キャラ文芸 あやかし小説一覧

僕は十乃 巡(とおの めぐる)
降神町(おりがみちょう)役場に勤める公務員です
この降神町は、普通の町とは違う、ちょっと不思議なところがあります
猫又、朧車、野鉄砲、鬼女…日本古来の妖怪達が、人間と同じ姿で住民として普通に暮らす、普通じゃない町
このお話は、そんなちょっと不思議な降神町で起こる、僕と妖怪達の笑いあり、涙ありのあやかし物語
さあ、あなたも覗いてみてください
きっと、妖怪達と心に残る思い出ができると思います
■表紙イラスト作成:魔人様(SKIMAにて依頼:https://skima.jp/profile?id=10298)
※本作の外伝にあたる短編集「人妖抄録 ~「妖しい、僕のまち」異聞~」もご一緒にお楽しみください
文字数 700,390
最終更新日 2025.02.19
登録日 2024.12.07
30歳の誕生日に魔法に目覚めた鞍馬花凛。
『30歳で魔法使い』という都市伝説を思い出し、酔った勢いで試すと使えてしまったのだ。
そして世間では『30歳直前の独身』が何者かに襲われる通り魔事件が多発していた。巻き込まれた花凛を助けたのは1人の青年。……彼も『魔法』を使っていた。
そんな時会社での揉め事があり実家に帰った花凛は、鞍馬家本家当主から思わぬ事実を知らされる……。
ゆっくり更新です。
1月6日からは1日1更新となります。
文字数 125,524
最終更新日 2025.02.19
登録日 2024.12.31
千夏小鳥(ちなつことり)は幼い頃から、普通の人には見ることができない『妖怪』や『あやかし』が見えていた。社会人になった現在まで見て見ぬふりをして過ごしていた小鳥だったが、同期入社で社内ではイケメンだと騒がれている神津龍騎(かみづりゅうき)に小さな妖怪が、何匹もまとわりついていることに気づく。
小鳥が勝手に『小鬼』と名付けているそれは、いたずら好きの妖怪だ。そんな小鬼が彼にペコペコと頭を下げているのを見た小鳥はその日から彼が気になりはじめる。
ある日の会社帰り、龍騎が日本刀を背中に背負っていることに気づいた小鳥はつい声をかけてしまうのだが――
文字数 92,798
最終更新日 2025.02.19
登録日 2024.12.27
両親を亡くし、たった一人の兄と二人暮らしをしている椎名巫寿(15)は、高校受験の日、兄・祝寿が何者かに襲われて意識不明の重体になったことを知らされる。
病院へ駆け付けた帰り道、巫寿も背後から迫り来る何かに気がつく。
二人を狙ったのは、妖と呼ばれる異形であった。
「私の娘に、近付くな。」
妖に襲われた巫寿を助けたのは、後見人を名乗る男。
「もし巫寿が本当に、自分の身に何が起きたのか知りたいと思うのなら、神役修詞高等学校へ行くべきだ。巫寿の兄さんや父さん母さんが学んだ場所だ」
神役修詞高等学校、そこは神役────神社に仕える巫女神主を育てる学校だった。
「ここはね、ちょっと不思議な力がある子供たちを、神主と巫女に育てるちょっと不思議な学校だよ。あはは、面白いよね〜」
そこで出会う新しい仲間たち。
そして巫寿は自分の運命について知ることとなる────。
学園ファンタジーいざ開幕。
▼参考文献
菅田正昭『面白いほどよくわかる 神道のすべて』日本文芸社
大宮司郎『古神道行法秘伝』ビイングネットプレス
櫻井治男『神社入門』幻冬舎
仙岳坊那沙『呪い完全マニュアル』国書刊行会
豊嶋泰國『憑物呪法全書』原書房
豊嶋泰國『日本呪術全書』原書房
西牟田崇生『平成新編 祝詞事典 (増補改訂版)』戎光祥出版
文字数 1,037,895
最終更新日 2025.02.19
登録日 2023.12.01
【毎日更新中!】冴えないおっさんによる、怪異によって引き起こされる事件・事故を調査解決していくお話。そして、怪異のお悩み解決譚。(※人怖、ダーク要素強め)
徐々に明かされる、人間×怪異の異類婚姻譚です。
【あらすじ】
