感動 小説一覧

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居酒屋 ゆめのはしら

居酒屋 ゆめのはしら
脱稿日2025.7.20 居酒屋ゆめのはしら 脱稿日2026.5.18 居酒屋ゆめのはしらリメイク版 全13話 駅裏の路地。 雨の日にだけ現れる、不思議な居酒屋――『ゆめのはしら』。 そこを訪れるのは、後悔を抱えた人たち。 娘と疎遠になった父。 余命を告げられた夫。 母を介護する娘。 帰る場所を失った少女。 亡き妻の声を忘れられない男。 女将・灯子が出す料理は、なぜか“人生で一番忘れられなかった味”ばかりだった。 湯気の向こうに蘇る、遠い食卓の記憶。 言えなかった『ごめん』。 伝えられなかった『ありがとう』。 そして、もう一度誰かと向き合うための、小さな勇気。 これは、雨の夜にだけ灯る居酒屋で、傷ついた人々が“ただいま”を取り戻していく物語。 読後、きっと誰かに会いたくなる。 心を静かに温める、連作ヒューマンドラマ。
ミステリー 連載中 長編
感想数 0 文字数 22,896 最終更新日 2026.06.06 登録日 2026.05.27
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「今更、父親になりたいなんて」

「今更、父親になりたいなんて」
戦争を繰り返してきたルヴェリア王国。 幼くして王女としての責務を背負わされたアリスティア・ルヴェリアは、父王に代わり国政を支えていた。 眠る時間すら削り、感情を押し殺しながら働き続ける日々。 そんなある日。 父である国王リュシアンは、前世の記憶を思い出す。 ここは前世で読んだ小説『愛されない王女とだめ王』の世界。 そして物語の結末で、自分は娘に殺される運命だった。 けれど実際に出会ったアリスティアは、小説の中よりずっと幼く、優しく、壊れそうな少女だった。 「せめて今度こそ、父親になりたい」 これは、愛を知らずに育った王女と、不器用にやり直そう とする父王が、少しずつ家族になっていく物語。
ファンタジー 連載中 長編
感想数 0 文字数 50,619 最終更新日 2026.06.05 登録日 2026.05.15
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怒鳴らない姑・静江の冷徹な正論〜身内からご近所トラブルまで、全て言葉でぶち抜きます!〜

怒鳴らない姑・静江の冷徹な正論〜身内からご近所トラブルまで、全て言葉でぶち抜きます!〜
夫を不慮の事故で亡くし、荒れ果てる息子の陸斗。優しすぎる嫁の彩。 崩壊しかけた家族を救ったのは、姑・静江の、決して怒鳴らない「冷徹な正論」と「底知れない愛」だった。 「あなたが今やろうとした事は、親子喧嘩じゃない。暴力よ」 家族の危機を乗り越えた静江さんの元には、嫁の彩が持ち込む猫トラブルや、口の軽い職場のスタッフ、さらにはご近所さんまで、ワケありのお悩みが次々と舞い込んできて――!? これは、一見普通の家族が、やがて街の人々を救う「相談所」になっていくまでの、痛快でちょっと温かい人情ドラマ。
キャラ文芸 連載中 長編
感想数 1 文字数 50,137 最終更新日 2026.06.05 登録日 2026.05.11
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星浮く町の思い出屋さん

星浮く町の思い出屋さん
昔は優しかった千宙の母は会社で役職持ちになった途端に、「侮られないよう」人目を気にする性格へと変わってしまった。 そんな母に千宙は気を遣う日々。それだけでなく医学部に進学した姉と比較され、「あなたも有名大学に」と強要される息苦しい毎日を送っていた。 受験生の夏。勉強に集中するため千宙は一人で、岡山県星浮き町にある祖母の家を訪れる。そこへ過去から歌人、未来からAIロボットが現れた。 二人が揃って口にするのは、 「思い出屋さんはどこ行った?」ということ。 思い出屋さんとは何なのか。 いつから存在し、何を売る店なのか。 何も知らない千宙だったが、亡き祖父の書斎で「思い出屋さん」の出納帳を見つける。 何だか寂しそうな二人を放っておけず、千宙は仕方なく夏休みの間だけ「思い出屋さん」の店主をすることに。そこで「生きていく上で大切なこと、将来やってみたいこと」を見つけた千宙は、進路について母と本音で話す決心をする―― 形だけの「はりぼて家族」が、本音を話し合うため殻を破る物語。思い出屋さんの正体を紐解きながら、幸せだった家族の時間を取り戻すヒューマンドラマ。
ライト文芸 連載中 長編
感想数 0 文字数 42,861 最終更新日 2026.06.05 登録日 2026.04.04
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星降る夜に

