな人間が異能を得て殺し合う。予想外展開を多く詰めました。だいたい斜め上です。
【あらすじ】
大正8年秋の夜長。
常磐青嵐は気がつけば、高層展望塔八天閣の屋上にいた。突然声が響く。
ここには自らを『唯一人』と認識する者たちが集められ、これから新月のたびに相互に戦い、最後に残った1人が神へと至る。そのための力がそれぞれに与えられる。
翌朝目がさめ、夢かと思ったが、手の甲に奇妙な紋様が刻みつけられていた。
【お願い】
もし読みづらかったり目が滑ったり止まったりするところがあったら教えて下さい。修正します。
プロットは完成していて今6章の30話くらいまでできてるんだけど、修正しながらぽちぽちする。
表紙まだ書いてないな。去年の年賀状がこの話の浜比嘉アルネというキャラだったので、仮においておきます。プロローグに出てくるから丁度いい。
文字数 46,339
最終更新日 2025.01.14
登録日 2024.12.31
ヒロインは前世で國の守護神であるヒーローと結ばれたが、その婚姻の儀で何者かに毒殺されてしまう。
その後、生まれ変わったヒロインは、実家で虐げられる生活に戻っていた。
しかもヒロインは前世で妹だったはずだが、今生では姉になっていた。
そして、生まれ変わったことで姉妹の立場が淹れ違ってしまったせいなのか、ヒロインがヒーローと出会った夜会で、ヒロインはヒーローに会えなかったばかりか、妹を花嫁にすることが決まった。
ヒロインは、生まれ変わってから夜会までの時間が、前世での時間と同じように進んでいたことから、このままヒーローと妹が婚姻の儀を行うと、妹が毒殺され、ヒーローが再び悲嘆にくれるのではないかと思い、幽世へ行く決意をするが・・・?
二回お読みいただくと、見える情景が変わる・・・かもしれない!?
文字数 23,902
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.26
大正時代──本田虎臣が十二歳になる夏、湘南にある別荘へ来ていた。
そこで出会ったのは、八重澤幸一と名乗る少年だった。
元々引き合ったのは、妹の薫子と幸一を結婚相手にと親同士が決めたためであった。虎臣と幸一は同年齢もあってすぐに打ち解け、やがて互いの別荘を行き来したり海辺で長い時間を過ごすようになる。
綺麗だのすぐに褒め言葉を口にする幸一に心乱され、虎臣は心が追いつかないでいた。
──なあ、口吸いしよっか?
幸一に言われ、虎臣は初めて身体にも変化が訪れた。
短い夏に別れを告げた後は文通をしていたが、いつしか彼から来なくなってしまう。
虎臣は高校生になり、学生寮に入った。同室になったのは、十二歳の夏に出会った幸一だった。彼の大人になった姿に、虎臣は十二歳に初めて唇を合わせた日のことを思い出す。同時に、なぜ手紙の返事をくれなかったのだと、心にわだかまりができてしまい──。
文字数 92,253
最終更新日 2024.09.21
登録日 2024.03.16
文字数 3,355
最終更新日 2024.07.23
登録日 2024.07.23
※こちらの作品は現在執筆中の新刊のお試し読みとなっております。
9月頃完成目処で、完成後は各種オフライン同人イベントやBOOTHにて販売予定ですので楽しみにお待ちいただけたらと思います。
【ジャンル】
人間×怪異 / 人間攻め / 異種間恋愛 / 無理やり / 大正時代 / 和風ローファンタジー
【あらすじ】
時は大正。
とある士族の下男として働く「篠木 統」はひょんなことから不審な虚無僧に追いかけ回される。
深編笠を脱いだそいつは牙をぎらりと光らせ、鋭い爪で統へ襲いかかった。
「ようやっと逢えたなァ、御前様」
この不穏な邂逅が統の人生を、存在意義を、浮き彫りにさせていく。
文字数 31,984
最終更新日 2024.03.12
登録日 2024.03.12
時は大正、小説を書くため、そして、自身の地位を築き自由を謳歌するため、多くの男女と戯れに関係を持つ女流作家、夜羽真紅(よはねしんく)を主人公とした物語。
文字数 14,693
最終更新日 2024.01.07
