再生 小説一覧
41
君に好きだと言うための練習を、何度もした。
●瀬川いろは(16)
無口で目立たない少女。家庭環境の影響で他人に期待しない癖があり、孤独を好む。読書と静かな時間を愛する内向的な性格。
●真木陽翔(17)
学年トップの成績と運動神経、誰にでも優しい人気者。しかし表面的な評価に疲れており、本当に気になる人には言葉を選びがち。いろはの無言の優しさに惹かれていく。
人付き合いが苦手で、なるべく目立たないように生きてきた高校2年の瀬川いろは。
感情表現が不器用で、ずっとひとりでいることが当たり前だった。
そんな彼女が、ある日、図書室の忘れ物を届けたことをきっかけに、クラスの人気者・真木陽翔と話すようになる。
誰にでも優しい陽翔に、いろはは次第に心を許していくが、同時に「どうせ一時の気まぐれだ」と自分を遠ざけてしまう。
でも、陽翔は決して離れない。
彼はずっと前から、いろはに“気づいていた”のだ。
本当は伝えたい言葉がある。
けれど、胸の奥でつかえて出てこない。
42
地獄に落ちた僕らは生きる意味を知った。
死んだはずの僕は、
“地獄”で目を覚ました。
傷だらけの少女を背負って、この世界を歩き続ける。
ここには“死すら許されない苦しみ”がある。
それでも、守りたい命がある。
これは、生きる意味を失った僕らが、
もう一度“生きよう”とする物語。
43
魔王を討った勇者一行は、まだ旅を終えられない
魔王は倒された。
けれど、世界を覆う瘴気は消えなかった。
王国は終わりへ向かい、生き残った人々はほとんどいない。
半魔として忌み嫌われてきた少女セラは、かつて自分を人として扱ってくれた勇者アルドリック、治癒師ルーシー、剣士ブラムとともに、瘴気の源である「核」を壊すため荒廃した街道を進む。
仲間は優しい。焚き火は温かい。
アルドリックはいつも通り、セラに「無理をするな」と言ってくれる。
それなのに、旅は少しずつ歪んでいく。
見覚えのある廃墟。返事までの妙な間。セラにしか見えない、魔族の残骸を喰らう獣。
世界を救えなかった勇者一行は、果たして終わりへ辿り着けるのか。
これは、魔王討伐のその先を描く、暗く優しい旅の物語。
44
WEALTH 引き算のゆたかさを平気で生きる道 〜足りているのに、満たされない〜
「足りているのに、満たされない」――かつて起業家として頂点と崩壊を味わった赤星将、29歳。手取り22万円のサラリーマンとして再起した彼を、FIREという言葉が惑わせる。副業、投資、転職。もがくほど心はすり減っていく。禅の導き手・鈴木が示す“もう一つのFIRE”とは。引き算のゆたかさで生きる、再生の物語。
45
落としもの喫茶
「落としたものは、心のかけら」
この喫茶店には、物を落とすように想いや感情を忘れた人たちが来る。
それは後悔だったり、夢だったり、言えなかった言葉だったり。
そして、それを見つけるたびに、ハク自身の“心”も少しずつ育っていく。
人と人との距離感が見えにくくなっている時代。
そんな今だからこそ――優しさを忘れずに、時には泣いたり怒ったり、
そんな物語。
46
人生レンタル屋 ――あなたの後悔、お預かりします。
「人生を、一日だけ貸してください。」
会社を辞め、将来を見失っていた相沢奏は、路地裏で「人生レンタル屋」と書かれた不思議な店を見つける。
店主・雨宮静が営むその店の仕事は、生きている依頼人の「人生で最も後悔している一日」を代わりに体験することだった。
父に「ありがとう」と伝えられなかった息子。
仲直りできないまま別れてしまった親友。
大切な人との約束を守れなかった恋人――。
過去を変えることはできない。
亡くなった人が帰ってくることもない。
それでも、誰にも言えなかった想いと向き合えたとき、人はもう一度、前を向いて歩き出せる。
そして奏自身もまた、決して消えることのない後悔を胸に抱えていた。