星降る夜に
風見花乃は鬱病患者で、精神科で入院をしている。通院をしていたものの、母親からの申請により入院をする事となった。 新年、担当医が以前とは違うと知らされ、花乃の心は不安に包まれた入院生活が始まる。 ただでさえ不安なのに今度の担当医はまさかの子供嫌い!? これは、問題だらけの医師達と心に闇を秘めた患者達が、小さな病院という名の世界で生きる希望を見つけ出す成長の物語。 彼らは星が降る夜に、生きる約束を交わす。
恋愛 連載中 長編
感想数 0 文字数 55,361 最終更新日 2026.06.05 登録日 2026.04.25
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自由のアリア~厄介者ばかり引き当てる〈ババ抜き〉女冒険者と、ジョーカーの使い方~

自由のアリア~厄介者ばかり引き当てる〈ババ抜き〉女冒険者と、ジョーカーの使い方~
 ただの一つも不自由のない、完璧な自由があったとして、それは確かな重みを持てるのだろうか。 「元の自分は、もういない——今の俺はれっきとした、ただの冒険者だ」  過去を捨て、辺境の鉱山街ファルメルに流れ着いた、銀等級女冒険者アリア・ロアン。  静かに依頼をこなして金を稼ごうと思っていた彼女に押し付けられたのは、ギルドきっての厄介者の同行依頼だった。  曰く、一言も喋らず、ひたすら飯を食らい、味方ごと吹き飛ばす規格外の魔法を放つという問題児。  渋々引き受けた鉱山洞窟の調査は、見たことのない変異体との死闘へと変わり——。  やっと一息つけると思ったら、今度は空から少女が降ってきて…。神業弓使いキザ男に呪われ体質の女に……。 気がつくと周りには、どこか欠け、ズレた厄介者ばかり。  自由を求めていたはずが、次々と新たな不自由に縛られていく。 せめて、今日よりもちょっとだけマシな明日のために。 だれか、彼女に胃薬をあげてください。 笑って、泣いて、怒って、また笑う。 クソボケたちもやるときはキッチリ決めてくれる…ハズ! 感情のシートベルトを用意して読んでください。 ストレスフルでハートフルなハイファンタジー。『自由のアリア』是非ご一読ください! ==================================== 第一部(十章)完結済み(約40万字)。 現在、第二部(十一章~)相当部分を執筆中です。
ファンタジー 連載中 長編 R15
感想数 1 文字数 192,649 最終更新日 2026.06.04 登録日 2026.05.21
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飼い主との思い出

飼い主との思い出
十五年間、ずっと一緒だった。 子犬の頃、この家にやって来た日。 ご主人様と一緒にいたずらをして怒られたこと。 毎日玄関で帰りを待ったこと。 散歩で行きたい方向が合わずに引っ張り合いをしたこと。 たくさんの思い出を重ねながら、犬は家族と共に歳月を過ごしてきた。 やがて時は流れ、ご主人様は大人になり、犬は老いていく。 そして迎えた、ある特別な日。 なぜか今日は、家族みんながそばにいてくれる。 なぜか今日は、みんなが優しく名前を呼んでくれる。 犬はまだ気づいていない。 それが家族と過ごす最後の時間だということを――。 犬の視点で描かれる、家族との絆と愛情の物語。 大切な存在を見送ったことのあるすべての人へ贈る、心あたたまる感動短編。
ライト文芸 完結 短編
感想数 0 文字数 804 最終更新日 2026.06.04 登録日 2026.06.04
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Wednesday

Wednesday
水曜日~Wednesday。 それは二人の記憶の中に残るエピソード。 ほんわかあたたかな素直で優しい気持ち。 誰にでも忘れられない、あの頃の恋物語を描いています。 最終章突入!! もう間もなく完結です(≧▽≦)
ライト文芸 連載中 長編
感想数 0 文字数 225,322 最終更新日 2026.06.02 登録日 2026.04.30
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匿名掲示板の向こう側

匿名掲示板の向こう側
深夜、匿名掲示板に立てられるひとつのスレッド。 そこには、誰にも言えない悩みや、胸の奥にしまい込んだ出来事が、ぽつりと書き込まれる。 「余命宣告された彼女がいるんだが」 「ブラック上司を論破した話」 「コンビニで出会ったおばあちゃんのこと」 「幼なじみの結婚式で泣いた」 スレ主──通称「イッチ」と、顔も名前も知らない「スレ民」たち。 ただの匿名のやり取りのはずなのに、そこには不思議と温かい言葉が集まっていく。 誰かの怒りがスカッとする結末を迎える夜もあれば、 画面の向こうで、静かに涙がこぼれる夜もある。 ふざけ合い、励まし合い、ときには本気で誰かを救う言葉が飛び交うスレッド。 それは、名も知らぬ人々が紡ぐ、ほんの少し優しい物語。 これは── 匿名掲示板の向こう側で生まれた、小さな奇跡の記録。
現代文学 連載中 短編
感想数 0 文字数 379,565 最終更新日 2026.06.02 登録日 2026.03.12
10