大学構内掲示板に貼られていたアルバイト募集の紙。平凡な大学生、久保は時給のよさに惹かれてそのアルバイトを始める。
雇い主であるくたびれた中年、見藤(けんどう)と、頻繁に遊びに訪れる長身美人の霧子。この二人の関係性に疑問を抱きつつも、平凡なアルバイト生活を送っていた。
ところがある日、いつものようにアルバイト先である見藤の事務所へ向かう途中、久保は迷い家と呼ばれる場所に迷い込んでしまう ――――。そして、それを助けたのは雇い主である見藤だった。
「こういう怪異を相手に専門で仕事をしているものでね」
そう言って彼は困ったように笑ったのだ。
久保が訪れたアルバイト先、それは怪異によって引き起こされる事件や事故の調査・解決、そして怪異からの依頼を請け負う、そんな世にも奇妙な事務所だったのだ。
久保はそんな事務所の主――見藤の人生の一幕を垣間見る。
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▼この作品は「小説家になろう」にも投稿しています。
文字数 258,643
最終更新日 2025.02.18
登録日 2024.12.05
五歳のある夜、口減らしで捨てられた柳 珠葵(りゅう しゅき)は、かつて住んでいた村を探して彷徨う中、ふらふらとたどり着いた湖畔で、怪我をして倒れていた小さな龍の兄妹を見つけ、無意識に治療をしてしまった結果――なつかれる羽目になった。
せめて小龍たちの怪我が治るまでと、しばらくそこに留まっていたところ、親龍の怒りや貴重な白龍の子を失う事を恐れた王都御史台の調査隊がやって来て、小龍ごと珠葵も保護される事に。
「珠葵。――私と来るか?」
必要とされない家族より、必要としてくれる人の傍にいたい。
女性と言うだけで軽んじられる中で、御史台の長となる事を目指すと言う、朱 雪娜(しゅ せつな)。
桜舞う夜の出会い。
それから八年。
珠葵には、神獣や神具の力を回復させる〝治癒の力〟と、呪具を神具に変えてしまう特殊な〝浄化の力〟がある事が発覚し、御史台の雪娜の庇護の下、妓楼「南陽楼」の中で小道具店をひっそりと営んでいた。
表向きは妓女たちの装飾品を扱いつつ、裏では御史台による退魔の為の神具を扱う店だ。
開店時の店員は、珠葵と――小さな龍の兄妹。
知る人ぞ知る真夜中の小道具店、開店です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
イラストは無料イラスト「Illust AC」から、歩夢様の「春節」をお借りしています。
文字数 134,522
最終更新日 2025.02.17
登録日 2024.12.31
両親の都合で、離島に住むおばあちゃんの元に預けられることになった小学5年生の女の子美優(みゆう)。
ほとんど会ったことのないおばあちゃんとの初めての田舎暮らし、元の小学校とは違って少人数すぎるクラスメイト、距離の近いご近所さんに美優は振り回されっぱなしだ。
その上、第一印象最悪な男の子が、美優のことを巫女見習いだと言ってつきまとってきて……。
なし崩し的に海への感謝を捧げる巫女見習いを始めることになった主人公の成長物語。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID3673062)をお借りしております。
4章10万字予定です。
文字数 71,759
最終更新日 2025.02.16
登録日 2024.12.30
この街には、都市伝説がある。魔法の絵があるらしい。それらを全て揃えれば、何だってできるとされている。だが注意しなければならない。魔法の絵を持つ者は、美術商に狙われる。
毎週土日祝日の、午後八時に更新します。ぜひ読んで、できればご感想の程、よろしくお願い申し上げます。
文字数 164,714
最終更新日 2025.02.16
登録日 2024.07.20
鬼の御宿の嫁入り狐
レンタル有り▼2025.2月 書籍 第2巻発売中!