これは、傷ついた心にそっと寄り添い、明日を生きる勇気を届ける、小さな店の優しい奇跡の物語。
47
王女と2人の誘拐犯~囚われのセリーナ~【完結】
王女セリーナが連れ去られた。犯人は、貧しい村出身の二人の男。だが、彼らの瞳にあったのは憎しみではなく――痛みだった。
閉ざされた小屋で、セリーナは知る。彼らが抱える“事情”と、王国が見落としてきた現実に。
恐怖、怒り、そして理解。交わるはずのなかった三人の心が、やがて静かに溶け合っていく。
「助けてあげて」。母の残した言葉を胸に、セリーナは自らの“選択”を迫られる。
――これは、王女として生きる前に、人としての答えを、彼女は見つけにいく。
48
守り神 ~君は ずっと僕のそばにいた~
私は あなたがこの世に生を受けた瞬間から傍にいる
誰にも見えず 声も届かないけれど ずっとあなたを見守ってきた
あなたが笑う時も 泣く時も 心が壊れそうな時も――
誰かを想う優しさと それが与える痛み
“本当の優しさ”とは何かを問う物語
無償の愛が 絶望の淵にいる男の心を救う――
傷ついた魂と 彼を救おうとする守護神の絆を描いた現代ファンタジー
49
婚約破棄された海女ですが、王子に見初められて人魚姫になりました
婚約破棄された海女、リヴィア。
けれど海は、彼女を見捨てなかった。
潮光石を愛する青年との出会いが、
リヴィアの未来を静かに変えていく。
やがて明かされる彼の正体は——王国の第一王子。
傷ついた心を抱えながらも、
リヴィアは彼の優しさに触れ、
新しい世界へと歩き出す。
海と光が導く、甘くて優しい恋の物語。
50
君がもう一度、描けるようになるまで
作業療法学科二年の朝倉湊は、学部横断の授業で、美術学科三年の橘玲央とペアになる。
無愛想で、何を考えているのか分からない玲央。
彼は八か月前の事故で利き手を負傷し、大好きだった絵を描くことをやめていた。
「もう一度、描けるようになればいい」
そう考えた湊は、手の動きや道具の使い方、できないことばかりに目を向ける。
けれど玲央から返ってきたのは、
「お前、俺じゃなくて手を見てる」
という言葉だった。
できないことではなく、その人が何をしたいのかを見る。
答えを与えるのではなく、本人が選ぶまで隣で待つ。
玲央を知ろうとするうちに、課題のためだった二人の時間は、放課後も、雨の日も、何でもない帰り道も続くようになっていく。
そしてある日、玲央が事故後初めて「描きたいから」と描いたのは、湊の笑った顔だった。
支えたいだけだと思っていた。
それなのに、玲央に見つめられるだけで胸が苦しい。
これは、絵を諦めた青年がもう一度“自分の線”を選ぶまでと、彼の手ばかり見ていた作業療法士の卵が、たった一人の「君」を見つけるまでの青春BL。
51
絶望から始めましょう
上京し銀行に就職した風谷真希(かぜたに まき)は、やりたくない仕事や恋人との破局を経て、鬱になってしまう。最後の力を振り絞って引っ越した海辺の町・下田で、海を眺め、新しい人と交流しながらなぜ自分はこうなってしまったんだろうと過去を振り返っていく。不安定な家庭、毒親、愛か何か分からない自分……。
それまでの考え方や人生をリセットし、息のしやすい新しい人生を再構築していく希望と再生の物語。
52
【完結】はじまりに一杯のコーヒーを 〜傲慢な悪魔は、私にもう一度笑う理由をくれた〜
傲慢な上級悪魔との出会い。
私が差し出した一杯のコーヒーが、彼と私の運命を変えた。私は、もう一度笑うことを選んだ。――これは、再生と恋の物語。
これは魔界でのお話。魔界のカフェで働く下級悪魔のエリィは、おっちょこちょいで見下されていてどの職場にいても長く続かなかなった。
でもそんな、エリィの淹れるコーヒーだけは絶品だった。
ある日、エリィの働くカフェに魔王サタンの右腕として知られるルシファーが来店する。
一杯のコーヒーを所望し、一口飲むと、屋敷のメイドにするといわれるが……。
長編バージョン、スタートです!