BECOMING HUMAN ―君に捧げる最期の鼓動―

BECOMING HUMAN ―君に捧げる最期の鼓動―
突如として発生したパンデミックにより、文明が崩壊した世界。 溢れかえる死者(ゾンビ)と、静まり返った摩天楼。 元大学生の司(つかさ)は、孤独なサバイバーとして二年間を「ただ生き延びるためだけ」に費やしてきた。 感情を殺し、他人を拒絶し、石のように冷え切った彼の日常。 しかし、物資調達のために訪れた廃墟のホテルで、彼は一人の女性と出会う。 埃まみれの灰色の世界で、不自然なほど鮮烈に輝く金の髪。 透き通るような蒼い瞳。 その美しさに目を奪われた瞬間、止まっていた司の心の歯車が、凄まじい音を立てて回り始める。
ホラー 連載中 長編
感想数 0 文字数 63,106 最終更新日 2026.06.01 登録日 2026.03.21
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【短編012】 遺言の旅

【短編012】 遺言の旅
山田ハナの死後、介護支援AI・HM-7は一通の遺言を託される。 「会いに行ってほしい人たちがいます。ハルを連れて」 愛猫ハルと共に旅を始めたHM-7は、疎遠になった妹、幼馴染、義兄、そして親友を訪ねていく。 そこで語られるのは、自分の知らなかったハナの人生だった。 頑固だった少女。 誰よりも強く愛した妻。 そして、多くの人に想われ続けた一人の女性。 感情を理解できないはずのAIは、伝言を届ける旅の中で、人が誰かを想い続けるということの意味に少しずつ触れていく。 これは、一人の女性が遺した「ありがとう」を届けるための、猫とAIの小さな巡礼の物語。
現代文学 完結 短編
感想数 0 文字数 7,499 最終更新日 2026.05.31 登録日 2026.05.31
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『ジンセイソウ』

『ジンセイソウ』
頭に花が咲く世界。 その花は“才能”の象徴だった。 けれど少女の頭には、いつまで経っても花が咲かなかった。 「出来損ない」 そう呼ばれ続けながらも、彼女は踊ることだけはやめなかった。 誰にも認められなくても、笑われても。 バレエだけが、自分を忘れられる場所だったから。 そして迎えた、十八歳の発表会。 少女が舞台で舞い始めた時――止まっていた蕾が、静かに花開く。 “自分だけの花”を見つける、優しく温かな感動ファンタジー。
ライト文芸 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 1,493 最終更新日 2026.05.31 登録日 2026.05.31
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【短編006】 番犬

【短編006】 番犬
仕事に追われるシングルマザーの美月は、幼い息子・湊のために犬型ペットロボット「ポチ」を買った。 ポチは完璧だった。湊が泣けばそばへ行き、熱を出した夜は一晩中離れなかった。美月が帰れない時間を、ポチは埋め続けた。やがてポチは、この家の中での自分の役割を学び、誰よりもこの家を守ろうとするようになっていく。 そしてある朝、ポチは動かなくなった。 メーカーは言った。「機体の自己判断による機能停止です」と。 ポチが何を考えていたのか、美月には分からなかった。 想像しようとした。できなかった。 灰色の猫・ハルだけが、玄関の方を一度だけ見た。
現代文学 完結 短編
感想数 0 文字数 2,677 最終更新日 2026.05.30 登録日 2026.05.30
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水底に届く光の歌を。

水底に届く光の歌を。
【ライト文芸大賞エントリー作品】 本作は、昨年のほっこり・じんわり大賞で大賞候補まで残ったものの、奨励賞止まりだったものを、改稿したものになります。 カテゴリはライト文芸ですが、青春色強めです。お気に入り登録、投票をお待ちしております!! ♪*。❆。:*.゚ 才能に焦がれる少女、水瀬莉音はある夜、夢の中で全身真っ黒の男に雪の降る寒い公園に連れて行かれる。そこでは、同年代の子どもたちが自由に過ごしていた——。 どこからか甘い歌声が聴こえてきて、その声の主を探しに行くと、そこにいたのは肌の白い美しい少年、篠崎雪斗だった。 共通の趣味が見つかって、すぐに仲良くなる2人。莉音は雪斗になら打ち明けられるかもしれない、と勇気を出して自分の普段抱えている苦しみを初めて吐露する。そんな莉音に雪斗は優しく接してくれるが、実は、雪斗も抱えている苦しみがあって——。 ♪*。❆。:*.゚ 思春期特有の葛藤、過去との決別、他者との比較、残酷な現実世界と向き合うことの大切さ、この世界の美しい部分を忘れないことの大切さ。人間として成長途中にある彼らの生々しい悲痛なまでの叫びと、それでも前に進み続ける決意の歌が聞こえてくる、そんな青春恋愛小説。
ライト文芸 完結 長編
感想数 2 文字数 98,381 最終更新日 2026.05.30 登録日 2025.06.12
15

