人間ドラマ 小説一覧
161
バーの女 — 五つのジャンルで語られた物語
五つの視点、そして一つの夜。
少年、母親、そして冷たい視線を持つ女。その偶然の出会いが、五つの異なる物語へと分岐する。 ホラー、ドラマ、スリラー、ノワール、悲喜劇。ジャンルごとに語り口が変わり、欲望、恐怖、疑念が別の形で絡み合う。
目覚めと共に現れる拘束。予言のようなメモ。花の香りに包まれた沈黙。 それらすべてが、一つの“もし”から始まる。
ここで変わるのはジャンルだけ。 誘いは同じ。 そしてあの視線は、いつだって——刃より先に切り込んでくる。
162
きみは狂い、私はそれを花にする
人間の抱く狂おしい愛や絶望、その歪んだ感情を「美しい花」として摘み取る美少年・アシェル。人知れず店を開く彼のもとへ、今日も救いのない魂が引き寄せられていく。冷酷で美しきダークファンタジー。
【アルファポリス/カクヨム 同時掲載作品】
163
血の轍
江戸時代、罪人の首を刎ねる「御様御用」という宿命を背負った男がいた。彼の名は甚兵衛。代々続く処刑人の家系に生まれた彼は、物心ついた頃から血と死の匂いに囲まれて育った。しかし、甚兵衛は決して冷酷な男ではなかった。むしろ、繊細で感受性豊かな魂を持ち、斬り捨てた者たちの最期の顔が、夜な夜な悪夢となって彼を苛んだ。
処刑人として感情を殺し、ただ職務を全うすることだけを求められてきた甚兵衛。だが、ある日、飢えに苦しむ幼い子のため米を盗み、処刑される女おきぬと対峙する。その澄んだ瞳に宿る母の深い愛情と諦念は、甚兵兵の心を深く揺さぶり、彼の内に秘められた人間性を呼び覚ます。
甚兵衛の苦悩が深まる中、彼の前に、おきぬの兄と名乗る謎の浪人権蔵が現れる。妹の復讐に燃える権蔵の憎悪は、甚兵衛の心に決定的な問いを突きつける。「お前は人殺しだ。血に塗れた手で、何を語れるのか?」
己の「業」と、人間としての「正義」の間で激しく葛藤する甚兵衛。彼は、血塗られた宿命から逃れることができるのか? そして、この避けられない対決の先に、彼が見出すものとは――。
『血の轍』は、処刑人という極限の状況下で、人間の心の闇と光、そして命の尊厳を深く掘り下げる、魂の物語です。
164
夢見る悪魔~力を与える~
“夢見る悪魔”。
それは人間の願いを喰らい、
代わりに力を与える存在。
飢えた孤児。
復讐を望む騎士。
自由を求める王女。
愛に狂った魔女。
悪魔は様々な人間と契約し、
その「夢」の行く末を見届けてきた。
願いは人を救うのか。
それとも壊すのか。
欲望は希望か、
破滅か。
これは、
永遠を生きる悪魔が、
短命な人間達の“渇望”を観測する物語。
そして。
夢を持たないはずの悪魔が、
初めて“願い”を知るまでの物語。
165
倶利伽羅峠に咲いた花 〜戦乙女、巴御前の転生奇譚〜
九百年の時を超えて戦場に咲いた愛は、やがて神話となる――
平安末期の戦乱の世。
戦場に名を馳せた一輪の花、巴御前(ともえごぜん)。
現代から転生した彼女は、美しくも強く、誇り高き戦乙女。
そんな彼女が、ふたりだけの秘密の契約で嫁いだ相手は、乱暴者で知られる源氏最強の将、木曾義仲(きそよしなか)。
「これは『契約』だ。余計な感情は持ち込むな」
義仲の冷たい言葉に縛られながらも、ともえは戦場で、彼の隣で、力と心を磨いていく。
家族のため、乱世を生き抜くために――
やがてともえと義仲の前に立ちはだかるのは、平家率いる十万の大軍。
絶望的な戦いに、ともえは武芸の才覚と現代の知恵で立ち向かうが……
『契約』から始まったふたりの関係が、激動の歴史を動かしてゆく。
これは神と人の運命を賭けた、永遠の愛の物語。
※本作は史実をベースにしたフィクションであり、史実とは異なります。また意図的に史実を改変している箇所があります。
※本作は他サイトでも公開しています。
166
助けてって言ったら、負けなんです
篠原美月、二十二歳。毎朝七時に「おはよう」を送る相手が三人いる。全員、五十を過ぎた独り身の男だ。
マニュアルどおりに信頼を作り、マニュアルどおりに「どうしよう」と送ると、お金が振り込まれる。頂いたお金は、歌舞伎町の担当ホストの売掛に消える。
助けて、とは言わない。言ったら負けだと、マニュアルをくれた先輩に教わった。
三人目の田淵は、少し変だった。返信が三秒で来る。心配はするのに「何かできることない?」とは言ってこない。お金の話をしても「そうか」しか返ってこない。それでも振込は続いた。三百万の線を越えても。
八か月後、美月は逮捕される。被害者は三人のはずだった。
田淵だけが、被害届を出さなかった。
167
雪のソナチネ
大好きな幼馴染が実はそれ以上の存在だったと気付いた少年時代。でも彼とは離ればなれになる運命だった。時を隔てた8年後、再会した場所はよりによって新宿二丁目。でも単純に喜べない。何故なら彼は身を持ち崩して「売り」をしていた。さあどうする主人公?
