キャラ文芸 小説一覧
小説AI検索
1
「新人たちが優秀すぎる」と評判ですが、実のところ、教育係の私は人が苦手です~田中先輩のクセ強教育論~
「新人たちが優秀すぎる」と評判の今年の新人たち。
その教育係を任された田中恵は、九人の新人を相手に毎日奮闘している。
落ち込む子には言葉を選び、自信過剰な子には考えさせ、質問できない子にはこちらから声をかける。
――ただし、恵は人間が苦手だった。
嫌われたら終わり。
人間関係にやり直しなんてない。
そんな彼女が教えた新人たちは、なぜか少しずつ変わっていく。
「人は、話せば分かる」
そう教えながら、本人だけはそれを信じていない。
ちょっと変わった教育係と、彼女に育てられる新人たちの、会社での日々。
2
ヤジキタは四つめの街で
中学生の北浦はある放課後、上級生にリンチされる矢嶋を救う。矢嶋はニューヨーク育ちの帰国子女で、ヴァイオリン弾きだった。矢嶋は北浦にピアノを弾かせようとするが……。
3
チワワですが何か?
地獄の門を守りし番犬ケルベロス。
かつては恐れられた最強の存在――だった。
そんな彼が転生した姿は、なぜか小さなチワワ。
そして今世で与えられた任務は――三歳児の守護。
「我は地獄の番犬。守護対象の安全は任せるがよい」
本人は大真面目。
しかし現実は、トイレにおやつ、遊び相手に寝かしつけ。
守るつもりが振り回される毎日。
誇り高き元・地獄の番犬と、元気いっぱいな三歳児が繰り広げる、ちょっと騒がしくて、ちょっと温かい日常の物語。
一話完結のショートショート集です。
4
魔王なペットの転生ライフ
霧が満ちた日。
優馬が出会ったのは、偽物の愛猫だった。
白い毛並み。
金色の瞳。
見慣れたはずの愛猫ソラ。
けれど、それはソラではない。
優馬「いや、まって! 偽物って何!?」
霧の怪異。
人の形をした違和感。
そして、日常のすぐ隣に潜む“世界の裏側”。
優馬「何それ怖いんだけど?」
平凡だった日常は、少しずつその姿を変えていく。
優馬「変えちゃうの? 裏側って何!?」
愛猫ソラとともに、少年は日常と怪異の境界へ踏み込んでいく。
優馬「いや、踏み込むなし!!」
5
千年屋あやかし和菓子帳 無気力店主はあやかし事件に巻き込まれ中
【旧題:~千年屋あやかし見聞録~和菓子屋店主はお休み中】
【初出】2021.12.30
大正時代―――和菓子屋『千年屋(ちとせや)』
千年続くようにと祖父が願いをこめ、開業した和菓子屋だ。
孫の俺は千年屋を継いで只今営業中(仮)
和菓子の腕は悪くない、美味しいと評判の店。
だが、『千年屋安海(ちとせや やすみ)』の名前が悪かったのか、気まぐれにしか働かない無気力店主。
あー……これは名前が悪かったな。
「いや、働けよ」
「そーだよー。潰れちゃうよー!」
そうやって俺を非難するのは幼馴染の有浄(ありきよ)と兎々子(ととこ)。
神社の神主で自称陰陽師、ちょっと鈍臭い洋食屋の娘の幼馴染み二人。
常連客より足しげく通ってくる。
だが、この二人がクセモノで。
こいつらが連れてくる客といえば―――人間ではなかった。
コメディ 時々 和風ファンタジー
6
もし猫カフェのスタッフが猫と会話することができたら
主人公三日月ほのかは父と営業している喫茶店の入り口に捨てられた5匹の猫と突然話せるようになってしまった。
チープな能力だったがほのかはその能力を生かして喫茶店を猫カフェにしてしまうのだった。
猫カフェの営業は順調だが様々なトラブルがほのかと猫たちを襲う……
果たして、ほのかと5匹の猫たちの運命は……。
旧題(猫神の巫女 ~チープなギフトで 猫(にゃんこ)生活~)
※この作品はフィクションです。実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
7
おおかみ宿舎の食堂でいただきます
『おおかみ宿舎』に食堂で住み込みで働くことになった雛姫麻乃(ひなきまの)。麻乃は自分を『透明人間』だと言う。誰にも認識されず、すぐに忘れられてしまうような存在。