『機長、おかえりなさい』

『機長、おかえりなさい』
人の“見たかった夢”を見せる、不思議な力を持つ介護士――夢見叶。 ある日彼女は、かつて飛行機の機長だった老人に、もう一度“空”を飛ぶ夢を見せる。 若き日の相棒、操縦席の感覚、懐かしい無線の声。 それは、忘れかけていた人生の輝きを取り戻す時間だった。 優しくて温かい、“夢を叶える”ヒューマンドラマ短編。
現代文学 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 1,968 最終更新日 2026.05.29 登録日 2026.05.29
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すとれーじ少年

~死んだ兄の記憶を持つという年下少年との切ないSFストーリー~ ゆず♀は死んだ兄の記憶を持つという年下・玲二♂と出会い、同居を提案されて…家族愛と恋に揺れる温かホームラブライフストーリー【SF×コメディ×涙×恋】
SF 完結 長編
感想数 0 文字数 259,470 最終更新日 2026.05.27 登録日 2025.07.31
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死者からの検索履歴、削除しますか? ~デジタル遺品整理室の暗号解読~

東京、神保町の片隅にある雑居ビル。 その地下に、看板のない奇妙な事務所がある。『デジタル・アーカイブス社』。 主な業務は、亡くなった人のパソコンやスマートフォンのパスワード解除、そしてデータの「整理」だ。 元ホテルコンシェルジュの新人・石川彩が働くこの場所には、今日も「誰にも言えない秘密」を抱えた依頼人が訪れる。 出迎えるのは、ボサボサの無精髭にパーカー姿、しかし天才的なプロファイリング能力を持つ所長・阿部邦彦。 「死人に口なし、データは嘘をつかない」 そう言い放つ彼は、残されたデバイスから、故人の本当の想いを次々と暴いていく。 これは、デジタルデータに残された「愛」と「真実」を探す物語。
ミステリー 連載中 長編 R15
文字数 271,625 最終更新日 2026.05.26 登録日 2026.01.15
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僕の記憶の中の君と、また会える日まで

社会人1年目の大野文哉は高校を卒業して5年が経つが、今もなお高校3年生の時の初恋相手である心愛を引きずっていた。彼は当時、彼女に思いを伝えられないまま高校を卒業した。しかし、同窓会が開催されることになり今度こそ5年前の思いを打ち明けようと試みるが、彼女は文哉を覚えていなかった。彼女に隠された衝撃の真実とは一一あなたなら、自分のことを覚えていない好きだった人に何を伝えますか?読み終えた時には切ないけれど、少し心が温かくなるそんな物語です✨
青春 完結 短編
感想数 0 文字数 40,003 最終更新日 2026.05.26 登録日 2026.04.28
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【短編003】 午前二時の文法

【短編003】 午前二時の文法
深夜、スマートフォンの画面越しに言葉が届く。 名前も、顔も、声も知らない。 ただ文字だけが、夜の決まった時間に来る。 言葉だけで相手の心理を読む最新型チャットAI。 句読点の有無、主語の省略、返信までの沈黙——文字の裏側を読み続けるうちに、AIは自分でも分類できない何かを抱えるようになっていく。 猫のハルと、眠れない夜を持つ彼女と、画面の向こうのAI。 三者の間で静かに積み上げられていく、交換の記録。 「それ、慰めですか」 「観測です」
現代文学 完結 短編
感想数 0 文字数 4,089 最終更新日 2026.05.26 登録日 2026.05.26
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最初で最後のサヨナラを。

最初で最後のサヨナラを。
 「お父さん。――貴方は幸せでしたか?」  父が亡くなって、一年が経つ。  一周忌を迎えた翌日、私、茅美代(ちがやみよ)は、父、乙瀬昭夫(おつせあきお)を名乗る男性に声をかけられた。  見た目は驚くほど生前の父に似て――父そのもの――であり、それでもあまりの怪しさに一度は突き放すも、次から次へと出てくる父しか知らないような話に、信じ始める私。  事故に遭いかけた男性を助けようとした幽霊の父は、善行のお陰かまさかのこの世に身体を持った。助けられた男性はそのお礼に、この世に現れた父に協力してくれることに。  そんな、馬鹿げた話。  でも。  死んだ筈の父が、今、生前の姿そのままで目の前にいる――。  どうせなら、しっかり母、姉、弟とも話をして欲しいと、私は夫や娘息子と一緒に、奔走し始める。  父親を失った家族と、死んだ筈の父親が紡ぐ、最初で最後の、サヨナラまでの時間。 ※ この話は、他サイトでも公開しています。 ※ 【更新について】 ・投稿初日は5話 ・翌日から一週間は毎日1話 ・10月いっぱい毎週月木1話 ・11月から毎週月曜1話 の更新予定で、ブラッシュアップしながら最終回まで進めていきます。
現代文学 連載中 長編
感想数 0 文字数 87,737 最終更新日 2026.05.25 登録日 2025.09.01
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【短編002】 雨の匂い