168
【短編】冷たい塹壕からの脱出
冷たい塹壕から抜け出せない二人の人間の物語
169
罪人 ざいにん/つみびと
罪を犯した者と、罪のある者。
警察官・藤堂英介は罪を犯した。だが、その陰には見過ごせない存在があった。
晴(はる)という名の通り、あたたかな陽を抱いたような、無垢な少年。
彼は本当に、無実だと言えるのか――
170
最終テストで3%のエラーが出たので調べたら、20年分の技術的負債が全部起き上がってきた
本番リリースまであと72時間。中堅SIer「グラビトンシステムズ」の開発フロアで、入社3年目のエンジニア・朝倉結衣は最終データ移行テストの結果に違和感を覚える。エラー率たった3%——だが480万件の3%は14万4千件。そのすべてが、人の名前だった。テックリードの桐嶋昂と共に調査を進める結衣は、文字コードの混在、10年分の漢字データ腐敗、設計前提の崩壊、そして5年前に問題に気づきながら退職した元社員のTODOコメントへと辿り着く。20年分の「あとで直す」が静かに積み上げた崩壊を前に、結衣は1年前の障害で失った自信を取り戻し、昂は一人で抱え込む癖と向き合う。完璧には直せない。だが、問題に向き合い続けることだけが、壊れたデータと壊れかけた信頼の両方を修復する唯一の方法だった。
171
Untold Quest
花やかな冒険に満ちた《表》とは違う、陰気で退屈で荒唐無稽な《こっち》の世界で、不本意に「冒険者」となってしまった少年が、「冒険者」でなくなるための旅に出る。
(※シナリオ形式)
大モグラの少女(ヒロイン)
《表》から来た「冒険者」の幽霊
大いなる開拓者の遠い末裔
《こっち》の頂点を目指すライバル
etc.
語られない冒険
知られざる物語
前日譚あるいは後日譚
最初からスピンオフ
分厚い攻略本と反則級の裏ワザを携えて、サブイベントをしかやらない神々。
冒険をやめるためだけの冒険。
それでも、世界を救わないでもない。
※表紙画像:アントニオ・デル・ポッライオーロ『竜と戦う大天使ミカエル』(1465年頃)
(画像引用元:ウィキメディア・コモンズ)
※ステキブンゲイ・カクヨムにも掲載中。
172
縁なき衆生は度し難し
燃えるように赤い髪をした不思議な青年エンと、口悪く喋るヘッドホンのロミをストーリーテラーとして、三つの物語が展開する。
一章ごとに登場する記憶を失った人々が、それぞれの記憶の中で、己は何者であったのか、その人生を思い出す。
思い出した先に何があるのか。三つの物語はどこに帰っていくのか。全てがわからないところから、一つずつヒントを拾い上げていく記憶探しのミステリーホラー。
173
崩壊した世界で、出会いを求める事は危険が一杯!?
主人公が迷い込んでしまった世界は、全ての人族が滅んでいた?