登録日 2023.12.31
「――君には、僕の婚約者になってもらおう」
時は大正。
帝都で孤独に生きる、人斬り少女の睡蓮(すいれん)。
新月の夜、暗殺の命を帯び、帝国軍人の屋敷に潜入した少女は、美貌の陸軍少佐・如月龍進(きさらぎ りゅうしん)によって返り討ちに遭う。
とらわれの身になった彼女に、軍人が告げたその言葉は、思いもよらぬもの。
「仕事柄、直近で舞踏会などの社交の場に連れ添ってくれる女性が必要になってね。
君にその役目を担って欲しい。
勿論、諸々が落ち着いたら婚約は解消してやる」
これは、孤独な人斬り少女と、孤独な軍人の出会いから始まる、偽りの婚約物語。
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本作は「小説家になろう」「エブリスタ」様でも掲載をしています。
文字数 125,411
最終更新日 2023.12.11
登録日 2023.11.04
時は大正時代から昭和初期でございます。身寄りのない私が里子として引き取られたのは、伊豆の国の山奥に佇む洋館でございました。
※男色的な表現あり
***
旦那様は不幸なお方です。
大変な美男でありましたが、両の足を悪くしてからは、そのご尊顔は不機嫌が常で、一日中書斎に閉じ籠るようになりました。
そんな旦那様の僅かなサインに気がつけるのは、私ぐらいのものでしょう。
「手水ですか」
恥じるように頬を染めて頷く美男に、私はどうしようもなく心が乱されてしまうのです。
***
つぶやき短編集
『不機嫌』×『サイン』より
朗読動画あります。
https://twitter.com/nao83466377/status/1484468214545338375?t=GKBY63poqZLHoA8N9-lmxg&s=19
表紙作成は、羽多奈緒さん(@hata_nao_)です。
ありがとうございます。
文字数 61,695
最終更新日 2023.12.02
登録日 2021.12.09
少年二人の懐かしく優しい夏の日々。ヤクザの組長の息子、琥太郎は行き倒れの欧之丞を拾った。「なんで、ぼくの後追いするん?」琥太郎は、懐いてくる欧之丞に戸惑いながらも仲良くなる。だが、欧之丞は母親から虐待されていた。「こんな可愛い欧之丞をいじめるとか、どういうことやねん」琥太郎は欧之丞を大事にしようと決意した。明治・大正を舞台にした少年二人の友情物語。※時系列としては『女學生のお嬢さまはヤクザに溺愛され、困惑しています』→本作→『没落令嬢は今宵も甘く調教される』の順になります。『女學生…』の組長とヒロインの結婚後と、『没落令嬢…』の恋人との出会いに至るまでの内容です。
文字数 148,517
最終更新日 2023.08.24
登録日 2020.05.24
――我々は怪異に巻き込まれただけだ。
明治から新たな時代の幕が開かれようとしている都――東都(とうと)。
駅近くのアパートにて大家兼探偵事務所を営む、鴉取久郎(あとりくろう)の元には様々な怪異調査が舞い込んでくる。
相棒で、売れない小説家の三毛縞公人(みけしまきみと)と共に、奇々怪界な怪異に巻き込まれて行く。
※小説家になろう、カクヨムでも公開しております
文字数 102,439
最終更新日 2023.07.02
登録日 2023.03.30
■先祖代々による淫呪の血を引く青年は、ストリップ劇場で孤独に生きていた。
ある日、陸軍将校に身請された主人公は、屋敷で暮らすことになるが、軍人は青年の謎めいた血筋を解き明かそうと動きだす──。
■本作はミステリアスダークロマンがテーマです。R18描写は随所に散らばっていますので、ご了承のうえ読み進めてください。
※ 独自解釈+造語あり。エセ大正時代、一部誘い受け、凌辱(回想)シーンあります。筆者の趣味丸出しにつき成人向けです。
※ 初出2021年[淫呪の青年を愛でる男]加筆修正
※ 初出2022年[幼生閉口]セルフオマージュ
文字数 136,000
最終更新日 2023.06.20
登録日 2023.03.20
文字数 64,650