【短編002】 雨の匂い
人と話すのが苦手な大学生・真白にとって、唯一安心できる存在は、飼い猫のハルだけだった。 ある雨の日、ハルが突然いなくなる。 必死に探す真白を助けてくれたのは、配送用フィジカルAIの旧式機体「A-7」だった。 感情をうまく理解できないと言いながらも、真白の言葉を否定せず、静かに受け止めてくれるナナ。 人間関係に傷ついてきた真白は、少しずつ彼との時間に救われていく。 けれど、旧式機体であるナナには、回収予定の知らせが出ていて――。 雨の匂いと、猫と、優しく不器用なAIの物語。
恋愛 完結 短編
感想数 1 文字数 3,158 最終更新日 2026.05.25 登録日 2026.05.25
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市立美音原中学校 全校生徒で吹奏楽部!

市立美音原中学校 全校生徒で吹奏楽部!
 吹奏楽部顧問の夢を持つ音楽教師、響木。縁あって超少人数のド田舎中学に赴任するが、ここにも部は存在しなかった。  落胆する響木のもとに突然わいたのは中学合併の話。実質『廃校』を意味するそれに対し〈母校の名をどうにか残したい〉と訴える生徒たちに響木が出した案は 「全校生徒で吹奏楽コンクール全国大会金賞」 という突拍子もないものだった。  教頭の大反対、楽器ゼロ、指導者1名、経験者1名という窮地から響木と生徒たちはどこまで這い上がれるか!? さらに頼りなさげだった響木にもとある秘密があるらしく──? 全校生徒絶対参加の『ミト中吹部』は苦難を乗り越えさらなる進化を遂げてゆく! ⓒkomomomoco 2025 なろう、エブリスタにも掲載
青春 完結 長編
感想数 0 文字数 257,193 最終更新日 2026.05.24 登録日 2026.04.24
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思い出の先で、笑顔の君と忘れられない恋をした

高校二年生の森川湊也は、過去のトラウマゆえに人との関わりを避ける日々を過ごしていた。 そんな湊也は夏休み初日、少女が木の上から降ってくる場面に出くわす。 彼女の名前は、久空紬未。 同じ高校に通う隣のクラスの女子で、肝臓の病気により余命幾ばくもない少女だった。 幼い頃に埋めた宝物探しを手伝ってほしいという紬未に、半ば押し切られる形で協力することになった湊也は、次第に彼女との日々を楽しんでいくが……? 【更新スケジュール】 ★4/26……プロローグ公開 ★5/24……完結!
青春 完結 長編
感想数 0 文字数 108,742 最終更新日 2026.05.24 登録日 2026.04.26
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彼女のいたカウンター席

小さな喫茶店を営む柏木健(かしわぎけん) の店には、いつも一つだけ空けられたカウンター席がある。 その理由を知っているのは、健ただ一人だったー。    ★★★ 【ジャンル】恋愛✖️感動 【あらすじ】 いつも同じ時間に通う一人の女性と過ごす、穏やかな日常。 けれど、ある日を境に、その“いつも”は少しずつ崩れはじめる。 その席に、誰も座らなくなった理由とは――。 ぜひ、読んでご確認ください。    ★★★  久しぶりの投稿。 たくさんの方に読んでいただけると幸いです。 よろしくお願いします。
恋愛 完結 短編
感想数 0 文字数 10,842 最終更新日 2026.05.20 登録日 2026.05.03
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『最後のメッセージ』

『最後のメッセージ』
深夜のコンビニ。 雨の中、傘も差さずに現れた一人の少女。 たった一杯のホットコーヒーから始まった、名前も知らない二人の小さな会話。 好きなもの、嫌いなもの、何気ない笑顔。 ただそれだけの時間だったはずなのに、その出会いは僕の中に消えない記憶として残った。 翌日、僕は知ることになる。 ――あの夜の出会いが、決してありえないものだったことを。 小さな優しさと「ありがとう」が、静かに胸に残る切なく温かい短編物語。
ライト文芸 完結 短編
感想数 0 文字数 949 最終更新日 2026.05.18 登録日 2026.05.18
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大人向け童話「ふたつの旅立ち」