【第6回キャラ文芸大賞/あやかし賞 受賞作】
鬼の一族が棲まう隠れ里には、三つの尾を持つ妖狐の少女が暮らしている。
彼女──縁(より)は、腹部に火傷を負った状態で倒れているところを旅籠屋の次男・琥珀(こはく)によって助けられ、彼が縁を「自分の嫁にする」と宣言したことがきっかけで、羅刹と呼ばれる鬼の一家と共に暮らすようになった。
優しい一家に愛されてすくすくと大きくなった彼女は、天真爛漫な愛らしい乙女へと成長したものの、年頃になるにつれて共に育った琥珀や家族との種族差に疎外感を覚えるようになっていく。
「私だけ、どうして、鬼じゃないんだろう……」
劣等感を抱き、自分が鬼の家族にとって本当に必要な存在なのかと不安を覚える縁。
そんな憂いを抱える中、彼女の元に現れたのは、縁を〝花嫁〟と呼ぶ美しい妖狐の青年で……?
育ててくれた鬼の家族。
自分と同じ妖狐の一族。
腹部に残る火傷痕。
人々が語る『狐の嫁入り』──。
空の隙間から雨が降る時、小さな体に傷を宿して、鬼に嫁入りした少女の話。
文字数 291,800
最終更新日 2025.02.14
登録日 2022.12.31
三上幸太郎、24歳。この物語の主人公である。
筋金入りのアホの子じゃった子供時代、こ奴はしてはならぬ事をして疫病神に憑りつかれた。
それ以降、こ奴の周りになぜか陰の気が集まり、不幸が襲い掛かる人生となったのじゃ。
見かねた疫病神は、陰の気を祓う為、幸太郎に呪術を授けた。
そして、幸太郎の不幸改善する呪術行脚が始まったのである。
文字数 280,333
最終更新日 2025.02.14
登録日 2024.12.06
狐塚町には妖狐が住んでいる。妖狐の名前は旭。狐塚稲荷神社にて祀られてしまったことにより神格を与えられた「あやかし」だ。
「願いを叶えてやろう」
旭は気まぐれで人を助け、気まぐれで生きていく。あやかしであることを隠すこともせず、旭は毎日が楽しくて仕方がなかった。
それに振り回されるのは、いつだって、旭の従者である鬼の「春博」と人間の巫女「狐塚香織」だった。
個性的な三人による日常の物語。
3人のそれぞれの悩みや秘密を乗り越え、ゆっくりと成長をしていく。
※
物語に登場する方言の一部にはルビを振ってあります。
方言は東海のある地域を参考にしています。
文字数 57,548
最終更新日 2025.02.13
登録日 2022.12.28
【フキの花のオルゴールは、たった一つの抑止力だった。】
潟杜大学に通う学生・甘粕寛奈は、二年生に進級したばかりのある日、幼馴染から相談を持ちかけられる。大切なオルゴールの蓋が開かなくなってしまい、音色が聴けなくて困っているのだという。オルゴールを直すのを手伝ってくれるのなら、とびきりのお礼を用意しているのよ、と黒いセーラー服を着た幼馴染はたおやかに微笑んだ。「寛奈ちゃん、熊野史岐って人の事が好きなんでしょう? 一日一緒にいられるようにしてあげる」
※本作はホームページ及び「pixiv」「カクヨム」「小説家になろう」「エブリスタ」にも掲載しています。
文字数 20,014
最終更新日 2025.02.08
登録日 2025.01.12
物心が付く前に両親を亡くした『秋風 花梨』は、過度な食べ歩きにより全財産が底を尽き、途方に暮れていた。
そんな中、とある小柄な老人と出会い、温泉旅館で働かないかと勧められる。
怪しく思うも、温泉旅館のご飯がタダで食べられると知るや否や、花梨は快諾をしてしまう。
そして、その小柄な老人に着いて行くと―――
着いた先は、妖怪しかいない永遠の秋に囲まれた温泉街であった。
そこで花梨は仕事の手伝いをしつつ、人間味のある妖怪達と仲良く過ごしていく。
ほんの少しずれた日常を、あなたにも。
文字数 1,530,596
最終更新日 2025.02.07
登録日 2019.04.13
いわゆる”視える”し”会話も出来る”体質の相撲部屋の部屋付き親方の、妖や幽霊との交流と日常と場所中の話。
ちょくちょく編集していてひっそり描写が変わっています。
(タイトルは変わるかもしれないので「仮」付けています)
文字数 10,233
最終更新日 2025.02.04
登録日 2025.01.25
普通に暮らしたい霊感女子咲菜子&彼女を嫁にしたい神様成分1/2のイケメンが、咲菜子を狙う霊や怪異に立ち向かう!
