心理描写 小説一覧
81
執着の鎖
幼い日に突然引き裂かれた、二人の少女の関係。
「裏切り者」と呼ばれた白河栞は、自らに課した罪の意識の中で、息を潜めるように生きてきた。
十年の時を経て、運命は再び彼女の前に黒瀬凛を現す。
「償いたいなら──私に付き合って」
凛が示した歪んだ関係の果てにあったのは、赦しか、それとも新たな地獄か。
過去に縛られる者と、執着を捨てきれない者が紡ぐ、痛みと切なさの物語。
【AI活用に関する注記】
本作品は、本文執筆にGeminiを活用し、最終的な調整・編集は筆者が行いました。
82
人付き合い
いい年をして、未だに人付き合いが上手くありません。やっちまったよ、が人付き合いにおける私の口ぐせになっています。失敗を繰り返しながら学習していくんでしょうが、一体いつになったらこの苦手意識なんとかなるんでしょうか。そんな気持ちを散文体に綴りました。
83
それでも母を捨てられない【毒親小説】
※ハッピーエンドではありません。ビターエンドかバッドエンドくらいです※
どうして毒親から逃げられないの?
ホントは甘えてるだけじゃない?
毒親から逃げるのは簡単じゃない
逃げられない毒親育ちに向けたストーリー
隣の山下のおばさんはいつも言ってくれる
「美織ちゃんは本当に親孝行ね」
母の愚痴を毎日何時間も聞き、山のようなメールとLINEに即座に返信して、ボロボロになっていく美織。
本当は、逃げたい。
でも、親を捨てるなんて親不孝だ。
祖母と父が悪いのだ、母は可哀想な人だから美織がそばにいないと駄目なのだ。
母に愛されたい。それでもボロボロになった美織はだんだん母に愛されなくなる。
高校生の時に「毒親同盟」を作った親友の牧子、そばにいてくれる千花。そんな親は間違ってる。生まれただけで親孝行は終わっている。
孤独の中、親友たちにそばにいてほしい気持ちと母を毒親とは認められない。
牧子は東京に行ってしまい、千花もあとを追おうとしている。けれど、美織は孝行娘という檻の中で身動きが取れず、東京を憎むようになる。
そして弱さゆえに大きな裏切りをしてしまう。
84
精神病棟のある日
ある精神病院に入院している患者目線からのお話。なんだか希望が持てる、良い話系を目指しました。2000年、つまり20世紀最後の年は、2000年問題が騒がれたり、ミレニアムが流行語になったり。まだ、宇多田ヒカルがデビューして間もない時代だったもんなあ。
追記:精神病院関連の話をシリーズとしてまとめることにして、シリーズタイトルを変えました。
85
【完結】アンダーテーカーの手
二十年前の脳梗塞。
記憶が持たない女性患者。
彼女を研究対象として見てしまう作業療法士。
医療は救いか、それとも暴力か。
この作品はフィクション多めです。(多分)
86
女神回収プログラム ~口外できぬ剣士の秘密と、姫への永誓~
「恭姫を悪く言うヤツは、俺が許さない」
最高位の姫に仕える剣士には、決して口外できない秘密がある。
秘密を知る度に印象が変わり、物語は枝分かれして絡み合っていく恋愛ミステリー。
剣士が抱える秘密を知らない姫:恭良《ユキヅキ》は、護衛の剣士:沙稀《イサキ》に想いを寄せている。
姫と護衛の剣士の恋愛はご法度。だがこのふたりには、それ以上の難関が待ち構えている。
すべて始まりは『愛と美の神』と悪魔の子が出会い、起こってしまった悲劇。大神は神々と精霊体に命を下した。
舞台の裏で発動されているのは、『女神』”回収プログラム”。
使命を遂行し、三回転生後に天界へ帰還せよ。
大神の命を受けた神々と精霊体は、人となり輪廻転生の輪に組み込まれた。