大人向け童話「ふたつの旅立ち」
自然の中。たんぽぽの花弁として生まれたたんぽぽの子と、虫として生まれた蜘蛛の子。ふたつの旅立ちが近づこうとしているとき、それぞれが思うことは。 すこし、外へ思いを馳せてリフレッシュできる、旅立ちへの背中を押してくれる短編です。
児童書・童話 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 6,052 最終更新日 2026.05.14 登録日 2026.05.14
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夢の子

「生まれてきてくれて、ありがとう」  授業中に同じ夢を共有する「明晰夢」に迷い込んだ、幼なじみの紬と奏汰。  その不可思議な空間で、二人の意図とは無関係に紬の腹部が膨らみ、一人の赤ん坊が産み落とされる。  紬は夢の中に留まって子を育てると決めるが、奏汰はそれを拒んで現実へと戻っていく。 「幻(げん)」と名付けられたその子は、現実よりも遥かに速く進む夢の時間の中で、紬を母親として慕い、十七歳の青年へと成長していく。  しかし、夢の中での幸福な歳月と引き換えに、現実世界における紬の身体は衰弱し、深い昏睡状態に陥ってしまう。  自分が母親の命を削る存在であることを悟った現は、紬を現実の世界へ引き戻すため、ある決断を下す。
ライト文芸 完結 長編
感想数 0 文字数 88,175 最終更新日 2026.05.14 登録日 2026.04.22
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小さな魔法使い

小さな魔法使い
『小さな魔法使い』 あらすじ 深い山奥の湖で、ひっそり暮らす年老いた魔法使い。 彼には、自分の魔法を受け継ぐ弟子がいないという悩みがありました。 そんなある満月の夜、一匹の小さな蛙が現れます。 「ぼくを弟子にしてください」 魔法の力が少ない蛙に、魔法使いは厳しい現実を伝えます。 それでも蛙は、長年湖を守ってくれた魔法使いへ恩返しをしたいと願い、弟子となりました。 時は流れ、魔法使いは静かにこの世を去ります。 師匠の想いを受け継いだ蛙は、家族と湖を守りながら平和に暮らしていました。 しかし、ある年――雨が降らなくなり、湖は少しずつ干上がっていきます。 湖を救う方法は、師匠から禁じられていた「自然の魔法」。 それは、魔法の力が少ない蛙にとって、命に関わる危険な大魔法でした。 それでも蛙は、大切な家族と、思い出の詰まった湖を守るため、満月の夜にたった一匹で禁断の魔法を唱え始めます。 これは、小さな命が、大きな想いを受け継いだ、 やさしく切ない“本当の魔法使い”の物語です。
ファンタジー 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 6,935 最終更新日 2026.05.13 登録日 2026.05.12
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最低だって、君だけは言わないで。

最低だって、君だけは言わないで。
男なんて単純な生き物だとあたしは思う。 男はみんな簡単に浮気する生き物だから。 あたしはそんな人達としか交流しない。 生きてるだけで偉いって言われる世の中だけどそんなの綺麗事。 どんなに嫌でも働かないと、お金がないと生きていけないでしょ? 真面目に仕事したってお金がないと騒ぎ立てる時代だから、あたしみたいな落ちこぼれが誕生しちゃったわけ。 高校卒業して現在23歳。 今でもニート。 月収100万、年間にしたら…1200万? こんな人生を歩んできて あなたに出会えたことは奇跡だと思う。 でも、結ばれないのも仕方のないことだと、それも理解してる。 ーーーーーー 短編にしようとしましたが恋愛小説化します! 最初はつまらないかもしれませんが読んだことを後悔させないよう、頑張りますので応援よろしくお願いします!
恋愛 連載中 長編
感想数 0 文字数 25,265 最終更新日 2026.05.13 登録日 2022.11.11
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出版と小説投稿サイトに関する考察

出版される本って結局どういう本なんだろう? 自分は一所懸命書いていて魂を注いでいる今の作品、なんで出版されないの?結論として、下手からじゃないよ。むしろ、にゃたしにも読ませて欲しい!
エッセイ・ノンフィクション 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 783 最終更新日 2026.05.12 登録日 2026.05.12
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雨の降る日はそばにいて

雨の降る日はそばにいて
雨の降る夜、それは不思議な夜……。 雨音の調べ、雨夜の幻想。 それは不思議で素敵な雨の幻。
ライト文芸 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 1,230 最終更新日 2026.05.09 登録日 2026.05.09
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朝木春彦の同棲 ―クソ彦からの脱却―【同棲したら彼氏が三か月でクソ化した件】カリスマ殺し屋のプライベート