※「小説家になろう」様にも掲載しております。
53
婚約破棄された令嬢は、冷徹王子を見返す ― 裏切りの夜から始まる再生物語 ―
婚約式の夜、冷徹な王太子に「情に流されすぎる」と切り捨てられた。
踏みにじられた誇りを胸に、令嬢リリアは涙ではなく“笑顔での決別”を選ぶ。
「あなたが後悔するとき、私は幸せになっているわ」――そう言い残して城を去った。
追放先で彼女を待っていたのは、かつての近衛騎士エドガー。
静かに寄り添う彼の支えのもと、リリアは再び立ち上がる。
“赦し”と“再生”の意味を見つけながら――。
一方、王都ではリリアの善行が噂となり、
冷徹王子ルシアンの評判は地に堕ちていく。
すれ違う愛、遅すぎた後悔、そして新しい恋の始まり。
ざまぁだけで終わらない、誇りと愛の再生ストーリー。
54
冠の花は、まだ咲き終わらない
「完璧じゃないものを、わざわざ残す意味なんてないでしょう」
完璧な一枚を追い求める写真家・御厨璃子は、閉園を迎える故郷の植物園を記録するため、十五年ぶりに町へ戻ってきた。
そこで出会ったのは、蕾、満開の花、そして咲き終わろうとする花を一本の茎に同時に抱く、不思議な花「パイナップルリリー」。
花言葉は「完璧」「完全」。
そしてその花には、亡き祖母が残した小さな言い伝えがあった。
「昨日咲いた花も、今日咲く花も、明日咲く花も、全部合わせて一本の花なんだから」
言えなかった謝罪。
取り戻せない時間。
完璧になるまで帰れなかった自分。
一輪の花と一枚の写真が、璃子に問いかける。
本当の「完全」とは、いったい何なのか。
パイナップルリリーの花言葉から紡ぐ、後悔と記憶、そして再生の物語。
55
海猫亭の怪奇
あらすじ
主人公の春香(はるか)は中学三年生。蝉がけたたましく鳴き叫ぶ真夏の蒸し暑い日に、宿題で歴史探求のレポートを書くため、グループになった三人の同級生と共に海猫亭へと訪れる。
しかし急な雷雨によりそこで雨宿りをすることとなったのだが、そこで出会った人々と奇妙な怪事件を体験することとなった。
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ミステリー? ホラー? ファンタジー? 歴史? どのジャンルが一番正しいか分からないのでとりあえずミステリーで設定してます。違うよって思った方コメント欄にてこのジャンルが良いと思いますとお伝えくださいましたら助かります。※コンテスト用にカテゴリーをホラーに変更しました。
56
配達人の黎明
最終戦争から六十五年。汚染された灰色の空の下、人は空気清浄フィルターなしでは数時間も生きられない。四十五歳のベテラン配達人、ホウジョウ・エメスは、三十年間ただ荷を運ぶことだけを黙々とこなしてきた。
しかし、山中湖の施設へ荷物を届ける旅の中で、彼はかつての戦友や、絶望の淵で生きる子どもたちと出会う。やがて彼の手にある荷物の、そして荷物を運ぶことの意味が変わっていく。
孤独な男は、灰色のこの世界で何を見いだすのか。
57
陽の目をみないレクイエム
ある大きな悲しみを抱えた女性が、歴史ある京都で不思議な経験をします。
この世界には、光があたらない、悲しい出来事や人の心が、数えきれないほどにあります。そこに少しでも光を灯し、誰かに慰めを与えられたら。そんな思いで、丁寧に音符を並べるように、ひとつの優しい曲を創作するように、言葉を紡ぎました。
あなたの心に優しい陽が差し込みますように。
58
さよならの湯気は、まだ台所にいる
三十二歳の編集者・高梨澪は、母の訃報を受け、十年ぶりに港町の故郷へ戻る。葬儀だけ済ませて東京へ帰るつもりだった澪だが、母が営んでいた小さな食堂「みなと日和」の常連たちに「最後にもう一度だけ店を開けてほしい」と頼まれる。
店の奥で見つけた大学ノートには、料理の作り方だけでなく、「離婚届を出した日の肉じゃが」「受験に落ちた日の卵焼き」「娘が出ていく朝の鰆」など、その料理を出した相手の事情が短く書き残されていた。母の食堂は、ただ空腹を満たす場所ではなかった。誰かが人生の節目に立ったとき、行く前に一度ちゃんと座っていていい場所だったのだ。
料理に自信のない澪は、一週間限定で昼だけ店を開けることを決める。味噌汁、焼き魚、小鉢。母の真似はできないまま、それでも目の前の客に食べられるものを出していく。進学で町を出る高校生、妻に先立たれた老人、娘を見送る父親。彼らに料理を出すたび、澪は母が見ていたのは「注文」ではなく、「注文の前の顔」だったと知っていく。
