意地悪姫の反乱
流れる髪はサラサラの金髪。白い肌に緑の瞳。肌は透き通るような滑べらかな白。その微笑は輝くように美しく愛らしく、周囲に咲く白薔薇さえも霞んでしまう。
マルス国には他国にも名高い白薔薇姫と呼ばれる高貴な姫が居ました。
その美しい姫の噂を聞きつけ他国の皇子が次々と求婚に訪れますが当の姫は全く意に介せず会うこともままなりません。
さらに姫は言い寄る男達に冷たく、無関心で誰にも心を開かなかったので男達はこぞって姫の心を開くべく気を引こうとしました。
しかし姫はやはり誰にも心許したりはしません。
その事情を知る者たちは城内にいる姫を知る者たちのみで、その彼らは皆が口を開けば困ったようにこう言います。
『仕方ないのよ』
外の者達は意味が分かりません。
なのでさらに突っ込んで聞くと、
『意地悪だから仕方ないのよ』
ますます訳が分からなくなりました。
マルス国には他国にも名高い白薔薇姫と呼ばれる高貴な姫が居ました。
その美しい姫の噂を聞きつけ他国の皇子が次々と求婚に訪れますが当の姫は全く意に介せず会うこともままなりません。
さらに姫は言い寄る男達に冷たく、無関心で誰にも心を開かなかったので男達はこぞって姫の心を開くべく気を引こうとしました。
しかし姫はやはり誰にも心許したりはしません。
その事情を知る者たちは城内にいる姫を知る者たちのみで、その彼らは皆が口を開けば困ったようにこう言います。
『仕方ないのよ』
外の者達は意味が分かりません。
なのでさらに突っ込んで聞くと、
『意地悪だから仕方ないのよ』
ますます訳が分からなくなりました。
第一話 とある恋の物語
第二話 魔法使いの秘薬
第三話 白薔薇姫と三人の求婚者
第四話 庭師と白い薔薇の姫
第五話 幻の秘薬と奇跡の姫
第六話 白薔薇姫と薬の真実
第七話 マルス城の噂の真相
第八話 真実の書
第九話 騎士隊長コールの災難日誌
第十話 薬品の効能と大きな弊害
第十一話 姉の条件
第十二話 噓と真実の饗宴
第十三話 ルウドと世界一の宝の鍵
第十四話 不思議の森の魔女と騎士
第十五話 兄の条件
第十六話 ロレイアの騎士達
第十七話 伝記作家フレデリック=ネオ
第十八話 意地悪姫と他人事姫
第十九話 悪夢の剣技大会
第二十話 勝敗の行方
第二十一話 魔女の秘策
第二十二話 亡国の歴史
第二十三話 ティア姫の帰還
第二十四話 ルウド誘拐疑惑事件
第二十五話 姫の心と秋晴れの空
あなたにおすすめの小説
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
悪役令嬢は番様?
水江 蓮
恋愛
ある日ぼんやり鏡を見ていたら、前世の記憶を思い出したツェツリア8歳。
この世界は人気乙女ゲームの世界であり自分の役どころは悪役令嬢だと…。
まだ悪役令嬢として活動していないから、まだ挽回できるはず!
え?
誰が誰の番?
まず番って何?
誰か何がどうなっているのか教えて!!
悪役令嬢の役割は終えました(別視点)
月椿
恋愛
この作品は「悪役令嬢の役割は終えました」のヴォルフ視点のお話になります。
本編を読んでない方にはネタバレになりますので、ご注意下さい。
母親が亡くなった日、ヴォルフは一人の騎士に保護された。
そこから、ヴォルフの日常は変わっていく。
これは保護してくれた人の背に憧れて騎士となったヴォルフと、悪役令嬢の役割を終えた彼女とのお話。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
捨てられた者同士でくっ付いたら最高のパートナーになりました。捨てた奴らは今更よりを戻そうなんて言ってきますが絶対にごめんです。
亜綺羅もも
恋愛
アニエル・コールドマン様にはニコライド・ドルトムルという婚約者がいた。
だがある日のこと、ニコライドはレイチェル・ヴァーマイズという女性を連れて、アニエルに婚約破棄を言いわたす。
婚約破棄をされたアニエル。
だが婚約破棄をされたのはアニエルだけではなかった。
ニコライドが連れて来たレイチェルもまた、婚約破棄をしていたのだ。
その相手とはレオニードヴァイオルード。
好青年で素敵な男性だ。
婚約破棄された同士のアニエルとレオニードは仲を深めていき、そしてお互いが最高のパートナーだということに気づいていく。
一方、ニコライドとレイチェルはお互いに気が強く、衝突ばかりする毎日。
元の婚約者の方が自分たちに合っていると思い、よりを戻そうと考えるが……
〈完結〉【書籍化・取り下げ予定】「他に愛するひとがいる」と言った旦那様が溺愛してくるのですが、そういうのは不要です
ごろごろみかん。
恋愛
「私には、他に愛するひとがいます」
「では、契約結婚といたしましょう」
そうして今の夫と結婚したシドローネ。
夫は、シドローネより四つも年下の若き騎士だ。
彼には愛するひとがいる。
それを理解した上で政略結婚を結んだはずだったのだが、だんだん夫の様子が変わり始めて……?
厄災烙印の令嬢は貧乏辺境伯領に嫁がされるようです
あおまる三行
恋愛
王都の洗礼式で「厄災をもたらす」という烙印を持っていることを公表された令嬢・ルーチェ。
社交界では腫れ物扱い、家族からも厄介者として距離を置かれ、心がすり減るような日々を送ってきた彼女は、家の事情で辺境伯ダリウスのもとへ嫁ぐことになる。
辺境伯領は「貧乏」で知られている、魔獣のせいで荒廃しきった領地。
冷たい仕打ちには慣れてしまっていたルーチェは抵抗することなくそこへ向かい、辺境の生活にも身を縮める覚悟をしていた。
けれど、実際に待っていたのは──想像とはまるで違う、温かくて優しい人々と、穏やかで心が満たされていくような暮らし。
そして、誰より誠実なダリウスの隣で、ルーチェは少しずつ“自分の居場所”を取り戻していく。
静かな辺境から始まる、甘く優しい逆転マリッジラブ物語。