五歳の冬に山で神隠しに遭って以来、心霊や怪異など〝人ならざるもの〟が見える霊感女子になってしまった咲菜子。霊に関わるとろくな事がないので見えても聞こえても全力でスルーすることにしているが現実はそうもいかず、定職には就けず悩みを打ち明ける友達もいない。彼氏はいるもののヒモ男で疫病神でしかない。不運なのは全部霊のせいなの?それとも……?
そんな咲菜子の前に昔山で命を救ってくれた自称神様(咲菜子好みのイケメン)が現れる。
文字数 73,749
最終更新日 2025.02.04
登録日 2024.12.21
「――なにをしてるんだ?」
問いかけられて振り返る。
誰もいないはずの中庭に和服姿の青年が立っていた。新月の晩、姿を見せない月の代わりといわんばかりに輝く満天の星空の下、和傘をさした青年はにこやかに笑う。
「……なにも」
声をかけられた幼い少女は短く答える。
知らない人と言葉を交わしてはいけないと両親から強く言われていたことを思い出し、慌てて、自分の手で口を隠した。
……おに。
あやかしの存在を知っていた。
しかし、初めて目にした鬼の青年は美しく、すぐに逃げられなかった。
……こわくない?
鬼は恐ろしい存在だと聞かされてきた。
しかし、目の前にいる青年から悪意は感じない。
それどころか、少女の好意的な視線を向けていた。
「そうか。お前の名前は?」
「いわない」
「変なことを言うなぁ。自分の名前を知らないわけじゃないだろ?」
青年は笑う。
それに対し、少女は警戒をしていた。
……にげなきゃ。
頭の中ではわかっている。
しかし、少女は鬼の青年を見入ってしまった。人とは異なる美しい見た目とは違う豪快な笑い方をする青年に、心が惹かれてしまう。
一目惚れだった。
四歳の少女の初恋だった。
――これは、あやかしに恋をした少女の話。
文字数 8,657
最終更新日 2025.02.04
登録日 2024.12.30
やさしい神様とおいしいごはん。ほっこりご当地ファンタジー。
*あらすじ*
人には見えない『あやかし』の姿が見える女子高生・桜はある日、道端で泣いているあやかしの子どもを見つける。
「“ねこがみさま”のところへ行きたいんだ……」
どうやら迷子らしい。桜は道案内を引き受けたものの、“猫神様”の居場所はわからない。
迷いに迷った末に彼女たちが辿り着いたのは、京都先斗町の奥にある不思議なお店(?)だった。
そこにいたのは、美しい青年の姿をした猫又の神様。
彼は現世(うつしよ)に迷い込んだあやかしを幽世(かくりよ)へ送り帰す案内人である。
文字数 108,029
最終更新日 2025.02.02
登録日 2024.12.31
芽衣は社畜として忙しなく働く毎日に疲れていた。
ある日のこと、お腹を空かせた不思議な少女と出会う。放っておくことができなかった芽衣は、簡単な料理を振る舞うことに。
それは誰にでも作れる簡単、タイパ重視のズボラ飯。
必死に食べる少女は、狐耳を隠していた帽子を落としてしまう。あらわになったのは、ふさふさのケモノ耳。
――なんと、芽衣が出会った少女は狐のあやかしだった。
あやかしの少女・いづなを迎えにきた父・灯牙は、バクバクとズボラ飯を食べるいづなを見て驚きの様子。
話を聞くと、いづなはひどい偏食でほとんどご飯を食べなくなってしまったらしい。
どうやら、あやかしの少女はズボラ飯をお気に召したようで――?
