大正浪漫小説一覧
17
件
両親を亡くし、借金を抱えた女学生の由良小春(ゆらこはる)
禁足地である黒松の林で、世にも美しい狐の嫁入りを目撃する。
狐面の花嫁行列から隠れていた小春だったが物音を立て、狐の花嫁に見つかってしまう。更に小春が穢れを持ち込んだと激昂し、花嫁は破談を告げて去ってしまった。
だがどうしても花嫁を得なければならない狐婿、尾崎玄湖(おざきくろこ)から、借金のカタとして三ヶ月限定の身代わり花嫁になることを求められ──
松林の奥、不思議な門を二つ越えた先、尾崎の屋敷には飄々とした屋敷の主人、玄湖を筆頭に、狸や貉の奉公人、柴犬の子犬そっくりなもふもふの犬神スイカツラなど、個性的な妖が住んでいる。
そこで小春は人間だとばれないようにしながら自分の居場所を作っていくのだった。
果たして偽の花嫁だとばれずに期間満了を迎えられるのか。そして玄湖の花嫁を得なければならない理由とは……?
※ハッピーエンドになりますのでご安心ください。
2月28日40話で完結
文字数 121,677
最終更新日 2021.02.28
登録日 2020.12.28
妖精はお決まりのように言った。
「その呪いは100年続く。 見た目に惑わされず、その心を愛されれば呪いは解けるでしょう──」
全ての女を虜にする程の美しい少年は、恐ろしい獣に変えられた。
マズルから覗く鋭い牙、人より優れた嗅覚と、闇夜に光るその瞳。
獣に見つめられれば、たちまち動けなくなる。
食われるのではないかという恐怖で……。
そして、
99年目の年、
恐ろしい獣は、一人の少女と出逢う。
少女は獣を怖がることなく、その瞳を見つめてくれた。
それどころか、愛おしむように抱き締めてくれる。
「だいすき」だと、心から、言ってくれた。
何故ならその少女は、
犬好きだったからだ……。
花の妖精フローラに姿を変えられた、主の山犬
〈狼森 怜〉と、
使用人ならぬ使用犬の、狼森家別邸一同。
そして、妖精の絶大なる加護を受けた小国の姫、
〈ヒューガ・アオイ〉
夏と冬しかなかった庭で、換毛期に悩まされていた狼森家別邸一同は、犬好き少女に呪いを解いてもらったのだが……。
「も、もふもふ、も、もふもふは……?」
※ベースは、美女と野獣・夏の庭冬の庭
舞台となる国は大正時代風
めちゃくちゃ頻繁に改稿します
タイトル変えてみました。
なろう、カクヨム様にも投稿してます
(そちらでは現在80話程進んでます)
第一章で呪いを解いて、
第二章で呪いをかけて、
第三章でお付き合いする感じです。
なんか進むにつれ複雑になってきました笑
皆それぞれ抱えているようです。
(いや、自分の作品なんですけどね?)
文字数 109,128
最終更新日 2021.04.17
登録日 2021.03.20
父の働く市役所が主催した、婚活パーティーのお手伝いをすることになった波留(はる)。
大正時代に建てられた洋館がその会場だった。婚活パーティーに参加する男性は国家公務員。しかも海上保安庁職員と海上自衛隊に限定。女性はその彼らを支える自信がある人なら誰でもオッケーというものだった。
波留はたくさんのカップルができることを願いながら受付に立った。なぜか、そこに現れた珍しい苗字をもった海上自衛官に目が留まる。
クールで大きな瞳、凛々しい眉は誰が見てもイケメンだった。しかも彼は知らないはずの波留の名前を口にして......。
そんな中、パーティーは順調に終わりを迎えようとしていた。参加者を集めようと庭園に出た波留は、とつぜん眩暈におそわれ意識を失った。
気づくと波留は、どこかの砂浜に倒れていた。
怪しげに輝く十六夜の月のした、大きな男の影に覆われる。黒のロングコートの下から見えたのは刀。低い声で「生きているのか」と冷たく囁いた。
百年の時を越えてしまった波留の運命はいかに。
大日本帝国軍が連合軍とともに第一次世界大戦を戦ったあの時代。
物価の高騰、乱れる治安、身分格差の荒波に呑まれても、私は貴方を信じたい。
たとえ運命がそれを邪魔しても、貴方と再び会える日まで、私は貴方のことを忘れない。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
※フィクションです。R18部に予告はありません。
文字数 156,159
最終更新日 2019.07.06
登録日 2019.03.21
時は大正、地主の家に引き取られたおりんは地主の息子と婚約していた。
と、いうのは建前で地主の息子は田舎者のおりんと結婚する気など毛頭なかった。
いつかは家からも追い出されるのだろうと覚悟していたおりんだったが、ある日アレキサンドラというイギリス人の青年に出会う。
文字数 11,025
最終更新日 2021.02.09