人となった神々と精霊体は一度その生を終え、二度目の生を受けて第一部が開幕。悪魔の子も神々も精霊も、同じ時代に生を受ける。
各々は己の正体を知らず人々に紛れ、苦難に立ち向かいながら懸命に生きていく。
昔々に背負った因果を抱えながら各々の困難と懸命に立ち向かう、残酷で美しい物語。禁忌を犯した神と、堕ちた神の末路を描く世界へようこそ。
これは、ただの転生や恋愛の物語ではなく、生を巡りながら魂をかけた壮大な“救済譚”。
──後悔はない。
──たとえ、神に逆らう行為だとしても。
何が幸せで、何を祈り、何を望むのか。
大切な人を、大切なものを守りたい──。
あなたの、大切な『もの』は何ですか。
★=イラスト有。他小説サイトでも連載中。タイトルは「めがプロ」と略します。
※未成年の性、近親相姦を含むストーリーですが、推奨はしておりません。
※この作品は異世界のため、婚姻年齢に独自の設定があります。
※一話の文字数を調整したので、サブタイトルのうしろに(1)や(2)とあります。
※20230427表紙&ロゴは九重ゆめさんが作成して下さいました。
87
絵筆の旋律 ※R15強
“君の世界の話をしよう”の慎の兄・流のストーリー。
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ボロ寮暮らしの売れっ子画家
×
感情むき出し押せ押せ文学生
「俺を、この部屋に、泊めろ、っつってんの!」
――全てはここから始まった。
大学発足時からあるボロ寮に一人で暮らす、元美大生の流(リュウ)。
大雨の日、彼の部屋のドアを叩いたのは、天井が抜けて濡れネズミになった昔の知り合い・慧(ケイ)だった。
流は、困っている慧を放っておけず、つい風呂を貸してしまう。自宅が水浸しの慧は、強引に流の部屋に居座ろうとする。
頑なに断る流。何か理由がありそうだが――?
まんまと慧に押し切られてしまう。
感情が忙しすぎる慧に振り回され、なし崩し的に始まった、旧友との同居生活。
雨の音と絵の具の匂いに包まれた部屋で、ふたりの『特別な関係』が動き出す。
WhoCROWの第2作。
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※R15の表記について
含まれる回の冒頭に
アナウンスしています。
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88
【仮想未来SFノベル】『永劫のレオハルト』Samsara of Eden
西暦2157年。
人類は肉体を捨て、仮想世界《エーテル》へと移行した。
死も老いも克服され、人間の意識はデータ化されて永遠の進化を手に入れた。
この楽園を創り上げたのは天才科学者、レオハルト・カストナー。
彼は確信していた――エーテルこそが、人類が辿り着くべき「神の領域」であると。
だがある日、彼はシステムの深部で不可能な記録を目にする。
《エーテル起動記録:西暦2147年》
世界の創造は10年前に始まったはずだった。
にもかかわらず、それ以前のデータが存在しているのだ。
エーテル誕生より古い記録が、なぜエーテルの内側にあるのか?
誰が、何の目的で?
過去を記録する者、秩序を維持する者、
そして、この世界を監視する者たち。
真実に近づくたび、完璧であるはずの世界は静かに歪み始める。
それでもエーテルは、彼の意識に囁き続けた。
「ようこそ、永遠の世界へ」
この『永劫』という名の檻から脱出する術は、本当に存在するのだろうか――?