そんな麻乃が『おおかみ宿舎』で働くようになり、宿舎の住民達は二癖も三癖もある様な怪しい人々で、麻乃の周りには不思議な人々が集まっていく。
美味しい食事を提供しつつ、麻乃は自分の過去を取り戻していく。
8
島のパン屋と、今日のひと瓶
【♪♪♪第9回ライト文芸大賞16位 ありがとうございました(^^)♪♪♪】
都会のベーカリーで働いていた常盤井澄実は、地方活性プログラムをきっかけに、島の中高一貫校の近くで十年前に閉じたパン屋を任されることになる。
本当は、ただ自分の店をやってみたかっただけ。
けれど、放課後に通ってくる女子高生の波路みちるや、店を訪れる島の人たちと出会ううちに、澄実は自分の作るジャムの味が、誰かの暮らしにそっと寄り添っていることに気づいていく。
焼きたてのトーストに手作りのジャムをのせた、小さな一枚。
それはやがて、閉じていた店に明かりを戻し、放っておかれていた果樹園の実りまでつないでいく。
海の匂いが残る島で、食べることと暮らすことを丁寧に描く、やさしくあたたかなキャラ文芸。
9
アタシをボランチしてくれ!~仙台和泉高校女子サッカー部奮戦記~
「アタシをボランチしてくれ!」
突如として現れた謎のヤンキー系美少女、龍波竜乃から意味不明なお願いをされた、お団子頭がトレードマークのごくごく普通の少女、丸井桃。彼女の高校ライフは波乱の幕開け!
揃ってサッカー部に入部した桃と竜乃。しかし、彼女たちが通う仙台和泉高校は、学食のメニューが異様に充実していることを除けば、これまたごくごく普通の私立高校。チームの強さも至って平凡。しかし、ある人物の粗相が原因で、チームは近年稀にみる好成績を残さなければならなくなってしまった!
桃たちは難敵相手に『絶対に負けられない戦い』に挑む!
一風変わった女の子たちによる「燃え」と「百合」の融合。ハイテンションかつエキセントリックなJKサッカーライトノベル、ここにキックオフ!
10
あやかし嫁取り婚~龍神の契約妻になりました~
出会って間もない相手と結婚した――人ではないと知りながら。
あやかしたちは、それぞれの一族の血を残すため、人により近づくため。
特異な力を持った人間の娘を必要としていた。
彼らは、私が持つ『文様を盗み、身に宿す』能力に目をつけた。
『これは、あやかしの嫁取り戦』
身を守るため、私は形だけの結婚を選ぶ――
※二章までで、いったん完結します。
11
【完結】偏食ヴァンパイアはド田舎娘を所望する
日向雪緒(ひゅうが ゆきお)は、昼はスーパー、夜は清掃のバイトなどで暮らしていた。
父親は最初からおらず、母親は彼女が2歳の頃亡くなり、ずっと母方の祖父と限界集落で暮らしていた。祖父が亡くなり、祖父の遺品から父親らしき人の手掛かりを見つけ、東京に出てきたが、見つけ出すことが出来ずにいた。
ある日、清掃の仕事中、月夜見閨(つくよみ けい)と出会う。
実は彼はヴァンパイアで、しかも極度の偏食。普通の食事はとにかくオーガニックでなければ食べられない。血においても、これまで彼は精製された血液しか口にしてこなかった。なのに、なぜか雪緒を一目見た瞬間から、彼女が欲しくてたまらなくなった。
イラストはPintrestからAI修正したものを拝借しました。
12
後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。
私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ)
白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。
妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。
利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。
雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。
13
悪魔営業リリムちゃん
悪魔の仕事は、誘惑すること。……いいえ、今や悪魔も「営業職」です。 ノルマ未達成なら地獄に帰れない!