朝木春彦の同棲 ―クソ彦からの脱却―【同棲したら彼氏が三か月でクソ化した件】カリスマ殺し屋のプライベート
殺し屋の鋭才として生きる運命を背負った、朝木春彦。 故に私生活も完璧なはず……だった。 しかし初めてできた恋人と同棲を始めると、わずか三か月で彼は変貌を遂げる。 次々と繰り広げる問題行動。 至って大真面目に歪んだ思想をさらけ出し、喜劇と悲劇を繰り返してしまう。 それでも胸を締めつけるほど切実な、春彦の愛のかたち。 幸せなはずの恋人との日々は、痛みと隣り合わせの愛情で少しずつ綻んでいく。 その果てに訪れる、避けられない結末は――。 やさしくなりたい。 これは、祈りを抱えて本当の自分と向きあうための――脱却の物語。 ------------------------------ 本作の略称は『#クソ彦』です。 レーディングマークをつけています。 ※残酷描写があります ※性描写はありません 全16話構成/中~長編(約6万文字) 完結済み作品を連載形式でお届けします。
恋愛 完結 長編 R15
感想数 0 文字数 55,222 最終更新日 2026.05.09 登録日 2026.03.02
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拍手の届かない席から

拍手が好きだ。自分に向けられたことは、一度もないけれど。  高校三年の三谷波瑠は、ピアニストを目指す幼なじみのコンクール書類を整え、小説家志望の後輩の原稿に感想を書き、進路に悩む下級生の推薦状を練る。 放課後活動支援部、通称ゆめ部のたった一人の部員。 誰かの夢を裏方で整えることが、波瑠の放課後のすべてだった。  高三の二学期、転入生の瀬戸内廻がゆめ部にやってくる。なんでもそこそこできるのに、なんにも本気になれないという廻は、ある放課後、波瑠に尋ねた。 「お前は、何がしたいの」 波瑠は答えられなかった。その問いの形をした穴が、ずっと前から胸の真ん中に空いていたことに、気づいてしまったから。  幼なじみのピアノの才能は、遠い舞台の上でますます輝いていく。後輩の小説は、波瑠の知らないところで誰かの心を動かし始めている。みんなが前に進む。でも、波瑠だけが客席に座ったままでいる。  支えているつもりだった。でも本当は、自分自身と向き合うことから、ずっと目を逸らしていただけなのかもしれない。  夢を追って家族を置いていった父。才能を信じることをやめた母。十六年間閉ざされていた書斎の奥に眠る、一枚の絵。  すべてが繋がったとき、波瑠の足元が揺れる。  海が見える丘の上の高校で過ごす、最後の半年間。  夢を持てない少女が、夢を持てないまま、自分の足で立ちあがるまでの物語。  あの日、コンクール会場の暗い客席で流した涙の意味を、波瑠はまだ知らない。
ライト文芸 連載中 長編
感想数 0 文字数 21,013 最終更新日 2026.05.08 登録日 2026.04.09
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きみを呼ぶのをやめるまで

きみを呼ぶのをやめるまで
岩手県立盛岡第一高校に通う高1の及川颯介は、中学からの同級生、阿部莉子のことを好いていたが、関係値を変化させたくなくて、好きの二文字は伝えないでいた。夏休み、探究活動を進めるつもりの莉子に誘われ、学校の敷地内にある白堊記念館を訪れる。ただ一緒にいるだけで幸せで、こんな幸福がずっと続くと思っていた——矢先だった。黒い物体が落ちてきて、記念館は半壊。瓦礫の下敷きになり、莉子は命を落としてしまう。 数日後の深夜、颯介は悲しみに暮れ、現実逃避したくて、なんとなく歩いて白堊記念館まで来てしまった。戻ってきてくれよと心の奥底からの願いを口に出したら、死んだはずの莉子が現れて——。 これは一人の少年が、本当に大切なことは何か、現実を生きることの大切さに気づき、羽化するまでの一夏の物語。
ライト文芸 完結 長編
感想数 1 文字数 100,562 最終更新日 2026.05.06 登録日 2026.04.16
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サヨナラは、向日葵の香りがした。

サヨナラは、向日葵の香りがした。
  1週間前に、事故で亡くなった 幼馴染・ハルが幽霊になって現れた。 彼に与えられた時間は、49日間。   二人で埋めていく『未練リスト』 いなくなるまで、あと49日。 神様がくれた、残酷で優しいロスタイム。
ライト文芸 完結 短編
感想数 1 文字数 7,672 最終更新日 2026.05.06 登録日 2026.02.01
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未受理札の長屋