89
(怪物)として戦う僕と、人間として許せない世界:救うべきは人類か、それとも…
現代の世界は、「オムニヴォラクス」と呼ばれる巨大な怪物によって脅かされていた。その混乱の中、家族をオムニヴォラクスの襲撃で失った青年・トウカは、復讐のために戦い続けていた。しかし、復讐の決意の裏には、彼の体にひそむ脅かすべき恐ろしい秘密が隠されていた。それは、オムニヴォラクスの寄生体によって支配された彼の体が、恐しい怪物へと変わり始めることだった。
一方、トウカの妹・シナは、兄を救おうと必死に奮闘していた。しかし、シナが直面したのは、兄がもはや以前のトウカではないかもしれないという冷徹な現実だった。
90
モノクロームレイ -Monochrome Ray-
『F2.0の距離』『光の距離』に登場する怜の物語。本作だけでも問題なくお読みいただけます。
写真が好きな高校生の怜は、憧れのフォトグラファー水島冬夜の個展で本人に声をかけられ、弟子に誘われる。親友陽介の心配を振り切って水島のもとへ飛び込んだ怜だったが、やがて師弟関係は恋人関係へと変わり、水島の支配的な愛情に呑み込まれていく。時が経ち写真を撮る喜びや、自分自身も見失っていた怜の前に現れたのは、まっすぐに好きだと追いかけてくる年下の一汰だった。壊れかけた自分を抱えたまま、怜は一汰と暮らし始め、水島との過去に決着をつけようとする。
毎週金更新
91
【短編】バレンタイン当日、脳内で「渡す私」と「渡さない私」が血みどろの殺し合いを始め、どちらを選んでも地獄を見る精神崩壊記録
二月に入った瞬間、私の世界は二つに分裂した。
「今年こそ渡す」と息巻く、ポジティブぶった私。
「どうせ無理」と冷笑する、ネガティブな私。
同じ彼の行動を見ても、二人の解釈は正反対。
目が合えば「脈あり!」と騒ぎ、「ただの偶然」と吐き捨てる。
バレンタインまでの二週間、私はこの多重人格的な脳内戦争に疲弊し続ける。
そして迎えた当日。
統合された私が選んだ結末は、二人の私が予想もしなかった「第三の地獄」だった。
92
もうひとりの夜
暗い部屋で、今日も鏡を見つめる。
そこに映る「私」は、笑っていた。
家にも学校にも、どこにも居場所を見つけられない少女・璃久
けれど鏡の中の“もうひとりの璃久”は、いつも明るく、誰かに愛されているように見えた。
93
バーの女 — 五つのジャンルで語られた物語
五つの視点、そして一つの夜。
少年、母親、そして冷たい視線を持つ女。その偶然の出会いが、五つの異なる物語へと分岐する。 ホラー、ドラマ、スリラー、ノワール、悲喜劇。ジャンルごとに語り口が変わり、欲望、恐怖、疑念が別の形で絡み合う。
目覚めと共に現れる拘束。予言のようなメモ。花の香りに包まれた沈黙。 それらすべてが、一つの“もし”から始まる。
ここで変わるのはジャンルだけ。 誘いは同じ。 そしてあの視線は、いつだって——刃より先に切り込んでくる。
94
一週間で消える彼女と、僕は恋をした ~時間戦士は永遠の夢を見るのか~
一週間後に消える彼女に、恋をしてしまった――
大学生・志音の前に現れたのは、未来から来た美少女アミカナ。彼女は、歴史改変を阻止するために戦う“時間戦士”だった。
突然始まった共同生活。その中で、志音は不安に揺れる彼女に寄り添い、孤独を抱えたアミカナもまた、彼の優しさに心を開いていく。
だが彼女には、決して明かせない“残酷な秘密”があった。それは――この世界で過ごせる時間が、わずか一週間しかないということ。
迫り来るタイムリミット。歴史を守る戦いの中で、二人の想いはどこへ辿り着くのか。
これは、終わりが決まっている恋の物語。
95
ウチの『ぱぁてぃい』が徐々に病んでいく件について
ウチは蒼、片田舎からやってきた冒険家。
仲間にも恵まれて楽しい冒険の日々が始まったと思いきやー
「蒼ちゃん……蒼ちゃん、私が……私が必要なんだよね……? うん、分かってるよ……私が守るね……私が完璧に蒼ちゃんを守り切るから……! 絶対に、誰にも渡さないから……っ」
「許さないでください……! 私を許してなんて、口が裂けても言えません……ッ! 私にどんな酷い罰を下さっても構わない、一生泥を舐めさせられても構いません……! だから……だから私を側に置いてください……っ! 捨てるのだけは……一生あなたの奴隷として側に置くことで、私を罰してください……っ!」
「ふふ、あおちゃん……ウチの命も心も、救ってくれたあの時から全部あおちゃんにあげたんだよ? だからね、ウチのすべてはあおちゃんで、あおちゃんのすべてはウチなの……。ねぇ、ウチだけを見て……?」
「蒼……どうしてそんなに怯えた顔をするの? 怖がらなくていいんだよ……あなたを傷つける言葉も、恐ろしい景色も、私がお世話して全部その目と耳を塞いで、永遠に私だけの腕の中で守り抜いてあげるから……」
「あお。祀はどこにも行かないよ。祀の心も、命も、全部あおにあげる……だから、祀の役目が終わったら……最後は、あおの一番綺麗なその手で、祀を殺してね……?」
「……蒼くん、私以外の奴に触られてたよね?蒼くんの笑った顔、優しい声……全部、私だけのものなのに。私以外の者に笑って、私以外の腕に抱かれて……そんなの、絶対に許さない……許せるわけないじゃない。私が全部上書きしてあげる」
あれ……っ? 何か『くえすと』が進むに連れて皆の様子が…… ?