中年男性で主人公の秋月蓮は、前触れも無く違う世界に転移してしまった。
転移した世界は、人間が絶滅している世界で、主人公の他には誰も居ない
そんな世界だったのだ。
そんな世界で、秋月蓮のサバイバル生活が始まる。
174
馭者ゆき~白い立葵の花~
明治4年、旧会津藩士に仕える馬丁の娘であった少女が、貧困のため身売り覚悟で上京。
そこで若く美しい華族の青年と運命的に出会い、その馭者(ぎょしゃ:馬車の運転手)となる。
怒涛のような勢いで世が変わりゆく明治初頭。その中で一歩ずつ大人の女性へと成長していく少女「ゆき」
そして美貌の青年華族との身分違いの恋に揺れる乙女心を描いた明治浪漫恋愛ファンタジー。
登場人物
◎ゆき
15歳 女性
茶色い髪 茶色い瞳
旧会津藩家老佐川官兵衛に仕えていた馬
丁の一人娘
馬と心を通わせることが出来る
◎銀鏡 晴近 (しろみ はるちか)
22歳男性
長身 細身に見えるが筋肉質
黒髪の長髪 黒い瞳 驚く程の美青年
華族 従三位中納言
◎粂吉 (くめきち)
歿年50歳 男性
会津藩士 佐川官兵衛の馬丁
ゆきの父
会津戦争の折、官軍の銃撃により戦死
◎みつ
女性 ゆきの母
ゆきを出産した後、まもなく死去
元は佐川家の給仕女
◎佐川官兵衛(直清)
39歳 男性
旧会津藩家老
粂吉、ゆき父子の主君
戊辰戦争で活躍 鬼官兵衛の異名を持つ
熱い心を持った人情家
◎たけ
17歳 女性
ゆきが仕えた佐川家の向かいの西川家に下働
きの女中として仕えていた
二歳年下のゆきと仲が良かった
八戸の遊女斡旋屋「多志南美屋」にて遊女と
して稼働している(源氏名:竹鶴)
◎せつ
29歳 女性
八戸の遊女斡旋屋「多志南美屋」において稼
働している遊女(源氏名:藤松)
かつて江戸(東京)吉原の大見世遊郭「扇松屋」
において「格子」の位にあった元上級遊女
自分が果たせなかった花魁になる夢をゆきに
託し、ゆきを江戸(東京)に向かわせる
175
最後の「いらっしゃいませ」
毎日が透明なガラスの箱の中を歩いているような感覚だった。
35歳、独身、会社員の田中。毎朝7時15分の電車に乗り、満員電車、コンビニ弁当、機械的な業務の繰り返し。何かが足りない、何かが欠けている——そんな漠然とした思いを抱えながら過ごす日々。
ある夜、偶然立ち寄ったコンビニで出会ったのは、温かい笑顔の年配店員・山田さんだった。「いらっしゃいませ」のひと言に込められた人間らしい響き。少しずつ交わされる何気ない会話。妻を亡くした過去を持ちながらも、「毎日を丁寧に生きる」ことを大切にする山田さんの姿に、田中の心は少しずつ動き始める。
しかし、ある日突然、山田さんは姿を消してしまう。
失って初めて気づく、本当に大切なもの。
都会で働くすべての人に贈る、静かで温かい再生の物語。明日から少しだけ、世界が違って見えるかもしれない。
176
理由
ご足労いただき、誠に痛み入ります。
いきなりではございますが、刑務所をご存知でおられますか?
犯罪に手を染め、裁判で有罪と言われた者が拘禁や無期、死に服し、罪を償う施設でございます。
しかし、罪を犯した者が、本当に『悪者』なのでございましょうか?
はい? 今、なんと?
被害者に謝れ……と。
それは、失敬。
不快になられた方々に、お詫びいたします。
大変、申し訳ございませんでした。
あれ?
私は、何か悪い事をいたしましたのでしょうか……?
◇◇◇
気を取り直して、本題へ。
刑務所図書館を知っておられる方は、いらっしゃいますか?