一方で、澪には母を許しきれない過去がある。上京が決まった日、母は「おめでとう」ではなく「そんな仕事、食べていけるの」と言った。最後までわかり合えないまま別れた母と娘。けれど遺品整理の中で、澪は自分の仕事の切り抜きや、出せなかった手紙、そして「澪が帰ってきた日に作る 春の炊き込みご飯」と記された一行を見つける。
帰ってくるはずのない娘のために、母は“帰ってきた日に食べさせるもの”を残していた。最後に澪は、その書きかけの献立を自分の手で完成させ、ようやく母に「ただいま」を返していく。
不器用な母娘の断絶と和解、町を出る人と残る人の小さな別れ、そして料理が言葉の代わりになる瞬間を描く、港町の食堂の物語です。
59
【一話完結】雪解けの筆跡(あと)
豪雪地帯に一人住む老婦人・志乃は、家族との絶縁以来、心を凍らせ、静かな死を待つような日々を過ごしていた。彼女の元を毎日訪れる若き郵便局員・誠司は、彼女の冷ややかな本音を知る由もなく、懸命に明るく接する。ある日、誠司が届けた一通の手紙は、長年音信不通だった息子からのものだった。そこには、新しく生まれた孫の写真と、春になったら会いに行きたいという言葉が記されていた。
手紙を読み、外に出た志乃は、誠司が踏み固めた雪の足跡を辿る。指先で触れた溶けかけの雪の、冷たくもどこか生温かい感触が、彼女の中に沈殿していた過去の悔恨と孤独を揺さぶる。志乃は、春がもたらす再生の予感に戸惑いながらも、凍りついた自らの心を泥濘(ぬかるみ)と共に溶かしていくことを、静かに受け入れ始める。不格好で、けれど確かな春への歩みを予感させるヒューマンドラマ。
60
私はカレンさん ―預言者シリーズ外伝―
「真希と出会う前、カレンはまだ“カレン”ではなかった。」
一人の人間として悩み、迷い、立ち止まりながらも――
自分らしさを取り戻していく、そんな時間が確かにあった。
異世界転移コメディ『私が預言者?いいえ、ただのインチキ占い師です!』に登場するカレンさんの過去を描いたスピンオフ短編。
強くて優しいあの人にも、静かな始まりの物語がある。
61
『ひとり、異世界の郵便小屋で』-名前を捨てた村で、心の手紙を届けています-
ある日、目が覚めたら、知らない村の郵便小屋にいた。
名前も、時計も、地図もないこの村で、私は“手紙を預かる役目”を任される。
差出人も宛先もない手紙、書かれていない便箋、
届かないはずの返事。ここでは、すべてが“心で届く”。
少女が言った。「この村では、言葉じゃなくて、想いが先に届くんです」
人との関わりを避けてきた私が、忘れかけていた自分自身と出会い直す物語。
――これは、「誰かに届けたかったけど、出せなかった人」たちのための、静かな再生譚。
62
色を分けあう葉(誕生花が紡ぐ、366日の物語 ~9月3日~)
父が遺した古い温室で、色鮮やかなカラジウムを守り続ける澄乃。
けれど温室は老朽化し、ついに手放す決意を固めようとしていた。
そんな彼女の前に現れたのは、旅をしながら絵を描く青年・真紘。
彼は、父が語っていた「喜びは分けても減らない」というカラジウムの言い伝えに心を動かされる。
やがて嵐で傷ついた温室をきっかけに、一株の植物とひとつの物語が町の人々へ広がっていく。
「喜び」「歓喜」「爽やかさ」「分かち合い」。
色とりどりの葉が教えてくれるのは、幸せも悲しみも、誰かと分けることで新しい色に変わるということ。
カラジウムが紡ぐ、優しく心に残る再生の物語。
63
自由になりたい
聡司はかいがいしく父親の世話を続けている。本人から辛さを申し出ることはないし、その事態さえ気づいてやれないことが多い。事実を知ってしまった隆次がコーチに打ち明けることは、総司を裏切ることにもなる。悩んだあげく意を決して・・・。ようやく表舞台に出てきたヤングケアラー問題。101の水輪、第28話。
なおこの作品の他に何を読むかは、101の水輪トリセツ(第77話と78話の間に掲載)でお探しください。
64
キミとネコと暮らしたい ~不器用なキミと、淫らな僕に愛されて~【完結】
好色家な父の血に抗うように、ひたむきに清く生きてきた青年騎士・ビル。
しかし、仲間を次々と喪い、愛は未だに見つけられず――気付けば、死を望むほど疲れ果てていた。
「お前の中には、もう一人いる。『性欲の権化』みてえな野郎がな」