彼女たちは『くえすと』で心を摩耗し、次第にそれは歪む狂った愛へと昇華する。
和装×ダンジョン×ヤンデレ
異色の冒険譚が今始まる。
96
血の轍
江戸時代、罪人の首を刎ねる「御様御用」という宿命を背負った男がいた。彼の名は甚兵衛。代々続く処刑人の家系に生まれた彼は、物心ついた頃から血と死の匂いに囲まれて育った。しかし、甚兵衛は決して冷酷な男ではなかった。むしろ、繊細で感受性豊かな魂を持ち、斬り捨てた者たちの最期の顔が、夜な夜な悪夢となって彼を苛んだ。
処刑人として感情を殺し、ただ職務を全うすることだけを求められてきた甚兵衛。だが、ある日、飢えに苦しむ幼い子のため米を盗み、処刑される女おきぬと対峙する。その澄んだ瞳に宿る母の深い愛情と諦念は、甚兵兵の心を深く揺さぶり、彼の内に秘められた人間性を呼び覚ます。
甚兵衛の苦悩が深まる中、彼の前に、おきぬの兄と名乗る謎の浪人権蔵が現れる。妹の復讐に燃える権蔵の憎悪は、甚兵衛の心に決定的な問いを突きつける。「お前は人殺しだ。血に塗れた手で、何を語れるのか?」
己の「業」と、人間としての「正義」の間で激しく葛藤する甚兵衛。彼は、血塗られた宿命から逃れることができるのか? そして、この避けられない対決の先に、彼が見出すものとは――。
『血の轍』は、処刑人という極限の状況下で、人間の心の闇と光、そして命の尊厳を深く掘り下げる、魂の物語です。
97
優しさは迷宮のなかに
心に“迷宮”を抱えたヒロインたちと、誰にでも優しいちょっと不思議な男子高校生。
心がちょっとだけ息苦しいこの世界で、
「分かりたい」と思う気持ちが、誰かを救うかもしれない。
ちょっと切ない、でも最後には優しくなれる物語――はじまります。
98
【完結】不器用な君の愛情表現は、歪んでいる
和紅茶専門店を営む、小日向 深春。
穏やかな日々を送っていた彼の前に現れたのは、香りに異常なまでに敏感な大学生、朔だった。
『貴方に相応しい男になりたい』
そう告げた彼は。
深春の好みに合わせて髪を切り、服を変え——少しずつ、その生活へ侵食していく。
距離感のおかしい年下の彼。
けれど、その真っ直ぐ過ぎる執着から。
次第に深春は、目を逸らせなくなっていった。
和紅茶の香り。
触れる熱。
絡みつく視線。
これは、穏やかに生きていた男が。
たった一人の狂気に染められ。
そして自らも染め返していく。
共依存の、恋物語。
【完結済み】
99
『perfumer ―匂いで堕ちる共依存―』
——『触れてないのに、壊れていく』
香りで人を支配するセラピストと。
匂いで人間を見抜く天才調香師。
決して交わるはずのなかった二人は、たった一度の接触で均衡を崩した。
離れても消えない残り香。
声だけで乱れる身体。
分析できない『存在』。
——これは、恋ではない。
理性が崩れ、身体が先に堕ちていく。
互いを壊し、求め、依存する。
逃げ場のない『香りの檻』の中で、
二人はやがて、自分自身すら手放していく。
『perfumer ―匂いで堕ちる共依存―』
これは、最も原始的で、最も危険な愛のかたち。
100
乙女ゲームで選ばれなかった王子の選択 ――攻略後ルートのはじまり――
乙女ゲームの世界で、
ヒロインに選ばれなかった王子・アルノーシュ。
告白の失敗を境に、
彼の前には本来存在しないはずの「選択肢」が現れ始める。
それは恋のやり直しか。
それとも、この世界が押しつける役割なのか。
これは、逆転や復讐ではなく、
「選ばされる役割」から降りようとする
一人の王子の物語である。
※完結済み。一気読みできます。
※文章は作者自身が執筆しています。
推敲や表現整理の補助としてAIツールを使用しています。
※他サイトにも掲載しています。
101