現時点では、海外に一つ、あるそうでございます。
では、ご案内いたします。
未来に出来る日本唯一の刑務所図書館へ。
177
傀儡の夜明け ――怪物の狭間に生きた「影将軍」足利義栄――
【信長、久秀、三好三人衆――怪物の狭間で「人」を欲した影の将軍】
「持つことが失うことだというのなら、私は何も持たなくていい。――だが、私はまだ求める」
『影将軍の求道 〜足利義栄、泥に咲く人間の絆〜』
歴史の重き「空白」に、誰からも顧みられぬ一人の青年がいた――。
永禄八年、将軍・足利義輝が討ち死にを遂げた「永禄の変」。
その直後、公式には前年に病没したとされる天下の怪物・三好長慶は、未だ飯盛山城の奥深くで息を潜めていた。
老怪物が三人衆の思惑を裏切り、阿波の片田舎から呼び寄せたのは、足利の血を引くだけの「空っぽの青年」・足利義栄であった。
実績も人望もなく、一匹の野良猫にすら拒絶されるほどの底知れぬ孤独を知る義栄。
彼は「将軍という器さえ得れば、人はおのずと集まり、孤独は終わる」という盲目的な確信を胸に、他者の欲望の濁流へと身を投じていく。
しかし、病床の長慶が遺した『持つとは、時を留めようとして失うことだ』という血の吐くような真実、そして松永久秀が突きつける『人は集まらん、人の欲が集まる』という冷徹な実相は、やがて美しく磨き上げられた将軍の器に致命的な「裂け目」を入れていく。
三好三人衆の剥き出しの強欲、嫉妬、暴食の狭間で、それでもなお「誰も私から離れてほしくはない」と人との繋がりに狂おしく執着する義栄。だが、東天から圧倒的な「焔」の速度をもって襲来した織田信長は、彼が命がけで守ろうとした仮初めの調和を、古い世界の甘えとして無慈悲に焼き尽くしていく。
征夷大将軍の座を追われ、すべてを奪われ、文字通り空っぽになって再び阿波の土を踏んだ「影の将軍」。
病に蝕まれ、残された命の灯火が短くなるなか、歴史の表舞台から放逐された彼が行き着いたのは、名もなき辺境の泥道であった。
強者が弱者を踏み潰す乱世の果てに、何も持たぬ敗者となった青年は、なぜなおも拒絶を恐れず、人々の温もりを求めて手を伸ばし続けたのか?
信長の焔でさえも焼き尽くすことのできなかった、足利義栄という一人の人間の、孤独で、しかし最も人間らしい救いと「答」に迫る、凄絶なる歴史巨編。
178
花街に生きて
昭和11年。仙台の教員一家に生まれた十歳の真澄は、親類の女衒によって花街に売られ、消息を絶った。
花街の下女となった真澄の、幸不幸こもごも人生。
179
射精というゲーム ― 赦しの盤面 ―
愛する妻との行為のあと、ふと芽生えた違和感。
「オレは射精したいから、美奈とセックスしているのか?」
その問いが、男の倫理と過去の罪を呼び起こす。
AV、性教育、そして“赦し”。
欲と誠実のあいだで揺れる夫婦の夜に、
一つの言葉が盤面をひっくり返す。
射精はルール、赦しは一手。
これは、性を通して「誠実とは何か」を問う、静かな人間ドラマである。
※本作には性的な行為の描写を含みますが、内容は心理的・倫理的テーマを扱っています。
180
転生したら、犬でした。
僕は佐々木博。どこにでも居る平凡な社畜だ。
性格的には、人見知り、コミュ障、オタク。いわゆる陰キャというやつだ。
陽キャに憧れて田舎から都会に出て来たは良いけど、
会社の人間にとって、僕は空気のような存在だ。
時折、都合のいい時だけ僕は実在の人間になり、自分たちの仕事を押し付けてくる。
おかげで僕は毎日終電帰りだ。自由な時間なんて皆無と言って良い。
当然のように、相変わらず陽キャとは程遠い生活だ。
そんな僕がいつものように終電で寝落ちして、、、
目を開けたら、そこは異世界・・・ではなく檻の中でした。
平凡な僕の生活が、非凡な生活に一変した、そんな物語だ。
181
籠の中の天才
引きこもりの天才プログラマー、神崎黎は、誰にも知られず自室で自作のAI「セルフィア」を開発し、オンラインゲームでその才能を発揮していた。しかし、彼の技術が巨大犯罪組織「アルカディア」の目に留まったことで、静かな生活は一変。アルカディアの首謀者・影山玲司は、黎の技術を奪い、世界を支配する計画を進めていた。