最終更新日 2023.06.12
登録日 2023.04.05
文字数 55,140
最終更新日 2023.06.06
登録日 2023.04.06
大正時代の洋装店を営むフミ。
そしてそれを取り囲む人間模様と彼女の生涯を丁寧に描きました。
文字数 46,492
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.05.31
時は大正。西洋文化が花開いた帝都。
警視庁中央部に赴任した若き警察官 龍彦は、正門前で食堂を営む女主人 満乃と出逢う。
満乃が作るのは、食に頓着しない龍彦をも惹きつける、ハイカラな西洋料理だった。
喧嘩っ早い龍彦と意思を曲げない満乃は、時にぶつかり、時に認めあいながら交流を深めていく。
そんな二人に、不穏な企みが襲い掛かり……。
「悪知恵働かせて搾取する野郎なんざ、荷車喰らって当然だろ」
「人の矜持を踏みつけにする無礼者に出すものはございません!」
ケンカップル(未満)なふたりの、じれじれ甘い恋物語です。
※ノベマ!、魔法のiらんど、小説家になろうに同作掲載しております
文字数 29,115
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.05.31
大正時代。女学校の一生徒が縊死。自殺か、それとも……青年教師との不倫の恋が示唆されるが、疑惑の青年教師は行方不明になってしまう。
可憐な少女らに潜む、無邪気な狂気。
この作品は「https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hogege.hitogatakidan」にも掲載しています。
文字数 10,285
最終更新日 2023.04.19
登録日 2023.04.19
「そうや、ケーキを一緒に食べへんか?」神戸、華やかなりし大正浪漫。武史と美都子は婚約している。十二歳上の武史は、まだ女學生の美都子をすぐに子ども扱いする。そんな彼に対していつも素直になれない美都子。家同士で決められた結婚なのだから、当人の愛情なんてそこにはないのだから。わかっているのに、どうしてだか美都子は胸が苦しくなってしまう。
文字数 9,419
最終更新日 2023.04.18
登録日 2023.04.18
文字数 13,442
最終更新日 2023.04.04
登録日 2023.03.29
私には、前世の記憶というものがある。それを思い出したのは、中学生の頃。
前世の時代はおそらく大正時代ごろ。その当時は体が弱かった私だけど、桜が大好きで、死期を悟った私は旦那様に連れて行ってもらって、『来世、でもまた、愛を誓いあってくれますか?』といって、そのまま亡くなるのだ。
前世を思い出してから桜の時期になると、この小さな神社にある樹齢何十年の桜の木のもとに通う。ただ、あの人が来るのを私は待ち続けているのだ。
文字数 4,065
最終更新日 2023.03.27
登録日 2023.03.27
大正十三年、秋。
震災によって亡くなった双子の姉、綾音(あやね)に代わって老舗茶商、五代目岩波有弦(ゆうげん)の花嫁に迎えられた音寧(おとね)。姉の代わりでも求められることが嬉しかったけれど、その想いは初夜にあっさり裏切られてしまう。
おまけに早く後継ぎをもうけたいからと邸に監禁同様の状況で毎晩のように身体を繋げあう日々。
彼が望むのは自分の身に流れる高貴な血だけど、彼女は双子の姉と異なりそこに付随する破魔のちからを持っていない。かつて「時を味方につける双子令嬢」と呼ばれたものの無能だった自分が、愛される資格なんかあるの……?
なのに、旦那様も身代わりだった!?
これは、激動の大正後期が舞台の、時を翔け抜ける令嬢の物語。
そして、大切にされて罪悪感に駆られるヒロインと、彼女を宝物のように大事にしたい旦那様の「身代わり同士」の新婚物語。
※他サイトでも掲載しております。
表紙は大江戸ウメコ先生にAI技術を用いて描いていただいたものです。
文字数 224,689
最終更新日 2023.02.23
登録日 2022.09.28