オーシャンズ・キッド(進化の境界線) (Season1)
海の気配が満ちる静かな世界。
特別な力を持つ者だけが未来を切り開けると信じられている村で、
ヒカルはただ一人、何の力も持たずに生まれた。
それでも彼は、
仲間たちに支えられながら、自分だけの未来を探し続けていた。
強さを持つ弁。
静かな光のような嵐。
そして、まだ言葉にならない胸の想い。
やがて世界の均衡を揺るがす“進化の境界線”が動き始める。
その時、人々が最も不可能だと思っていた少年は、
運命の中心へと導かれていく――。
仲間との絆。
揺れ動く心。
そして、まだ見ぬ少女との出会い。
これは、弱さを抱えた少年が、
自分だけの未来を選び取っていく物語。
そして、その歩みをそっと支える仲間たちとの絆の物語。
102
『優しい人から、いなくなる』 私、友達に嫌われる理由がわからない 友達なんていらない、と思ってた
「優しい人から、いなくなる」
なぜか人が離れていく。
悪気なんてないのに、気づけば一人になっている。
45歳独身、友達ゼロ。
他人を信用せず、感謝もせず、愚痴だけが増えていく日々。
そんな女性・千夏の前に現れたのは、
少しお人好しで、誰にでも優しい女性だった。
これは「性格の悪い人」の物語ではありません。
優しさに甘え、気づかぬうちに人を失っていく――
誰にでも起こり得る関係の物語です。
読後、きっと誰かの顔が浮かびます。
そして少しだけ、自分のことも。
103
私は二度、三十キロ痩せた
私は、人生で二度、三十キロ痩せた。
でも……
痩せても
太っても
何故か、いつも満たされなかった。
〘私らしさ〙は、どこにあるのだろう。
ダイエット
仕事
人間関係
家族
たくさん悩んで
たくさん遠回りをして
それでも
〘私らしく〙
笑えるようになるまでの
ダイエットと共に歩んだ
私の人生の記録です。
104
葵と綾、そしてセーター
『スマホ1台で――人は壊される』
ある風の強い日。
いつも以上にスカートを気にする葵を、1台のスマホが追い始める。
綾は、無防備な葵を必死で守ろうとするが……
次に狙われたのは、彼女自身だった。
『見られる怖さ』に加え、『見られた記憶』を描いた物語。
「葵……助けて」
恐怖に立ち尽くす綾を、葵という『セーター』が優しく包む。
『葵と綾、そして風』シリーズの最新作。
※本作には、盗撮未遂および、それに伴う心理描写が含まれます。
105
この腕が燃え尽きても、君の父になりたい〜捨てられた娘と家族を奪われた少年の、七日間の家族戦記〜
燃える右腕を使うたび、命を削られる少年・炭咲千春。
七年前の火災で家族を失い、その力を「呪い」として孤独に生きてきた。
受験当日、ガーデンズ学園で起きた異変の中、炭咲は自分を「パパ」と呼ぶ幼い少女・ステラと出会う。血の繋がりもない少女は、なぜか彼にだけ懐き、炭咲もまた見捨てることができず保護を選ぶ。
だが事件をきっかけに、炭咲の過去と能力は能力者を"収穫"する存在と結びついていることが明らかになる。ステラを守るために提示されたのは、「七日間だけの契約家族」という残酷な提案だった。
七日間。
家族になるには短すぎ、別れるにはあまりに痛い時間。
命を削りながら戦う中で、炭咲は火災の真相と、少女の正体に辿り着いていく。
「パパ」と呼ばれた瞬間、もう逃げられない。
七日後、彼は父親になるか、灰になるか。
これは、血縁ではなく選び取ることで生まれる家族と、七日間の祈りと再生の物語
106
琥珀色の星空
宗教法人を巡る不透明な資金の流れ。
寄付、土地取得、政治との距離――
表向きは清廉に見える教団の内側で、
帳簿に残らない数字が静かに積み上がっていく。
刑事・瑠惺は、ある経理担当者の証言をきっかけに、