次々と迫る脅威に、黎は政府機関「情報保安庁」のエージェント桐島あかり、かつて敵だった天才技術者・黒瀬翔と手を組むことを決意する。だが、影山の「シャドーネットワーク」は世界中のシステムを掌握し、誰もが逆らえない圧倒的な力を持っていた。
影山との戦いを通じて、黎は自分の技術が人を助けるためにあると確信し、信念を胸に立ち向かう。仮想空間での白熱の戦い、迫る物理的な脅威、仲間との信頼を紡ぎながら、黎は影山を超える一手を打つ。
孤独な少年が仲間と共に立ち上がり、未来のために戦う姿を描く、テクノロジーと人間の可能性を問いかけるサイバーサスペンス。影山の野望を打ち砕き、黎は世界を救えるのか?技術の未来と人間の絆を紡ぐ、壮大な戦いが今、始まる。
182
トリプルクラッシュ ~3つの星の時空を越えた運命~
この物語は、三部構成です
第一部 地球編
悲惨な事故で不本意ながら特殊能力を持ってしまった三人の親友が、地球外生命体と戦う物語
特殊能力を持ったエイリアンが地球を侵略しようとしている世界
国連はエイリアンに対抗すべく、「地球外生命体掃除団体」通称A.C.T(アクト)を設立して、一般人達にエイリアンの存在を隠蔽していた
アクトにはエイリアンの血を取り込んで適合してしまい、特殊能力を持った人間が存在しており、彼らのエイリアンとの戦いや、能力を持ってしまった葛藤を一話ごとに様々な人の目線から書いた小説
第二部 エリミア編
エリミアという星は、壊滅寸前の星だ。そのため、元老院は唯一王という星の王を制定した
初代唯一王ガルーダには、双子の息子達がおり。兄をシュリオン。弟をガルクという
シュリオンとガルクが、星の命運をも左右するまでを描いた物語
第一部に繋がる物語になっているので、楽しめると思います。第一部での伏線や謎が分かる話です
戦闘より、人間関係を重視して書かせていただきました。
ぜひ、読んでみてください!
一部と二部。どちらから読んでも楽しめます!
183
江戸前寿司 正直 ― 嘘偽りのない江戸前寿司屋 ―
金曜の仕事帰り、銀座の路地で見つけた一軒の寿司屋。
その名は――「江戸前寿司 正直」。
そこでは、寿司ネタの説明と一緒に、なぜか“利益率”まで明かされる。
伝統を語りながらも合理を隠さず、正直すぎる大将の仕事ぶりに戸惑いながら、主人公は寿司を口に運ぶ。
うまい。
正直だ。
そして、少しだけ怖い。
これは寿司の話であり、
同時に「仕事とは何か」「正しさとは何か」を問いかける短編小説。
184
「信長、死せず」ー鳴かぬなら、死んだふりセヨ、ホトトギス
本能寺の変の半年前――織田信長は、自らの未来を悟った。
比叡山焼き討ちをはじめ、数々の苛烈な行い。
積み上げたのは天下ではなく、無数の恨みだった。
「このままでは、いずれ討たれる」
そう確信した信長は、ある決断を下す。
天下取りを捨てる。
そして――自分を“死んだこと”にする。
狙うは、本能寺の変そのものを利用した完全消失。
戦国最強の男が選んだのは、
覇道ではなく、自由で穏やかな生き方だった。
だが、歴史はそう簡単に変わらない。
明智光秀、徳川家康、そして各地の思惑が絡み合い、
信長の「死なない計画」は予想外の方向へと転がり始める――。
185
命、在るものになりたくて
【皆、馬鹿ばかりだよな。私も。あなたも。あの人も。あいつらも。どの人も。皆、馬鹿ばっかりだよ。馬鹿が馬鹿なまま馬鹿じゃない振りをして馬鹿な世界を回している。世界は馬鹿だ。馬鹿な世界で、私は馬鹿みたいに息をしている。】
心を壊してしまった元教師が、義務として丁寧な暮らしをしていくお話です。
186
ー消えゆく前に君とー
隕石の落下により、残り数か月で世界の90%以上の生命が絶滅すると発表された。
周囲の人々は里帰りや安全な場所を探し、街を離れていく中、主人公は生まれ育ったこの街で、家族や幼馴染の西条と共に最期を迎える覚悟を決めていた。
だが、そんな日常を突如として破った出来事が起こる。
幼馴染で初恋の相手である西条が「実家に帰ります」と書かれた紙を残して街を去ってしまったのだ。
絶望と希望が交錯する中、主人公は一体、何を見つけ出すのか。
終末世界の中で紡がれる、切ない旅路の先に待つものとは――。
187
奇欲
「全てを語ることが許される場所は、どこだろう。」