背水の陣で人間界に降り立ったリリムは、ターゲットの雅宗に米と洗剤を差し出しながら魂の契約を迫る。
SNSでバズりたい男、旦那を売りたい主婦、地球を支配したい女子高生。
欲望まみれの人間たちを相手に、リリムが放つ「地獄の営業魔法」は、いつも斜め上の結果を招いてしまい――!?
冷めたツッコミ役の雅宗と、真っ直ぐすぎるポンコツ悪魔。
二人の奇妙な共同生活の果てに明かされる、雅宗の「本当の願い」と、最後の最後に地獄を揺るがす「衝撃の契約ミス」。
2万文字に凝縮された、笑いと涙の営業劇場!
14
冥府の花嫁
杷佳(わか)は、鬼子として虐げられていた。それは彼女が赤い髪を持ち、体に痣があるからだ。彼女の母親は室生家当主の娘として生まれたが、二十歳の時に神隠しにあい、一年後発見された時には行方不明の間の記憶を失くし、身籠っていた。それが杷佳だった。そして彼女は杷佳を生んですぐに亡くなった。祖父が生きている間は可愛がられていたが、祖父が亡くなり叔父が当主になったときから、彼女は納屋に押し込められ、使用人扱いされている。
そんな時、彼女に北辰家当主の息子との縁談が持ち上がった。
自分を嫌っている叔父が、良い縁談を持ってくるとは思わなかったが、従うしかなく、破格の結納金で彼女は北辰家に嫁いだ。
しかし婚姻相手の柊椰(とうや)には、ある秘密があった。
15
蟲籠の島 夢幻の海 〜これは、白銀の血族が滅ぶまでの物語〜
メソポタミア辺りのオリエント神話がモチーフの、ダークな異能バトルものローファンタジーです。以下あらすじ
超能力を持つ男子高校生、鎮神は独自の信仰を持つ二ツ河島へ連れて来られて自身のの父方が二ツ河島の信仰を統べる一族であったことを知らされる。そして鎮神は、異母姉(兄?)にあたる両性具有の美形、宇津僚真祈に結婚を迫られて島に拘束される。
同時期に、島と関わりがある赤い瞳の青年、赤松深夜美は、二ツ河島の信仰に興味を持ったと言って宇津僚家のハウスキーパーとして住み込みで働き始める。しかし彼も能力を秘めており、暗躍を始める。
16
陰陽師の御用達! 式具屋たちばなへようこそ
孤児として拾われた陽葵は、多忙過ぎる現代の陰陽師を支える縁の下の力持ちとして修行の日々。
ついに、その練習の成果が認められたが、陽葵の作る札が、エリート陰陽師に気に入られた⁈
知られざる現代の物作りのおはなし。
17
とあるスポンサー主催の賞金を賭けたお料理対決〜戦いはいつも唐突に•番外乱戦マジ卍
お便り
五十嵐五月は最初、料理教室に来たと思ったんです。でもいつのまにか司会者の一声によって料理大会•料理対決が始まっていました。
それだけなら良かったのですが、参加者が全員怖いのがマズいです。
爆破魔や血に飢えている人が当然のように混ざってたりで正直近寄りがたい。しかも、ひょんなことから至近距離で料理対決を見守ることになってしまいました。
どうしたらいいのでしょうか?