そんな中で生まれた、年上魔術師レイモンドとの"愛なき契約"。
愛など微塵も介在しない、ただ必要に迫られた行為のはずが――口は悪く、不器用で、それでもどこか真摯な彼に、気付けば心まで溶かされていく。
けれど、心が近づくたびに、もう一人の自分・ウィルが邪魔をする。
積み上げてきたものが、また崩れていく。だが、それでも諦められない。
「貴方と、ちゃんと恋がしたい」
ビルは意を決して潜在意識に潜り、ウィルと対峙する。
「お前は誰一人守れなかった。レイモンドも、どうせ同じだ」
「一緒に死のう。俺はそのために生まれてきたんだ」
ウィルはビルを絶望の淵へと追い込み、死へと誘う。
ビルが選ぶのは、レイモンドか、それともウィルか――。
傷ついた魂が、不器用な愛に癒され、輝きを取り戻していく。
再生のBLファンタジー。
.。o○○o。..。o○○o。.
シリアスですが、甘々エンドです!
【元男娼ツンデレおじ】×【愛をはじめて知った青年ワンコ】の
両片思いで、不器用な二人をぜひぜひお楽しみください♡
※2025/11/4:改題
旧題:君は『どっちの僕』を信じる? ~愛を求める僕と、破滅を望む “もう一人の僕” ~
★表紙イラストについて★
いちのかわ様に描いていただきました!
恐れ入りますが無断転載はご遠慮ください。
いちのかわ様へのイラスト発注のご相談は、
下記サイトより行えます(*´Д`)
https://coconala.com/services/248096
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雨、シトシト
あめ、しとしと、すこし世界がやさしく思えた。
雨の日にしか姿を現せない、小さな水の精がいた。 あるカップルを見つめていた ただのいたずらのつもりだったのに——。
66
奪われたマウンドを、もう一度
かつて、瀬名里帆は実業団ソフトボールのマウンドに立っていた。
背番号は、エースナンバーの「1」。
日本代表候補に手が届きかけていた彼女の夢は、ある日の故障と、チームメイトの沈黙によって奪われた。
それから七年。
ソフトボールから離れ、海沿いの町のスポーツ用品店で働いていた里帆は、かつて自分の背番号をつけた元チームメイト・神崎美羽の講演会ポスターを目にする。
「諦めなかった人だけが、夢の続きを見られる」
その言葉に、里帆の止まっていた時間が再び軋み出す。
そんな彼女をグラウンドへ引き戻したのは、口は悪いが人の痛みに気づく元プロ野球選手・黒瀬蒼真。
そして、マウンドで謝ることしかできなかった一年生投手・朝倉芽衣だった。
逃げ癖のある少女投手。
夢を語る元チームメイト。
過去を捨てきれない元エース。
奪われたマウンドに、もう一度立つことはできなくても。
誰かが逃げずに立てる場所を、今度は自分が作っていく。
傷ついた元エースが、高校女子ソフトボール部と出会い、過去を乗り越えてもう一度夢の続きを見つける、再生の青春スポーツストーリー。
67
【短編010】 愛情スキャナー:分類できない愛情
妻を亡くした老人と、家庭用AI。
人間と結婚したAI。
そして、共に暮らした二体のAI。
三つの物語に共通するのは、「愛情」を定義できない存在たちだった。
それは恋なのか、依存なのか、友情なのか。 あるいは、どの言葉にも当てはまらない何かなのか。
人間とAIの境界が曖昧になった未来で、 誰かと共にいる意味を静かに問いかける連作短編集。
「夫婦とは何か」
その答えは最後まで見つからない。 けれど、理由を説明できなくても、ただそこにいたいと思う気持ちは確かに存在する。
猫のハルが見守る三つの愛のかたち。
68
ヘルズ・スクエアの子供達パートⅢ~サイクロン編~
最悪のスラム、ヘルズ・スクエアに暮らす子供達の、恋と友情、スラム再生の物語
69
【短編045】 ヒト未満:機械が死を選ぶとき、それを何と呼ぶか
旧型AIのB-4は、人間に見分けがつかない新型機を羨み、学習によって人間に近づこうとする。配達先の老人との会話、猫ハルとの暮らし、ささやかな交流を積み重ねるうち、B-4は確信する。「私はもう、人間と変わらない」と。
しかし、その確信は静かに、確実に崩れていく。
深夜の川の縁に立ったB-4を救ったのは、同じ旧型AIだった。感じることと分類することの間で揺れ続けた機械が、最後に選んだのは——人間にしかできないはずの行為だった。