登録日 2021.01.31
《大正ロマン》忍び少女×冷酷軍人 不器用な独占欲は痛くて苦しくて、少し嬉しい。
※この短編は本編『身代わり花嫁は身命を賭して』の十ヶ月後、お正月の朝に関する短編です。
本編を読んでいなくても分かるようにしてあるので、もし良ければ読んでください。
一難去った後なので、不器用なりに甘めです。
【本編あらすじ】
明治後期から大正時代の日本。
主人公の依都は主君である伯爵令嬢、有栖川美緒の身代わりとして、冷酷無慈悲と恐れられる帝国陸軍人、東堂園悠臣に嫁ぐこととなる。
嫁いだその日のうちに偽物とバレた依都だったが、暴漢に襲われた悠臣を助けたことで気に入られてしまう。
そして美緒を見逃す見返りとして、悠臣と契約結婚をすることになった。
悠臣は夜叉の子ではと噂されるほどの冷血漢で、依都にも鬼畜な振る舞いばかりをする。
だがその行動の裏に、依都は悠臣の本性を見いだして――。
不器用な二人が、様々な陰謀を乗り越えて、本当の夫婦になるかもしれない話。
文字数 6,447
最終更新日 2021.01.01
登録日 2021.01.01
文字数 12,051
最終更新日 2019.03.25
登録日 2019.03.11
此処は日本と似ているが違う世界。
モダンと和文化が入り混じり、華やかなりや大正時代かくもありき。
成年将校は齢27を半端過ぎ、ひとまわり以上歳が離れた子爵令嬢と婚約する事となる。
ぎこちないながらも信頼関係と愛情を育み次第に距離を縮める二人。
※残酷描写及び性描写が度々含まれる為、R18表記を念の為しております。
最後はハッピーエンドなので安心して下さい。
文字数 3,263
最終更新日 2020.06.22
登録日 2020.06.22
朱鷺子と瑠璃子は一ノ宮財閥の姉妹として生まれた。幼い頃から、令嬢としての幅広い知識や教養、マナー、令嬢として望まれる人格に至るまでしっかりと教育されて来た。
大正五年。朱鷺子が十五歳、瑠璃子が十三歳の時には、才女でモダンな姉、美貌で淑やかな瑠璃子と噂されるほどになった。当然、縁組は長女の朱鷺子から、という順番になるものであるが……。朱鷺子は複雑な想いを抱えていた。地位と財産を求めて自分に来る縁談は降って湧いて来るのだが、美貌の瑠璃子と自分を見比べる眼差しにプライドはズタズタだった。結婚は親同士が決めるもの。けれども密かに柳原白蓮のように激しい恋に身を投じてみたいと思いつつも、美貌に恵まれなかった自分には無理だろうと諦めてはいた。
朱鷺子には秘かに憧れの人がいた。三つほど年上の二階堂薫である。しかし、当の薫は妹の瑠璃子が気になる様子だった。そしてまた瑠璃子も薫に想いを寄せているように見えた。結婚は親が決めるものだ。どの道、長女である自分は自由に結婚する事など出来る筈もない。諦めなければいけないと想いつつも夢見てしまう自分もいた。
ある日、ひょんなことから神宮司理仁という男に出会う。更には憧れの君である二階堂薫との婚約話、父親の右腕的存在の近衛廣政との縁談が立て続けにやって来た。朱鷺子の運命の恋が回り始める。果たして、朱鷺子の恋の行方は……?
(※お話の語り部は、とある視点の者よりお送りします)
(※作中では数え年で表記しております)
文字数 17,368
最終更新日 2020.02.28
登録日 2020.01.29
───彼女が初めての恋を捧げた相手は、血の繋がった実の兄でした。
某伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢である芙三は、寒い冬の夜に夫と共に一計を案じて、とある陸軍の青年将校を誘い出すことに成功する。
その青年将校とは、かつて実家を飛び出して陸軍幼年学校に入校した生粋の陸軍エリートである男で、そして彼女の実の兄であった。
芙三の父が外で作った妾の子である兄は、外国の血を引いていたため灰色の瞳を持っている。そのため狭い華族社会では白い目で見られて陰口を叩かれていたのだ。
奸計を張り巡らせ、兄を華やかな社交界に引き摺り出すことに成功した芙三。いったい彼女は何を考えて兄を罠に嵌めたのだろうか……その真意とはいかに。
とある寒い日の夜のこと。少女の恋が、夢の内に眠っていく話。
※この話は大正~昭和五年を舞台にしているため、差別用語など現代では不適切な表現等が見受けられますが、作者にはそれらを称賛する意図はありません。あしからず。差別ダメ、ゼッタイ。
※読む人によって意味が変わる系の話です。どうぞ「最後まで」読んでください。
文字数 152,697
最終更新日 2020.03.02
登録日 2020.01.31
文字数 3,061
最終更新日 2019.09.12
登録日 2019.09.12
17
件