〇〇県在住匿名希望20代女性より
18
懐古奇譚 霊媒堂猫の手〜放浪店主は怪異収集家〜
都心から離れた場所にひっそりと店を構える雑貨屋店主、仁科仁善は店の蔵から古びた文を見つけた。書かれてあったのは「磯の女」という文言。
怪異や伝承に縁ある家柄のせいか体質のせいか、妖怪に惹かれる仁善は「磯の女」について興味を持った。調べてみると、近いものに「海御前」という妖怪がいる。
いつか会いに行ってみようと考えていた矢先、幼馴染の将海から連絡がきた。
明治・大正文化が尚も息づく門司――古より伝わる怪異に挑む民俗学ミステリー短編。
19
明治幻想奇譚 〜陰陽師土御門鷹一郎と生贄にされる哀れな俺、山菱哲佐の物語
時は明治16年。
文明開化の鐘が鳴り響いて久しいこの世の中で、俺は陰陽師を名乗る友人土御門鷹一郎から高額で碌でもない仕事を請け負っていた。鷹一郎が怪異を祓い集めるために生贄になる仕事。ああ、本当に碌でもない。けれども金が無いのだから仕方がない。世知辛いったらありゃしねえ。
1章あたり中編または長編の連作です。
20
【完結】ドクロ伯爵の優雅な夜の過ごし方
アルビエン・グロッサム伯爵──通称ドクロ伯爵は読書が好きだ。
だが大好きな読書ができない夜がたまにある。それはドクロになっている間。
彼は満月の夜になると、呪いでドクロになってしまうのだ。ちなみに体はどこかへ消える。
そんなドクロ伯爵の楽しみは、ドクロの時だけできる行為、領地内の人々の様子を見ること。
「ああ、彼女は今夜もまた来ない彼氏を待っているのだな」
「幼い子供が夜更かししてるぞ」
「あそこはまた夫婦喧嘩か、やれやれ」
それをけして覗きと言うなかれ。ドクロ伯爵はそれを高尚な趣味と信じて疑わないのだから。
そして今夜も彼は目にする。ドクロ伯爵はそれを目撃するのだ。
「……また人が死んでいる」
それは連続殺人。殺人鬼による無差別殺人。
全てを見通せるドクロ伯爵の目からすら逃れるその者を……犯人を捜すべく、ドクロ伯爵は今日も目を光らせる。
──目、無いんですけどね
===
※筆者より注意書き※
本作品はホラーでも推理物でもありません。
あくまでキャラが濃いキャラ文芸、気楽に読めるラノベです。
特別深い話はございません、淡々と話は進みます。
あらかじめご理解いただきました上でお読みいただきますようお願い致します。
※注2※
舞台・年代は近世ヨーロッパ(イギリス)風な感じ(1800年~1900年くらい)、でもオリジナルで実在しない世界となります。パラレルワールド的な。
あまり時代考証とか考えずに気楽に読んでいただければと思います。
(つまり、筆者が細かいあれこれ考えるのが面倒、と)
21
琵琶湖の神さまは二人乗りをご所望です?
高2の冬、東京から琵琶湖の西岸に住む祖父のもとに単身引っ越してきた人見知りの少年梅松虎斑(うめまつとらふ)。趣味はバイクでお独り様ツーリング。琵琶湖一周を楽しみにしていたが、配達業者の手違いでバイク到着が2週間も先に。手持ちぶたさに歩いて近所を散策していると、琵琶湖畔で小さなカメに出会った。それをきっかけに世に言う【怪異】と遭遇する体質になってしまう。虎斑は自分を襲う【怪異】から身を守るためにカメと一緒に暮らすことになった。
人間でさえ怖くて近寄りたくないと思っていた虎斑だったが、怪異やらなんやらに巻き込まれて、これまでの生活が一変した。
のんびりおひとり様田舎暮らしを堪能しようと思っていた人見知り少年とカメの姿をした琵琶湖の神さまの、のんびりまったりしたい、けどそうもいかないかも?的な田舎タンデムライフな話です。
(タンデムは二人乗りの意味です)
*作品内の画像はすべて自分で撮ったものを使用しております。
22
聖女ですが追放されたので、怪しい3人衆と旅をすることにしました。
偽聖女として婚約破棄の上、国外に追放されたシオン。隣国へ向かう途中の森で魔物に襲われたシオンは、聖女の力を使い切り倒れてしまう。