教団と周辺人物の関係を追い始める。
だが調査を進めるほど、
事件は「違法かどうか」ではなく、
「なぜ沈黙が選ばれてきたのか」という問いへと姿を変えていく。
誰が嘘をついているのか。
誰が何も語らないのか。
そして、記録されなかった事実とは何なのか。
これは、
正義が声を失っていく過程を描いた物語であり、
沈黙がどのように作られるのかを追うミステリである。
107
おい学院一の問題児よ、小動物系女子の私に、距離感ゼロで話すのはやめてくれ!
魔法から逃げるため、初めて授業をサボってしまった私。
木の下でうずくまってると、男子が頭に落ちてきた。
しかもこいつは学院一の問題児。
私とは性格正反対。避けようとしてるのに、ぐいぐい話しかけてくる。
馴れ馴れしくするのはやめてくれ。臆病な私はお前みたいな人間が苦手なんだよ。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しています。
108
読切短編 投函済み
余命三ヶ月と告げられた日から、田中修一は毎朝一通ずつ手紙を書いた。妻へ、娘へ、古い友人へ、謝りたい人へ——死を前にしてようやく書けた言葉を、丁寧に封じてポストへ投函した。
三十一通目の朝、電話が鳴る。「検査結果、取り違えだったって」。
命は戻ってきた。でも言葉は、もう戻らない。
死を覚悟したときにしか書けない正直さがある。それを知ってしまった人間は、生き続けながらどこへ向かうのか。喜びと喪失が同時に訪れる瞬間を、静かに、鋭く描いた一篇。
109
正しさの家
成績、進路、家庭の在り方。
すべては「正しさ」によって決められていく。
百点以外は意味がない。
情緒は無駄で、感情は非効率。
そう信じる父のもとで、少年・優は育てられていた。
母は、庇う。
「大丈夫」「よく頑張った」と言い、抱きしめる。
その存在は、父にとって“ノイズ”だった。
合理的に、静かに、正しい手順で。
母は排除され、少年は理解できないまま受け入れていく。
これは救済の物語ではない。
誰も声を荒げず、誰も悪者を名乗らないまま、
一つの家庭が壊れていく話。
正しさだけが残った家の記録。
※本作には、家庭内における心理的抑圧や精神的暴力の描写が含まれます。
読書の際はご自身の状態にご配慮ください。
110
その距離は不透明なままで
本を読むのが大好きな水沢 真央(みずさわ まお)は、高校生の時にカワセミという人物が書いたweb小説を読みファンになった。
だがカワセミは小説を書かなくなっていた。
もう一度、カワセミの作品を読みたいと思った真央は、いつしか編集者になりたいと夢を持つようになっていた。
そして念願の出版社に新卒採用が決まった真央は、海外転勤する従姉妹の水沢 凪沙(みずさわ なぎさ)から、家の留守を預かって欲しいと頼まれてしまう。
凪沙の家へ引っ越しをする真央を手伝ってくれたのは親友の万城 朋美(ばんじょう ともみ)と、真央は密かに想いを寄せている男友達の篠田 久志(しのだ ひさし)。
引っ越しの直後、凪沙が親しくしている隣の家の男、ヘアメイクアーティストの椎葉翠(しいばすい)の家に、久志の彼女がいることがわかり、真央は修羅場に遭遇してしまった。
浮気された久志は彼女と別れることになるのだが、浮気相手だった翠は真央に久志と「付き合えるきっかけを作ってあげた」と言った。
そんな翠に身構える真央。
それでも真央との距離を縮めてくる翠。
しかし、その翠こそが、真央の探し続けていたカワセミだった。
久志との関係に変化が起きて、距離が出来てしまった真央は、自ら翠と距離を縮めるようになっていく。
お互いの距離が近づく中、翠が小説を書かなくなった本当の理由を、真央は知ってしまった。
翠との距離——