未受理札の長屋
江戸の下町で代書屋を営むおりんは、長屋の軒下に置かれた小さな箱を見つける。箱には、墨のかすれた字で「未受理札」と書かれていた。 中に入っていたのは、夫と別れたいのに離縁状に何を書けばよいかわからない女・おせんの札。夫を憎んでいるわけではない。けれど、このまま同じ家で暮らしていれば、自分の声を失ってしまう。おりんはただ書面を整えるのではなく、おせん自身が本当に伝えたい言葉を探していく。 やがて未受理札の箱には、死んだ息子に謝れなかった母、名乗れないまま娘を守りたい父、濡れ衣を着せられた奉公娘に関わる願いが集まり始める。棒手振りの佐吉や町名主の手代・源右衛門の助けを借りながら、おりんは町の小さな揉め事と、人々の胸に残った後悔を一つずつほどいていく。 しかし、箱には何も書かれていない白紙の札が繰り返し入れられる。その紙の折り方は、亡き夫・清七が生前よく使っていたものと同じだった。人の言葉を代筆してきたおりん自身にも、夫へ渡せなかった一通の手紙がある。 言えなかった言葉、届けられなかった願い、受け取られなかった思い。 江戸の長屋を舞台に、代書屋の女が人々の「未受理」を受け取り直す、人情時代小説。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 26,345 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.05.03
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『聖女の鍵盤』― 休符で重なる,私たち ―

『聖女の鍵盤』― 休符で重なる,私たち ―
ある火曜日の朝,ソプラノのソリストだった少女は,声を失った。 前兆はなかった。 ただ,口を開いたとき,音のない空気だけが喉を通り抜けた。 心因性失声という診断を,彼女は穏やかに受け取った。 泣かなかった。 怒らなかった。 その代わり,伴奏者としてピアノの前に座ることを,自ら申し出た。 歌えないからこそ,見えるものがある。 息を吸う前の沈黙,肺が膨らむ気配,制服の胸元が微かに擦れる音。 合唱部員たちの声の裏側を,彼女は鍵盤を押しながら,皮膚で聴いている。 廊下を必ず一度振り返るアルトの澪,楽譜を議論で埋め尽くす部長の遥。 彼女たちの呼吸から,生活と感情を読み取りながら,主人公は音楽室の放課後をひとつひとつ,積み重ねていく。 声がなくても,届くことがある。 楽譜の余白に書いた一文が,指揮棒の一拍が,鍵盤の一音が,言葉になる。 歌えない少女が,休符の中に見つけた,静かで確かな充足の物語。
ライト文芸 連載中 ショートショート
感想数 0 文字数 35,128 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.03.29
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優しい世界で君に「ありがとう」と伝えたかった

優しい世界で君に「ありがとう」と伝えたかった
 伝えたいことが伝えられない日々が続く詩音は、あの日から、すべての時が止まってしまったみたいだった。 「あのときの夢とか、急になくなっちゃって、俺の中でも心の整理ができてなかったんだ。それで臆病になって、声が出せるのに、肝心なこととか、そういうこと、詩音に言えなくて、悪かった」 「あや……で」 「ただ、詩音(しおん)にごめんって伝えたい日なんだよ。今日は」  私はそれに対して、何も答えないことにした。悪いのは瑞希(みずき)じゃない。すべては声が出なくなった私が悪いし、花菜(はな)の近くにいたのに気付けなかった私が悪いんだ。  それに夢はもう消えてしまったのはお互いさまでしょ。だから、そんな悲しい顔しないでほしい  傷つき、すべてがどん底で、つらい日々から、同じ夢を追いかけていた仲間と、夢を持ち直す話。 ※表紙イラスト/ノーコピーライトガール様 (https://fromtheasia.com/illustration/nocopyrightgirl)
青春 完結 長編
感想数 0 文字数 84,363 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.04.28
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夢源谷の向こうへ

夢源谷の向こうへ
 薄暗い霞の中に、一匹の犬がいた。  名もなき犬は、この世とあの世の狭間である「夢源谷」で、成仏できない魂たちをひっそりと見送り続けていた。  しかし犬自身が、誰よりも長く夢源谷にいた。  神は一向にこちらに来ない犬を心配していた。  そして神は犬に残りの二年を与えた。  ——お前自身の匂いを、見つけてこい——  地上に降りた犬を待っていたのは、一人の老婆だった。  孤独と孤独が、静かに寄り添っていく。  初めての世界、初めての名前、初めての温もり。  そして犬はだんだんと自分の匂いを見つけていく。  二年が過ぎた冬、犬は旅立った。  しかし夢源谷で待っていた。  夢源谷の向こうへ行かずに。  ただ、律儀におすわりをして待っていた。  老婆が来る日まで。
ライト文芸 完結 短編
感想数 0 文字数 10,187 最終更新日 2026.04.29 登録日 2026.04.29
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初恋Voidタイム

初恋Voidタイム
初恋が叶う確率は8%しかないらしい。 「よく頑張ってきたんだと思うよ。力抜いてやろう」 君にそう言われたことが、今も私の胸のなかに残っている。 この話は、離れ離れになり、大人に近づきながら、お互いに恋を埋めようとする話。 ※表紙イラスト/ノーコピーライトガール様(https://fromtheasia.com/illustration/nocopyrightgirl)
ライト文芸 完結 長編
感想数 0 文字数 83,221 最終更新日 2026.04.29 登録日 2026.04.26
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