そこで偶然助けてくれたのは、元勇者、人魚、狼男という種族も生い立ちも全く異なる怪しい3人衆だった。
それぞれの事情を抱えながら、訳あって一緒に旅をしているという彼らについて行くことにしたシオン。
「もう絶対国に帰りません!!」
散々使い回され捨てられた聖女が、自分の青春と夢を見つける物語。
23
未来記録士(レコーディスト)の運命予報は本日も百発百中なので、皆様どうぞご贔屓に
『お前は迷える人達の未来を照らす、灯台になりなさい』
その一言を残し、都に「国家公認呪術士」として徴集された父・花加 紀一(はなか きいち)の消息を尋ねて、単身都へと移り住む決意した十六歳の少女、凛(リン)。
日ノ本は今や、隣国青藍(せいらん)との諍いが絶えず、荒廃した国へ変貌を遂げていた。
人々は救いを求めて呪術師に依存し、占いの結果に執着し始めるようになる。
占い師を騙り、困窮する人々から金品を巻き上げる悪質な呪術師で溢れかえる都の現状を憂いた凛は、父から受け継いだ未来記録(レコーディング)を使い、迷える人々を救いたいと夢見るようになる。
父の古くからの知人である武蔵 秋都(むさし あきと)の協力を得て、華の都で新生活を始めた凛は、いずれは父を探し出すことを目標に未来記録士(レコーディスト)として奮闘することになる。
一方、青藍との繋がりを匂わせる謎の青年、真剣 新助(まつるぎ しんすけ)までもが凛の前に現れて、凛は次第に両国間の争いに巻き込まれていくことになる。
果たして、凛が辿り着く未来の運命は――。
24
ザ・ブレックファースト・ウォーズ
住処である「丸くて小さな小屋」を突然壊された「アタシ」は、気づいたら白い服を着た小人の集団の中にいた。その内の一人、顔の大きな小人は言う。
「これから起こることは私達にとって凄く名誉なことなのよ……!」
ある家族の朝の食卓を巡って食材達がドタバタ?バトル(口喧嘩)?を繰り広げる!果たして食卓に並ぶのはどの食材?!どの料理?!選ばれなかった食材達の行き先は?!
食材達の絶対に負けられない戦いが今、始まる!
※全3話です
※とにかく思いつきと勢いだけで書いたのでツッコミどころが満載です。ご了承ください。
25
あなたの夜が更ける前に
人生紹介バンク。この世界からいなくなった人、これからいなくなる人の人生を紹介する会社があります。僕はそこで働く宵ノ口と言います。社員のみんなには優柔不断でうっかり屋と言われます。たぶん、関わっているうちにあなたも僕のうっかりの部分が見えてくるかもしれませんね。
おっと、僕の話はこのくらいにしてあなたの話をしましょう。
今の人生、どうですか?うまくいっていますか? うまくっていうのは1日3食食事が摂れているとか、体調が良いとか、好きな人と一緒にいられるとか、宝くじが当たったとか、人によって幸せの大きさって違いますよね。
うまくいかないこと、つまり不幸の大きさも人それぞれです。深爪をしたとか、食事中舌を噛んだとか、嫌いな人と行動を共にするとか、財布を失くしたとか。そんなことくらいでって思うかもしれません。でも、そんなことでも自分を消してしまいたいほど悩む人はいるんですよ。
もし、今の人生を捨てて新しい人生を歩みたいなら、僕に任せてください。あなたにぴったりな人生を紹介します。大丈夫、ちゃんとあなたを必要とする人がいますから。
あなたは日が暮れて間もない頃にいるだけなのです。
26
手手転、手手天、手手転天。
防犯カメラの設置作業の息抜き中、何とも珍しい光景に出会った。
便所に設置された黒いスピーカーから雅楽が奏でられている。
振り向けば、道路を跨いで鳥居、その向こうの地獄の石段を老若男女が登る。
直線。立石寺の約五分の一程の段数でも気を抜けない。
脚と肺の苦痛が参拝者を襲っても、赤錆に塗れた手摺り付きの欠けた石段に一度踏み入れば、周囲の目と背後の開放感に圧倒される。
万が一に怯えながら頂上の平地に到達しても安心や達成感など湧き上がらない。