その距離は不透明なままで、触れそうで触れられない。
111
『ここだよ、間に合うよ』
放送が鳴ると、街のルールが変わる。
理由は誰も知らない。
鬼の姿も、はっきりとは見えない。
私はいつも出口を知っている。
それでも、間に合わなかった人のことを考えてしまう。
逃げる側ではなく、
「導く側」の視点で描かれる、
静かなファンタジー。
112
帰り道
彼女に会いに行ったのは初めてだった。
その笑顔を思い返しながら、私は帰り道の高速道路に車を走らせていた。彼女と過ごした時間は二日間にも及ばなかった。しかし、その二日間が私に齎した運命的な変化は、ただ幸福と呼ぶには余りにも暴力的だった。……
113
事故を起こさせない探偵 ―元刑事・天川の未来視事件録
事故は、予測できる。
だが――仕組まれた事故だけは、止められなかった。
過去、未来の断片が視えてしまう刑事・天川。
彼の前に現れる事故は、いつも「偶然」を装って起きる。
だが次第に、そこには“人為的な配置”の匂いが混じり始める。
事故を起こさせる組織。
合理性の名のもとに、犠牲を正当化する思想。
そして、判断を下すことで世界を守ってきた敵組織。
天川は知ってしまう。
この戦いは「悪を倒す物語」ではない。
正しさが人を壊す構造そのものとの対峙なのだと。
刑事として、未来視の能力者として、
天川は“倒さない選択”を選ぶ。
人を裁かず、告発せず、殉教者も生まない――
象徴そのものを成立不能にする、静かな反撃。
事故は起きなくなる。
だが、犠牲が帳消しになることはない。
これは、
未来を見る力を持った男が、
未来に頼らず生きることを選ぶまでの物語。
114
友達
友達って何なんだろうね?といい歳して今でも思います。10代の頃のまさしく厨二病真っ只中だった頃に出会った思い出の人を題材に書いた散文です。この文を作成してからかなり年月が経ちますが、作成当時も今も割り切れるかと言うと、実は微妙です。
115
片道切符
遠くへ行きたい、ここじゃない何処かへ
居場所が、わからない。友達も家族もいる。幸福のなかにいるはずなのに、何故か遠くへ行きたかった。——気づいたとき、あたしは誰もいない電車に乗っていた。「君の席は、この車内の何処にもない」見知らぬ男がそう言った。この電車は、何処へ向かっているのだろう。
自分の居場所が分からない少女が、電車で見た光景と、その先に行きつく場所とは?内省的な文体で綴る、少女と見知らぬ男の物語。
※この作品は別のサイトにも収録していますが、こちらは修正したものとなっています
116
君と僕の物語
<完結確約>
大人の男性二人の出会いから、その後を描く連載作品です。
日常の中で少しずつ変わっていく関係と、心の動きを綴っていきます。
派手なことは起こりません、でもすれ違いが起こります。
静かな恋愛や、人物描写を楽しみたい方に向けた物語です。
117
自殺写真家
第 23 回ノベラボグランプリオールジャンル最終候補作品に選出されました。
自殺を誇りに思い、崇高している自殺専門の写真家。今日も自殺者の依頼を受け、闇へ飛び放つその姿を撮っていく。一筋の夢を抱えながら――。
一方、ドジだが明るく社交的な記者の佐々中菊は会社で孤立していた。汚名返上のために自殺写真家の正体を暴くため、動き出す。そしてその途中、菊は自殺写真を送り付けられた人たちの声を聞き、自殺も目撃してしまう。いつしか汚名返上のためではなく、止めなければならない使命感を抱いた。
「明日、あなたの死に際を撮りに行きます」
皮肉にも、世界を止めたかった自殺が二人を繋ぐのだった。
118
アシンメトリーの蠱惑
不完全だから惹かれる。
――みんなの言う価値が無くなっても、私を愛してくれますか?
