化け物バックパッカー

自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ。

 黒いローブで身を隠す少女は、老人にそう頼む。

 眼球代わりの、触覚を揺らしながら。



 変異体。

 それは、“突然変異症”によって、人間からかけ離れた姿となった元人間である。
 変異体は、人間から姿を隠さなければならない。
 それが出来なければ、待つのは施設への隔離、もしくは駆除だ。



 変異体である少女に、人間の老人はこう答える。

お嬢さんはこの世界の価値を見させくれるのか?



 ここは、地球とそっくりに創造された星。

 地球と似た建物、地形、自然、人々が存在する星。
 
 人間に見つからないように暮らす“変異体”が存在する星。

 世界に対して独自の考えを持つ、人間と変異体が存在する星。

 バックパックを背負う人間の老人と、変異体の少女が旅をする星。


 「小説家になろう」「カクヨム」「マグネット」と重複投稿している短編集です。各話の繋がりはあるものの、どこから読んでも問題ありません。
 次回は9月25日(土)の更新を予定しています。

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