「二度と登らない」と白茶色の土に吐き出した直情は、顔を上げた瞬間乾燥する。
まだある。その先が隋神門。その先の道を歩んで漸く漆塗りの本殿へと辿り着くが、その時には既に真面な顔にはなっていない。帰る時の事を思えば尚更。
迂回する道は葛折の山道と東参道、駐車場に繋がる比較的楽な坂道があるが、後者らは表参道からは遠く、其方から訪れた者には忌避感を誘う。
死ぬ予定は無い。
今回は迂回して葛折の山道から本殿へ向かう。
緑灰茶の三色の世界に飛び込むと、鳩が岩に石を積んでいた。
豆を与えると翼を広げて、灰と茶の地面に散らばった豆に飛び込む。拍子に積んだ石を崩した。無数の軽い音に驚き、少し項垂れると散った石を再び積み始めた。
再度豆を放る。無限ループ。飽きた。
項垂れる鳩を横目にその場を去った。
七曲と言っても一桁と油断すれば損をする。そんな坂を越えて神社へと続く二つの鳥居と賑わいを目に安心を得る。
茶屋がある。
窓の張り紙に甘酒が下町の酒屋産の米麹で造られていると記述されている。
揚げ餅と甘酒を頼むと、馬が高い声で鳴いた。
薄紙に包まれた揚げ餅と紙コップに注がれた甘酒を乗せた黒い盆を受け取り、木製の長椅子に腰を落とす。
缶の甘酒は舌触りが水っぽく、糖分の主張が強くジュースに近いが本場の甘酒は如何に。
米の香りが鼻腔を通る。水っぽさは無く甘味は薄い。この様な味を世では上品と呼ぶのだろう。胃がぐわぁっと温まる感触が心地良い。
抱擁感のある熱と喉越しに美味いと何度も呟く。
次は揚げ餅。自宅の醤油とは明らかに違うこの抱擁感のある甘い香りは宛ら香水で永遠に嗅いでいたい。
しかし咀嚼する程、舌と胃が不快感を得た。食感と海苔の味は悪くないが、油濃さが辛い。
ともあれ神社で食べる事で味の評価も擁護される。情報を調味料にするのも案外楽しい。
突然鋭い雨粒に撃たれた。歯磨き粉臭にペトリコールと鉄が混じる。寒い。
早急に帰宅すれば早々に固定電話から「森の熊さん」が流れた。
寒い。ストーブの電源を入れる。
画面に発信者の名は無い。番号も無い。受話器を取らずにいると留守番電話に変わり、待機中の音楽が流れた。
寒い。
窓が割れた。今更ストーブが低い音を出した。全く、どうかしている。
寒い。焦るのは私の方だ。暑い。
27
ジェニー・シュピール 〜私が神になるまでの話〜
これは『私』が神になるまでの物語である。
個性的な仲間たちと共に過ごしてきたこの日々を忘れない為にも後世に語り継いでいきたい。今でも彼らの事を思うと胸が苦しくなるし、不意に涙が出る時もある。しかし何よりも彼らの事を思い出すたびに、あの日々を思い出し胸が暖かくなる。
私達は歴史上に名をはせるレオナルドダウィンチやモーツァルト、アインシュタインのDNAを受け継ぐ偉人達の『器』としてこの世に生まれた。それは古くから代々と受け継がれてきたものでその器は24つ、つまりこの世には『24の器』が存在した。器の保有者にはそれぞれ『opus(オーパス)』と呼ばれる特殊能力があり、それを用いて『神』となる為に日々戦いを繰り広げていた。ある者は催眠をかけ、ある者は引力を操り、またある者は時間を操りお互いに互いの『器』を奪い合っていた。
では何故奪い合うのか。それはこの世に存在する『24の器』を全て手に入れることにより一晩にして世界を変えることの出来る程の『神』の力を手にいれることが出来る為だ。大切な人を生き返らせる為、過去に犯した過ちを修正する為、各々己の願いを叶えるべく神になろうとした。
血で血を洗う戦いは長い間続いたが、私達の代となって、変わっていったと思う。それはきっと…おっと、これ以上言ってしまっては私の身が危うい。ここからはまたの機会にじっくりと話そうか。
−命をかけた戦いが今始まる−
28
月の庭で抱きしめて ―― 甘えん坊な幼馴染と、月明かりの恋
月明かりに照らされた庭園。
花を愛する令嬢セレナのもとに現れるのは――年下の幼馴染ルカ。
「君がいないと眠れない」