特進科の優等生・前野夕奈は、親の期待に応え続けるように生きてきた。
その一方で、双子の姉である月奈は傍若無人なままに振る舞っている。
夕奈は今の生活に少し息苦しさを感じていても、正解を歩むことで周りを安心させられると信じていた。
そんなある日出逢ったのは、左右非対称の瞳を持つ先輩・煌大だった。
異端のその存在は、夕奈の「正解」の日常を壊していく。
いい子であった私を壊してでも、夕奈は煌大の瞳に手を伸ばした。
もう、「不正解」を抗うことはできない。
119
MIND ふつうのジブンを平気で生きる道 〜そのとき 拍手は聞こえなかった〜
「追い求めてきた成功を手にしたはずなのに。なんなんだよ、この感じ」――28歳、新進気鋭の若手起業家・赤星将。
誰もが羨む順風満帆な人生の裏で、彼の心は静かに枯れていた。
“他人の期待”に応え続けてきた28年間。
その仮面が剥がれ落ちるとき、本当の自分はどこにいるのか。
禅語が静かに語りかける、ふつうのジブンを「平気で」生きるための物語。
120
牙を突き立てられても、血の跡で物語は続く〜찢어진 자리에서 다시 쓰다〜
物語を書くことが好きな子供だった私は、辛い時期を過ごすたびに物語を作り出していた。
글쓰기를 좋아하던 아이였던 나는 힘든 시간을 보낼 때마다 이야기를 만들어냈다.
そして物語の中には、いつも私に話しかけてくれる周りの人たちがいた。
그리고 이야기 속에서는 언제나 나에게 말을 걸어주는 주변인들이 있었다.
歳月が流れ、四十路を目前に控えた私は、想像の中で出会った新しい女性に興味を覚える。
세월이 흐르고 40대를 목전에 둔 나는, 상상 속에서 마주친 새로운 여성에게 흥미를 느낀다.
歳月に鈍ったと思っていた傷が再び割れ、そこから芽生えた好奇心が、どこまで続くのか分からないまま、
세월에 무뎌졌다고 믿었던 상처가 다시 벌어지고, 거기서 돋아난 호기심이 어디까지 이어질지 모르는 채,
20年ぶりに、想像の中の彼女と対話を続けていく。
20년 만에 상상 속 그녀와 대화를 이어간다.
出身も、背景も、年齢も——もしかしたら誰でもあり得た彼女が吐き出す言葉は、一本の牙となって、まるで私を見つめていた見知らぬ瞳のように、私の肉を食い破ってくる。
출신도, 배경도, 나이도 전부 어쩌면 누구나 될 수 있었던 그녀가 내뱉는 말은 하나의 송곳니가 되어, 마치 나를 지켜보던 낯선 눈처럼 내 살을 물어뜯는다.
癒えないまま流れ落ちていく対話の血の跡が、ひとつ、またひとつとつながり、深く刻まれていくほどに、想像の中の彼女は現実の中にその輪郭を現していく。
아물지 못한 채 흘러내리는 대화의 핏자국들이 하나둘 이어져 흔적을 남길수록, 상상 속 그녀는 현실에서 윤곽을 드러낸다.
最後には、果たして誰の物語になるのか、私も彼女も、互いに知る由もなかった。
마지막에는 과연 누구의 이야기가 될지, 나도 그녀도 서로 알지 못했다.
ただ、乾くことのないその跡だけが、いつか一つの文字《モノガタリ》になるだろうという予感があった。
다만 마르지 않는 그 흔적만이, 결국엔 하나의 글이 되리라는 것을 예감할 뿐이었다.