狐のあやかしの親子は、芽衣に料理を教えて欲しいと祈願する。教えてくれるまで帰らない!と無理矢理居座られることに。
こうして、突然現れたあやかしの親子との生活がはじまる。
面倒なことに巻き込まれたと落胆する芽衣だが、荒れた社畜の心は、親子の絆と美味しいご飯に癒されていく――。
まったりほっこり心温まる美味しいお話。
⋱真似したくなるような簡単ズボラ飯⋰
文字数 49,392
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.12.29
黒田りゅう〈くろだりゅう〉は、蛇のあやかしの古蛇〈こじゃ〉と出会い、元々りゅうとりゅうの父とで経営していた、黒田屋というなんでも屋を古蛇と2人で経営することになるのだが...。
人間とあやかしがおくる、なんでも屋ストーリーここに開幕!
文字数 28,789
最終更新日 2025.01.30
登録日 2024.05.05
三条宗斗は独り立ちしたばかりの刀鍛冶。
三条一門の宗斗は、神様と相槌狐を譲り受け、鬼や邪気を祓える強力な守り刀が打てる。はずだった。
やっとのことで鍛刀の注文を受け、刀を打とうとするが、どういうわけか、打てない。
神様が妨害?相槌狐の牛丸も働いてくれない。
このままではいつまで経っても刀は完成しない。
そんなある日、もう一振り鍛刀の注文が。
だが、こちらは人間の妨害にあって全然進まない。
怪しげな僧侶、貴族、武者。味方は誰?
それぞれの思惑が絡み、神様が拘束されて、呪いの刀を打たされる宗斗。
神様を解放し、もう一振りの呪いを消滅させる刀を打つことができるのか。
平安時代の世界観で描く、刀剣あやかし物語。
文字数 9,236
最終更新日 2025.01.30
登録日 2024.12.03
幼稚園教諭の真田繭花は父兄のストーカー被害に遭い、たまたまリユース着物を扱う『よもぎ屋』にたどり着く。ひょんなことから美貌の店主、青海伊吹を手伝うことになったものの、繭花には着物の知識は皆無で着ることもできない。それでもだんだん慣れてきたものの、なんだか不思議なものが見え始め、青海の様子もどこか不穏で――。
文字数 9,383
最終更新日 2025.01.30
登録日 2024.12.31
「ここじゃないどこかに連れて行って欲しい」
生まれながらに異能を持つひなは、齢9歳にして孤独な人生を強いられた。
学校に行っても、形ばかりの養育者である祖父母も、ひなの事を気味悪がるばかり。
そんな生活から逃げ出したかったひなは、家の近くにある神社で何度もそう願った。
ある晩、その神社に一匹の神獣――麒麟が姿を現す。
ひなは彼に願い乞い、現世から彼の住む幽世へと連れて行ってもらう。
「……ひな。君に新しい世界をあげよう」
そんな彼女に何かを感じ取った麒麟は、ひなの願いを聞き入れる。
麒麟の住む世界――幽世は、現世で亡くなった人間たちの魂の「最終審判」の場。現世での業の数や重さによって形の違うあやかしとして、現世で積み重ねた業の数を幽世で少しでも減らし、極楽の道へ進める可能性をもう一度自ら作るための世界。
現世の人のように活気にあふれるその世界で、ひなは麒麟と共に生きる事を選ぶ。
ひなを取り巻くあやかし達と、自らの力によって翻弄される日々を送りながら、やがて彼女は自らのルーツを知ることになる。
文字数 138,096
最終更新日 2025.01.30
登録日 2024.03.03
高校2年生の八神美琴は、幼い頃に両親を亡くしてからは祖母の真知子と、親戚のツバキと一緒に暮らしている。
大学通りにある屋敷の片隅で営んでいるオニギリ屋さん『おにひめ』は、気まぐれの営業ながらも学生達に人気のお店だ。でも、真知子の本業は人ならざるものを対処するお祓い屋。霊やあやかしにまつわる相談に訪れて来る人が後を絶たない。
そんなある日、祓いの仕事から戻って来た真知子が家の中で倒れてしまう。加齢による力の限界を感じた祖母から、美琴は祓いの力の継承を受ける。と、美琴はこれまで視えなかったモノが視えるようになり……。
文字数 100,152
最終更新日 2025.01.30
登録日 2024.12.28
第8回キャラ文芸大賞応募中です。
ブックマーク・投票をよろしくお願いします!