生まれつき、死体に欲を感じる性的サディズムの持ち主である女子高生、沢栗真波。そんな自分自身の狂気に怯えながら、彼女は高校に通っている。できるだけ自分を制御し、周囲には一切悟らせていなかった。
だがある日彼女の教室で、クラスメイトの中里裕介のペットである、ハムスターの残虐な死体が発見される。そして彼女は…。
この欲は、許されない欲なのだろうか。世界はこんな自分を、人間だとは思わないのだろうか。
自分への絶望と、貪欲な気持ちと闘う、独りの女子高生には、どんなさだめが待っている。
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プロジェクト:メイジャー【パイロット版】
今のエンタメに飽きた全ての人間へ、あえて今送る「ド真ん中のSF」
____
西暦2201年、銀河は、人類に新たな秩序と、そこに根を下ろす平和を約束した。
N.G.C.0246、銀河は、戦乱の最中にあった。
史上初の銀河国家「タレンシア銀河合衆国」は、N.G.C.0215に勃発した「主義戦争」と呼ばれる戦争の最中、財務大臣「ウーヴェ・フォン・アインホルン」が起こした政変クーデター、「公国統一」によって、二つの勢力に二分されてしまった。
タレンシア銀河合衆国の後継国家である「ヴェラデル銀河連合公国」と、反ウーヴェ派による旧合衆国の暫定政府「銀河第二合衆国」と「RRF」・「太陽連合」の三組織からなる「共和連合」は、艦隊を構成し、二足歩行型戦闘航宙機"タイタン"を編成し、その刃を互いの首筋に突き立てんが為、銀河を戦火に沈めていた。
N.G.C.0246 4月23日、共和連合は、ダモクレス作戦後初となる重要大規模作戦の目標を、公国領内バンカーベル弁務公領に存在する戦略重要星系「ゲルガー星系」に定めた。
既に共和連合海軍艦隊は各星系から出港し、ゲルガー星系を目指している。
戦いの火蓋は、既に静かに、しかし荒々しく切られていた…
____
現在製作中のSF小説「プロジェクト:メイジャー」のパイロット版小説です。
本編では10章くらいに当たる「ゲルガー星系の戦い」を、現在固まっている設定を元に執筆しました。
このコンテンツ飽和時代、レッドオーシャンであるSFにあえて解き放つ、無謀なこの作品を、是非お楽しみください。
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INTERFERE
【世界が視えすぎた兄弟が『世界』を壊すまでの物語】
周囲の情報を精密に読み取ることで「空気」として生き、天才の弟・翔を陰から支えてきた兄・修。
しかし、夢と現実の境界に潜む異形【残夢(レムナント)】に遭遇したことで、兄弟の運命は動き出す。
二人は特務機関〈オーブ〉にスカウトされ、怪異を討つ能力者「干渉者 - インターフェア - 」としての道を歩み始める。
※Nolaノベルから1週間遅れで順次公開
190
Defense 2 完結
平和、正義
この2つが無秩序に放たれた島。
何が正義で、何が平和なのか。
勝った者だけが描け、勝った者だけが知り、勝った者だけが許される。
架空の世界を舞台に平和正義の本質に迫る長編ストーリー。
*完結
191
死刑執行人だった俺、スキル〈トゥルージャッジメント〉を携えて 転生先では救済者になる
かつて死刑執行人として生きた熊田鷹男54歳は、息子と妻を理不尽に失い、社会への信頼も心の温かさも失っていた。
ある死刑囚の護送任務中に命を落とした彼は、異世界で若い身体「ダンカン」として転生する。人の言葉の真偽が光で見える不思議な力を得た彼は、相棒のクリスと共に嘆願書の調査を行い、人々を救う日々の中で、凍りついていた心を少しずつ取り戻していく。
やがて戦争が終わり、敵国の幼い王族ミシアとマッシュが極刑を宣告される。前世の家族を重ねたダンカンは、二人を救うため城へ潜入し、逃避行の旅へ出る。
追跡するのは、かつての相棒クリス。逃亡の中でダンカンは働き、助け、笑い、仲間と絆を築きながら、二人の姉弟に“生きる未来”を与えようと奔走する。
ウォールシティでの労働、森での熊親子との出会い、雪の町スノータウンでの温かな日々――逃亡生活は過酷でありながら、ダンカンにとっては「もう一度家族を守る」ための大切な時間となっていく。