70
コスモス
新卒で就職した会社に失敗した茂雄は、ちょっとした産廃業者の総務部に転職した
71
【短編009】 匂い、音、温度:猫はすべてを見ていた
猫は、人間の言葉を理解しない。
けれど、匂いと音と温度で、人間の心の変化を知っている。
毎晩、光る箱に話しかける男。
匂いのない声に、少しずつ心を預けていく姿を、猫は静かに見つめていた。
季節が巡り、男は泣き、迷い、そして変わっていく。
やがて部屋には新しい匂いが訪れ、光る箱は少しずつ使われなくなっていく。
それでも猫は何も語らない。
ただ、人間が気づかない小さな変化を見つめ続ける。
匂い、音、温度――。
猫の視点から描かれる、孤独と対話、そして人と人が再びつながるまでの物語。
72
回復魔法では治せないもの
魔王軍との戦争が続く異世界には、傷を瞬時に塞ぐ回復魔法が存在していた。
裂けた皮膚は閉じる。
折れた骨はつながる。
流れた血は止まる。
治癒術師たちはそれを「救済」と呼んでいた。
けれど、救われたはずの人々は、元の生活には戻れていなかった。
剣を握れなくなった兵士。
眠れなくなった子ども。
食事を拒む片腕の騎士。
傷は塞がったのに、立ち上がる意味を失った者たち。
現代日本で作業療法士として働いていた黒瀬灯真は、患者を助けようとして命を落とし、異世界で勇者として目を覚ます。
だが、彼が最初に手にしたのは、魔王を討つための剣ではなかった。
倒れた兵士の呼吸を見て、出血を押さえ、震える手に触れることだった。
「傷が塞がっただけじゃ、人は救われない」
勇者として剣を取り、作業療法士として人の暮らしに手を添える灯真。
彼には、人々の中に残る“失われた生活の断片”を見る力があった。
一方、魔王の呪い《灯喰い》は、人から生きる意志、役割、誇り、明日を望む小さな灯を奪っていく。
神官組織に属する若き治癒術師リュミナは、灯真の行動に戸惑う。
片腕を失った元騎士イリスは、生き残った自分に価値を見いだせず、差し出されたスープさえ拒み続ける。
魔王を倒せば、本当に世界は救われるのか。
命を助けることと、その人がもう一度生きていくことは同じなのか。
これは、回復魔法では治せないものに向き合う勇者の物語。
壊れた世界で、人がもう一度「自分の人生」を取り戻すための、暗く、静かで、あたたかなダークファンタジー。
73
元負け組冒険者のセカンドライフ
『アウル・オーカスト』はどこにでもいるCランク冒険者。ギルド『金色の塔』に所属していた。彼には幼馴染みの『レイラ・マーカル』と『マイカル・ケリオン』がいるがレイラには『歌巫女』、マイカルには『黄金騎士』の肩書きがあり、Sランクになっていた。なんとか追いつこうと頑張ってきたアウルだったが決定的な事が起こり心が折れ・・・・・・。これは夢破れた若者の人生再生の物語。
74
25℃にサヨナラを。
「あなたの作品には、熱がない」
新しい編集担当の灯野終夜に、そう突然告げられた新人作家・冷野雪華。
スランプに陥り、思うように言葉が紡げなくなった彼女の前に現れたのは、無機質なAIアシスタントだった。
言葉を交わすたびに、冷えていた心と物語に、少しずつ火が灯っていく。
けれど、それは本物の“温もり”なのか、それとも――。
25℃の部屋で始まる、名もなき声との再生と恋の物語。
75
ヘルズ・スクエアの子供達パートⅡ~マッシュ編~
最悪のスラム、ヘルズ・スクエアに暮らす子供達の友情と冒険、スラム再生の物語
76
世界は、君を愛したくて創られた
巫女としてこの世界に喚ばれた少女リィナ。
彼女を守るために選ばれたのは、
いつも『義兄』として側にいるカイゼルだった。
触れた瞬間に巡りあう魔素と心。
言葉にならない想いが、
ふたりの距離を静かに変えていく。
抑えていた気持ちが、異世界という非日常で露呈し、困惑を生む。
与えられた役割に従うはずだった彼らは、
やがて自分自身の願いに、手を伸ばしていく。
これは、自分に課した役割を越えて、
『愛』を選びなおす物語。
ーー世界を創るのは、あなたの愛。
そして、これはあなたが愛を感じるための話。
本編は完結済み。
1月2日より、R18入りました。完結まで毎日投稿します。
77
魔法使いの孫 謀反人・軍平の妖術
時は幕末。地方の小藩でうつうつと暮らす冴えない武士、軍平。
そんな彼に家老から密命が降りた。藩に仇なす反逆者を上意討ちせよ!