【あらすじ】
大学生・みちるの周りでは頻繁に物がなくなる。
心配した彼氏・凛介によって紹介されたのは、凛介のバイト先である『うらおもて』という小さな民宿だった。気は進まないながらも相談に向かうと、店の女主人はみちるにこう言った。
「それは〝あやかし〟の仕業だよ」
怪奇現象を鎮めるためにおもてなしをしてもらったみちるは、その対価として店でアルバイトをすることになる。けれど店に訪れる客はごく稀に……というにはいささか多すぎる頻度で怪奇現象を引き起こすのだった――?
文字数 93,688
最終更新日 2025.01.30
登録日 2024.12.31
レトロな雰囲気の喫茶店、扉を開けると微かにピアノの旋律とコーヒーの香りが漂う——
飴色の丸いテーブルが行儀良く並んだ店内は、通りに面した大きな窓からの日差しで隅々まで明るい。カウンターでは、シルバーグレイの髪をオールバックにまとめた初老のマスターが、今日も丁寧にコーヒーを淹れている。
そこには時折、『縁切り猫』を名乗る青年がやってきて、誰かの辛い縁に手を差し伸べる。
ネット世界の向こうにいる誰かを想い、騙された女の子。
仕事や人間関係に、負けたくないと頑張る会社員。
悪夢と向き合い、向かい合う漫画家……。
今日はなんだかちょっと辛いかも。そんなとき、不意にコーヒーの香りが鼻先を掠めたら——
それは、きっとこの喫茶店からの誘いかもしれない。
文字数 42,316
最終更新日 2025.01.28
登録日 2024.12.28
現代日本と不釣り合いなとある山奥には、神社を中心とする妖討伐の一族が暮らす村があった。その一族を率いる櫛田八早月(くしだ やよい)は、わずか八歳で跡目を継いだ神職の巫(かんなぎ)である。その八早月はこの春いよいよ中学生となり少し離れた町の中学校へ通うことになった。
妖退治と変わった風習に囲まれ育った八早月は、初めて体験する普通の生活を想像し胸を高鳴らせていた。きっと今まで見たこともないものや未体験なこと、知らないことにも沢山触れるに違いないと。
この物語は、ちょっと変わった幼少期を経て中学生になった少女の、非日常的な日常を中心とした体験を綴ったものです。一体どんな日々が待ち受けているのでしょう。
※外伝
・限界集落で暮らす専業主婦のお仕事は『今も』あやかし退治なのです
https://www.alphapolis.co.jp/novel/398438394/874873298
※当作品は完全なフィクションです。
登場する人物、地名、、法人名、行事名、その他すべての固有名詞は創作物ですので、もし同名な人や物が有り迷惑である場合はご連絡ください。
事前に実在のものと被らないか調べてはおりますが完全とは言い切れません。
当然各地の伝統文化や催事などを貶める意図もございませんが、万一似通ったものがあり問題だとお感じになられた場合はご容赦ください。
文字数 1,011,539
最終更新日 2025.01.28
登録日 2023.12.28
神代の時代から、人は守り神と共に生きてきた。人は守り神を信仰し、奉ることで様々な加護を得る。守り神は人々の信仰を糧とし、代わりに富や名声、時には人ならざる能力までも与えてくれた…。
豪商、羽立野(はたての)家の娘三葉(みつば)は、家族から妾の子として蔑まれ使用人と同じ扱いされていた。数年後には父の道具として顔も知らない相手と政略結婚させられるのだ…。そう人生を諦めていた時、兄の明興(ともあき)が公の場で財界の重鎮「蛇頭家(じゃとうけ)」との業務提携を一方的に破棄した挙げ句、蛇頭家の一人娘、江奈(えな)に対して「妾になれ」などというやらかしをてしまう。
呆れ果てた三葉は空気である立場を最大限利用して、羽立野家から逃亡し見知らぬ家で女中として働き始めた。……はずなのに、何故か当主の大神弘城(おおかみ ひろき)から「契約婚」をしないかと持ちかけられて。これから私、どうなるの?
大正時代風のあやかし結婚譚。
カクヨムにも掲載しています。
文字数 52,668
最終更新日 2025.01.28
登録日 2023.12.25