しかし手配は広がり、真実を知ったスノータウンのレオナとの絆も深まる中、旅はついに敵国グランドール領へ。戦争の傷跡を目の当たりにしたミシアとマッシュは、国を立て直す決意を固める。
追いついたクリスとの対峙を経て、ダンカンは二人を王都ドランシアへ送り届けることに成功する。しかし自らの罪から逃げず、セントパレスへ戻る道を選ぶ。国王の前で覚悟を示したダンカンは、クリスとの真剣勝負に勝利し、極刑を免れる代わりに“永久国外追放”を命じられる。
国を去る道中、レオナが同行を申し出て、二人は新たな旅へ。やがてドランシアに戻り、ミシアとマッシュと再会。復興に尽力しながら、ダンカンは前世で失った家族の痛みを、今の家族との絆で癒していく。
一年後、レオナとの間に生まれた息子“ダリル”を抱きしめながら、ダンカンはようやく理解する。
「守れなかった家族の痛みは消えない。だが、新しい家族と共に歩むことで、人は再び前へ進める」
異世界での第二の人生は、喪失から始まり、愛と再生へと続いていく。
……しかし、ダンカンの穏やかな日々は長くは続かなかった。
192
人間らしさ
ショートショートです
Twitter140字の小説を膨らませました
193
ヘブンズ・コールセンター
天国はもう、「祈り」を受け止められなくなっていた。
善悪の監査と事務処理に疲れ切った天使は、
“人間の声を直接聞く窓口” を開く。
だが、そこへ届くのは救いを求める声ばかりではない。
怒号、呪い、泣き叫び、依存、誤解、怠慢──
天国そのものが、人間の“逃げ場”として消費されていく。
そんな中、ある事故の遺族からの一本の電話が、
天使と人間の運命を揺らし始める。
これは、
「救える声」と「救えなかった声」の境界で
天使がひとり、人間と向き合う物語。
194
部屋に帰れば、いつも迎えてくれるアイツがいる
【全26話完結】
都会の片隅で、2人の若い男性がルームシェアをしてダラっと暮らしています。
2人はお互いに特別な感情がある訳ではありません。ただ気が合う友達だから、何かあっても気付いたらここに帰ってきている、それだけです。
山あり谷あり、笑いあり、ケンカあり。そんなでこぼこな日常をお楽しみください。
【主な登場人物】
・立川 航輝(たちかわ こうき)
28歳。安定した生活を持った会社員。自社開発のIT企業で、異動がないのが安心。
普通に勉強し、普通に大学を出て、普通に就職した「どこにでもいるような人」。
少なくとも本人はそう思っている。際立った才能を持った人間を見ると、自分のコンプレックスを刺激されてモヤッとするらしい。
・湊 光(みなと ひかる)
28歳。マンガ家になる夢を追いかけ、都会に飛び出した若者。
現在はコンビニやラーメン屋など、複数のアルバイトを掛け持ちして生活費を稼いでいる。
いずれ自分の作品で世界を熱くしたいと思っている。
195
天使ちゃん(♂)の神官道~VRMMOで色々とはっちゃける子のお話~
端的に言うなら男の娘がVRの世界で頑張っちゃうお話。
大まかなあらすじは下をどうぞ。
近未来、フルダイブVR機が完成した。大手ゲーム会社はゲームを作り上げた。40万円で発売されたそれを多くの人々は、次々と購入していく。しかし人々は落胆した。グラフィックはブレブレ、バグ、タイムラグは当たり前、なんてゲームだったからだ。
最初のゲームが世に出てから1年経ち、無名の会社による1万で買えてしまうゲーム、〈Beginning story~物語の始まり~〉通称ビギストが発売される。人々は、どうせまた酷い物だろうという思いを持ったが、ビギストを買い、始めた者達は驚き、唖然とする。コレはホンモノだ、と。
発売から半年が経った頃、高一になったオトコの娘な主人公、冷泉 律正ことレイはゲームを始める。そんな彼がビギストで神官になり、見た目が美少女である事を利用し、うまく戦乱にあふれた世界で世渡りするVRMMO紀である。あれ?なんか最後がおかしい気がする…
レイ「ワ・タ・シに会いにきてねっ」フレディア「貴方男でしょうに」
※処女作です。私の初めてあげる//(こら)
※最初のうちは、より作品を広めるために更新時間を日によって変えることにしています。ご了承ください
※1話のグダグダ感がすごかったので少々手を入れ直しました
※こんなスキルどう?とか貰えれば増やすかも知れません!!