拗ねて、甘えて、わがままを言う彼。
けれど、その声には誰よりも真剣な想いが宿っていた。
昼は子犬のように無邪気で、夜は月明かりの下で一途な誓いを捧げる少年。
嫉妬も、約束も、花冠も――すべてはセレナだけを想う気持ちから。
幼馴染として過ごしてきた二人が、やがて恋人へと歩み出すまで。
本編と続編に加えて、可愛らしい日常を切り取った番外編を収録。
そして最後には、幼い日の「転んだ夜の記憶」が描かれます。
――可愛かった弟のような少年が、一途に恋を誓う青年へと変わっていく物語を、どうぞお楽しみください。
29
ゾンビだと思ったら人間だった ~未知の病・存否病~
──山梨を舞台に、ゾンビと思われた少女が生まれ変わる物語が今始まる。
【初・ホラー作品(だった作品)!】
その少女を見つけたのは、臨床心理士の兄と中学生の妹でした──。
※創作アカウントにて2020年3月31日より連載していた作品の再掲+リメイク作品です。
30
蝶の宿のいち仲居-鬼と人間の謎解く五感-
蝶の宿は人間も妖怪も癒やしに来る高級旅館。
そこで働く一仲居のサナは、初めてのお客様の担当をした。
坂本 ユイトと勧修寺 カナタ。
どうも旅行をしにきた様子ではない二人は、隣から聞こえた叫び声に、突然飛び出していった。
私はただの仲居なのに、なぜか、巻き込まれていく…
31
カメレオン
演じるとは、自分を殺すことだ。
俳優を目指す少年・如月朔には「自分」がなかった。しかし、鬼才・黒岩監督に見出された彼は、サイコパス役のオーディションで審査員全員を恐怖に陥れる圧倒的な演技を見せ、合格を勝ち取る。
撮影現場でベテラン俳優・山城を精神的に追い詰め、観客にトラウマを植え付ける「怪演」を見せる朔。次々と舞い込む難役を「憑依」させるたびに、彼の評価は神格化されていくが、代償として朔自身の自意識は砂のように崩れ去っていく。
日本からハリウッドへ。喝采と悲鳴の中、彼がたどり着く「究極の終幕」とは?
演技の深淵に触れる、衝撃の長編エンターテインメント!
32
嘘つきカウンセラーの饒舌推理
身近な心の問題をテーマにした連作短編。六章構成。狡猾で奇妙なカウンセラーの男が、カウンセリングを通じて相談者たちの心の悩みの正体を解き明かしていく。ただ、それで必ずしも相談者が満足する結果になるとは限らないようで……?(カクヨムにも掲載しています)
33
車にはねられて死んで気づいたらツンデレイケメンや新選組と共に霊界の裁判所で仕事をさせられてた話〜松山勇美の霊界異聞奇譚〜
20歳の松山勇美は和食レストランで働く令和のフリーター。両親は「近藤勇のように強い子に育って欲しい」との願いから彼女に「勇美」と名付ける程の新選組オタクだった。新選組を始め幕末の歴史を幼い頃から叩き込まれ、柔道も習った勇美は心身共に強くまた正義感に溢れ、常に周囲に対する思い遣りの心を忘れない人間だった。しかし、横断歩道を渡っている最中トラックにはねられそうになった知人を助けようとして急死してしまう。
気がつくと目の前に大きな扉があり、中には白い服を着た大勢の人間がいた。戸惑っていると「裁きの間」と書かれた部屋に呼ばれ、青いダンダラ模様の羽織を着た二人の男に出会う。
一人は切長の瞳が涼しげなクール系イケメン。もう一人は強面で眼光の鋭い大男。その二人は死後の世界ー霊界ーを訪れる死者を、生前の行いから「天国行き」か「地獄行き」かに決定する裁判長と補佐官だった。
「こちらはここ霊界を収めている局長、近藤勇殿である。私は小野たかむら。近藤局長の補佐をしている」
「近藤勇っ?!」
両親から新選組の話を聞いて育った勇美は目の前にいるのがその近藤勇本人だということに仰天。何が何だか分からない内に勇美の裁きが進行。だが、近藤勇による自身の判決を聞いた勇美はあまりの結果に驚愕する。
勇美の判決は?小野たかむらは何者なのか?勇美が近藤の補佐を務めることになる理由とは?そもそも何故、近藤勇が死後の世界で裁判長をしているのか?