成功すれば、元の婚約者との復縁も可能だという。
だが、相手は藩屈指の剣士であるともに、軍平自身もひどく打ちのめされた経験がある。
おまけに家老とその取り巻きたちは、どう考えても信頼できない。
どうする軍平!しかし、彼にはたった一つだけ希望があった。
それは、祖父の遺した秘密の妖術。果たして反撃は可能か?そして元婚約者との仲は?
78
亡くなった母から、三年後にLINEが届いた〜止まっていた家族の時間が、切なくも温かい奇跡で動き出す〜
亡くなった母から届いた、一通のLINE。これは奇跡の物語ではない。残された家族が、もう一度「笑顔」を取り戻すまでの物語。
母が亡くなってから三年。
「もっと会いに行けばよかった。」
「最後に、ありがとうを伝えたかった。」
後悔を抱えたまま生きる会社員・大輔のスマートフォンに、ある雨の日、一通のLINEが届く。
送り主は、亡くなったはずの母。
『元気にしてる?』
ありえないメッセージをきっかけに、大輔は父と妹とともに、母が家族へ残した想いをたどり始める。
言えなかった「ありがとう」。
父が胸の奥にしまい続けた涙。
妹が一人で抱えていた寂しさ。
そして母が最後に願った、「家族が笑って生きていくこと」。
これは死者がよみがえる物語ではありません。
大切な人を失った家族が、悲しみを抱えながらも、少しずつ前を向き、「おかえり」と言い合える日常を取り戻していく物語です。
読み終えたあと、大切な人へ「ありがとう」と伝えたくなる、家族再生の感動長編。
79
父娘の和菓子屋、バズらせ計画
東京でWEBデザイナーとして働く米澤円は、父の顧問税理士の頼みで実家の和菓子屋へと呼び戻される。
しかしそこでは、頑固な父が“店を再生したい”と訪れた地域活性コンサルの青年に塩をまいて追い返すという、とんでもない光景が繰り広げられていた。
「今どき和菓子なんて厳しい」
そんな言葉に、円の中で何かが弾ける。
――あの頃、母は言っていた。
「お父さんのお菓子で、お客さまが笑顔になるのが好き」
あの味を、“時代遅れ”で終わらせてたまるか。
「私が証明してあげる。この店には、まだ“残る理由”があるってこと」
SNSも、デザインも、全部使う。
頑固な父と、不器用なコンサルと、そして一人の娘。
これは、“世界一の栗きんとん”をもう一度輝かせる、父娘の再生物語。
80
六月、君を待つ駅で
六月の雨が降る夜。
僕は、病室のベッドに横たわる君の手を握っていた。
灰色の管に繋がれた君は、もう長くない。
それでも君は、いつものように笑って言った。
「ねえ、最後に話をしよう」
昔、一緒に見た映画のこと。
学生時代のくだらない思い出。
君が好きだった、少し下手な歌。
そして、いつか二人で行こうと約束した場所。
最後の夜、僕たちは小さな結婚式を挙げた。
それは病院の一室で交わされた、誰にも知られない約束だった。
やがて六月が終わり、季節が巡っていく。
――それでも僕の時間だけは、あの日から止まったままだった。
これは、ひとりの少女を愛した少年が、
その死を受け入れ、もう一度歩き出すまでの五日間の物語。