※コメント、ポイント、お気に入り数が作者の源です、コメント下さい(語彙力)
※誤字、ここはこうした方がいいんじゃ?等あれば教えて頂けると嬉しいです
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出来損ないのAIは、桜を知らないーー君に春が届くまでーー
※本作品には心情的に重い展開(暴力・死・自傷を連想させる描写)が含まれます。無理のない範囲でお読みください。
AIロボット00I――通称「アイ」。
彼女は主様の命令に従い、その役に立つためだけに生きていた。
たとえそれが、国の研究室に忍び込み、情報を盗むような任務であったとしても。
主様こそが、彼女にとっての絶対のルールだったから。
けれどある日、新しく生み出されたAIロボット002の登場によって、アイの居場所は少しずつ奪われていく。
そして失敗作として見限られた彼女は、主様の手で冷たい川へと捨てられてしまった。
そんな彼女を助けたのは、車椅子に乗ったひとりの少年――楓。
これは、名前も、心も、春の美しさも知らなかった少女が、
「さくら」という名前をもらい、本当の春に出会うまでの物語。
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醜き者の死に際
キリスト教の聖書に出てくる「七つの大罪」を題名に、人の思考を詰め込んだ七つの物語です。初めに「嫉妬」次に「傲慢」「怠惰」「憤怒」「強欲」「色欲」最後に「暴食」の順で成り立ちます。1つずつの物語は孤立しており、関連性はありません。初めて小説を書きまだまだ未熟ですが、誰かに面白いと読んで貰えるように頑張ります。アドバイス等も大歓迎でございます。
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10億人に1人の彼女
学生生活、就活、今後の自分に関わる生活を何の目標もなく過ごした主人公のカケル。社会人になってからも理不尽に襲いかかるストレスは着実に溜まっていき、限界が来ているのが自分でも分かっている状態での生活を毎日ギリギリの状態で過ごしていた。
そんな時に届いた親友のダイキからの突然のメッセージ。
『てか急なんだけどさ、今からメシ行かね?』
何気ないその文章が、カケルを救う物語へと繋がっていくことになるとはこの頃のカケルには知る由もなかった。ダイキと一緒に繰り出した夜の街で出会った人たち。これまでにカケルやダイキとは縁もゆかりもなかった人たちと線となる関係を作り、やがては円となる人間関係に変わっていく。たったひとつの行動がカケルの未来を大きく変えていく。だが、順調に見えた人間関係が続いた頃に知る、あるひとつの秘密が大きな確執を生むことになっていくことに?
命の時間は平等じゃない。後悔をする前に後悔しない選択を。自分は決して1人じゃないから。そんなことをこの物語を通して強く教えてくれる彼ら、彼女らの日々を綴った。
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The City Without Wind
風を失った都市で、世界はゆっくりと止まりつつあった。
蒸気と歯車が支配する灰色の街で、青年・イオリは亡き祖父が追い求めた
“世界の音”の謎に触れる。地下鉄道跡で出会った小さな火のアーティファクト──
熾天歯車《Ignis Gear》。それは四元素のひとつであり、
失われた風へと繋がる最初の欠片だった。
イオリは静かな感性で世界の歪みに耳を澄ませながら、
火・水・地・風という四つの“記憶”を辿る旅に出る。
停止した世界に再び風を呼び戻すために。
スチームパンクと幻想が交差する、静謐で切ない長編シリーズ。
イオリが聴く微かな音に、あなたもそっと耳を傾けてほしい。
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蚊帳 | 三題噺Vol.11
久しぶりに訪れた祖母の家。
畳に敷いた布団、蚊帳の中で思い出す子供の頃の夜。
懐かしいはずの時間の中で、ふとした拍子に出会ったのは、知らなかった家族の横顔だった。
眠れぬ夜に漂う線香の匂いが、過ぎ去った時を呼び覚ます。
静かな情景に、世代を超えて受け継がれる「記憶」と「秘密」がにじむ短編。