「霊界」の秘密が徐々に明らかになり、同時にこの世界の存在を脅かす程の危機が彼らに迫るーー
多くの謎に包まれた死後の世界を舞台に、個性溢れる補佐隊員と新選組隊士達が平安を始め、現代の令和まで様々な時代を駆け回り、ドタバタを繰り広げる笑いあり涙ありの霊界お仕事ファンタジー開幕!
※実在する人物について史実に基づいてはいますが、作品の雰囲気に合わせる為かなり脚色をしています。
※死後の世界について、参考にはしましたが宗教観は殆どありません。
※新選組の知識がそれなりにある方を対象とした作品です。新選組の歴史を軽く頭に入れた上で読んで頂けると幸いです。
34
八菱銀行怪奇事件専門課~人を消す金庫~
銀行には人を消す金庫がある――支店の調査をすることになった、銀行怪奇事件専門課の女性行員、黒川。部下の青木とともに店へ向かうが、そこには恐るべき秘密が隠されていて……ほろ苦く切ない、大人の女性へ送るお仕事ミステリー!
35
妖怪に育てられたツムギが、妖怪を弔い送るまで
送り屋――
妖怪の間でそう呼ばれるのは、穢れた妖怪を弔いこの世から送りだすため。
送り屋で転々と旅をするミナトは穢れたある妖怪に出会う。
その妖怪は人間の子どもツムギを育てていた。
「…ふふふ、よく来たな。待っていた、のかもしれないが」
ソレはそう言って笑った。
36
【完結】孤独な人斬り少女、美貌の帝国軍人と、かりそめの婚約をする。~旦那様、今宵も毒をいただきたく存じます。
「――君には、僕の婚約者になってもらおう」
時は大正。
帝都で孤独に生きる、人斬り少女の睡蓮(すいれん)。
新月の夜、暗殺の命を帯び、帝国軍人の屋敷に潜入した少女は、美貌の陸軍少佐・如月龍進(きさらぎ りゅうしん)によって返り討ちに遭う。
とらわれの身になった彼女に、軍人が告げたその言葉は、思いもよらぬもの。
「仕事柄、直近で舞踏会などの社交の場に連れ添ってくれる女性が必要になってね。
君にその役目を担って欲しい。
勿論、諸々が落ち着いたら婚約は解消してやる」
これは、孤独な人斬り少女と、孤独な軍人の出会いから始まる、偽りの婚約物語。
---------
本作は「小説家になろう」「エブリスタ」様でも掲載をしています。
37
不思議系 精神科医Dr.Friday~いじめられた少年は精神科医とタッグを組んで立ち上がる~(感動の一話目完結)
東京都F市の郊外に、知る人ぞ知る精神科病院がある。その病院には、金曜日のみ診察をする、通称「ドクター・フライディ」と呼ばれる名医がいる。人から人へのうわさを頼りに、こころの悩みを抱えた人々が、今日もドクター・フライディの診察室のドアをノックする…今回の患者は、不登校の男子中学生…
38
絶対的世界
絶対なんて存在しない?
そんなの違うよ。
…この世界には絶対しか存在しないから。
『 存在しない0%を求めて_ 』
39
乞糸商事の正しい手引
乞糸商事株式会社では、お客様のご要望を、適切な形で成立させております。
お預かりするものは、案件により異なります。ご記憶。ご関係。お時間。
願いは、叶います。ただし、願ったとおりとは限りません。
――このたび、新しい人間が一名、入社いたしました。
浅間耶彦。二十二歳。営業部。
彼が最初に覚えるのは、叶えた願いの、その後に残った数字の読み方です。
なお、結果につきましては、ご期待と差異が生じる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
40
居酒屋一銭ストーリー〜音路町ストーリー外伝〜
東京の郊外の都市、音路町
そこには全てのメニューがワンコインで提供される居酒屋、【一銭】がある。
そこにはなぜか、騒動が転がり込んできて…
店主の元バンギャのうえの姐さん、学生店員の天然キャラのいち姉、常連の画家、兄やんこと光岡、そんな中をフリーターの明五郎目線で進むゆるめのコージーミステリー